あらすじ
正義の味方だって? そいつはなんの冗談だ。人の内側には善も悪もある。もし正義の味方ぶってるなら、さらに深い闇がその心の中に広がっているんだよ。それを誰よりも知っているよな、霧間凪……いや、炎の魔女よ。俺はおまえと出会うために今まで生きてきた。そうだ、おまえの胸を串刺しにしてやるために──それは遥か昔から用意されていた運命。人知を超えた魔女どもの死闘が再開され、織機綺たちは否応なくそれに巻き込まれていく。己の無力さを知り、秘められし能力に覚醒し、そしてなお圧倒される──「私はもう、凪の役には立てません……」少女が絶望の呻きをあげるとき、脅威が牙を剥き、彼女たちの絆をずたずたに引き裂いていく。宿敵と運命と、そして決定された未来を敵にして、霧間凪はどう戦っていくのだろうか……?
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Posted by ブクログ
最初からこの設定が決まっていたのだとしたら、
むしろデビュー作であの切り口だけ見せるセンスってすごいなあ
挿絵がどんどんロリロリになっていくような?かわいいけど!
Posted by ブクログ
『混乱しているときに人が選択する道が、ほとんどの場合で間違っているのは、選択それ自体から逃げたがっているからである』(霧間誠一)
『恐怖は外にはない。それは無力であるという、その認識そのものであり、すべては己のうちにしかない』(霧間誠一)
同じ相手と延々戦い続けるということは結局、誰よりも敵のことを理解し、同質化することにしかならない。自分が確信できるものは相手も確信している。(パール)
『―迷いはない、と人が思っているときはまだ迷っている。ためらわない、と思っている時はまだ逡巡している。真の行動は迷いもためらいもどうでも良いという放棄の中のしかない』(霧間誠一)
Posted by ブクログ
まさか冗談のような渾名「炎の魔女」が本質を表していたとは驚いた。
1巻の感想では凪が人間離れしすぎていると書いたけど、対極にいる「氷の魔女」の力が圧倒的すぎる。
あのイナズマがああも圧倒されるとは。
そして今巻のラストでは「ビートのディシプリン」の最後と繋がった。
物語はさらに加速してどうなるのか先が気になる
Posted by ブクログ
同世界観の集大成第二巻。ただし、読んでいるのが「ブギー・ポップ」だけでも十分読める。展開についていくのに精一杯だけどそこがいい。最後まで息をつく間もない!
Posted by ブクログ
伏線が多く、きちんと読み返さないと誰がどうなっているのかわかりにくくなっている。
読み返せばやはり面白い。
最大の疑問は、作者が物語を終わらせるために書いているのか、膨らませているために書いているのか。ということ。
後者に見えるんだけど、さてどうしようかな。
Posted by ブクログ
ちょっと懐かしい人やかなり懐かしい人が出てきたり名前が呼ばれたり。
エンブリオとビートのディシプリン読み返したくなる。
「ご子息の正樹さんにも、ひとかたならぬ御恩を受けております」
このサムライめ。
Posted by ブクログ
前の話を読んだ後、次の巻が出るまでに時間がかかるから昔に読んだはずの伏線を忘れてしまうわ・・・。
この巻でも次が気になる終わり方だし・・・。
果たして綺と凪は救われるのか?
Posted by ブクログ
九連内朱巳が!とうとう大っぴらに凪の協力者に!レイン大好きの私としては、もうそれだけでご飯3杯いけますです。
しかし、やっぱり上遠野先生は凄い。ストーリィに感心できる小説家って貴重。
Posted by ブクログ
暦のなかでめざめた魔女アルケスティスは、凪のなかに存在している魔女ヴァルプルギスとの戦いに向けて行動を開始します。
統和機構の「トラス・アトラス」のメンバーたちが暗躍するなか、織機綺はしだいにみずからの能力を駆使して積極的に戦い、凪を守ろうとします。彼女が変わったのは、リキ・ティキ・タビによって力を得たからでした。しかしリキ・ティキ・タビは、アルケスティスとヴァルプルギスの二人の魔女のあいだに生じたものにすぎず、けっきょく彼女は凪を守ることができません。
羽原健太郎やラウンダバウトは、負傷した凪を救うために、彼女と協力関係にあった釘斗博士のもとを訪れますが、博士はドーバーマンと協力を結んでおり、健太郎たちはさらなる逃避を余儀なくされます。一方で、朱巳も統和機構の内部で起こっている変化に巻き込まれていきます。
比較的動きのすくなかった前巻とは打って変わって、いっきょに各所でストーリーが転がり出したといった印象です。
Posted by ブクログ
登場人物が増えてきて、だんだんおいてゆかれる。。。
なんか、表紙の凪ちゃんが、他のイラストの凪ちゃんと比べて明らかに可愛らしい気がするのは、私だけだろうか。