【感想・ネタバレ】追いかけるな 大人の流儀5のレビュー

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Posted by ブクログ

つまらないことにこだわっても前には進まない。追いかけるな、とはこの意味が強い。そう思えるようになるには、大切な人をなくしたり、そういう経験を経ないといけないとも思える。
親の躾って言葉がよく出てくる。それだけ育て方が大事ってことですね。

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2016年02月06日

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ネタバレ

2015年の55冊目です。
大人の流儀シリーズは、最初からすべて読んでいるので、著者の考え方や表現方法には、全く抵抗感を持っていないと思います。
「大人の流儀」とありますが、「大人の男の流儀」が副題だろう感じます。
・大人の男が、行列をして物を買うな!
・大人は騒ぐな!
・男はやせ我慢
・男は、人前で腹が空いたと言わない
ここまで達観した考え方を通している大人も今は、ほとんどいないと思う。
彼の前半生は、挫折と放蕩みたいに思えるが、そこで人間の本性を知り尽くしたのかもしれない。また随所に、ご自分の両親の生き方が、今の自分に影響を与えていることを記されている。自分の生き方に自信が持てる男(人間)でありたいと多くの人が思っているが、叶うことは少なく、結果として自分人生を事後承認するという生き方をしている。やはり男としての人間としての”矜持”を抱き生きていく様にはあこがれてしまう。 

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2015年12月29日

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伊集院さんのこのシリーズは、いつもスカッとされされ、ホンワカっとさせられます。毎度、お母様とバカ犬ノボはいいですね。今回は、お父さんの思い出もなんかよかったです。

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2021年02月08日

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タイトルは「追いかけるな」だが、それにまつわる話ばかりではないことは、このシリーズが始まってからのことだから驚かない。伊集院静はタイトルと内容でオイラの期待を見事に裏切ることが時々ある、良くも悪くも。それでも楽しく読んでしまうのはオイラが贔屓にしているからだ。正しいとか正しくないとかを期待していないのかもしれない。伊集院静らしいかどうかが大事なのだ。自分らしくいることって、もちろん自分のためなんだけど、どこから切っても自分らしくいることはそんなに簡単じゃない。何かのために自分を裏切るような選択をすることもあるだろう。伊集院静だって実はそういうこともあるのかしれないけど、何のためにそうするのかがオイラみたいな利己的な理由ではないと思う。覚悟が違うのかな。伊集院静が言う男に近づきたいものだ。

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2018年12月29日

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ネタバレ

いまどきいないような、男らしい男。
暑苦しいかもしれないけど、男らしくて、大変だけど、こんな人がいたら好きになる。

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2018年03月05日

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ネタバレ

〝追いかけるな〟
今ある悩みや、今かかえ込んでいる問題の本質を見ると、独創性をあと回しにして、易きに走る輩が、目の前の明るさを求めて〝追いかける〟から失敗をする。
人はすべて、一人で生まれ、一人で去って行く生きものである。追いかけるな。

人は皆、今と言う時を、同じように刻んで生きています。
伊集院さんの今に対する考えや、様々な出来事を消化して出てくる言葉は、毅然とした中にも温かさが有りとても励まされます。
一人で生まれてきて不安のあまり泣き、老いてはまた一人で去って行く身支度について思いを馳せながら。

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2018年01月01日

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ネタバレ

今は切なくとも「悲しみには必ず終わりがやってくる」という老婆の言葉を私は信じたい 人間の才能なんて高が知れている。どんな職業、仕事も周囲の人が見守り、育ててくれるのである 救いを求めるような眼差しは、人間社会でいえば、可哀想だになるのだが、ツルは平然とそれをする。そうしなければ生きていけないのだ便利なものには毒がある。手間がかかるものには良薬が隠れている

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2016年04月17日

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小説もきっといいに違いない、と思いつつ食指が伸びずこのシリーズだけ読んでいます。時々「ぐっ」と来たり「むっ」としたりしながら読むのが楽しい。頭を使わずさらりと読めるのがいいです。

このシリーズを読んでいるといつも感じるのは「100%男だな」ということ。匂い立つかのような「男」を感じます。
小説に食指が伸びないのは多分、この「男くささ100%」感がゆえと思います。自分は、という限定ですが。

でも、ふーんそう考えるのか男の人は、と80%くらい女である?私はたまに目からうろこが落ちます。そこが楽しい。
語りすぎず行間に様々なものが立ち込めるようで、文章というものはこういう風に書きたいものだとも思わされます。

はじめの方の文中に、家族の病気に付き添っている人に向けて書かれた一文があります。「どんな状態でも、明るく過ごすようにすることが一番である。明朗、陽気であることはすべてのものに優る」 
 まさに家族の入院先への移動のバスの中でこの文を目にした時、不意に涙が落ちそうになりました。
伊集院先生と同じように考える一人ではあったけれども、やはりしんどい時もある。でも経験に裏打ちされたその言葉はとても深いところに染みました。
病中だけではなく、辛い時こそ陽気でいるべきだ、という思いを肯定された気持ちでした。

昔のエッセイを読んだことはないのでわからないのですが亡くされた前の奥様のことを書かれるようになったのはきっとそんなに昔からのことではないのではないかなと思います。
時間が経ったからこそ、今が肯定できるからこそ書けるものもあるのではないか、と感じました。
亡くされた奥様のことが書かれてある時、愛情、と一言では言い尽くせない感情が籠められているように感じられます。時間が経たなければ書けない文章、と思います。

これからも追いかけたいシリーズです。
「追いかけるな」と言われても。

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2016年04月04日

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学生時代にほんの少しだけ、作家になりたいと思ったことがありました。
こういう文章が書きたかったものです。

当然のことですが、憧れてるという段階で憧れを手にすることはできないものだと悟りました。

伊集院静さんと同じ人生を歩めば書けるかというと、そういうものでもないのでしょう。
こういう文章は、その人のどこかに正真正銘の優しさが宿っていて書けるものなんだな、と本書を読んで感じました。

そういえば、好きな歌手の歌に

追いかけて 追いかけても
つかめない ものばかりさ

という歌詞がありました。

本当にその通りだな、と。

10年前に出会っていたら…と思う本でした。
こんな風に優しく「追いかけるな」と言って欲しかったな、と。

この本では、伊集院さんが「大人の男が……」と書くところが好きです。
どこか現代の風潮の波に乗れない自分としては、心地よくも、改めての戒めにもなる言葉でした。

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2016年01月06日

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20151127 読んでいてうなづける事と考えさせられる事に出会う。普段気にしていない事がどれだけ多いか考えさせられる。このシリーズを読むことで基準の確認ができる。

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2015年11月28日

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2015年初版。相変わらずの言いたいことを歯に衣着せぬ文章。今のご時世では、うるさい爺さんなんでしょうね。ただ、私は著者に年齢が近い。頷く部分も多々あります。やたら周りを気にして忖度ばかりをして生きてきた私にとっては憧れる部分が、あります。でも、他の方もコメントされていますが、シリーズを重ねるごとに仕方ないですが新鮮味が、なくなってきたなあと思います。

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2024年02月21日

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バカ犬と呼んでいる愛犬とご両親のお話しがたくさんありました。家族を本当に大切にされています。(しないやつなんているの?:伊集院 静風)

「私が言う“追いかけるな”は、前進のためにあると思っていただきたい。」

「世の中には、さまざまな人、さまざまな場所が、あなたを待っていると信じることが大切である。」

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2022年03月07日

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ネタバレ

説教くさいし、考え方にクセがあるし、すべてに共感できるわけではないが、心に響く言葉が時折出てくるので、なんとなく毎回読んでるシリーズ。弟の死、前妻の死など、若いころから様々な身近な人の死を乗り越えた著者の、人との別れに対する考え方は心に響くものがある。ちなみに、著者がイチローをよく思っていないことをこの本で初めて知った。

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2016年08月23日

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生きていく上での両親からの教え、特に母親からの愛情を受け育てられたことがよく分かった。私も幼き頃に母から言われた様々な教えを思い出す。

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2016年07月24日

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孤独をよし、とするところ
ガンコなところ
哀しみを深く理解されるところ

作者の、そんなところが好きで、
読んでいて安心できる。

今回も
「追いかけるな」というメッセージに
生きることに必要な諦観と誇りを感じた。

「虚しく往きて実ちて帰る」
この言葉に出会えたことに感謝し、
深く味わいたい。

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2016年02月14日

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気になる語句
*水見色きらく市
静岡にご縁があるのですが知りませんでした、ぜひ一度行ってみたいです。
*五風十雨
習字の練習はこれでやろうかな、この言葉書くとほんわかするような気がします。意味も平穏無事だし。
*麻布十番長寿案
ああ、一度は行ったことがあるかもです・・・あの蕎麦屋
*熊谷守一
要町に豊島区立の美術館があるんですね、これ行ってみよう。
著書も読んでみたいです。

総じて、週刊現代連載のものによる本書、やはりちょっとしたエピソードなどはこんな感じで書きたいものですね。

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2015年12月15日

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