西原理恵子のレビュー一覧

  • パーマネント野ばら(新潮文庫)

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    読中読後、胸にきゅうっときた。
    「品のなさ」「格好悪さ」のベールの向こうに生きてることの本当の味を感じた気がする。小さな世界で生きているのだ、尚更…。
    頁をめくる作業はまるでマトリョーシカの様に「そのまま」の中にあるいくつもの殻を開けていくような感覚だった。最後の殻の中はひたむきな情緒。思わず目を細めた。眩しくて。

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    2013年09月02日
  • 毎日かあさん9 育っちまった編

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    ネタバレ

    あいかわらず息子と娘がいとおしい(馬鹿な子ほど可愛い)。
    宿題に対する娘の見解と息子からの消せないメール・・・

    そして最後の「贈り物」ですよ
    こらえてたのに最後のひとこまで涙がーーーー

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    2013年08月17日
  • 毎日かあさん4 出戻り編

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    ネタバレ

    鴨ちゃんが死んでしまって、涙にくれる西原さん。けれど振り向けば、そこにはお母さんを慰めようとするふたりの子ども。子どもたちがいてくれることを、西原さんは神様に感謝する。このシーン、すごい!!
    生きていくうえでのどうしようもない悲しみと、これ以上ないよろこびが、ひとつのシーンに見事に描かれている。マンガでこんなに泣いたのは初めて。

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    2013年07月26日
  • 毎日かあさん9 育っちまった編

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    毎日新聞紙上で大人気連載中の育児マンガ『毎日かあさん』の9巻です。ここでは『育っちまった編』と称して自分の身長を追い抜いてしまった息子と、日々女子力が赤丸急上昇中の娘とのやり取りが収録されております。

    毎日新聞にて大人気連載中の『毎日母さん』その9巻目となります。実を言うと、僕は彼女の連れ合いであったカメラマンの鴨志田穣氏が他界された際、そのお別れ会に出席し、なんと途中で遺族席に何の間違いか座ってしまったことがあり、ここに描かれている娘さんとご子息と、そしてサイバラ女史のご母堂と丁度向かい合う形で座っていたことを読みながら思い出しました。

    そんな彼らも時が流れてサイバラ女史の背丈を越えるよ

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    2013年07月14日
  • 毎日かあさん8 いがいが反抗期編

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    毎日かあさんの息子、中学生になったんだね〜
    小さいころのエピソードを読んで
    「バカだな〜」と笑っていたが
    中学生になっても、やっぱり「バカ」だ
    我が息子、君もいつまでも「バカ」なのか?
    大きくなったら、もう少しまともになってくれると思っていたわたしが「バカ」?

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    2013年05月31日
  • ぼくんち 上

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    生活層を上流・中流・下流と分けるのならば、下流のそのまた下あたりの町のおはなし。しかしさらに最下層がある。そんな中でもたくましく生きる人たちと、優しくて弱い人たちが、上手く行かない人生を泳いでいる。
    どんなにずるくて汚くても、人間とは愛すべきものだなあと思わせてくれるのは凄いと思う。

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    2013年05月16日
  • 毎日かあさん9 育っちまった編

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    育っちまった編ということで、破壊力はないけどそれなりに面白いです。

    また、巻末に「贈り物」という短編描き下ろしがあります。いい話です。

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    2013年05月03日
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん

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    ネタバレ

    佐野洋子 対、西原理恵子とリリーフランキーの対話。
    皆さんドラマチックな人生歩んでいるけど、地に足がしっかりついている考え方で、好きでした。

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    2013年06月12日
  • 毎日かあさん9 育っちまった編

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    ネタバレ

    育っちまったかぁ。
    ふたりとも小さい頃と同じ絵ですがイメージ変えないようにしてるのかな?
    女の子はやっぱり精神的に離れるのが早いのね。

    男の子の親は「毎日かあさん」、女の子の親は「うちの3姉妹」なんですか。
    男の子がうちのと同じ年齢だと思うので読んでますが、いろいろ細かいことが気にならなくなるので皆読むとイイよ。

    「贈り物」やられました。
    お姉ちゃんの件は本当に良かったのかわからないけど、みんなが幸せならいいや。

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    2013年04月25日
  • 女の子ものがたり

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    ネタバレ

    サイバラセンセのちゃんとした(?)読み切りの漫画作品としては、最高傑作かなと思います。

    「いけちゃんとぼく」とかは漫画作品というよりは絵物語・絵本に近いような。

    しかしまあ、そんなジャンル分けは対して意味は持たないと思ってます。

    自分が西原作品を網羅してるわけではないですが、これまでは「ぼくんち」が好きでした。

    それにしても、映像化がかなり多いですね。サイバラ作品は。

    まさかの「毎日かあさん」TVアニメもありましたが。

    大体は実写映画。

    「パーマネント野ばら」
    「ぼくんち」
    「毎日かあさん」
    そして
    「女の子ものがたり」

    この中で映画を見たのが「ぼくんちだけなので、残りの出来栄

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    2013年04月08日
  • とりあたま事変

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    『有罪が確定した元外交官の作家と、お笑い脱税マンガ家が、最凶コンビを結成!』この看板に偽りなし。佐藤優と西原理恵子の凹凸コンビが世の中のことを斬って斬って斬りまくる一冊です。

    『知の怪物』こと佐藤優さんと、漫画家の西原理恵子さんが衝撃のコンビを組んで、週刊新潮にタブーと聖域なき論調を展開しているコラムを書籍化したものが本書です。佐藤優さんの文章と西原理恵子女史の漫画は同じテーマを与えられてこそすれ、まったく別の作品といってもよく、僕は西原女史の漫画を一通り読んだ後で、また最初に戻って佐藤優さんの文章を通読させていただきました。

    この本に収録されてあるのは2009~2010年までの時事評なん

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    2013年03月31日
  • 佐野洋子対談集 人生のきほん

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    佐野洋子さんの最後にされた対談。西原理恵子とリリー・フランキーは武蔵野美術大学出身で佐野さんの後輩に当たります。
    三人の力強い生き方を見ているとスカッとします。
    「生きることは、死ぬまでの暇つぶし」とは佐野さんらしい言葉だと思いました。

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    2013年03月25日
  • はじめてわかる国語

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    清水さんに国語を習いたかった。。
    子供ができたら作文教室に通わせたい。。

    ●日本語の文化、歴史
    ●無アクセント化
    ●言う→ゆうについて
    ●ローマ字が使われることになった理由

    など、おもしろく&わかりやすく書かれています。

    「言語能力が高くなれば、思考力がつくことになる。
    人間を理解し、世界を認識することも、
    言語能力あってのものである。」

    国語の先生は責任重大ですねぇ~。

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    2013年03月20日
  • できるかなゴーゴー!

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    久しぶりに大好きなサイバラ教に浸った。
    相変わらずパワフルでオバチャンチックでオモシロい。
    特に「山ガールできるかな」でエベレストに行っちゃう編は最高に笑える。
    カッチャンとコンビでの「できるかな」がやっぱオモシロい。
    ところどころに鴨さんのことが出てきてホロリとさせるけど、決して暗くならないのがサイバラ流でかっこいい。

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    2013年02月17日
  • 毎日かあさん9 育っちまった編

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    男の子はおバカなお子様に見えて実は、女親は成長を見守るしかない。一方女の子は女親と腹を割って話せるけど男の子より先に親の手を離れてしまう。一見奔放に見えて本当の所は色々考えて子育てしているサイバラさんと、中3と小6に成長した子供達の今回の物語を読んで、そんな事をしみじみ考えています。
    初期の頃の子供達が幼かった頃や鴨ちゃんが健在だった頃よりはちゃめちゃな笑い話は減っているけど、その分親子関係が成熟して良い感じになってきたなあ、と思います。
    そして描き下ろし「贈り物」の家族の絆。全ての家族がこういう絆を持てるわけではないにせよ、どんなに順風満帆でない出来事に見舞われても、絶望するのはまだ早いよ!

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    2013年02月16日
  • 毎日かあさん9 育っちまった編

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    安定の西原理恵子の毎日かあさん。
    笑いと少しのほっこり。
    反抗期の中学生とのバトルも赤裸々だが、面白い!

    「なんとなく消せない息子からのメール」がお気に入り。

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    2013年01月13日
  • 毎日かあさん9 育っちまった編

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    育つんですよね、子供って。
    私の周りのちびっこたちもすくすく生意気にすくすく健やかに、育っております。
    それは私たちが老いてきている証拠でもあったり。
    西原さん、今すっごく幸せそうだ。
    いいことだ!!女性はどこまでもたくましく元気で明るくなくっちゃね。

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    2013年01月06日
  • 上京ものがたり

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    西原理恵子「ものがたり」三部作の最初に当たる作品です。主人公の女の子が上京しなりふりかまわずに生きていく様子を描いた物語です。ミニスカパブの「おねいちゃん」から徐々に自分の夢を生きる姿に励まされます。

    久しぶりに読み返してみました。本書は西原理恵子が大学生活を送るために上京し、なりふりかまわなかった日々を振り返ったエッセイ漫画です。ここに描かれているのは華やかなキャンパスライフからは程遠いもので、歌舞伎町のミニスカパブの「おねいちゃん」として生活費を稼ぐ日々や働かずに彼女の家に転がり込んできた男との同棲生活。そして、駆け出しの「イラストレーター」として営業として売り込みの毎日…。

    主人公

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    2013年01月04日
  • 女の子ものがたり

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    西原理恵子『ものがたり』3部作の2弾目に当たります。『上京ものがたり』の主人公の少女時代を描いた本書では経済的にも学力的にも恵まれない3人の女の子の友情物語が描かれております。琴線に触れました。

    『ものがたり』3部作の第2弾になります。しかし、時系列からすると、これが一番先頭に来ます。『上京ものがたり』の女の子が地元でどのような生活を送ってきたのか。それが綴られます。そこは山と海がある。というかそれしかない田舎町で経済的にも学力的にも恵まれているとはいいがたい3人の女の子がそれぞれの運命をたどる、というものです。

    相当に自伝的な内容を多く含んでいるので、モデルとなった子がきっといるのでし

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    2013年01月04日
  • 営業ものがたり

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    傑作『うつくしいのはら』を収録し、さらには浦沢直樹さんとの対談の様子を収録した『浦沢さんとわたくし』さらには彼女特有のパンチの効いたギャグや自虐ネタなど本当に1冊の中にこれでもかと詰め込まれています。

    本書は『ものがたり』3部作の最終巻になります。本人曰く『どさまわり』こと日本全国各地の書店への営業の場面に始まって、高須先生とともに行く海外ツアー。ハワイからロシア・モスクワの『赤の広場』とまさに『ジョンとヨーコのバラード』のような展開に始まり、さらに、初期の傑作である『ぼくんち』のキーパーソンであるこういちくんの幼少期の姿を描いた『朝日の当たる家』では傍から見ればむちゃくちゃな街で売春で生

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    2013年01月04日