瀧羽麻子のレビュー一覧

  • 失恋天国

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    タイトルを見て「え?」ってなりました。
    政府が少子高齢化に歯止めをかけるべく、国民の恋愛活動の活性化を目的として「奨学金制度」「失恋休暇」を導入。そして「失恋学校」なるものがあるんです。
    なにこの設定!?
    以前読んだ森沢明夫著「恋する失恋バスツアー」に少し通じるものを感じる。

    さて、この失恋学校。独特のカリキュラムで、世代も失恋事情も様々な生徒たちが全寮制の学校で1年間学びます。
    主人公の雛子の状況が辛すぎる…。

    学校で雛子と同室になったのは、才色兼備の貴和子と10代のエミリの2人。
    3人が失恋の痛手から立ち直れる日、新たな恋の訪れはいつになるのか。
    …と、その前に無事単位を取得して卒業し

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    2022年10月15日
  • サンティアゴの東 渋谷の西

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    *サンティアゴの雪
    *津軽のリュウニー
    *上海の仏蘭西料理店
    *瀬戸内海の魔女
    *アントワープの迷子
    *渋谷で待つ

    日本で、世界で、ある1日の出会いが曇り模様だった気分を少し晴れやかにしてくれる短編集。
    仕事、親子、恋人、夫婦のこと…と、1人1人いろんな悩みがある。
    それが、ちょっとした出会いをきっかけに心境に変化をもたらし、少し未来が明るく思えてくる。

    全く違うシチュエーションなのに、ラストはどれも少しセンチメンタルな気分になり希望を感じられる余韻がいい。
    余韻を楽しめるのは、読書の醍醐味だと思います。

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    2022年10月09日
  • うちのレシピ(新潮文庫)

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    2つの家族のお話。それぞれ独立してるけど全部を読むとパズルがハマるみたいに繋がっていく。

    雪生さんみたいになれたらいいなと思うけど程遠いな。

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    2022年08月24日
  • うちのレシピ(新潮文庫)

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    洋食屋さんでの出来事の話かな?と思いずっと気になっていたけど、ちょっと違っていた。
    洋食屋の娘と雇いシェフが結婚することから、2つの家庭を、それぞれの視点と年代から描いた連作短編集。2つの家族、お店の歴史にも通じているのかな。

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    2022年07月31日
  • たまねぎとはちみつ

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    ・高学年向け。
    ・小学5年生の千春が、修理屋のおじさんと出会って、様々なことを教えてもらう。問題にどう立ち向かうか。お母さんに自分の意見をきちんと言ってわかってもらうことの大事さ。
    ・俊太と何かと張り合うところが子どもらしくてよかった。
    ・千春と俊太の子どもらしい無鉄砲さと純粋におじさんを思う気持ちのおかげで(俊太は半分遊びだったけど)、おじさんと娘の長年のわだかまりが少し解消したのがよかった。
    ・最後は物悲しい終わりかただったのは、意外だった。

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    2022年07月30日
  • 株式会社ネバーラ北関東支社

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    「北関東支社」という題名が気になって手に取った本。
    お仕事小説かな?と思ったら、疲れた心と身体に休息を…というほのぼのリフレッシュ小説だった。
    東京でバリバリ働いていた弥生には、この会社もったいないと思われがちだけど、
    自分の居場所は自分が1番わかっているだろう。
    いつか、また力を発揮するための休憩は、長い人生必要だと思う。
    納豆の会社ということは、「茨城」かな?
    地名が出てこないあたり、メルヘン的な要素があったり、ノスタルジーを感じて癒される。

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    2022年02月03日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    可愛らしいジャケットデザインに惹かれて読みました。

    黒い結婚と白い結婚、
    それぞれ上下逆になっていて
    どちらからでも読めるのが斬新で面白い。

    『結婚』をテーマに
    様々なテイストの作品を読むことができる。

    特に印象に残っているのは
    白い結婚『いつか、二人で。』。
    ちょっと世にも奇妙な物語っぽさがありつつ
    あたたかい気持ちになる作品。

    これで終わり〜!?と思わず
    突っ込みたくなる作品もあり
    登場人物のこれからを
    勝手にイメージせずにはいられなくなる。 

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    2022年01月27日
  • たまねぎとはちみつ

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    たまねぎの日、はちみつの日、アラビア語のことわざ。小学5年生の春から一年をめぐるものがたり。心の隙間、風変わりなおじさんとの出逢い、クラスの男の子の学校では見えない素顔にも出会う。少し強く意志を持つ自分自身とも出会っていく。
    なんだかいいなぁー。清々しい風が吹いているようだ。

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    2022年01月09日
  • 白雪堂化粧品マーケティング部峰村幸子の仕事と恋

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    中規模の化粧品会社の新入社員の奮闘記。
    守秘義務というものはあるけれど、飲み屋で話のネタにしないにしても、恋人や同僚には話してしまうことって多々ある。それがいつ自分の首をしめるかはわからない。
    起業するという判断も、転職するという判断も自分の判断だからこそ輝ける。
    マーケティングという仕事は全然想像がつかず、未知だったが自分がやりたい仕事は実はそういったものなのかも、と思った。もうこの年で転職はしたくないけど、部署移動は志願してもよいかも...

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    2022年01月06日
  • ハローサヨコ、きみの技術に敬服するよ

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    読みやすさで言えば読みやすい
    ストーリーはなんだか、学生らしい取り留めのなさもあるし、でも小夜子の技術力の凄さもあり

    世界観が面白かったです

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    2021年12月07日
  • 株式会社ネバーラ北関東支社

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    どうしてもたまに、5人がぺろりと平らげた真っ白なホールケーキに出会いたくなって、人があまりいない田舎の青空が見たくなって、桃子さんのバーにいって甘いお酒とビールを飲みたくなって読んでしまう。

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    2021年10月26日
  • 虹にすわる

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    すらすら読めました。
    徳井の慎重さとか先を見越して考えてしまうのが共感できました。魚住みたいな考え方ができたらすごくいいなと感じました。やりたい事があるけど前に進める勇気がないって方に読んで欲しい!

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    2021年09月19日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    結婚して半年経った頃に、本屋で目に止まり買った一冊。
    ふつうの結婚生活って?自分たちは大丈夫?と不安になったときに心強い一冊でした。
    いろんな人生から結婚を見つめられて面白かった。

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    2021年07月31日
  • 左京区恋月橋渡ル

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    京都の大学に通う理系男子の初恋の話。
    読んでてすごく応援したくなった!ただ、個人的には女性目線の前作の方が好きかな。

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    2021年07月24日
  • ふたり姉妹

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    ずっと気になっていながらなかなかご縁がなく、やっと本屋さんで出会えた本。
    姉・聡美が東京から帰省してきたことをきっかけに、実家で生活していた妹・愛美と生活を交換するところから始まる。
    私自身もふたり姉妹であり、姉の立場なので、ついつい聡美側に感情移入して読んだ。愛美はちゃっかり者でそんな姿を見て正直イライラしたり、つい感情的になって喧嘩し、大したことではない事で仲直りする辺り、どこの姉妹も一緒よね〜なんて改めて感じた。
    2人のその後が気になる。

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    2021年06月14日
  • 虹にすわる

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    ネタバレ

    フォロー中の方たちのレビューに惹かれて手に取った本。

    緻密な作業が得意な職人肌の徳井と、アイディア豊富な天才肌・魚住のふたりが、何やかんやで椅子の工房を立ち上げ、互いを認め合い、これからもふたりでやっていこうと決意するまでの物語。


    …などとまとめてしまうと、すごくつまらなそう。レビュー下手くそでごめんなさい。
    fukuさん、tamazusa-doさんのレビューを読んで下さいませ。
    面白くなかったとは言わないけれど、良くも悪くも全体に薄味に感じた。

    ふたりの凸の部分、凹の部分、ともにさらっとしているからか。
    木工や椅子についての描写に、驚きがなかったからか。
    それぞれにお似合いの女子も登

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    2021年05月23日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    黒い結婚編と白い結婚編が上下逆になっており 前後どちらからでも読める様になっています。

    私は白い結婚編から読み始めましたがお気に入りは瀧羽麻子さんの「シュークリーム」

    黒い結婚編では窪美澄さんの「水際の金魚」

    7編の中にはシンミリ来る物、ぶっとんだ物、リアリティー溢れる物、イヤミス要素のある物と様々で、結婚と言う共通したテーマの中にも色々な形が存在し、そのふり幅も広く飽きずに読む事が出来ました。

    結婚は墓場なのか、はたまた楽園なのか、自分自身を顧みながら興味深く読めた1冊です。

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    2021年05月20日
  • いろは匂へど

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    和食器店を営み古民家に住むとか、草木染職人とか、すごくワクワクした。
    しかも京都が舞台なので風景を思い浮かべたり、想像したりしてすごく楽しかった。
    でも後半は恋愛小説って感じであまり楽しめなくなってしまった。

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    2021年05月04日
  • たまねぎとはちみつ

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    小学5年生の男女と修理屋のアルバイトをしているおじさんの、心温まるやりとりがつづられています。
    大人はもちろん、小学校高学年のお子さんでも無理なく楽しめるように書かれています。

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    2021年04月06日
  • 株式会社ネバーラ北関東支社

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    ネタバレ

    お仕事小説かと思って読み始めたけど、仕事というより、居酒屋「なにわ」の桃子さんが中心となって織り成す地方都市の人間模様でした。ドロドロしたところはなしで。サラサラ。
    東京で無理して頑張ってる人たちに、無理しないで、地方に来てみたら?と言いたくなる。地方で頑張ってみたら?結果が、良くも悪くもダイレクトに返ってくるよ。今となれば、アフターコロナの世界にふさわしい小説なのかも。

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    2021年03月05日