瀧羽麻子のレビュー一覧

  • あなたのご希望の条件は

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    転職エージェントのお仕事小説。
    こんな素敵な転職ができるなら、私もしたいと思ってしまう。羨ましい。

    主人公香澄の心の傷が少しずつ明らかになり、何?どういうこと?と、野次馬根性で読み進めてしまった。たしかに、12年も引きずるかなぁという気もするけれど。

    数字が名字につく会員と、都道府県名の名字を持つエージェント。何かの意味があるのかな?

    森へ連れてってくれるような友人も、羨ましいなぁ。香澄さんの人生、私はけっこう好きだな。

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    2024年05月20日
  • あなたのご希望の条件は

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    ネタバレ

    【仕事や人生の選択肢と決断】
    転職エージェントとして働く40歳女性が主人公。
    彼女が受け持つ様々なクライエント、そして彼女自身の人生の迷いと決断、みたいなところが描かれる。

    一つ新鮮だったのが、転職エージェントさんと求職者が対面でやり取りしているところ。今だとオンライン、リモートが多いと思うけれど、その分、その関わり合いの濃さ、みたいなものが違ってきたりするのかも、と思った。直接目を合わせて会うことを何度か繰り返すと、一定のコミットメントみたいなものも生まれたり、それが実際にどこまでマッチングの成果につながるか分からないけれど。人生への影響という面では、やはり直接会って関わった人から受

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    2024年05月11日
  • 博士の長靴

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    母子2人の藤巻家に奉公することになったスミさん
    息子は大学の研究室に勤務し、気象学を研究している
    いつも空を見上げて歩いている、空以外に興味がない、ちょっと変わった人だ

    藤巻家は、二十四節気ごとに決まった食べ物を食べたり贈り物をしたりする風習がある
    立春の日、スミさんは息子の昭彦さんから空色の長靴をもらう

    章が移ると十数年の時が経っており、家族の形も変わっている
    そんな中でも二十四節気の行事は受け継がれていき、時が流れても世代が移ろっても変わらない核がある

    最終章では、昭彦さんからひ孫まで4世代が出てきて、スミさんに贈るはずだった青色の長靴が昭彦さんからひ孫の玲に渡される
    こうやって藤巻

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    2024年05月07日
  • 東家の四兄弟

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    事件が起きるわけでもなく淡々とすすんでいく本でした。
    四人それぞれ性格が異なり、私は朔太郎くんがタイプでした。

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    2024年05月06日
  • 博士の長靴

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    代々学者肌が続くわけじゃないにしろこの親からこう育つかと驚く。博士の話はじんわり暖かく思えるけど家族は大変なんだろう。

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    2024年04月20日
  • うちのレシピ(新潮文庫)

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    小さなレストラン・ファミーユを舞台に、6つの物語の主人公たちの料理にまつわる思い出や悩み、未来のこと。

    家族の在り方、結婚、就職…。
    嬉しかった日も、悩んだ日もいつでもそこには温かな食事があること。
    人の数だけ、家族の数だけレシピがあって、作る側、食べる側それぞれにたくさんの想いもあって、当たり前のようにテーブルに並べられている食事は元気の源なんだと、改めて気づかされた。

    個人的には「花婿のおにぎり」が好みで、少しうるっときた。
    とても優しくて心温まる物語。

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    2024年04月19日
  • たまねぎとはちみつ

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    児童書だけど、おじさんの職業を含む過去は子どもには分かりにくくないかな?
    タイトルのたまねぎとはちみつももう少し絡めてよいような。
    千春の心の動きはとてもよかった。

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    2024年04月08日
  • 博士の長靴

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    瀧羽麻子さんの作品を読むのは「うさぎパン」に続き2冊目です。
    今回は気象学者の藤巻昭彦さんから始まり藤巻家の4世代にわたるストーリーが書かれています。
    私は、もっと気象学がっつりのお話かと思っていましたが、藤巻家の日常をいろいろな世代で書かれていて、
    最初と最後のお話がとてもほんわかして
    可愛らしかったです。
    世代がどんどん変わってもどこか風変わりな
    藤巻昭彦さんの温かさが軸になっているので
    心があったかくなりました。
    最後のお話の
    ひいおじいちゃんになった昭彦さんが、メモをたくさんとりながら、空を見上げているのを不思議そうにひ孫の玲くんが見ていると、
    「あなたの頭で考えたことは財産です。残し

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    2024年03月29日
  • 博士の長靴

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    気象学者のいる藤巻家と、その周りの人々の物語。

    第一章は、昭彦さんとスミさんの出会い。空を見上げてばかりいる昭彦さんと、足元を見ながら歩いてしまう癖のあるスミさん。実は対照的というのが面白い。

    その後、時代や語り手を変えながら、藤巻家を見守っていく。
    第一章に出てくる贈り物の長靴、最終章で今度は曾孫に贈られ、亡き曾祖母と曾孫のつながりを感じられて、なんだか温かい。
    あまり話す機会のない曾祖父って、何となく謎なところがあるけれど、曾孫の趣味のことを覚えていたという優しい心とか、妻や孫娘を想う気持ちも垣間見えて、最終章はとても温かい気持ちになった。

    ノストラダムスの大予言を本気で信じている女

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    2024年03月28日
  • うさぎパン

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    嫌いな登場人物が1人もいない、全体的にほんわか温かくて優しい物語でした。
    パンが出てくる小説って、多幸感に溢れてる物語が多い気がします。

    実母でも継母でも、愛情を持って育てられた主人公の青春を、そばで見守りながら一緒に甘酸っぱさを味わえました。
    読み終えた後は、美味しいパンを食べたくなるお話です。

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    2024年03月22日
  • ありえないほどうるさいオルゴール店

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    全体として浅めかな。短編集だから仕方がないと思いつつも、題材が面白いからこそあともう少し深掘りしていけばもっと面白くなりそうなのにと思う。
    親子の話が好きです。

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    2024年03月18日
  • うさぎパン

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    ネタバレ

    すっごく読みやすい作品でした。ほんわか青春小説かなと思ったら、まさかの聡子さんが美和ちゃんに降霊するという、、、。そこのシーンだけこの作品の雰囲気にミスマッチな気がして笑ってしまいましたが、素敵な小説だと思いました。

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    2024年03月06日
  • 株式会社ネバーラ北関東支社

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    ネタバレ

    北関東支社というところに惹かれて読んだ。
    田舎のほのぼのとした会社。都会の忙しい生活とは反対にのんびり働ける、誕生日をみんなで祝ってくれるとか、納豆が常備されてるとかいいなーと思った

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    2024年03月05日
  • うさぎパン

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    急に再読したくなり手に取る。
    さりげない日常の中にあたたかいものが沢山詰まった作品。パンが無性に食べたくなる。

    表題作「うさぎパン」は、優子と富田くんのやり取りがかわいい。
    「はちみつ」は、スピンオフのような作品。吉田先生みたいな人、いいな。

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    2024年02月29日
  • 博士の長靴

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    気象学者が主人公。時間の流れは穏やかで長い。時は少しずつ紡がれるが、異なるもの、同じものが、その合間を漂う。

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    2024年02月09日
  • 東家の四兄弟

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    読後の余韻が残る著者の作品らしい物語。
    四兄弟の今後が気になる。純粋な気持ちを思い出させてくれる。みんな何かを抱えて生きている。

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    2024年02月04日
  • 東家の四兄弟

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    占い師の父親を持つ男四兄弟の話。
    そこまで大きな事件が起こるわけでもない、どちらかというと平凡な話。
    占いを花壇に例える部分が特に印象に残った。
    いくら気が弱いからとはいえ20代の青年が10以上離れた兄を「おにいちゃん」と呼ぶのが少し違和感

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    2024年01月19日
  • ありえないほどうるさいオルゴール店

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    心の中で鳴っている音に耳を傾けることで、自分の気持ちに素直になれるのかもしれない。訪れたお客さんの心を店主がとてもやさしい言葉で包んでくれる、優しい物語だった。自分の心でどんな音が鳴っているのか、聞いてみたい。

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    2023年12月31日
  • 東家の四兄弟

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    占い師の父、その後を継いだ次男、人付き合いの苦手な三男、大学生の四男、そして家を離れ研究職についている長男と個性豊かな4人の子供達とその家族の問題でもあり大したことない事件でのある日常を視点を変えながら淡々と綴っている。四者四用の持ち味が面白い。そして基本仲が良いのも微笑ましく好感が持てた。

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    2023年12月29日
  • ありえないほどうるさいオルゴール店

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    ネタバレ

    瀧羽麻子さん初読み。心に流れる曲を作ってくれるオルゴール店の話。色々なお客さんがいる。
    もっと心が温かくなったり、特殊能力が注目されるような内容かと思いました。
    とにかく控えめな店員さんとそんなに乗り気ではない客。後ではっとするという様な。
    おすすめするって、難しいですね。

    とにかく心の声を聴くという視点の作品。自分の心、人の心など。

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    2023年12月13日