あらすじ
苦難に立ち向かわなければならないとき。人に優しくありたいと思ったとき。どうしようもない力に押し潰されたとき。自分のふがいなさが嫌になったとき。大切な人を失ってしまったとき。とてつもない悲しみに包まれたとき。こんなとき、大人ならどう考え、どう振る舞うのだろう。二十歳で弟、三十五歳で妻・夏目雅子との死別を体験してきた作家が語る、強くやさしく生きる方法――。シリーズ累計140万部の大ベストセラー第一弾!
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Posted by ブクログ
受験生時代から大好きな伊集院先生の言葉全部沁みる、、
今は言葉をそのまま受け取ることしかできない箇所も少なくないのが現状だけど、その場その場で該当部に出会った時、思い出して、成長していく糧になりそう
やっぱり今の大人は結構無茶してたし根性論みたいなのがオーソドックスではあったんだろうし、私含め今の若者は弱いとかすぐやめるとか、言われてもしゃーないなって思った。選択肢が増えた分いろんなことできるようになって、取捨選択していく力は必然的に必要だしないと生きていけないのは目に見えてて。でも深めるって観点からみたら今の若者は苦手なのかもしれない。
広く、深く、社会経験って入り組んでて、今いる世界が全てじゃないって思うと今の理不尽さも周りへの不信感もまーいっかって思えるから楽になりますよね〜^ ^
Posted by ブクログ
家から煙草屋までのひとときでさえ、人は何かにめぐり逢うものである。
それが私たちの生、社会なのだ。
街を理由もなく歩いてみる。
企業の真の価値は資産や資本金、株価ではなく社員。
時代に決して流されることなく、1人の大人として振る舞う、そのための心構えをほんの少ししれた気がする。でも結局、何事も経験してみないと分からない。自分が何かを経験する時にこの本の内容がやっと腑に落ちるのかもしれない。それまで大切に読み続けたい本だ。
Posted by ブクログ
伊集院さんの書籍は実はあまり読んだことがなかった。
最近、読みたいものが凪の状態だったので、普段は寄らないエッセイ系の棚で偶然手にとった。
基本的にはエッセイなので、徒然な感じで書いているのだが、まあよくも悪くも昔気質な方だなーって思ってた。
しかし、最後の夏目雅子さんとの話のくだりでそれまでとのギャップで強烈に揺さぶられてしまった。
急に色々興味が湧いたので、他の作品も読んでみたいと思った。
■目次
春
夏
秋
冬
愛する人との別れ~妻・夏目雅子と暮らした日々
Posted by ブクログ
いい男だと思う。酒を飲みながらこんな話を聞かせてもらえたら最高だ。「男のくせにだらしがない」って叱られているかもしれない。大人の男という言葉が何度も出てくるが、大人になるのも難しいのにそこに男ってことにこだわるものだから難易度はぐんと上がってしまう。
でもそういうこだわりが男っていう生き物を支えているような気がする。だいたい仕事でもしていなかったら男って役に立たないことのほうが多いんじゃなかろうか。
諍い事はするし助平だし、大酒は飲むオイラはとりあえず品のよい酒を覚えたほうがよさそうだ。
Posted by ブクログ
苦難に立ち向かわなければならないとき。人に優しくありたいと思ったとき。どうしようもない力に押し潰されたとき。自分のふがいなさが嫌になったとき。大切な人を失ってしまったとき。とてつもない悲しみに包まれたとき。こんなとき、大人ならどう考え、どう振る舞うのだろう。 ...
……
伊集院静さん。昔から読んでみたいと思っていた作家さんです。この本はエッセイなのですが、なんとも破天荒で正直で素朴な人柄なんだなと。
自分の考えをしっかり持っていて、へつらうことなく、忖度されない。
こんなふうにハッキリと意思を伝えるエッセイって、私は初めて読んだ。なんとも、小気味いいではないか。笑
最後の章で、奥様だった夏目雅子さんの亡くなるまでのお話があったけど、やはり辛いですね。
あのキラキラした方が、最期そんな風に闘病されていたんだなと思うと、切なくなりました。
素敵な女優さんで、好きでしたね。
Posted by ブクログ
以前から読みたいと思っていて、
ようやく読みはじめた「大人の流儀」シリーズ。共感するかしないかは別として、
伊集院さんが吐き捨てるようにおっしゃってる(書いてる)台詞が、いちいち面白くて、そしていちいち格好いい!
若い女の子に"KY"という言い方があることに対して-
「馬鹿言ってるな。なぜいい年して、女子供の吸ってる空気を読まにゃならんのだ」
後輩の墓参りに行きたかったのだが、かなわず、いつも胸の隅でくすぶっていたことに対して-
後輩の墓参りのひとつができなくて何が大人の男だ。たいした仕事をしているわけでもないのに・・・
出かける前に自分の服装を鏡で見て、大丈夫じゃないかもと不安なら?-
出かけなきゃいい。家でやんなきゃなんないことが一杯あるでしょう。
などなど。
ホントに面白い!
これからシリーズ制覇したいと思います。
Posted by ブクログ
2011年作品。著者は私より9歳上です。ギャンブル・酒・喧嘩・多分女性関係。まさしく思うがままに生きた方と言う印象です。全く真逆な生き方をして来た私にとっては羨ましく思ってしまいます。著者は自分の尺度でダメなことはダメだと妥協をしません。今の時勢には逆行している感じです。でも、混沌とした今、そんな大人がいても良いのかなあと思ってしまいます。この著作の中で、やはり気になったのは前妻の夏目雅子さんの存在です。儚くて悲しい。
Posted by ブクログ
◇人間の能力は磨く以前に打つことが大切だ。
◇家から煙草屋までのひとときでさえ、人は何かに巡り逢うものである。それが私達の生、社会なのだ。
◇あなたはまだ若いから知らないでしょうが、哀しみにも終りがあるのよ。
Posted by ブクログ
10年以上前に書かれたということで、現在若者と呼ばれる年代を生きる者からすると、時代にそぐわないと感じるところもありました。
ですが、その中にも普遍的な共感できる言葉があり、興味深かったです。
話し言葉のようでありながら、誤解を生まないよう丁寧に書かれている印象を受けました。
何年後かにまた読みたいです。
Posted by ブクログ
気難しい親戚のおっちゃんの小話を聞いている感じやけど自分がおっさんになったからなのか親近感も湧くしなんか絶妙な空気感が面白くて飽きずに読めるエッセイ集
心に響く話や名言もあって読後感も良好で本を読んだなぁ〜って気分になれる。
心の響く金言 ★★★★★
近所のおっちゃんに叱られてる感 ★★★★★
本物の大人感 ★★★★★
Posted by ブクログ
大人の流儀というタイトルをどこかで聞いたことがあり、興味が湧いて読むことにした。
当たり前だが、大人=伊集院静であり、伊集院静の流儀の話が四季で語られている。
一人の大人としての考え方が知れるし、大人という言葉に負けそうな人には読んでみて欲しいなと思う内容である。
私のまわりにはおじ様年代の上司がおり、その方々の武勇伝等々を聞く機会が結構あるため、おお同じこと言ってるわ、と思いながら、言い方は悪いがひねくれた大人ってのは、大体同じような考え方をするんだなと面白かった。
Posted by ブクログ
「人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている。」
10年前くらいにこの一文に感銘し、いつか読みたいと思っていたエッセイ集。
時代云々はおいといて、味わい深い一冊でした。
「妻と死別した日のこと」と「愛する人との別れ」は、沁みました。
それがどうした。
Posted by ブクログ
父の書籍。父と同年代であり、偏屈というか思考が近いので読んでて面白かった。にしても大人になるとある程度俯瞰した考え方で、且つ折れないものが必要なのだとと思う。どこか社会を憂いつつも見守る。そんな文章。死別をご経験されていることもあるかも知れないし、それは解らない。
Posted by ブクログ
書いてあることは至極最もな事。
読めば読むほど、「なんでこんな日本になってしまったのか?」と思ってしまう。
大人が大人の流儀で物事を進めれば間違うはずがないのに。
カッコ内の(日本)を、「社会」「学校」「会社」とも置き換えられる。
今は大人がいない。年齢はいっていても、中身は子供なのである。
大人なのだから、自分の判断で正しい事をすればいい。
難しいことは何も無いはずである。
(2015/9/15)
Posted by ブクログ
無駄な群れや馴れ合い、人前で知識をひけらかす人(伊集院さんはこの本ではグルメぶる人にとても厳しい)などを批判する内容から始まり、一方的に責められている気分になりちょっと読むのがしんどかった。ただ読み進めると、ご本人はギャンブル好きで酒癖が悪かったり、友人と表面的ではない交流を長く大事にされていることがわかり、次第に人生経験豊富な人のありがたい身の上話を聞かせてもらっているような気になってくる。
全体を通じて、伊集院さんは色々なことを批判しているが、それはつまり「自己研鑽をし、人との縁を大切にし、他人と比べたりすることなく好きに生きよ」といっているように感じた。少し励まされた気分になれる不思議なエッセイでした。
Posted by ブクログ
大人って、大人に自然になるものではない。
歳をとれば、大人になるというわけでもない。
確かに、愚痴を言わないで、きちんと流儀を語ることは難しい。
若いものを批判することが、大人の流儀でもない。
世の中、幼稚すぎたり、軽薄すぎたり、いつの間にか
薄っぺらくなってきている。
人間は、ほとんど水分でできているが、
水よりも軽い存在になっているような 大人。
大人とは、いろんなものを味わい、噛み締めて、
そして、やっと 「ぼそり」と言えるものかもしれない。
伊集院静の この大人の流儀を読みながら、
不思議に、自分が 大人になりたいと思えるのがいい。
歳をとって、老人になっても、
大人になれてない自分に驚く。
Posted by ブクログ
読んでて小気味が良いし、ちょっと寂しさとか孤独も感じ、「大人」を感じます。こんな大人な生き方はなかなかできませんが、「あっ、こういうことか!」と一つでも気づくことがあればいいなぁと思います。 巻末のエピソードは、また深く心に残りました。
Posted by ブクログ
著者の大人としてのこだわり、考え方がよくわかる。
いろんな経験をしたからこそ、わかる部分の記載もある気がします。
そのこだわりは嫌いじゃないです。
大人の流儀#1
毎年4月1日の酒造メーカーの広告の文章を楽しみにしています。この大人の流儀も
いろいろ苦労している経験から言葉に重みがあって小気味よい印象です。
やる時はやるという最後の無頼派としての生き方が素晴らしいです。
Posted by ブクログ
伊集院静は、「大人」の流儀を教えてくれる。
いまどき、こんな親切に大人の流儀を教えてくれる人はいない。
それも押し付けがましくない。
自慢話もしない。
佇まいに男の色気がある。
飲み屋のママさんが放っておくはずがない。
こんな人と飲みに行きたいと思う。
だが、ママやチーママは、伊集院さんにゾッコンであることは覚悟しなくてはならない。
それでも良い。
この人の立ち居振る舞いを見てみたいと思った。
本書を読んで、今度は一人で伊集院流「大人の流儀」を実践して見るのだ。
プチ「伊集院」でも良いではないか。
プチ「伊集院」が一人でも増えれば、飲み屋は居心地の良い空間になることだろう。
Posted by ブクログ
タイトルにひかれて手に取りましたが、著者が「昭和のワルイおやじ」ですから、内容は推して知るべしというところでしょうか。
個人的には昭和感漂うオジサマのお小言は嫌いではありませんが、令和の昨今のご時世には合わない部分も多々ありそうです。
といっても、「不適切だ」と批判されたとしても著者は歯牙にもかけないでしょうが…
そういった事情も含めて眺めている分には、エッセイとして面白い部分もありますし、こういった考え方の人もいるのだ、とその存在を認めることも今流行りの「多様性」ではないかと思います。
Posted by ブクログ
最後の夏目さんとの別れの話がぐっときた
長く生きてきた方だからこそのエッセイってかんじ、そして価値観に時代を感じる
こんなに長く生きてるのに女子供の空気を読んでたまるかってところもそうだよなあって
銀座の鮨屋も小料理屋も行きたくなった
食べログの評価になんて縛られないで、良いお店を見つけたい
Posted by ブクログ
古くより日本を支えてきた男の持論、という感じ。反論しても、「だから、どうした。」って言われそう。
令和の時代にはそぐわないけど、こんな親父がいっぱいいたのかな〜と妄想する。
Posted by ブクログ
考え方に違いはあるものの、亡くなった父親を思い出しました。
その考え方じゃ、今の時代生きていけないよ、と心の中で思いながら聞いたり。何言うてんねん、と反論したり。
そんな昭和親父のお小言を貰った経験のない今時の人には、ぜひ読んでもらいたい。
Posted by ブクログ
久しぶりにストレスのかかる読書をした。もちろんいい意味で。自分の価値観から大きく逸脱していない本を読むときはとても気持ちが良いし、スラスラ読めるものだが、得られるものがゼロということも少なくない。
その点、本書は自分との価値観の違いを「何故だろう?」と考えながら読み、新たな見識を与えてくれました。時々これはと思うフレーズもあり、魅力的な文章です。岡本太郎氏の『自分の中に毒を持て』を読んだ時の気持ちと似ている気がします。
Posted by ブクログ
大人の流儀として、語られる言説のそれぞれには、昭和の男の価値観が伺えて、時代と社会の変遷を感じる。全てを大人の流儀として、頷き讃美することはできないが、中には人生を重ねたからこそ発せられる言葉がある。
KYという言葉、最近は聞かないが、若者の狭量な範囲の中での言葉として切り捨てていたり、
『それが世間のすれ違いであり、他人の事情だということを私は後になって学んだ。人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている』などの言葉に、人生の深みを、人間の共通性を感じる。
愛するひとの別れについては、大きな喪失とその哀しみを受け入れていく姿が静謐に語られる。
人生は続いて行くということか。
Posted by ブクログ
伊集院氏の考えが如実に読み取れる本。
共感できたりできなかったりするが、
何度か読み返して理解を深めたいと感じた。
特に最後の「愛する人との別れ〜妻・夏目雅子と暮らした日々」というエッセイは響くものがあった。
Posted by ブクログ
大人としての身だしなみはきちんとするだったり、人を信じるだったり、すぐに役に立つものはすぐに役に立たなくなるなど、いろんな教えがあった。
何度か読み返すとまた深まりそう。
Posted by ブクログ
大変失礼ながら本の内容以上に、このおっさん何者なんだ?ってのが、率直な感想です。
飲んだくれて、博打に明け暮れる。
そんな著者が日本を代表する美人女優、夏目雅子を射止め、その著書は数々の賞を受賞する。
本シリーズも累計140万部超えの大ベストセラー。
読み進め、自分の中の?を紐解いていきたい。
説明
内容紹介
苦難に立ち向かわなければならないとき。人に優しくありたいと思ったとき。どうしようもない力に押し潰されたとき。自分のふがいなさが嫌になったとき。大切な人を失ってしまったとき。とてつもない悲しみに包まれたとき。こんなとき、大人ならどう考え、どう振る舞うのだろう。二十歳で弟、三十五歳で妻・夏目雅子との死別を体験してきた作家が語る、強くやさしく生きる方法――。シリーズ累計140万部の大ベストセラー第一弾!
苦難に立ち向かわなければならないとき。
人に優しくありたいと思ったとき。
どうしようもない力に押し潰されたとき。
自分のふがいなさが嫌になったとき。
大切な人を失ってしまったとき。
とてつもない悲しみに包まれたとき。
こんなとき、大人ならどう考え、
どう振る舞うのだろう。
内容(「BOOK」データベースより)
大好きな人に手紙を書きたくなったとき。上司に意見をしなければならないとき。人を叱らなければならないとき。大切な人を失ってしまったとき。嫌でもケンカをしなければならないとき。とてつもない悲しみに包まれたとき。こんなとき、大人ならどう考え、どう振る舞うのだろう。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伊集院/静
1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。作詞家として『ギンギラギンにさりげなく』『愚か者』などを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
新入社員になるにあたって
新入社員へのおすすめ図書とどこかで見て読んだ。
こういう考え方もあるのだと気づく場面がいくつかあった。
何年か後にまた読みなおしてみたいと思った。