喜多川泰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人生という旅
実は、事前に色々用意して生まれてくるが、
そのことは全く忘れて人生が始まる
人生の旅は大変なことが多ければ多いほど
乗り越えていくことで、充実した旅になる
足りないものがあっても、きっと別の才能があったりする
そこに気付けないことも多い
出会いを大切にする
同じ想いでいる人だと大事な出合いにつながる
一緒の友達をつくるなど想いを持つ
どんな人と一緒に旅に行きたいか
一緒に行きたい人になる
なぜなら、常に一緒にいる人が自分だから
何が起きても笑い飛ばせる人になる
目の前のことを全力で楽しむ
アクシデントこそが、滅多にできない経験をするチャ -
Posted by ブクログ
あとがきまで良かった。
物語の始まりは、父親が亡くなったことを警察から知らされこと。
はるか昔に父とは縁が切れており、教師をしている嘉人は煩わしく思いながらも諸々の手続きのため故郷へ帰る。
父との空白の数十年に想像をめぐらせる嘉人。
みじめで孤独だった記憶、だんじり祭りの日のささやかな父との思い出。
父と子。親子だから許せること、許せないことがある。
親も一人の人間。いろいろな顔を持っている。
嘉人の凝り固まった気持ちがスッと解けてゆくのを見届けられて良かった。
誰もが、自分だけの苦しみを乗り越えて生きている。それだけですごいこと。
喜多川さんの作品は、生きていくうえで心に留めておき -
Posted by ブクログ
誰もが人生の主人公でありながら、誰かにとっては主要な登場人物や脇役だったりする。
ほんの些細なことでも誰かの人生に影響を与えていたり、与えられたりすることが日常に溢れている。
ただ誠実に毎日を過ごすだけでも生きている意味があるように思えて、心が軽くなりました。
一番印象に残ったのは留学生の張さんが感じた日本人のすごさ。
接客態度のレベルの高さ、並んでいたけど電車で高齢者に席を譲る若者、高齢者が降りた後も周りの人が若者のために当然のように空いた席に座らない光景。日常的で気づかなかったけれど、言われてみれば確かにと思える日本人のすごさを張さんから教わり、誇らしいし嬉しいし、日本に生まれたことが幸せ