山下紘加のレビュー一覧

  • でも、ほしい

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    ネタバレ

    本当にすごい、終始なんだかお腹が痛い 桃みたいな人って現実にいるわけないと思ってるけど、これ読んだらリアルすぎているのかもと思った とにかくすごい小説 一気読みした

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    2026年06月30日
  • でも、ほしい

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    ネタバレ

    【あらすじ】

    ほしくて、ほしくて、たまらなくほしくて、いったいどうしてほしいのかも、本当にほしいのかももはやわからないーー。

     中原多恵(33歳・既婚)“普通”でありたいために、夫でなくてもかまわず、ネットで見つけた好条件の男から精子を購入。
    「みんなに平等に与えられる当然の権利を、自分だけが剝奪された」

     守山みつき(33歳・独身)多恵の大学時代の同級生、雑誌編集者。理想を追い求めるマチアプのヘビーユーザー。
    「目の前の男を好きになれる可能性を見出そうとしてる。キスできるのか、セックスできるのかと自分に問うている、常に」

     安西桃(20歳・独身)推しが全てで、推し活のためにいい加減な

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    2026年06月21日
  • 私の身体を生きる

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    凄かった。エッセイというものをほぼ読んだことがなかった私にとって強烈な読書体験だった。
    ほんタメというYouTubeチャンネルで紹介されており興味を持って読んでみた。これは、映像化はきっと難しい、本という媒体のみを通して伝えられる感覚だと思った。
    共感できる部分も多く、一方で共感できなかったあの子の振る舞いはこんな感覚にルーツがあったのではと思い至るところもあって、強烈に胸に響いた。私の感じたもやもやを言語化してもらったようで嬉しさもあった。自身も女性性を元とした経験はポジティブ面、ネガティブ面ともにあり、同じような経験をした作家がそれをどう捉えるかを聞けたことが嬉しかった。
    性に関する体験を

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    2026年05月04日
  • 私の身体を生きる

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    個人的にはむっちゃ面白かったが、娘を持つ父親としてはマジ複雑。危険すぎるやん、満員電車に乗せられないし、共学にも入れられない。とかやってると箱に入れすぎて社会に出て路頭に迷う。
    特に若い女性は希少性が高いし、あらゆる年齢層の男性から性的視線を向けられるキモさ、精神的苦痛は想像してもキツイ。
    しかも性被害に遭えば一生悩まされるし、キモい男性、痴漢は一定程度発生して避けようがないとしたら、。地獄に落ちないようにだけはしっかりと自衛せなあかんよな。

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    2026年03月31日
  • でも、ほしい

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    自分が何を求めているのかわからない。わからないけど、飢えている。飢えている自分を自覚するのがしんどい。
    誰かに求められたい、誰にも求められない人生はイヤだ。でも、求められるとめんどくさい。なぜ私がそれを与えてないといけないの?
    私がほしいものはそれじゃない気がする。常に欠けているものを探している。それが何かも分からずに。

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    2026年01月29日
  • でも、ほしい

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     女性にとって、結婚して子どもを産み育てること一つとっても生きづらい世の中だと感じた。そこに価値を見出すことは人それぞれとして、結婚妊娠出産育児が普通であり、女性の幸せであり、社会的規範だと執着する多恵や侑美の欲望は異様に思えたが、そんな風に追い詰められるのは、本の世界だけではなさそうだ。
     普通への欲望は、夫に内緒で精子を購入するなど、極端な行動となって表れ、自分のほしいものを充足させるために、周りを道具にしたり、自分の望む役割に当てはめたりする。普通でありたいという欲望を満たすことが誰かの苦しみになっていることにも気づかず、突き動かされている彼女たちが本当に手にしたかったものは何だったのだ

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    2026年01月12日
  • でも、ほしい

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    ずっとずっとリアルだった。4人の女性をとにかくリアルに描ききっていた。

    子どもが欲しい、彼氏が欲しい、彼氏に求められたい、何となく単純な欲求のようだけど、よくよく見つめてみるとそこには単純な「ほしい」という感情以外に、様々な感情が混ざっているものだよな、と改めて感じられました。
    面白くて読みやすく、読んで良かったです。

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    2025年12月18日
  • でも、ほしい

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    果てしない孤独を静かに描き出す一冊。
    読後に淡い痛みが残る作品だった。
    人物たちが抱える「妊娠に関わる云々の言葉にできない気持ち」は最後まで完全には整わず、現実味のある温度で響いてくる。

    とくにラストは、登場人物それぞれが胸の内を“誰かに伝える”ことで、ようやく言葉になったはずの思いが、むしろ新たなすれ違いの影を落とす。
    むしろ距離が悪い方向へズレていく気配すらある。

    完璧な理解にも救いにも着地しないが、人間関係の綺麗ごとではないリアルさを突きつける、じわじわ染みる一冊だった。

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    2025年12月10日
  • でも、ほしい

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    手に入れられる確証がないものを欲する4人の女性たち。切実な思いと焦りで緊迫感が増していき読むのを止められず。幼い頃みんなが持っているからと駄々をこねた記憶がある。みんなと同じじゃなくていいと今は分かるが、ないものねだりは一生続く。それが人間の性だろう

    結婚、妊娠は自分1人じゃどうしようも出来ないから余計ややこしくて難しいんだよなぁ〜...この話はマチアプ経験者にも刺さるはず。山下さんの作品初めて読んだけど他作品も読みたくなりました!

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    2025年12月08日
  • 私の身体を生きる

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    女性として生きて来た中での、著名&人気作家さんたちが悩みを赤裸々に綴られた連載が一冊に。

    自分が女性でいることを肯定するために背中を押してくれるような内容だった。

    無神経な数多の男性達に加害されてきた傷への癒し 自分だけではなかった、という、女友達と行ってきた、経験を分かち合って貰えることへのありがたみ

    女性の身体の不安 妊娠や性行為、体調不良、弱さ
    見た目への若い頃の過剰な拘り、ジャッジされることへの抵抗感と迎合

    まるっと。

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    2025年12月07日
  • 私の身体を生きる

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    「私の身体」を「生きる」とは何だろう。いや、「私の身体」とは何だろう。そもそも、「私」とは何だろう。
    各作家たちの切り口は様々だが、みな共通しているのが、己という存在を不可欠に構築するこの肉体というものの生物的な役割にも社会からの眼差しにもかなり戸惑い、苦しみ、受け入れたり受け入れられなかったりしながらどうにか生きている点で、強く連帯感を持ちながら読んだ。

    痛ましさを感じたのが、執筆陣の女性たちはほぼほぼみな性被害の経験がある点。私にもあるし、私の友人たちもほとんどあると思う(学生の頃、痴漢が話題になったとき、その場にいた10人ぐらいのなかで痴漢に遭ったことがない子は1人しかいなかったことを

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    2025年12月04日
  • 私の身体を生きる

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    様々な『自分の』性との向き合い方について書かれている。メタ的な性との向き合い方でないのは、女性の作家たちだからだと思う。
    女性も誰かの性を搾取することもあるだろうが、しかし圧倒的に搾取される側であり、自分の生命と性とが紙一重に近い存在だと思い知る。
    アンソロジーの最初の島本理生さんの作品が個人的ににとても響いた。
    なぜ自分の性と向き合うだけで傷ついてしまうのか。男性も同じなのだろうか。傷ついたことを思い出さないで自分の性について語れる人間がいるならば、どんな人生なのか知りたいと思う。

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    2025年09月20日
  • 煩悩

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    ネタバレ

    中学の頃から24歳の今でも二人で一つの私と杏奈。杏奈が異性を忌み嫌い、私に凭れかかってくるほど心地が良いという、庇護欲とも独占欲とも言い切れない感情が女性同士特有だなぁと思った。結局異性問題で関係は破綻してしまい少しガッカリしたがそれもまたリアルだった。杏奈が私の前から消えた後、杏奈は今まで庇護されていたのだから私なしで何も決心できるはずないと決めつけるところにゾッとした。ほんタメのあかりんが推してた本。

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    2025年08月17日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家、芸術家たちの生と性、身体をテーマにしたエッセイ集
    自分も漠然と感じてた「女性であること」への違和感、敵対心、恐怖、いろんな言い尽くせない気持ちをそれぞれの人が言語化してくれるよう
    現代日本で高らかに女性讃歌を謳うのは難しいことを痛感する
    それでも次代はと願いたい

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    2025年08月10日
  • あくてえ

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    先日亡くなった祖母と母の関係を思い出す。
    老いや孤独を武器に好き放題に悪態をつく祖母に母は頭を悩ませていたし、時には泣いたりしてた。

    老いからくる孤独感や疎外感、自分が思うように身体がついてこないことへの苛立ちなどは、自分がその状況に置かれなければ完全に理解できるものではないと頭の隅では理解しているから、こちらは同じ熱量で張り合えないし、張り合ってしまったことを反省したりする。
    相手はじいちゃんに先立たれて施設で1人暮らしているおばあさんやぞって。優しくしてあげないとあかんやろって。分かってても、イラついてしまう。分かっていることとイラつかないことは同義ではない。

    お人好しで気使いな母を介

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    2025年07月05日
  • 可及的に、すみやかに

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     『掌中』と本タイトルの2話連作。『掌中』は、ある家族の母親が万引をするようになり、次第にエスカレートしてゆくのだが、今度こそ捕まるのではないかとハラハラしどうしだった。息子が引きこもりになったことで、精神の均衡を崩す母親の様子が、痛いほど伝わってくる作品だった。二作目は、息子の幼馴染の女の子の話で、出戻り中。本人自身も考えが甘いところはあるものの、人には明かせない思いを抱える胸の内が見え隠れする。
     どちらの作品も、ネガティブな思いを抱え込む心理が、実によく描かれていて心に響いた。

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    2024年12月16日
  • 可及的に、すみやかに

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    「掌中」
    かつて友達だった人の子どもは結婚し、孫までいる人もいる中、自分の子どもは引きこもりで、これと言った楽しみもない。そんな中、スリルを求め万引きに走ってしまう女性が描かれていた。自分の大切に育てて来た息子が世間から見たら「失敗作」のようで、それが受け入れられなくて、どうしたら良いか分からない。親が1番乗り越えるのが難しいことそれは、子どもが自分たちの思い通りにならなかったことだと聞いたことがあるが、それが引きこもりとなると、四隅が塞がった感じがし、救いようのない印象を受ける。あの時、ああしていれば、こうしていれば、過去の楽しく、輝かしい記憶が邪魔をし、それが現在との対比で苦しくなる原因に

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    2024年11月02日
  • あくてえ

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    ネタバレ

    いやぁ、辛い痛い苦しい。
    なんで自分がこんな目に、と思いながらも正論だけではどうにも出来ないし誰も助けてくれない。
    だけど毎日は続いて行くのだ。
    絶望の先にも絶望しかないなんて…

    介護の現実が突きつけられて苦しい。自分が向き合っている介護が生ぬるく感じられるくらいだ。この程度でも腹が立ってイライラして仕方ないのに。

    感動、とは全く別の「心揺さぶられまくる」だな。映画になりそう。

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    2024年10月06日
  • あくてえ

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    幼い頃から一緒に暮らしてきて、かわいがってもらった時期や、甘えていた時期もあったはずなのに、今ではわずかでも肌に触れることに抵抗を感じ、日常的な会話のキャッチボールをするのにも妙な緊張感を覚える。(p.14)
    食べることが生きることに直結しているのだ、おそらく、本能的に。(p.17)
    あたしにとっては、行儀やマナーの問題ではなく、理性より先に欲が勝る感じが、人間の本質を見ている気がして怖いのだ。(p.30)
    夢を応援してくれるのはありがたいが、話を聞いてほしいかわりに、放っておいてほしい。関心を持たれたり、踏み込まれるとかえって疎ましい。しかしそのあまのじゃくな性質を、きいちゃんの前ではうまく

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    2024年10月06日
  • エラー

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    しかし、物心ついた時から自然と根付いている「出された料理はきちんと食べきらなくてはいけない」というモラルの肥大化が焦燥感に拍車をかけたいた。倫理観を持ちながら、好きなだけ食べていい状態から、食べ物を差し出される状態は何か禁忌でも冒しているようで、ハイになる。気がつけば「普通」の感覚が逆に自分を麻痺させ、興奮を煽る。(p.11-12)
    DMやコメントにはひと通り目を通し、見たことが相手にもわかるようにハートマークの「いいね」をタップする。反応を示せば、また反応が返ってくる。きりがない。時間もエネルギーも消耗する。(p.32)
    食べる行為が自分を満たすための行為であり、色に対して貪欲であることは、

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    2024年09月25日