山下紘加のレビュー一覧

  • 煩悩

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    安奈と涼子は普通の友だちではなく、共依存の関係なのかな? 安奈は何かしら障害があり(書いてはないけど)涼子の様に賢く優しくされたら支配されてしまうのかもしれない。でも涼子は何で?彼女の支配欲や独占欲や嫉妬心 一度では理解できなかったので、再読したい

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    2024年09月22日
  • 煩悩

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    安奈に触れるとき、私はいつも無意識のうちに利き手ではない方の手を伸ばしている。物心ついた時から使い慣れ、あらゆる刺激を覚えた利き手よりも、非力で運動機能に欠け、遅々として拙く、ときにもどかしくすら思う利き手ではない手の方が、私に新鮮な感度を与えてくれた。その行為は、安奈に対する私の感情の尺度でもあった。(p.3)
    会おうと思えばいつでも会うことが可能で、だがいつでも会えるもんねと卒業式で言い合って別れた会おうと思えば会える距離にいる友人とはもう何年も会っていない、誘われれば会う、会いたいとも思う、でも自分から誘う理由がない、誘う理由を探しているうちは実はそこまで会いたいわけではないのかもしれな

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    2024年09月03日
  • エラー

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     フードファイターが主人公の小説に出会ったのは初めてだ。テレビで見たことがある食べる迫力や苦悩が伝わってきた。にも関わらず、途中、番組の不正が発覚し、フィクションとは思えなくなってきて不快な感情が込み上げてくる。フードファイターって何のために戦っているのだろうと、この本を超えて、実のフードファイターに思いを巡らせた。

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    2024年06月03日
  • 煩悩

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     涼子の安奈に対する清濁併せ持った思いが、ぎっしりと詰まっていた。涼子にとって安奈は、親友という関係は優に超え、家族とも違い、自分の一部のようだ。愛おしい気持ちを抱き、かけがえのない存在でありながら驕る気持ちが勝り大切にできない、何とも不思議な関係だ。自分の経験とは一致しないのに、涼子の気持ちがどこか理解できる感覚があり、不思議な気持ちになった。

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    2024年05月05日
  • あくてえ

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    この本を読んで学んだことは
    読書は絶望に近い孤独を埋めるかもしれないということ。

    昔は知り合いに数名いた読書家のいう、活字中毒の意味が理解できませんでしたけど
    (アホの子なので)

    あくてぇ

    芥川賞カテゴリ。
     
    90年代生まれの作家さんです。
     
    甲州弁で悪態をあくてぇと言うそうです。
     
    主人公はユメ 
     
    小説家志望の19歳
     
    他にも
     
    90歳の“ババア”と心の中でユメが呼称する
     
    父方の祖母
     
    そして黄色い色が好きだから
    “きぃちゃん”と娘のユメに呼ばれる
     
    沙織という母親と暮らしています。
     
    キィちゃんこと沙織については
     
    90歳の祖母は元“姑”にあたります
     

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    2024年04月13日
  • 煩悩

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    複雑な感情をここまで言語化できる語彙力表現力が素晴らしいと思う。歪んだ執着心、嫉妬心、支配欲。私には理解できない感情が多かったけど、それでもそれがどんなものかはとても伝わってきた。
    主人公は賢く、他者や自分をここまで理解しながらも、相手を支配しようとすることはやめないし、やめられない。ターゲットに選んでいるのがお馬鹿そうな子で、優しい言葉を駆使しながら自分の支配下に置いているのがとてもリアルで怖い。相手を一個人として見ているようで見ていないと思った。相手を思いやる自分を創造して免罪符にしてる感じ。
    最高にもモヤるけど、こういうのは大好きです。

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    2024年03月19日
  • あくてえ

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    ネタバレ

    なんだか、終始、イライラしてたな〜笑笑
    まず、不倫して出ていった旦那の義母を元奥さんが介護するって何よ〜〜〜。
    意味わからん、絶対嫌だけど笑笑
    なんで、離婚して晴れ晴れして第2の人生を、他人の元旦那の母親の介護しないといけないからよ泣。
    お人好しすぎてイライラ。。。お金もないのに。。。
    孫ちゃんがばあちゃんと口論してる姿に、スカッとしてその場面が無かったら途中で断念していたかも。

    でも、すごく面白かった!!!
    介護に奮闘する中年女性の生き様だったり、今話題のヤングケアラー問題にフォーカスを当てている具合も!

    介護って終わりが見えないから辛いよね。。。

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    2023年08月30日
  • あくてえ

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    怒鳴りながらも愛を持って祖母の世話をしたり、次の瞬間には殺意が湧いてみんなで死にたくなったり。
    ストレートすぎる感情たち。
    まさに出口のない日々。

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    2023年07月18日
  • 私の身体を生きる

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    こんなに赤裸々に描かれているのか、と思うのは、それもまた性を隠す大人の無意識に引っ張られているのだろうか。作家さんによって「身体」に対する感じ方がこんなにも違うのだなと興味深かった。

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    2026年06月08日
  • 私の身体を生きる

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    性というか性別(性自認や対象)というか、性欲というか性癖とか、性体験とか。

    「性」のことはご法度的で親子、恋人、親友でも避けたりするわけで、孤独な世界だと思ってきたけれど。それが女性作家が17人も語るわけで下品上等、生々しくて面白い。
    面白い、と言ってる事を下品と言う人もいると思いますが、多様性?とあえて言葉にすれば線引きしないでよ、と。

    面白いというのは具体的に変えれば興味深い、が適切か。いやらしい意味でなく、前述のようにご法度な他者の世界に興味があるわたしは、作家がこうもあけすけにエッセイとして実体験や思想を語ってくれてありがたく。
    本として残るので結構なカミングアウトもあったりするわ

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    2026年06月07日
  • あくてえ

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    父親は女を作って出ていき、母と介護が必要な祖母と暮らす若い女性
    いつしか、祖母が弱りその世話に追われ、父親は生活費を振り込まなくなり、仕事も綱渡りで給料も上がらず、彼氏とも上手くいかず、悪態したけ出て来ない
    頑張っても,真面目に生きても、何も報われない
    そんな人生の真理をついた類まれな作品だった

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    2026年06月03日
  • 私の身体を生きる

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    いつも読んでる大好きな作家さんたちの身体にまつわるエッセイ。作家さんたちにも過去や苦しみや葛藤があると知ってしまった。

    「誰かから指弾される前に、違う、お前は違うと「私の中の世間」が言ってくる。」

    ☁️ 世の中には女性であることで苦しんでる人がいないわけないのに、言語化されてしまうと本当にいると見えてしまう、なんて、自分勝手さに嫌になりながら読み進めました。

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    2026年06月02日
  • あくてえ

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    「あくてえ」(悪態)ばかりつく、小説家志望の少女・ゆめ視点での家族、恋人、日常が描かれている。祖母(祖父)との関係が難しいと感じる方は、特に共感できそうだと思った。介護描写がリアルで、排泄物や消毒の匂いなどを強く感じるほどの丁寧さで描かれていると感じた。

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    2026年05月02日
  • でも、ほしい

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    4人(多分)が、代わる代わる主人公になる感じの構成になっているのだけど、子供が欲しい人、不妊治療(?)している人など、一気に読む時間がなかったので、えっと~この人はどの人だったっけ??って考えるのが少し面倒だったけど、面白く200ページもないので、読みやすかです。

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    2026年04月12日
  • あくてえ

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    ネタバレ

    主人公と私の置かれている状況が重なるところがあり、分かる分かる、と思いながら読んでいました。ゆめがあくてえをつく部分は特に共感でき、スカッとします。

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    2026年03月31日
  • 煩悩

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    大好きな女友達への、中高生時代から20代の頃に抱いていたやるせない想い

    すごく鮮やかに思い出された

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    2026年03月13日
  • でも、ほしい

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    山下紘加さんの新作「でも、ほしい」読む

    2026年最初の本読み、結構ヘビーな読感であった。
    大体、山下さんの小説の主人公たちは、みんな袋小路状態である。
    閉塞された空間に閉じ込められ、必死に踠く....

    山下さんの作品が好きなのは、主人公たちと自分もおんなじだからである。
    ほとんど大差ない。。。

    今作の4人の女性たち。
    4人共孤独な暗闘に悶絶している。
    でも、皆決してめげない。
    そこに、ある種の感動を覚える。

    主人公の内、中原多恵と田崎美には夫がいる。この夫たちは、優しく非の打ち所がないように思える。
    ※同じ山下さんの作品でも、"聖域”の夫は、ちょっとキモかったけど....

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    2026年01月21日
  • あくてえ

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    ネタバレ

    主人公は母と祖母とともに暮らしている。高齢の祖母は介護を必要とするが離れて暮らす実の息子(母の元夫)にばかり愛情を向け、主人公たちにはぞんざいな態度をとる。悪態をつきながらも祖母の介護をする主人公。家庭は困窮しつつあるが母の元夫は借金を作り援助を打ち切る。どうすればいいんだろう。どうにもしがたい閉塞感がある。祖母の「あくてえ」とか「ちっくいちっくい」などの繰り返される独特の語彙が主人公の苛立ちと閉塞感を増す演出になっている気がする。

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    2026年01月18日
  • でも、ほしい

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    田崎さんの自分自身の欲しいものがよくわかっていない、あるはずのものがない感覚が共感。周りに合わせて生きてきた人の後遺症の様なものが描かれていて当てはまる人が多い気がする。子作りは年齢制限があるからこそ未熟ながらも決断していかなきゃいけないし、それを正解にしていく現実的な思考も必要なんですよね。女って大変だなと思います。

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    2026年01月14日
  • 私の身体を生きる

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    テーマが性だからか、かなり赤裸々な内容が多く書き手たちの矜持を感じた。私は親しい友人であっても性に関する話をし合うことがないので、こういった本が存在してくれることそれ自体に感謝したい。
    男性からの目線、恋愛性に対する違和感や自分の体験について書いたものが多い印象で、それはその通りという内容なのだけれど、同時に女性の恋愛・結婚・妊娠出産・育児に対する幸せを語ることってもう許されないのだろうかという疑問も湧く。

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    2026年01月11日