伊集院静のレビュー一覧

  • 別れる力 大人の流儀3

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    「別れは終わりではなく、始まりである」と定義。著者の豊富な経験から、そのことに説得力がある一冊に仕上がっています。別れることは決して誰かを何かを不幸にさせるだけのものではない。「日本人に関わりのない戦争、という発想を持つ人は、そのまま私には関わりのないことだからと平然と罪を犯している大人の男たちとまったく同じ視点である」(P168)は、示唆に富んだ一節だと思う。

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    2015年01月28日
  • 許す力 大人の流儀4

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    許すことで起きる活力。確かにあるかもしれません。しかし、哀しみの中にあると、なかなか許そうと思えないのも確か。だから、許せなくてもいい、許せないことを抱えながら、しかしそのことをわざわざ引っ張り出して凝視せず、胸の中に置いて懸命に生きた方が良い、というのは、前向きになれる言葉だと思いました。許すことも許さないことも生きる力になる。そのとおりかもしれませんね。

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    2015年01月16日
  • 許す力 大人の流儀4

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    相変わらず読みやすく、すぐに読めてしまう分、これまではあまり記憶に残らなかったけれど、今回は、実に記憶に残ることが多い内容でした。

    たまたま、置かれてる境遇が近かったのだと思うのですが…。

    無理に許さなくてもいい、そんなことをしなくても、思い出さなければいい。

    まさに、至言。

    許すために思い出して腹を立てることなく
    許せない自分を狭量だと嘆くこともない。

    忘れる、というのはまさに人間の最良の特技だと思う。

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    2014年10月27日
  • 続・大人の流儀

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    ・子供を鮨屋に連れていくな。大人が2人、「これでお前と逢えるのも最後になるのか」といってお酒を酌み交わしている横で、子供が「トロのさび抜きお願い」などと言っていたら無条件でひっぱたくのは自然なこと。
    ・金さえ払えばその席に座れると思っているのが間違い。世の中には金を払っていようがいまいが女、子供がいてはいけない場所がいくらでもある。
    →こういった考えはなかった。公共マナーを守れないやつは来るなっていう主張でもなさそう。理屈はいまいちわからない。

    ・大人には口に出してはいけないことがある。言ってもどうしようもないことは「一度言葉を口に噛んでから」話す。
    →言わなきゃわからないことがあるのと同時

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    2014年10月12日
  • 別れる力 大人の流儀3

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    別れ力、、、大事ですよね(T T) 中盤から、別れ、、というトピックス以外もあったけど、自分の芯が強いってすごいなーと思わされる。。

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    2014年09月30日
  • 許す力 大人の流儀4

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    「許す」がキーワードのエッセイは最初と最後だけ。初めて読んだ、伊集院静。この年代の人特有な表現が薄く、なんだか嫌味なく頭に入って来た。ただ、一箇所、「付き合ってきた女達にうんぬん」と女達を見下す文章があったけど、そこ、自分の鏡と思いなさいよ。どうして、そんな女と付き合う男はましと思えるわけ?それぐらいしか、反感抱かなかったな。珍しく。いいねぇ、人との交わり。他も縁があったら、読んでみたい。

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    2014年09月23日
  • 許す力 大人の流儀4

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    ネタバレ

    この人あんまり好きじゃない、と思いつつこのシリーズだけは読み続けてしまうのは何故でしょう。
    それはやはり響く言葉があるからなのかなぁ。
    許すということは確かに心がけだけでは出来ることではありません。許さないけど続けていく、関係を断ち切らないというのも大切なことなのかもしれないと本書を読んで考えました。

    (引用)
    忘れることができないのは承知で、大人は若者に告げなくてはならぬことがあるのだ。

    人はさまざまな事情を抱えて、それでも平然と生きている

    大切なのは、許せないものをわざわざ目の前に引っ張り出して凝視しないことである。

    じーんと心に染みていく言葉です。
    特に響いたのは
    (引用)
    風景

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    2014年08月20日
  • 許す力 大人の流儀4

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    たしかに『許す』って。なかなか。

    若い頃おとなになるって『認める』『認められる』って。
    こと、かも。などと、思っておりましたが。

    『許す』ことかもねぇ。おとなになるって。

    〜忘れることができないのは承知で、大人は若者に告げなくてはならぬことがあるのだ。〜

    そして、読んでいる時にみつけたの。
    アメリカのユーモア作家 Josh Billings

    There is no revenge so complete as forgiveness.
    〜許すこと、それ以上に完璧な復讐はない。〜

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    2014年07月20日
  • 許す力 大人の流儀4

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    許すことが出来ないのも、人間だからしょうがない。その事であまり悩まず、その事を胸の中に置いて懸命に生きた方がいいと言う提案に近づきたい。

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    2014年07月15日
  • 許す力 大人の流儀4

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    ある人がすすめていたそうなので、読んでみました。
    が、内容があまりないのか、読み手であるこちらの責任なのか、あまり得るものはありませんでした。

    得たもの(知識)としては、伊集院静が昔野球をやっていたことと、松井秀喜の人間としての素晴らしさぐらいでしょうか。

    重いテーマについても、気軽に読めるテイストになっていますが、全体的に肩の力を抜き過ぎな印象。

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    2014年07月14日
  • 許す力 大人の流儀4

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    許せないのなら、私は許さなくていいのではないかと思う。
    今日の午後、あらたに許せないものと出逢っても、これは私には許せないナ、
    とつぶやきポケットに入れてしまえばいいのではないか。
    大切なのは、許せないものをわざわざ目の前に引っ張りだして凝視しないことである。
    許せない自分だけがダメな人ではなく、皆それをかかえて生きていることを知ることである。
    ーーー以上抜粋ーーー
     
    長年心の中で、とりたてて考えず漫然と行っていたことを、
    きちんと言葉に置き換えてもらったような気がする。
    私の思いを肯定されたようで嬉しかった。

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    2014年08月19日
  • いねむり先生

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    20140517 作家の再生の物語。感性が合うかどうかで肩透かしされた気になるかも知れない。静かだけど激動しているような感じ。

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    2018年12月30日
  • 許す力 大人の流儀4

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    許せなくてもいいから、そのことであまり悩んだりせずに、許せないことをそのまま胸の中に置いて懸命に生きた方がいい/”許せない人”に関しては、それを口にしないこと/手紙は相手を慮ることが大切/人はさまざまな事情を抱えて、それでも平然と生きている

    虐殺、蹂躙(じゅうりん)は女、子供が口に出してはいけない言葉

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    2014年05月17日
  • 許す力 大人の流儀4

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    大人の流儀シリーズを初めて、読みました。

    タイトルは許す力ですが、内容はそれに拘らずでした。
    エッセイ形式ですが、松井秀樹と言った著名人との話が載っていたり、馴染みの近所の飲み屋での話、その中には、クスッと笑える話も。

    許すと言う考えが、上から目線であると言う考えはなるほどと思いました。許せない人は、心が狭いと言う人がいますが、生理的に許せないことは原因をいくら突き詰めても、何も変わらないなと再確認。

    わたしも、伊集院さんの様に、行きつけの料理屋なんかで、お酒をたしなみ、静かに、人との会話を楽しめるようになりたいですね。

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    2014年04月06日
  • 別れる力 大人の流儀3

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    著者の独断と偏見は感じるが、色々な経験を積んだ方の言葉として素直に読むと、納得できる部分も多い。

    身近な大人(両親や上司などなど…)が、アドバイスや説教をする時と感じは似てる⁈から、拒絶するほどの内容ではない。

    目上の人が経験に基づいて話すことは、素直に聞いておく(それを自分の中に取り入れるか否かは別として)べきだと思うから。

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    2014年03月22日
  • いねむり先生

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    これほど人が人を敬愛することなんてあるんだろうか?というくらい深い絆を感じさせる作品だった。自分はなかなか年上の人を尊敬する気持ちになれない。素直に「ありがとう」と言えない。この作品を読んで、もっと人を好きならないと人生がつまらなくなる、と思えた。

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    2014年03月12日
  • 続・大人の流儀

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    世の中から”大人”が居なくなって久しいですね。
    私もおっさんになってしまいましたが、大人としての振る舞いが分からずにいます。
    「飲む打つ買う」ができる甲斐性もないので、中途半端にやるつもりはありませんが、
    大人として見苦しくないようにはしたいものです。

    巻末の震災当日の手記を読んで、あの時の気持ちが蘇りました。
    そして、それを忘れて日々暮らしていた自分に気づきました。
    また気持ちを新たに、今日から生きていきたいと思いました。

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    2013年11月03日
  • いねむり先生

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    打算的ではない男同士の友情物語っていいなぁと思いました。私には経験のない「賭けごと」を介して、気持ちが通じて悲しみがだんだんと癒されていくというところが新鮮でした。考えてみれば、お金の絡んだ勝ち負けの世界なのにそこで友情が成立するっていうのは不思議です。ただ私は、保守的なのでこの本を読みながら借金してまでそれをやる友達のことは止めなきゃ!と心の片隅で心配な気持ちになりながら読んでいました。自伝的小説で実在の人物たちがモデルのようですが、先生のモデル色川武大さんのことも著者のことも詳しくは知らないためかえって純粋に読めました。

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    2013年10月24日
  • 別れる力 大人の流儀3

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    ”時間はクスリ“という言葉がある。最愛の人を亡くして絶望の淵にいても、時間はいつかその気持ちをやわらげ、新しい光さえ見せてくれる。
    楽して得られるものなんてない。
    私は時々、彼に言う。野球だけが人生じゃない。人生を好打できる方が百倍もイイ。
    「生きて帰ってこられたんです。それだけで十分ですよ」
    「いろんな環境で伊集院、頑張ってます」
    落ち着いて、落ち着いて……。年が越せるか、と大晦日まで心配した年もあったが、年が明けて、元旦の青空を見ると、ああなんとか越せたな。と思うのが常だった。以来、”過ぎてしまえば……“が、私の年末の心構えとなった。

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    2013年10月09日
  • 別れる力 大人の流儀3

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    大人の男のエッセイですね。
    特にテーマはなく、読み流せた。
    うんうん、とか、いやそれは、とか
    頑固親父が絶滅しかかってる現代、面白かったです。
    ≪ 別れ経て 心の隅に 今日生きる ≫

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    2013年09月22日