西原理恵子のレビュー一覧
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毎日新聞紙上で大人気連載中の育児マンガ『毎日かあさん』の9巻です。ここでは『育っちまった編』と称して自分の身長を追い抜いてしまった息子と、日々女子力が赤丸急上昇中の娘とのやり取りが収録されております。
毎日新聞にて大人気連載中の『毎日母さん』その9巻目となります。実を言うと、僕は彼女の連れ合いであったカメラマンの鴨志田穣氏が他界された際、そのお別れ会に出席し、なんと途中で遺族席に何の間違いか座ってしまったことがあり、ここに描かれている娘さんとご子息と、そしてサイバラ女史のご母堂と丁度向かい合う形で座っていたことを読みながら思い出しました。
そんな彼らも時が流れてサイバラ女史の背丈を越えるよ -
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ネタバレサイバラセンセのちゃんとした(?)読み切りの漫画作品としては、最高傑作かなと思います。
「いけちゃんとぼく」とかは漫画作品というよりは絵物語・絵本に近いような。
しかしまあ、そんなジャンル分けは対して意味は持たないと思ってます。
自分が西原作品を網羅してるわけではないですが、これまでは「ぼくんち」が好きでした。
それにしても、映像化がかなり多いですね。サイバラ作品は。
まさかの「毎日かあさん」TVアニメもありましたが。
大体は実写映画。
「パーマネント野ばら」
「ぼくんち」
「毎日かあさん」
そして
「女の子ものがたり」
この中で映画を見たのが「ぼくんちだけなので、残りの出来栄 -
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『有罪が確定した元外交官の作家と、お笑い脱税マンガ家が、最凶コンビを結成!』この看板に偽りなし。佐藤優と西原理恵子の凹凸コンビが世の中のことを斬って斬って斬りまくる一冊です。
『知の怪物』こと佐藤優さんと、漫画家の西原理恵子さんが衝撃のコンビを組んで、週刊新潮にタブーと聖域なき論調を展開しているコラムを書籍化したものが本書です。佐藤優さんの文章と西原理恵子女史の漫画は同じテーマを与えられてこそすれ、まったく別の作品といってもよく、僕は西原女史の漫画を一通り読んだ後で、また最初に戻って佐藤優さんの文章を通読させていただきました。
この本に収録されてあるのは2009~2010年までの時事評なん -
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男の子はおバカなお子様に見えて実は、女親は成長を見守るしかない。一方女の子は女親と腹を割って話せるけど男の子より先に親の手を離れてしまう。一見奔放に見えて本当の所は色々考えて子育てしているサイバラさんと、中3と小6に成長した子供達の今回の物語を読んで、そんな事をしみじみ考えています。
初期の頃の子供達が幼かった頃や鴨ちゃんが健在だった頃よりはちゃめちゃな笑い話は減っているけど、その分親子関係が成熟して良い感じになってきたなあ、と思います。
そして描き下ろし「贈り物」の家族の絆。全ての家族がこういう絆を持てるわけではないにせよ、どんなに順風満帆でない出来事に見舞われても、絶望するのはまだ早いよ! -
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西原理恵子「ものがたり」三部作の最初に当たる作品です。主人公の女の子が上京しなりふりかまわずに生きていく様子を描いた物語です。ミニスカパブの「おねいちゃん」から徐々に自分の夢を生きる姿に励まされます。
久しぶりに読み返してみました。本書は西原理恵子が大学生活を送るために上京し、なりふりかまわなかった日々を振り返ったエッセイ漫画です。ここに描かれているのは華やかなキャンパスライフからは程遠いもので、歌舞伎町のミニスカパブの「おねいちゃん」として生活費を稼ぐ日々や働かずに彼女の家に転がり込んできた男との同棲生活。そして、駆け出しの「イラストレーター」として営業として売り込みの毎日…。
主人公 -
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西原理恵子『ものがたり』3部作の2弾目に当たります。『上京ものがたり』の主人公の少女時代を描いた本書では経済的にも学力的にも恵まれない3人の女の子の友情物語が描かれております。琴線に触れました。
『ものがたり』3部作の第2弾になります。しかし、時系列からすると、これが一番先頭に来ます。『上京ものがたり』の女の子が地元でどのような生活を送ってきたのか。それが綴られます。そこは山と海がある。というかそれしかない田舎町で経済的にも学力的にも恵まれているとはいいがたい3人の女の子がそれぞれの運命をたどる、というものです。
相当に自伝的な内容を多く含んでいるので、モデルとなった子がきっといるのでし -
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傑作『うつくしいのはら』を収録し、さらには浦沢直樹さんとの対談の様子を収録した『浦沢さんとわたくし』さらには彼女特有のパンチの効いたギャグや自虐ネタなど本当に1冊の中にこれでもかと詰め込まれています。
本書は『ものがたり』3部作の最終巻になります。本人曰く『どさまわり』こと日本全国各地の書店への営業の場面に始まって、高須先生とともに行く海外ツアー。ハワイからロシア・モスクワの『赤の広場』とまさに『ジョンとヨーコのバラード』のような展開に始まり、さらに、初期の傑作である『ぼくんち』のキーパーソンであるこういちくんの幼少期の姿を描いた『朝日の当たる家』では傍から見ればむちゃくちゃな街で売春で生