西原理恵子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
帯にもある通り「正直者よりウソつきになれ」だと思う。
世の中、正直でいることが正しいことだ、っていう風潮は、いったいいつからなんだろう。「正直であること」は、手段であって、目的では無いはず。ざっくり人生の目的が「幸せにであること」であれば、正直であることでより幸せな方向に向かうなら、正直であればよいし、正直であることが故に不幸に向かってしまうなら、ウソつきゃいいんだよ!と思う。
世の中のマニュアル化の弊害と同じようなことが起きてると思う。「だって、マニュアルに書いてあるんだもん」と「だって、正直に言えっていうんだもん」は、同じレベルの言い訳だと思う。全く自分の頭を使っていないんだ。
ウソ -
Posted by ブクログ
一度読み始めるとクセになる、気付いたら本棚ひっくり返して次々に読み倒してしまう、そんな喧嘩上等元ヤン家族エッセイ。
本書『直感サバンナ』(命名・ケンちゃん)は、家族のことから地元の最悪動物病院の話、更にはテレビ、映画批評にいたるまで、爆笑もしくは憤怒を誘うエピソードがコッテリ。
しかも巻末にはキャーム&セージ&ケンちゃんによる香ばしい似顔絵対決が!あと、解説が松尾スズキ!!なんてお得感!!!
心の中に棲む2人の女、「プリンちゃん」と「光子」の話が好き。
あと、知人の息子「輝貴」(当時2歳半)に振り回され続けた2日間には、心から同情申し上げます。
たまたま周囲にいる人々が変な人ばっかりだか -
Posted by ブクログ
いつも一緒にいるいけちゃん。なぞだけど、なんとなくいつもそばにいる。
いけちゃんと一緒に本気でくだらないことをして、本気で馬鹿みたいなことをして、少しずつ大人になっていくぼく。
そんなひとりといっぴき(?)の日常を笑いながら読んで、だけど最後にすごく泣いて、それからまた読み返したら今度は全部で泣けてきた。
そんで、なんだか、めいっぱい優しい気持ちになる。
誰の心の中にも、きっといけちゃんはいるんだろう。それでなんか阿呆なことをするたびに、一緒になって笑ってくれてる。
もしも今、何かに傷ついてすごく悲しくなったとしても、いつか誰かがこのことを一緒になって笑ってくれると思えば、なんだかちょっと