上遠野浩平のレビュー一覧
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購入済み
5部ファンは迷わず買うべきです。1部から4部の小ネタもちょいちょい入ってるのでジョジョファンならニンマリできるでしょう。まさか「アレ」が物語に介入してくるとは…サプライズでした!
主人公のフーゴはもちろん、時系列では既に亡くなったパッショーネのメンバーの事も掘り下げています。 -
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ネタバレミステリーというよりは、架空の世界観で起こる「事件」を本業のために解決する、"戦地調停士"という職業を軸にしたファンタジー第2弾。
今作も面白かった!
一日のあらゆるしがらみを排除するために、寝る前の読書習慣で、結局夜更かししてしまうほどあっという間に読んでしまった。
前作に引き続き同じ世界観で、今作は殺竜でも出てきた「バットログの森」と、その森ができた歴史的経緯が関わる。
相変わらず……土地名も人の名前も全然覚えられない(笑)
ただ、殺竜で今シリーズの世界観や基本がわかった上での2作目だったので、面白さはさらに深まった感覚。
今回は悪名高き双子の戦地調停士:ミラル・ -
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前作から一年後。今回のテーマは「心」って感じかな。
前作と同様、時系列が行きつ戻りつの謎めいたストーリー展開。
登場する高校生たちのポジティブな部分もネガティブな部分も、恋も友情も好奇心も悩みも悶えも、読んでて一緒に熱くなったりドキドキしたり悶々としたり、とても共感できてとてつもなく愛おしい。
自分が高校生やったのは30年以上前のオッサンがである。どうよこれ。
たぶん、まっとうでリアルな舞台設定やったら、ここまでではなかったのかもやけど、日常とはちょっとズレててかなりダークな雰囲気が好みどストレートで共鳴するんやろなぁ。
あかんな…このシリーズ好きになってしもたわ。 -
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昨年から講談社タイガより刊行されている「戦地調停士シリーズ」で知ってお気に入り作家となった上遠野浩平さんのデビュー作にして、今年になって再アニメ化されTV放映が始まった同名番組の原作です。
「ぼくは自動的なんだよ。周囲に異変を察したときに、宮下藤花から浮かび上がってくるんだ。だから、名を不気味な泡(ブギーポップ)という」
(本文43ページより/かっこ部分は実際はルビ表記)
高校生の女の子、宮下藤花の〈二重人格〉的な存在で、本人曰く人類の危機が迫っている時に現れるという少年!?ブギーポップ。
本巻では、高校で起こる女生徒の連続失踪事件の謎が絡む「危機」に立ち向かう、ブギーポップや数名の生徒の -
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マンガ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のスピンオフ小説。ちなみに上遠野さんは初めて読む作家。
この作品は、黄金の風でブチャラティのチームから離脱したパンナコッタ・フーゴを主役に据えた物語。そして黄金の風の終了後の世界を描いているので、当然、登場人物たちの現状などネタバレ必然である。そういうのが平気な人と、黄金の風を読み終わった人のみに勧める。
マフィアの元麻薬チームを始末する任を負われたフーゴは、同じく非のあるスタンド使い二人と共に彼らを追う。
一方の麻薬チームも精鋭揃いのスタンド使い。黄金の風同様、負けたら死の壮絶な戦いとなる。
そんな中、フーゴは半年前のことを回想する。敬愛していたブ -
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戦地調停士シリーズの3作目。
1作目の殺竜事件のトリオ(仮面の戦地調停士ED、若き女性軍人レーゼ・リスカッセ、風の騎士ヒースロゥ・クリストフ)が再び登場。
これまでのシリーズ作同様、到底不可能と思われる殺人事件とそれに派生する国や組織の一触即発の緊張状況に3人が立ち向かいます。
剣と魔法のファンタジー好き、本格ミステリ好きの双方を満足させる魅力的な世界観とストーリーが素晴らしいですし、ストーリーの時系列が刊行順と一致していないものの、作品をまたがって登場するキャラも多く読み終えるたびに既刊を全て読み返したくなります。中毒性高しで剣吞剣呑、と。
以下、お気に入り場面の地の文を除いたセリフのみ掲 -
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Posted by ブクログ
世界に7頭のみ存在していると言われる、圧倒的かつ絶大な存在である竜の1頭が、その棲家たる洞窟の中で何者かによって刺殺されている姿が発見されます。
このミステリーに挑むのが仮面の戦地調停士エドワース、風の騎士ヒース・クリフ、女性特務士官レーゼ・リスカッセの3人です。
この謎を解き犯人を捕らえるべく、彼らは事件の直前一年間に竜を訪ねていた6人を訪ねて回る旅に出ます。
ただ犯人を捕らえるまでの猶予は1ヶ月、それを過ぎるとエドワースは呪いによって死んでしまうのですが…
3人の魅力的なキャラクターが織りなす、ファンタジー、ミステリー、サスペンス、ロードムービーと様々な要素がミックスした魅力的なストーリ