上遠野浩平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「空を飛ぶ」ということはどういうことなんだろう?
例えば、「地面から足が離れた状態」とした場合は、椅子に座って足を投げ出していても空を飛んでいることになる。
じゃあ、「地面と肉体の接点が直接的・間接的を問わず無い状態」としたら、ジャンプしている時も空を飛んでいることになる。
じゃあ、「地面と肉体の接点が直接的・間接的を問わず一定時間以上無い状態」とした場合も、たかいところから落下している時も飛んでいることになる。
おそらく言葉を付け足して付け足して、厳密にしていけばそれっぽい定義が出来上がるのだろうけれど、もはやそれは多くの人が認識している「空を飛ぶ」こととは別な状態な気がする。なぜ -
Posted by ブクログ
抽象的なものを抽象的なまま描くことっていうのはただでさえ難しく、ましてや小説は文章(言葉)だけで表現しなくちゃいけない。
漫画や音楽にはそれぞれ、絵や音に加えて言葉もあることを考えれば、その難しさは想像を絶する。
けれど、恐らくそれをやるだけならば、それほど難しくはないのでしょう。上遠野さんの凄さはそれをこなすだけじゃなくて、それがちゃんと小説の形を成していることだと思う。
ストーリーが敷き詰められていて、その上を登場人物達が動き回る、秩序を作り出している。
それこそ期待である酸素を固めて、目に見えるようにするレベルの芸当でしょう。
酸素は人間に必要不可欠なものではありますが、 -
Posted by ブクログ
前の禁涙境事件からかなり年月が経っての出版で待ちわびていました。
でも、イラストが金子さんから変わってしまったのがかなり残念です。
イラストも楽しみにしていたのですが、世界観は気に入っているので続けて読んでいこうとは思っています。新書で買い続けている小説はこれだけですので・・・。
内容は残酷号の大活躍と苦悩といったところでしょうか?
ファンタジーにミステリーが薄まり、ヒーロー要素が追加されて少し異色でしたが相変わらず面白いです。登場人物のロードマンが名前の響きが気に入っていたりします。
次巻は「無傷姫事件」
何年後に発売されるか分かりませんが、気長に待ちます。
おそらく月紫姫が出てくると