上遠野浩平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人間は二つの気持ちに、常に引き裂かれている。周囲から浮き上がりたくないくせに、誰とも似ていない独特な存在になりたがっている。この二つは完全に矛盾しているのに、人間はその二つを抱え込んで、どちらも捨てることができない。皆が同じジレンマに縛られていて、だから本質的に、心から他人を認めることができないのが、人間なんだよね。
世の中というのは、そのありふれた人間によって出来上がっているんだ。だから逆に、幼稚であることと、真実であることは矛盾しない。むしろ逆に、幼稚な理論で社会が構成されているんだ。
ブギーポップの噂に信憑性がなあ、という君の意見は正しいだろう。だが世界の方は、その君の正しさに合わせてくれるわけじゃないんだよ。
世界は基本的に、無意味だ。人が色々な価値を生み出さない限り、なんの道理もない。美しさというのは、世界に意味を持たせる作業なんだよ。
それは世界を、その中にある様々な問題を、自分のものとして考えることさ。世界というものが自分とは無関係に回ってるものだと思わずに、我がことてして、その中で帝王として何をなすべきか自覚する、そういうやり方のことだよ。
相変わらずもはや話はよくわからんけど、今回はなんかぐっとくる言葉が多かったな・・・ -
Posted by ブクログ
ネタバレジョジョの奇妙な冒険には昨年のアニメから一気にハマり、こうして外伝小説にも手を出す程になってしまいました笑
あの一件以降、ひっそりと宙ぶらりんに生きていたパンナコッタ・フーゴが、再び自分を探し始めるおはなし。
ブチャラティやジョルノのように覚悟が決まった物語は良い。いつだって進む道を灯してくれるし、なにより進む力をくれる。でも、この世界にだって、そんな風にはいかない人は多い。むしろ、そういった人の方が多いのです。パンナコッタ・フーゴも、シーラEも、麻薬チームも、みんなそう。進むと言われたって道がたくさんありすぎて何も分からないから、ただ目の前の道を歩き続けている。これは、そんなひとへの応援歌だと思います。
なんとか地を蹴りがむしゃらに突き進む彼らの道に幸あれ。
ひとは、かの黄金の風のように強く、美しくなくたって、歩んでいける。 -
Posted by ブクログ
ミステリーというよりは、架空の世界観で起こる「事件」を本業のために解決する、"戦地調停士"という職業を軸にしたファンタジー。
一言で面白い!
完全に架空な世界観だし、土地名も人の名前も現実とかすりもせず正直覚えられない(笑)のに、すらすら読める。読みやすい。適度に説明をしてくれるからついていけないことは全くないし、かといってダラダラ説明ばかりということもない。
テンポがよくて、さすが上遠野浩平先生です。
圧倒的な超存在:竜が殺害される事件が起こり、仮面の戦地調停士のED、軍人のヒースロゥ少佐とレーゼ大尉の3人が旅をし、犯人探し(殺害方法の特定)を行う。
個人的には界面干渉学に興味が湧いた。
まぁこの学問で研究されることが、私たちの生きている現実なのだから、そら興味湧きますよね。
このシリーズは刊行が遅いらしいけれど、気長に文庫化を待って追いかけたいと思います。
第2巻「紫骸城事件」にも期待!^_^