喜多川泰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【身近にある経験から、世界の真理を言語化してくれた一冊】
僕が本書を手に取ったのは、最近何かを依頼をされることが多く、少し後ろ向きな感情を抱いていたときでした。
「依頼される=頼られている」と思い嬉しい反面、自分の時間を削って何も報酬がないことに少しばかりネガティブな感情を覚える。
昔は人のために役に立つことは嬉しいと感じていたのに、今流行りの「テイカー」に利用されているだけじゃないかなとか、よくない思考を作ってしまう。
そんな時に、昔の初心を思い出させてくれて、
「確約された対価」ではなく、「確約されない対価」の大切さを教えてくれました。
自分に余裕がない時に、再度手に取りたい一冊です。 -
Posted by ブクログ
本当に素敵な本に出会えました。
こんなことして、なんの意味があるの?
面倒くさい、面白くない。
どうして勉強しなくちゃいけないの?
自分も含めてだけれど、こんな疑問はたくさんの人が持っている、または持っていたと思います。
しかし、そのような疑問をぶつけられて、大人は、子どもが本当に納得できる答えを出来てきたでしょうか。
この小説で、ストンと腑に落ちました。
なぜ面倒くさいことをやらなければいけないのか、ということが、勉強に限らず、考え方、生き方にまで及び、ひとつひとつ、しっくりくるのです。
研究所に籠ったきりの父親の幸一郎が息子の隼人に残していったロボット『UG(ユージ)』によって、隼人の意識が少しずつ変化していく様子が自分の成功体験のようでした。
また、息子の変化を母親の真由美が章の区切りごとに幸一郎にメールする文章も、子どもを持つ親の子持ちで読んでいました。思春期の子どもと接するのはなかなか難しいですね。
最後に近づくにつれ、もう涙が止まらなくて困りました。一瞬だけでなく終わりまで数十ページにわたり、泣き通しでした。 -
Posted by ブクログ
過去の経験(特に辛い思い出や苦しい経験)を、全肯定してくれるような本。
思い返せば、あの時本当に辛かったな…と思うことなんて山ほどある。
学生時代は、いじめにあったり世の中に不満があったり。
社会に出てからは、荒波に揉まれる中で、目の前を厳しい現実から逃げたくなってしまって、仕事に行けなくなったり。
年齢が上がるとともに、重くなっていってる気がする。
でもそんな過去はありつつも
なんとか局面を切り抜けて
前を向いて歩き続けて
今少しだけ晴れた場所にいて思うのは
あの時のネガティブな経験がなければ
あの時の絶望感や自分はもうダメだ…という気持ちがなければ
それを糧とした挑戦もできなかったと思う。
悩んだり辛い経験はこれからもすると思うけど
きっといつかのためなんだと
この本があれば前向きに捉えられる気がする。
普段から過去に囚われがちな私には
とっても大きく響いた本。
あとがきの内容も、とてもよかった。