伊集院静のレビュー一覧
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大人の流儀シリーズ八弾。「亡くなった人の死は生き残った人のためにもある」「その人の死はあなたの幸せを見守ってくれている」「人の死は生きているその人と二度と逢えないだけ」「生きている当人には逢えないがその人は生き残った人の中で生きている」…死生観に共感! 自由奔放,無頼,それでいて繊細。結構無茶言って...続きを読むPosted by ブクログ
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ズバッと言ってくれる快活さが面白い。
上辺だけではなく、深層部分や古い言い伝えを大事にしなきゃいけない、すぐに役立つものはすぐ役に立たなくなるという言葉に腑に落ちた。Posted by ブクログ -
不運と思うな。口にこそ出さぬが、私は自分より若い人が、辛い、苦しい、哀しい目に遭っているのを見ると胸の底でつぶやく キャスターと言う仕事はつくづく恐ろしいものだ。彼らは磨危険な間は消して現場に行かない。戦争を始めた政治家がけして戦場に行かないのと同じであるPosted by ブクログ
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ある女性との会話で、許せない人がいる、と悩む女性に、僕はそういう人は許さないさ。今だって、また会ったらぶん殴ってやるんだからと答える。
同時にすぅっと気持ちが楽になった。きっと誰かにそう言ってほしかったのだろうな、と感じた。
許すことで大人になる、というなら、僕は大人にならなくたっていいよと言い切る...続きを読むPosted by ブクログ -
20180405 今の時季にちょうど良いテーマを集めた様に感じた。別れと出会い。その瞬間ではなく永い時があってわかる事を経験から語ってもらっている様でためになります。自分の基準になる人なのでブレない事が改めて感じられた。Posted by ブクログ
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この人には人を惹きつける不思議な魅力があるんだろうなぁと思いながら読み進めるうちに私自身が魅了されていく感じ。
言葉は、時に人の人生を変えるほどの力を持つことがあると筆者は言う。私もそう、信じてる。Posted by ブクログ -
旅の思い出とエピソードを交え、名言を紐解いている。
伊集院さんは色々な土地へ赴きたくさんの人と関わっていらした。
そうした一つ一つが伊集院さんと言うひとの体内から素敵な文章となって放出されている。
そんな感想を持った一冊です。Posted by ブクログ -
大人の流儀の第7弾。相変わらずこの人の小説は読んだことがなく、このシリーズだけを読んでいる。しかも、このシリーズも取り立てて好きというわけではないものの、全部読んでいる。今回は別れをテーマにしているようだが、相変わらず夏目雅子と弟との別れの話が多く、既視感は否めない。唯一更新されたのは、飼い犬の死だ...続きを読むPosted by ブクログ
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正直、この人の考え方は偏屈だと思うし、古臭く説教くさいと思う。生き方にも特に賛同しない。しかし、この「大人の流儀」シリーズは毎回読んでいる。偏屈な考え方の中にも、ものすごく心に刺さる言葉がときおり混ざっているからだ。若くして弟と前妻(夏目雅子さん)という身近な存在を2人も亡くしている人の言葉は時とし...続きを読むPosted by ブクログ
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シリーズ6作。「不運でなくそういう生だったのだ。不運と思っては悲しすぎるではないか。不運と思うな,そう言い聞かせて今日まで来ている」。(本文から)琴線に触れる美学が暴言すれすれの放言にも共感を呼ぶ。Posted by ブクログ
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説教くさいし、考え方にクセがあるし、すべてに共感できるわけではないが、心に響く言葉が時折出てくるので、なんとなく毎回読んでるシリーズ。弟の死、前妻の死など、若いころから様々な身近な人の死を乗り越えた著者の、人との別れに対する考え方は心に響くものがある。ちなみに、著者がイチローをよく思っていないことを...続きを読むPosted by ブクログ
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「○○力」という、その力の大切さや力のつけ方を説いた本が結構出ていますが、本書もそういう類の本かと思って手に取りました。
が、殆どが著者 伊集院静詞のエッセイで、その内容すべてが「許す力」に結びついているとはいい難いものでした。
ので、ちょっとガッカリ。
ですが、僅かに書かれていた「許す力」につい...続きを読むPosted by ブクログ -
許すという行動、許すことでそこから何かが始まることはたしかなような気がする 生きる希望さえ失いかけている人もしる。それでもその切なさを皆が乗り越えるのは、時間という薬と、死んだ人に恥ずかしくない生き方をしようとわかってくるからである いつか許せば、それはそれで生きる力になるのだろうが、許せないものも...続きを読むPosted by ブクログ