伊集院静のレビュー一覧

  • 追いかけるな 大人の流儀5

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    ネタバレ

    今は切なくとも「悲しみには必ず終わりがやってくる」という老婆の言葉を私は信じたい 人間の才能なんて高が知れている。どんな職業、仕事も周囲の人が見守り、育ててくれるのである 救いを求めるような眼差しは、人間社会でいえば、可哀想だになるのだが、ツルは平然とそれをする。そうしなければ生きていけないのだ便利なものには毒がある。手間がかかるものには良薬が隠れている

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    2016年04月17日
  • 追いかけるな 大人の流儀5

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    小説もきっといいに違いない、と思いつつ食指が伸びずこのシリーズだけ読んでいます。時々「ぐっ」と来たり「むっ」としたりしながら読むのが楽しい。頭を使わずさらりと読めるのがいいです。

    このシリーズを読んでいるといつも感じるのは「100%男だな」ということ。匂い立つかのような「男」を感じます。
    小説に食指が伸びないのは多分、この「男くささ100%」感がゆえと思います。自分は、という限定ですが。

    でも、ふーんそう考えるのか男の人は、と80%くらい女である?私はたまに目からうろこが落ちます。そこが楽しい。
    語りすぎず行間に様々なものが立ち込めるようで、文章というものはこういう風に書きたいものだとも思

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    2016年04月04日
  • 別れる力 大人の流儀3

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    人との別れについて。

    伊集院さんの文章には独特の雰囲気があります。
    いい加減なようで筋が通ってる。
    どうなるとこういう考え方ができるのかな、とその発言に魅力を感じます。

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    2016年02月20日
  • いねむり先生

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    ネタバレ

    似た者同士なのか、否か。わからない。
    でも、ボクの中に何かを見出していたのは確か。
    結婚してすぐに病気で妻を亡くしたボク。酒と博打におぼれ見守るしかない人たち。その時には気が付けない、本当は優しい人たち。
    その中で、引き合わせてもらった「先生」。
    偉い先生であるはずの先生は、偉ぶることなくボクに接してくれる。旅打ちをすることで救われていく。
    幻覚から救う場面は、お互い同じ悩みを持つものだけしかわからない話かと。どちらが偉いなんて、関係ないもの。

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    2016年01月29日
  • 追いかけるな 大人の流儀5

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    学生時代にほんの少しだけ、作家になりたいと思ったことがありました。
    こういう文章が書きたかったものです。

    当然のことですが、憧れてるという段階で憧れを手にすることはできないものだと悟りました。

    伊集院静さんと同じ人生を歩めば書けるかというと、そういうものでもないのでしょう。
    こういう文章は、その人のどこかに正真正銘の優しさが宿っていて書けるものなんだな、と本書を読んで感じました。

    そういえば、好きな歌手の歌に

    追いかけて 追いかけても
    つかめない ものばかりさ

    という歌詞がありました。

    本当にその通りだな、と。

    10年前に出会っていたら…と思う本でした。
    こんな風に優しく

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    2016年01月06日
  • 追いかけるな 大人の流儀5

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    20151127 読んでいてうなづける事と考えさせられる事に出会う。普段気にしていない事がどれだけ多いか考えさせられる。このシリーズを読むことで基準の確認ができる。

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    2015年11月28日
  • 許す力 大人の流儀4

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    歳をとったな先生。追悼文が大半を占める。若いころと現在の自分を比べる。それら思考はおのれの死をも意識してのことだろう。そこに悲哀がある。

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    2015年06月15日
  • 許す力 大人の流儀4

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    それは選手としての能力もあるが、それ以上にドラフトで起きた桑田真澄との事件を黙って耐え、迎えてくれる球団があるなら、そこへ行くと決めた潔さだった。
    「時間がクスリになります。それまで踏ん張りなさい」
    どんなに精神がまいったとしても、いつか立ち直って再出発できるのが人間だとも書いた。
    "人はさまざまな事情を抱えて、それでも平然と生きている"

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    2014年09月01日
  • 許す力 大人の流儀4

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     伊集院静氏の著作は何冊も読んでいるが、少し御沙汰してしまった。この「許す力」も「大人の流儀」から2つ跳んでいる。
     自分は許せないんだな、ホント。心が狭いからさ。でも「許せないならそれでいい」と言っていただける。
     「家人の『くれぐれも思慮に欠けた行動は・・・』」でブレーキをかける。伊集院氏といえども奥方の言葉が御自分を制御されているらしい。
     氏の著作は大好きだが、どうしてあれほどの美形の女性達があんな飲んだくれの博打うちになびくのか、納得できなかった。いや、日本の女性も美しいだけじゃない、捨てたもんじゃないということだ。
     飛ばした2冊、買いに行こうっと。

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    2014年08月10日
  • 別れる力 大人の流儀3

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    けっこうですね、「おいおい、そこまで言っちゃう?」という偏った切り口もあるのだけど、伊集院先生だから許されちゃうのでしょうね。

    そのまま読み進めて行くと、ハッとする一文に出会える。
    だから読書は止められないし、伊集院静さんのファンもやめられない。

    「ひとかどのことを成して、長くきちんと生きてきて、初めて座ることができる場所が世の中にはあるのだ」

    北海道恵庭市のallpoolさんというカフェの本を読ませていただきました。

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    2014年05月08日
  • 許す力 大人の流儀4

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    20140506 今回は素直に共感できた。結局、許せないと感じられるのはそれだけ自分の基準に正直に生きているからなのではないだろうか。

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    2014年05月06日
  • いねむり先生

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    著者の自伝的小説。
    最愛の人を亡くした「ボク」は、酒とギャンブルに溺れ、自暴自棄の日々を送っていた。
    そんな中で出会った「先生」は、ギャンブルの神様と呼ばれる作家。
    「先生」に誘われ一緒に「旅打ち」に出かけるようになる。そこで描かれる二人の友情が、とても切なくて優しくて、温かい。

    奇妙・チャーミング・子供みたいな不思議な「先生」は、全てを寛容に受入れて認める愛深い人。
    優しくて純粋な眼差しでそっと、絶望から抜け出せない「ボク」を包み込んでくれた。
    「先生」との出会いで「ボク」は生きる気力を取り戻しはじめる。

    言葉少なくとも存在する信頼関係と互いの想いやりが、行間からもにじみ出ている。
    痛み

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    2014年04月03日
  • 続・大人の流儀

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    今回もまたコメンテーターのような愚痴のような事ばかり…笑
    個人的にはこうゆうのは嫌い。

    しかし、要所要所で大人はこうあるべきというという箇所がありかなり響いた。特に155ページ。

    特に後半の震災の話には頭に想像できる程の実体験があった。

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    2014年03月21日
  • 許す力 大人の流儀4

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    伊集院静さんのエッセイは水のようだ。静かで波紋の様に心に響き渡る。どこかユーモラスで、ゆとりがある。人間の優しさ頑固さ、人として守るべき信念を思い出させられる。
    小説やエッセイはいつも速読してしまうが、この本は勿体無くて噛みしめる様にゆっくり読んだ。
    素晴らしい本です。

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    2014年03月12日
  • 続・大人の流儀

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    『大人の流儀』と書かれていることが、かぶっているのでは??
    と思って読み始めた私。

    やはりこれも伊集院節で
    自分の「理」でどんどん攻めてきます。
    大人の流儀でもそうでしたが、感銘するところあり、
    この人頑固すぎないか?と全く理解できないものあり…。

    でも男の人で花の名前を知っていて
    季節の花々に目のいく人って、私は素敵!と思ってしまいます。
    (花の名前を覚えるきっかけになるエピソードも素敵です)

    飲む・打つ・買うを豪語し、破天荒な行動をするように見えても、
    細やかに色々世の中を眺めているし、
    黙って背中を見て学べ!と突き放さず
    そこまで言っちゃって大丈夫ですか?という感じの
    サービス精神

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    2014年01月26日
  • 続・大人の流儀

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    大人の流儀の続編。前作と変わらず筆者の傲慢と偏見ともとらえられる大人の流儀が満載。読んでいて楽しいです。

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    2014年01月12日
  • 別れる力 大人の流儀3

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    久しぶりの伊集院さんのエッセイ(?)
    基本的に8割ぐらいが伊集院さんの偏見です。でも、時々ハッとさせられる事がある。
    大人の意見も時には大切です。

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    2014年01月12日
  • 別れる力 大人の流儀3

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    人生に別れは必然であり、別れこそが人生だと、淡々と語っているようで、あとからじわじわ。。
    出会ったことが生きてきた証であるならば、別れることも生きた証なのだろう、と。なるほど。。
    人はなぜ死ななければならないのか、別れなければならないのか、ずっと考えている答えは見つからない事は分かっているけど、噛み締めながら踏ん張ること、それが生きるということなのかな…

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    2014年01月11日
  • いねむり先生

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    妻に若く先立たれ、アル中になった主人公がギャンブルの神様(いねむり先生)に会い、心の交流を持つことで、立ち直っていく話。

    あまりこの著者の書は好きではないが、素晴らしいと思った一冊。

    死と再生の物語だと感じる。
    人生どんな所に落とし穴が待ち受けているが、分からないがまたひょんな事でも再生のきっかけになるし、助けてくれる人も表れるとも。

    先生の言葉、慰めにならないこともない。「人は病気や事故で亡くなるんじゃないそうです。人は寿命で亡くなるそうです。」

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    2013年12月04日
  • いねむり先生 2

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    編集者に恫喝するシーンはいつもの能條先生の迫力。カリスマを描くのを得意としているが、ここでも色川氏を魅力的に描いています。

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    2013年10月09日