喜多川泰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ途中から「ソバニイルヨ」という本が浮かんだと思ったら同じ著者だった(笑)
「おあとがよろしいようで」の方が刺さる人が多い気がする。どちらも良書。わたしの人生においてホームラン級の本。
好きな言葉、考え、真似したいところ↓
●P106高校時代の健太の質問「どうして落語家になったんですか?」に落語家が答えた言葉。
『落語の登場人物はみんなどこか抜けてる。いや、どこかどころかかなり抜けてる。欠点だらけなんですね。だけど、一つだけいいところが誰にでもある。その一つだけのいいところで江戸の社会にちゃんと居場所をつくって、お互いによしとしているんですね。何の文句もない。この部分を直せとか、もっと -
購入済み
想像以上に壮大な物語でぞわぞわっときた(いい意味で)。
主人公が、キャンディを舐めた後大抵公衆の面前で醜態晒すの分かってるのにそれでも何度かやらかしてるのが個人的ツボ。
本当に自分たちはすんごい確率のもと生まれてきたんだなって。
そして戦時中命を懸けて後世の人たち、家族を守ろうとした先祖たちの境遇に比べたら、たしかになんと恵まれていることか。
落ち込むことがあっても、もう少し頑張ろうと静かに闘志を燃やせる。 -
Posted by ブクログ
学生の時に読みたかった。今読めてよかった。心からそう思える、『夢』とは何かを考えさせてくれる一冊です。
メインの主人公はどこにでもいそうな男子高校生。代わり映えのしない日常を刺激してくれる大人と言えば、少し変わった哲学のようなものを授業に取り入れてくれる歴史の先生くらい。そんな彼の日常を劇的に変えたのは、高校三年生で転入してきたとある女生徒の存在だった。急速に彼女に惹かれ、恋をして、彼女に近づくために彼女の世界を知っていくうち、彼は今までの自分から少しずつ変わっていく。彼らの恋と、その先の未来の行方を追いかけることのできる良作です。
この話は、将来の『夢』というものがどんなものなのか -
夢の実現に大切なこと
故郷を旅立つ息子に向けて、父からの手紙が届くという内容の本です。
地方から上京した人には、とくに共感できる内容になっていると思います。物語と手紙の形式で話が進んでいくのでとても読みやすく、これから夢を実現するために動きたい人へぜひ読んでいただきたい1冊です。 -
購入済み
「おあとがよろしいようで」、、、、こんなに綺麗なタイトル回収は見たことがない。どこにでもいそうな大学生の話なのに部長の人間味や、輝いて見える他の部員の過去の苦労など、まさに「今まで見てきたもの、感じてきたものが自分をつくっている」だなぁと。自分ももっと頭のなかの「ミニ自分」に色んな世界を見せて楽しませてやりたい。それにしても喜多川先生の本はハズレなし。素晴らしかったです。