上遠野浩平のレビュー一覧
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購入済み
これはこれで良く描けている!
ブギーポップ・シリーズは、進行が速いだけでなく、
同時進行している筋が入れ替わり立ち替わり
浮上してきて、それらを次々に見ている感じだ。
また、筋を進行させる者が、実は進行させられていたり、
収拾しようとする、またはそうできる者たちも多数いる。
本作ではブギーポップの本物が大きな動きをしていない
のに気付く。たった2冊で全ては盛り込めないだろう。
その割にいいところを選んでうまく2冊にしてくれて
良かった。
末真の説得は特に素晴らしい。
また、恋する人たちや、人を癒そうとする気持ちが
良く描けている。
最後のページに描かれた背景は
今回描き切れなかった部分の舞台になるところだ。
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購入済み
5部ファンは迷わず買うべきです。1部から4部の小ネタもちょいちょい入ってるのでジョジョファンならニンマリできるでしょう。まさか「アレ」が物語に介入してくるとは…サプライズでした!
主人公のフーゴはもちろん、時系列では既に亡くなったパッショーネのメンバーの事も掘り下げています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレミステリーというよりは、架空の世界観で起こる「事件」を本業のために解決する、"戦地調停士"という職業を軸にしたファンタジー第2弾。
今作も面白かった!
一日のあらゆるしがらみを排除するために、寝る前の読書習慣で、結局夜更かししてしまうほどあっという間に読んでしまった。
前作に引き続き同じ世界観で、今作は殺竜でも出てきた「バットログの森」と、その森ができた歴史的経緯が関わる。
相変わらず……土地名も人の名前も全然覚えられない(笑)
ただ、殺竜で今シリーズの世界観や基本がわかった上での2作目だったので、面白さはさらに深まった感覚。
今回は悪名高き双子の戦地調停士:ミラル・キラルと、田舎の国の魔導大佐フロス・フローレイドがメインキャラ。
でも最後にはED、ヒースロゥ少佐も出てきて歓喜!
双子姉ミラルのEDに対する"本能"も垣間見えて、今後のシリーズもマジで楽しみとなる一作だった。
リ・カーズとオリセ・クォルトという伝説的な魔女も登場。
こういうの、めっちゃ好き。
完全フィクションファンタジーなのに、紫骸城の意義や魔法、歴史的経緯などちゃんと設定が作りこまれてて、設定オタクとしては歓喜も歓喜、喜びで「よぅる、よぅる」と舞いを披露してしまうほどであります。
霧間誠一の名前が出てくるあたり、界面干渉学は現実世界ーーつまり「ブギーポップ」シリーズの世界観とクロスオーバーしていることはわかった。
前作に引き続き、気長に文庫化を待って追いかけたいと思います。
第3巻「海賊島事件」にも、早速手が伸びる!^_^ -
Posted by ブクログ
前作から一年後。今回のテーマは「心」って感じかな。
前作と同様、時系列が行きつ戻りつの謎めいたストーリー展開。
登場する高校生たちのポジティブな部分もネガティブな部分も、恋も友情も好奇心も悩みも悶えも、読んでて一緒に熱くなったりドキドキしたり悶々としたり、とても共感できてとてつもなく愛おしい。
自分が高校生やったのは30年以上前のオッサンがである。どうよこれ。
たぶん、まっとうでリアルな舞台設定やったら、ここまでではなかったのかもやけど、日常とはちょっとズレててかなりダークな雰囲気が好みどストレートで共鳴するんやろなぁ。
あかんな…このシリーズ好きになってしもたわ。 -
Posted by ブクログ
昨年から講談社タイガより刊行されている「戦地調停士シリーズ」で知ってお気に入り作家となった上遠野浩平さんのデビュー作にして、今年になって再アニメ化されTV放映が始まった同名番組の原作です。
「ぼくは自動的なんだよ。周囲に異変を察したときに、宮下藤花から浮かび上がってくるんだ。だから、名を不気味な泡(ブギーポップ)という」
(本文43ページより/かっこ部分は実際はルビ表記)
高校生の女の子、宮下藤花の〈二重人格〉的な存在で、本人曰く人類の危機が迫っている時に現れるという少年!?ブギーポップ。
本巻では、高校で起こる女生徒の連続失踪事件の謎が絡む「危機」に立ち向かう、ブギーポップや数名の生徒の姿が描かれます。
中学生の頃に読んだ光瀬龍さんや眉村卓さんのジュブナイルSFを思い起こさせられて、ちょっとノスタルジックな気分になりつつ、時系列どおりには並んでいない5話のエピソードからなる不思議で不気味な物語を堪能させてもらいました。
あとがきの雰囲気が西尾維新さんっぽいなあと思ってWikiで調べてみると、西尾さんの方が影響を受けているそうで、他にも「空の境界」の奈須きのこさんや、「鏡家サーガ」の佐藤友哉さん(ホンスキーには島本理生さんの結婚・再婚相手と言ったほうがわかるかなw)など、僕の好みの作家さんたちが影響を受けたことを公言なさっているようです。
気に入ったので、既刊のシリーズを読もうと思いますが、やはりWikiによると、現時点で22巻あるそうですね。
昨年の「銀河英雄伝説」に続き、読み逃していた伝説的なシリーズに出会えて嬉しいです(^-^) -
Posted by ブクログ
マンガ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のスピンオフ小説。ちなみに上遠野さんは初めて読む作家。
この作品は、黄金の風でブチャラティのチームから離脱したパンナコッタ・フーゴを主役に据えた物語。そして黄金の風の終了後の世界を描いているので、当然、登場人物たちの現状などネタバレ必然である。そういうのが平気な人と、黄金の風を読み終わった人のみに勧める。
マフィアの元麻薬チームを始末する任を負われたフーゴは、同じく非のあるスタンド使い二人と共に彼らを追う。
一方の麻薬チームも精鋭揃いのスタンド使い。黄金の風同様、負けたら死の壮絶な戦いとなる。
そんな中、フーゴは半年前のことを回想する。敬愛していたブチャラティが突然連れてきたジョルノという少年。回り出す運命。まるでジョルノが運んできたかのように。
なぜ「彼」はこの任務を自分に命じたのか。自分が持つおぞましいスタンド〈パープル・ヘイズ〉も含め、邪魔に思っているのではないのか。
上遠野さんが描くラストに魅せられた。自分は原作の黄金の風は未読なのだが、「彼」がトップに立ったことによる新生〈パッショーネ〉が何を目指しているのか、そしてその戦いから途中離脱したフーゴの苦悩や後悔といったものが丁寧に描かれていくからこその、ラストの「彼」との会話がまるで神話のような感じさえした。
まあ意地悪な言い方をしてしまうと「出来過ぎ」な位。
おまけとして(?)まさかの箇所で、『石仮面』『トニオ・トラサルディ』が登場(?)します。 -
Posted by ブクログ
戦地調停士シリーズの3作目。
1作目の殺竜事件のトリオ(仮面の戦地調停士ED、若き女性軍人レーゼ・リスカッセ、風の騎士ヒースロゥ・クリストフ)が再び登場。
これまでのシリーズ作同様、到底不可能と思われる殺人事件とそれに派生する国や組織の一触即発の緊張状況に3人が立ち向かいます。
剣と魔法のファンタジー好き、本格ミステリ好きの双方を満足させる魅力的な世界観とストーリーが素晴らしいですし、ストーリーの時系列が刊行順と一致していないものの、作品をまたがって登場するキャラも多く読み終えるたびに既刊を全て読み返したくなります。中毒性高しで剣吞剣呑、と。
以下、お気に入り場面の地の文を除いたセリフのみ掲載します。
「決断に於いて、もっとも障害になる要素はなんだと思いますか?」
「そんなもの、状況次第でしょう」
「そうですー正にその通り。しかし人はその状況をしばしば見失うんですよ。どんな事態にも流れというものがある。その流れを見えなくさせているのは人間の欲です。だがあなたには賭事で自分を満足させようという感覚がないー勝ってもどうでもいいし、負けたら次の手を考えればいいと思っている。その冷静さーそう真剣勝負では時に、勝とうと思うことさえ命取りになる。あなたならその心配がないんです」