【感想・ネタバレ】不運と思うな。大人の流儀6 a genuine way of lifeのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

このシリーズ読むたびに、男の中の男だと思う。今の時代には、流行らないけど、私は好き。
かっこいい。
厳しいこと書いてあるけど、事実そうだと思う。
そして優しい文章。

P20
不運と考えた瞬間から生きる力が停滞する。もっと辛い人は世の中にゴマンといる。今その苦しい時間が必ず君を成長させる。世間、社会、他人を見る目が広く深くなる。
P121
不幸の最中にはいかなる声をかけても哀しみを救える適切な言葉はない。
時間だけがそれをやわらげる。子を失った親の哀しみは生涯続く。親子とはそういうものだ。しかし哀しみに寄り添うことはできる。たとえ哀しみの淵にいても誰かに手を差し伸べてもらえたことは、その人たちをささやかではあるが、救っていることは事実だ。

0
2018年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2016年、42冊目です。

このシリーズも6冊目になります。
毎回、読んでいますが、必ず、いくつか私の琴線にふれる文章がある。
最近、伊集院静が小説家になる時に、6年間のホテル住まいをしていた「なぎさホテル」という作品を読んだが、こんなに苛烈な前半生を生きた人なんだと改めて思いました。その上で、このシリーズ6冊目を読後見返してみると、その言葉に重厚感を感じてしまう。男尊女卑の考えとか、前時代的とか、いろいろ非難めいた評価をされる作家ではあるけど、私は彼の考え方が好きだし共感できる。
なぜかな?私が時代遅れの価値観を持つ人がんだからかもしれないね。多分間違いないな。それはいつどこで育まれたのか?そういう教育を公的に受けた記憶はあまりないで、父親をはじめとする家庭の影響を強く受けていたのだろ。伊集院静の考え方にも厳格な父親、人生の本質を見極めたような母親の教えが反映されていると推察できます。
本書は、「不運な人生などない」「切ない時がすぎて」「生きた証」「君が去った後で」の4章からなっています。
根底には、”人様の前で、”みっともない”ことをするものじゃない”という考えが、あると思います。

0
2017年03月29日

Posted by ブクログ

有難いことに自分のとても近しい存在が亡くなったという経験がそれほどない。
祖父母の死には直面したが、それなりの歳だったこともあり、その哀しみはしばらくして癒えた。
出逢った以上、別離の心構えはしておかないといけないなと感じた。明日が保証されていないという現実が非現実的で、これまで考えてこなかった。この本はそういう人としての心構えを教えてくれます。

#読書 #読書記録 #読書倶楽部
#大人の流儀
#不運と思うな
#伊集院静
#2016年64冊目

0
2016年07月13日

Posted by ブクログ

2016年初版。著者に対する知識は、夏目雅子さんの夫だった方・篠ひろ子のご主人であること。ギャンブル・お酒が、大好き。きっと女性にもモテる方なんだろうと言うだけです。先日、亡くなられたと言うこともあり、読んでみました。読後感としては、私の先入観どおりの方だなあと認識しました。今は死語かもしれませんが無頼な生涯を全うされたのかなあと思えました。今は、こんな生き方をする方は、あまりいないのかなあ。今後も、あまりいないのかなあと思います。私は若い頃、憧れていた生き方です。全然違う生き方をしていますが。無頼な生き方をした方のようですが、文章の端々に優しさやユーモラスな部分も溢れています。こういう大人は記念物のようになるんでしょうね。

0
2023年12月10日

Posted by ブクログ

 「決して不運と思うなよ。もっと辛い人は世の中にゴマンといる。今、その苦しい時間が必ず君を成長させる。世間、社会、他人を見る目が広く深くなるのだ、と。
 説教じみて聞こえたら勘弁してほしい。」

0
2022年08月27日

Posted by ブクログ

今回も伊集院節を堪能。ノボだけだなく、兄貴(犬)との交流も良い。「恋」で、ベッキーの話があったが、伊集院さんは、キチンとコメントしてあった。無責任な「シラミや毛」のどうしようもなさと、ベッキーの家族を思いやる心。これこそ正しく「大人の流儀」ではないか。もう何年も前のことだが、やっと溜飲が下がった。

0
2021年07月04日

Posted by ブクログ

2016年作品。災害や事故で道半ばにして亡くなられた人々への鎮魂のメッセージが溢れる1冊。亡くなられた人々が不運だったと考えてはいけない。それは私たちの人生をも否定することになる。彼らの人生にもまた喜びがあり、悲しみがあり、四季があり、様々なことを乗り越えて生きた人生だったのだと。そう言い聞かせて生きている。

0
2020年06月09日

Posted by ブクログ

このシリーズ卒業と、思っていたのだけど。
手に取って。
読むタイミングよかったからか。

沁みましたぁ。

〜不運などということはこの世にはない。〜

0
2017年01月16日

Posted by ブクログ

やはりグッと来る箇所が何ヵ所もあります。
特別にしんみりした文章ではなく、むしろからりとした文体なのに迫って来る。経験の深さ、年月によって深く醸された思い、というようなものを感じます。

「人は泣いてばかりで生きられない。泣いて、笑って、正確には、笑って泣いて笑う、が人の生きる姿である」という一文が、たまらなく染みた。

0
2016年08月30日

Posted by ブクログ

得られる言葉、響く言葉があるかは

その日その時の心の持ち用ですが

今日はいただきました。また読み返します。

0
2016年07月31日

Posted by ブクログ

20160712 いろいろ世の中が変わっていくように感じてしまう。こんな時にぶれない基準になる本。毎回の感想だが発行期間が丁度良いのかもしれない。

0
2016年07月12日

Posted by ブクログ

伊集院さんが昨年鬼籍に入り、なんだか読み惜しみ。こういう小うるさいオジサンってまだまだ必要なのに、刻一刻と時代は変わっていく。
それでも「バカ言いなさんな」は時代を超えて継承されたい、ものの本質。

0
2024年02月19日

Posted by ブクログ

「美しいものとむごいものが隣り合わせているのが私たちの生命としたら、決して不運などとは考えずに今日から美しいものを信じて、自分の足で歩き続けよう。」

伊集院さんの自伝的長編「海峡」3部作に登場したお手伝いさんのお話しが良かったです。
「この女性がいなければ、私はただのゴロツキになっていただろう。」

このシリーズが好きな方に「海峡」、おすすめです。

0
2022年06月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不運と思うな。口にこそ出さぬが、私は自分より若い人が、辛い、苦しい、哀しい目に遭っているのを見ると胸の底でつぶやく キャスターと言う仕事はつくづく恐ろしいものだ。彼らは磨危険な間は消して現場に行かない。戦争を始めた政治家がけして戦場に行かないのと同じである

0
2021年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

正直、この人の考え方は偏屈だと思うし、古臭く説教くさいと思う。生き方にも特に賛同しない。しかし、この「大人の流儀」シリーズは毎回読んでいる。偏屈な考え方の中にも、ものすごく心に刺さる言葉がときおり混ざっているからだ。若くして弟と前妻(夏目雅子さん)という身近な存在を2人も亡くしている人の言葉は時としてずしりと重い。
わざとらしく「東北一のバカ犬」と言いながら溺愛している犬や、もう一匹飼っている「家人の犬」がいよいよ年を取って弱ってきた話の中で、「君たちが死んだあと、自分たちが悲しみの底に沈むようなことになったら、何のために出会ったのかわからない。だから(死を受け入れる)準備をしておこう。」といった一節があったのだが、このフレーズがとても心に響く。
人は最愛の者を失った時、悲しみの底に落ちるが、いつまでもそこにとどまっていれば、せっかくの共に過ごした素晴らしい時間や想い出がムダになってしまう。だから人は、いつかその悲しみを抱えつつも前を向いて、その想い出を胸に歩いて行かなければならないのだ。
こういう言葉との出逢いがあるだけでも、偏屈なおじさんの書いた本も読む価値がある。

0
2017年03月01日

Posted by ブクログ

シリーズ6作。「不運でなくそういう生だったのだ。不運と思っては悲しすぎるではないか。不運と思うな,そう言い聞かせて今日まで来ている」。(本文から)琴線に触れる美学が暴言すれすれの放言にも共感を呼ぶ。

0
2016年09月14日

「エッセイ・紀行」ランキング