喜多川泰のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「悪魔とのおしゃべり」の簡易・優しい盤 お父さんからの手紙、という体で書かれた小説が簡単で読みやすく、さくさく読めた。で、これを踏まえてお父さんからの手紙でメッセージがあるという作り。簡潔に言うと、「悪魔とのおしゃべり」を刺激の少ない言葉でサラッと優しく伝えてる感じ。
つまりは今までの常識や価値観、と思っていた自分の計り方を見直してみろ、ということ。
「悪魔とのおしゃべり」の方が乱暴だったかもだけど、かなり踏み込んでいるし、納得感も大きかった。これはこれで、持っていた価値観を見直すきっかけになったらいいと思う。あとは要は、行動と熟成期間を設ける、ってこと。 -
Posted by ブクログ
人生という旅
実は、事前に色々用意して生まれてくるが、
そのことは全く忘れて人生が始まる
人生の旅は大変なことが多ければ多いほど
乗り越えていくことで、充実した旅になる
足りないものがあっても、きっと別の才能があったりする
そこに気付けないことも多い
出会いを大切にする
同じ想いでいる人だと大事な出合いにつながる
一緒の友達をつくるなど想いを持つ
どんな人と一緒に旅に行きたいか
一緒に行きたい人になる
なぜなら、常に一緒にいる人が自分だから
何が起きても笑い飛ばせる人になる
目の前のことを全力で楽しむ
アクシデントこそが、滅多にできない経験をするチャンス
何かで何事もラッキーと思うこと
そうすると、頭が勝手にラッキーな理由を探してくれるって見たな
旅に少ない荷物で出かける
ギブできるものを持って行く
ギブギブギブ精神を忘れずに
-
Posted by ブクログ
あとがきまで良かった。
物語の始まりは、父親が亡くなったことを警察から知らされこと。
はるか昔に父とは縁が切れており、教師をしている嘉人は煩わしく思いながらも諸々の手続きのため故郷へ帰る。
父との空白の数十年に想像をめぐらせる嘉人。
みじめで孤独だった記憶、だんじり祭りの日のささやかな父との思い出。
父と子。親子だから許せること、許せないことがある。
親も一人の人間。いろいろな顔を持っている。
嘉人の凝り固まった気持ちがスッと解けてゆくのを見届けられて良かった。
誰もが、自分だけの苦しみを乗り越えて生きている。それだけですごいこと。
喜多川さんの作品は、生きていくうえで心に留めておきたい言葉や考え方に出会える。
それらが物語を通じてじんわり自分のなかに沁みていく。
作品を読み終えるとき、いつも心を軽くして、見える景色を変えてくれます。
私の地元にもだんじり祭りがあるので、読みながら昔を思い出して懐かしかった。
『本当に今あるものに満足して、今できることを楽しんで、自分の機嫌は自分で取ろうとしてたの。そして、よく言っていたの。「私ほど運がいい人はいない」って。』
『誰も他の誰かの人生を生きていられるだけの強さなんてないのよ。そういった意味では誰もがすごい人なんだって思うわ』
『あなたの人生は、あなただから乗り越えて生きていけてるのだ。そういう、自分にしかない強さをあなたは持っている。』 -
Posted by ブクログ
戦争と命 主人公とその両親、祖父母の年代が自身とあまり差がなく、心に響いた。自分の祖父母が戦時中の時代にどのような生活をし、どのような苦労をしていたのか、子供の頃、戦争について聞いた時に考えた事がある。両親は終戦前後に生まれているので、戦後の事しか記憶にはないが、祖父母と話す機会もなく、両親2人とも戦争の話はしたがらなかったので、私が直接家族から戦争の話を聞いたことは無い。しかし作中にもあるように、主人公の祖父母、両親と同じような経験を、私の祖父母や両親も、そして日本全国の人達も大なり小なり同じような経験をして来て今がある。これから先の人生で私に出来る事は少ないが、心に留めて置かなくてはならない事だと感じた。
-
Posted by ブクログ
誰もが人生の主人公でありながら、誰かにとっては主要な登場人物や脇役だったりする。
ほんの些細なことでも誰かの人生に影響を与えていたり、与えられたりすることが日常に溢れている。
ただ誠実に毎日を過ごすだけでも生きている意味があるように思えて、心が軽くなりました。
一番印象に残ったのは留学生の張さんが感じた日本人のすごさ。
接客態度のレベルの高さ、並んでいたけど電車で高齢者に席を譲る若者、高齢者が降りた後も周りの人が若者のために当然のように空いた席に座らない光景。日常的で気づかなかったけれど、言われてみれば確かにと思える日本人のすごさを張さんから教わり、誇らしいし嬉しいし、日本に生まれたことが幸せに思えた。