【感想・ネタバレ】別れる力 大人の流儀3のレビュー

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伊集院節、やっぱり気持ち良いです。 氏のお母様と愛犬ノボ、素敵ですね。このお二方が出てこられるお話が特に好きです。 自分も大人の男になりたい、と思いつつ。。。 程遠いです。

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2020年06月23日

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「別れる」という意味を早合点していた。様々な「別れ」があって、それぞれに意味があり、大人の男としての対処があるということなのだ。すっかり離婚のことだと勘違いをしていた。悩めるオイラはこの本で頼りになる伊集院の兄貴から教えを乞うことができると張り切っていた。が、浮気というものが理解できないとあり、離婚などというものが肯定的に語られる訳がない。さすがである。
 この人をつくった父親、母親は素晴らしい。父親は父親らしく、母親は母親らしい。実にシンプル。正しいのかどうかはわからない。でも、確かに迷いがなくて言い切る力強さがある。なにが正義かなんて立場によって変わってくるものだから、せめて自分自身にとって何が正しいのかくらいは胸を張って言えるようでありたい。

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2018年07月28日

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ネタバレ

本としてはかなり毒を吐いている部類です。
若者蔑視とか取られそうだけれども
一部だけですね。
というか、そういう人たちは行動がまずいのでは?
と思ってはいますが

2点ほどすっきりとしたのは
スマホに関する批判。
あれは正直同年代だろうが見ていて
気持ちいいものではないですよ。
目の前で事故起こしかけていた人もいますし。

それと成金に関して。
すべてがすべてでないでしょうが
得てして物を言わせる人間が多いこと。
まあ、某海外逃亡詐欺師がそうですね。
日本に帰ったら殺されますしね(笑)

評価は二分するはず。
ウッ、とは思ったけど気にするほどじゃなかったよ?

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2016年01月04日

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2012年初版。著者が亡くなったことをきっかけに、読んでいます。一つのテーマが5ページくらい、読みやすい。酒・ギャンブルに浸り、想像するに数々の女性とも浮き名を流してきただろう著者。独善的な文章が歯切れが良い。思っていることを忖度して嫌われることを恐れて、戦々恐々としている私からすると羨ましい限りです。「会うが別れの初め、さよならだけが人生さ」知っている言葉ですが、身に沁みます。

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2024年01月10日

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ネタバレ

冒頭部分が切ない。

『第一章 別れて始まる人生がある』の冒頭『愛する人が残してくれたもの』というエッセイは「人と人は出逢いではじまる。」という書き出しで始まる。
その後、「私は三十五歳で若い妻を癌で亡くした。」という名前こそ出てこないが、夏目雅子さんの話へと続く。

次の『生きることの隣に哀切がある』というエッセイでは、伊集院さんが20歳の時に16歳の弟さんを海の遭難事故で亡くした話。台風の中、友人たちと手をつないで海に入り弟さんを探したそうだ。

別れについてだけを書かれているわけではないが、本人が経験した数々の別れを記す。

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2023年12月15日

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言い切る文章が気持ち良く、この夏、大人の流儀3冊目。

「たとえ人が、バカなことをと笑ってもかまうことではない。正しいことというのは半分以上が人の目に見えないことだ。」

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2022年08月06日

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今回は副題とおり、別れに関する流儀がメインの話し。ここ最近の時事と共に著者の考えがよくわかる。耳が痛い内容もちらほら。おっさんも、若者もいるんな意味でボケちゃってると思う。

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2019年06月12日

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再読。
あれから、世の中はますます窮屈になったのか。海外で暮らすと、日本の几帳面さが長所にも短所にも見える。コロナの世の中、伊集院さんはいま何を感じていらっしゃるだろう。

(2018/03/16)
なんだかこう、息苦しくて生きにくい世の中になったなぁ、と嘆きたくなる気持ちを持つ中高年にとって、最後の無頼派、伊集院さんの昭和の香り鋭いエッセイは痛快ですね。これは2012年と震災後の作品で、当時の世間の雰囲気を思い出しながら読みました。生き方は違えど、自分らしく自由に生きたいものです。

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2018年03月17日

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人との別れについて。

伊集院さんの文章には独特の雰囲気があります。
いい加減なようで筋が通ってる。
どうなるとこういう考え方ができるのかな、とその発言に魅力を感じます。

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2016年02月20日

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けっこうですね、「おいおい、そこまで言っちゃう?」という偏った切り口もあるのだけど、伊集院先生だから許されちゃうのでしょうね。

そのまま読み進めて行くと、ハッとする一文に出会える。
だから読書は止められないし、伊集院静さんのファンもやめられない。

「ひとかどのことを成して、長くきちんと生きてきて、初めて座ることができる場所が世の中にはあるのだ」

北海道恵庭市のallpoolさんというカフェの本を読ませていただきました。

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2014年05月08日

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久しぶりの伊集院さんのエッセイ(?)
基本的に8割ぐらいが伊集院さんの偏見です。でも、時々ハッとさせられる事がある。
大人の意見も時には大切です。

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2014年01月12日

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人生に別れは必然であり、別れこそが人生だと、淡々と語っているようで、あとからじわじわ。。
出会ったことが生きてきた証であるならば、別れることも生きた証なのだろう、と。なるほど。。
人はなぜ死ななければならないのか、別れなければならないのか、ずっと考えている答えは見つからない事は分かっているけど、噛み締めながら踏ん張ること、それが生きるということなのかな…

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2014年01月11日

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最初の頃は死のことが多く、最後に近づくにしたがって日常的な著者の考えになっていった。
生も死も含めて生きることで、哀愁漂う気持ち、命に謙虚でいる気持ちが大切ということかな。
時々ふっと笑えました。
読んだ中では「生きる悲しみ」に言われていることが似ていました。

人の死はせつない。死はただ会えぬことなのだが、二度と逢えぬことが真実である。真実は残酷である。

別れが前提で過ごすのが、私たちの"生"なのかもしれない。

人生は結果ではない。

正しいことというのは半分以上は人の目に見えないことだ。

「いい女は世間の風評、風潮にまどわされない。自分の目で見たものに善しにつけ、悪しにつけ第一義とする。そうゆう女はつるまない。」
尊敬する友達を思い出しました。

便利が正しい、という考えは正しくない。
スマートフォンを使ってる姿には風情、情緒がない。

著者の母の母の言葉。
「男の子を三人産んだら、道に人を殺めた人が縄をかけられて歩いてるのを見ても決して人殺しなどというてはなりません。女の子を三人産んだら、道の角に身体を売る女の人が立っているのを見て売春婦と決して言ってはなりません。男の子を三人産んで育てれば一人は間違って他人を殺める子供はできるものです。女の子を三人育てれば一人は身体を売らねば生きていけない生活になるかもしれません。それが世間です。」

安ければそれが一番という考えが広まっている。「安物買いの銭失い」という言葉がある。ものを大切にしない。

仕事の根本は誠実と丁寧である。この二つを成立させるのは品格と姿勢だ。

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2013年07月12日

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ガンコ親父の、別れをテーマにした「説教」、いや失敬「教訓」本。

この年代の人達ってホントに大変な時代を生きているだけに、今の表面上の平和に余計違和感感じるのかな。
個人的には、ビートたけしに通じるキレ味があるような気がします。

この手のお本は、すごく複雑な気分になります。
やっぱり次世代の人間として、「この人頭硬いな」って思ってしまう反面、「こういう人がいる世代が終わってほしくない」と思ってしまいます。

今の世代より、よっぽど筋が通ってて、自分の生き方を貫き通すかっこよさんを持ってる。でも、それを今の時代があまり許さないのか。。

少し話しが横にそれましたが、自信が経験した別れを通じて、別れから来る力、そして別れそのものは何なのかという持論を展開しています。

出会うからには、別れを覚悟していなければならないという意見には、全くもって賛同します。それを受け入れた上で、どのように出会いと別れを積み重ね、それらをいかに人生の糧にするかというのは、生きていく上で非常に重要なことだと思うのです。

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2022年01月06日

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伊集院静が「週刊現代」に連絡しているエッセイを、「大人の流儀」という書名で単行本化したもの。本書がその3冊目であり、2011年12月から2012年11月にかけてのものを、抜粋、修正したもの。私は1冊目も2冊目も読んでいる。
時々、「うんっ?」と思うような部分がないではないが、基本的には真っ当なことを真っ当に書いていると思う。
最近、この人が、阿佐田哲也、あるいは、色川武大について書いた「いねむり先生」を読んで非常に面白かったので、手にとってみたもの。
例えば、通勤の電車の中で、あまり頭を使わずに読む本(内容がないということではなく、文章がとても読みやすく、すっと頭に入ってくる)を探している方にはお薦め、という感覚の本。

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2021年12月28日

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「たとえ人が、バカなことをと笑ってもかまうことではない。正しいことというのは半分以上が人の目に見えないことだ。」

「人というものはつき合ってみないとわからないことが意外に多いものだ。」

伊集院さん、ブレがない。特に嫌いなこと。

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2021年10月08日

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ふと手にとったのだが、そういえば私も最近別れが重なっている。
死別よりはましでしょう。
また会えるかなと思いながら生きていこう。

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2016年04月16日

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あはは。面白い。真っ当な事を言ってるかとおもったら、ハチャメチャになったり。。
こういうのアリだと思う。
著者からすれば、お前に言われたくないわな。。と言われるでしょうが(笑)

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2016年02月09日

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先生そろそろ年取ったようでなんだかガチャガチャしてきたな。小うるさい頑固爺まであと少し。4巻目には完成していることだろう。

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2015年06月06日

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様々な形の別れ。
それぞれの別れ方をユーモアを含めながら書いています。
大好きな恩師との別れ、家族との別れを経験し、それを糧にして生きていく。
別れは辛いし、それを受け入れなければならないけれど、大事なものは心にしまって、今日を生きる。今日も明日も明後日も、あっという間にやってくるので。

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2015年04月15日

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ネタバレ

弟の死は、私にふたつのことを教えた。ひとつは自分が人生を決め、そこに向かって歩き続けること。もうひとつは命を大事にすること 別れることが前提で過ごすのが、私たちの生なのかも知れない。出逢えば別れは必ずやってくる 明治期にはまだ、たとえ若者であれ、己の生に覚悟があった 

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2015年03月11日

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「別れは終わりではなく、始まりである」と定義。著者の豊富な経験から、そのことに説得力がある一冊に仕上がっています。別れることは決して誰かを何かを不幸にさせるだけのものではない。「日本人に関わりのない戦争、という発想を持つ人は、そのまま私には関わりのないことだからと平然と罪を犯している大人の男たちとまったく同じ視点である」(P168)は、示唆に富んだ一節だと思う。

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2015年01月28日

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別れ力、、、大事ですよね(T T) 中盤から、別れ、、というトピックス以外もあったけど、自分の芯が強いってすごいなーと思わされる。。

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2014年09月30日

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著者の独断と偏見は感じるが、色々な経験を積んだ方の言葉として素直に読むと、納得できる部分も多い。

身近な大人(両親や上司などなど…)が、アドバイスや説教をする時と感じは似てる⁈から、拒絶するほどの内容ではない。

目上の人が経験に基づいて話すことは、素直に聞いておく(それを自分の中に取り入れるか否かは別として)べきだと思うから。

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2014年03月22日

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”時間はクスリ“という言葉がある。最愛の人を亡くして絶望の淵にいても、時間はいつかその気持ちをやわらげ、新しい光さえ見せてくれる。
楽して得られるものなんてない。
私は時々、彼に言う。野球だけが人生じゃない。人生を好打できる方が百倍もイイ。
「生きて帰ってこられたんです。それだけで十分ですよ」
「いろんな環境で伊集院、頑張ってます」
落ち着いて、落ち着いて……。年が越せるか、と大晦日まで心配した年もあったが、年が明けて、元旦の青空を見ると、ああなんとか越せたな。と思うのが常だった。以来、”過ぎてしまえば……“が、私の年末の心構えとなった。

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2013年10月09日

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大人の男のエッセイですね。
特にテーマはなく、読み流せた。
うんうん、とか、いやそれは、とか
頑固親父が絶滅しかかってる現代、面白かったです。
≪ 別れ経て 心の隅に 今日生きる ≫

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2013年09月22日

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大人の流儀シリーズ。東日本大震災を経験したからか、ご本人が年を取ったからか、出逢いよりも別れが多くなったことを体現する題名に、内容的にも別れの話が続く。別れに力が必要というよりは耐性の問題かと思うけど、言いたいことは分からないでもない。ただ全般的に感傷的になっていて、初期のころの舌鋒鋭い感じが失われているところは従来のファンからしたら寂しいでしょうね。

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2013年09月22日

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伊集院静、ここ最近名前をよく目にするのでついつい買ってしまいました。
なんだか、最初の辺り。第1章とかまでは別れることについてのエッセイになってましたが、
最後の方はただの年寄りの悪態ですね。
しかも、年寄りに多い、男至上主義の女子供を下に見ることばかり書いてあってなんだか不愉快に。。。
「グリーン車に乗るバカな若者へ」 って好き勝手言い過ぎでしょう…( ;´Д`)

まあ、それはそれとして、読みやすいのは本当。
あと、選ぶ言葉が私好みなとこがあるのも本当。
もう数冊読んでみることにします。

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2013年09月09日

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伊集院静ってこんな人だったんだーと思う一冊でした。
今まで小説を何冊かしか読んだことがなかったので。
こういう男くさい感じ、結構好きでした。

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2013年07月26日

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その人生において、数限りない『別れ』を経験してきた作家、伊集院静。大人気連載の書籍化第3弾は『別れる力』と題して『人は人と別れることで大人になる』ということを厳しくも優しく説いております。

個人的なことを言いますが、まじめなことをいう伊の字先生を僕はあまり受け入れることが出来ていないのかもしれません。本書は週刊現代にて大人気を博す連載の書籍化第3弾です。僕の中にいる伊集院先生は昨日は麻雀、今日は競輪。明日は競艇とギャンブルまみれの生活の中に酒と女性との艶めいた話があるというのが印象で、かつての作品を読んでいると、何でこの人は生きているんだろう?と首を傾げたくなることが何度となくありました。

20歳で弟を海難事故で亡くし、35歳で当時の奥様(誰かはあえて書きません)を亡くされたことをはじめ、数々の『別れ』を経験したからこそ、『別れることで、人は大人になる』とおっしゃる理由がなんとなくわかる理由がするのです。作中には伊集院先生のご両親のことが幾度となく出てくるのですが、こういう話を伊集院先生がお書きになるのはたぶん、ここ近年になってからのことで、確か、若いときには当時、お父様が手広く手がけていた事業を継がず、肘を壊したことで野球もやめ、父親と伊集院先生がそれこそ取っ組み合いの大喧嘩をして実家とほぼ絶縁状態になったこともあったりしたので、言っていることはマトモでも本人の経歴は相当ハチャメチャで、普通の人が彼のマネをやると、まず半年は持たないでしょう。

しかし、そんな伊集院先生だからこそ、全うなことをいえる。そのパラドックスに僕は魅かれたからこそ、このエッセイを読み続けているのかもしれません。本書でも『女子供が鮨屋のカウンターにいてはいけない』ということがきっかけで相当なクレームが来たようですが、僕もカウンターの鮨屋に入ったのは人と一緒で、その方がそれなりの『ポジション』を持っていたからで、一人でそういったところに入るにはまだまだ修行がいるなぁと、そんなことを読み終えた後に考えたのでした。『大人の男』になる道はまだまだ険しいみたいです。

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2013年07月20日

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