あらすじ
人間を生物兵器「合成人間」に変化させる能力を持つ製造人間ウトセラ・ムビョウ。彼と少年コノハ・ヒノオが巻き込まれたとある監禁事件から、すべてが始まった。ムビョウと無能人間/双極人間/最強人間/交換人間の邂逅、そして奇妙な論理に導かれる意外な結末とは――〈ブギーポップ〉シリーズに連なる物語。
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Posted by ブクログ
時系列を把握するのに少し時間がかかったけど、いつも通りの上遠野ワールドで楽しめました。
リセットリミットがぱっつんの印象そのままに短かったのとても可愛かった…
予言通りというか、想定通りというか、片割れになってしまう未来を知ってるだけに、ちょっと可哀想にも思えたり。
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統治機構というシステムの中で、陰から人類を守る異能者たちの対話集。
キャラクターが語る(会話)するものは、思考とか戸惑いとか。中心人物の1人、ウトセラ・ムビョウが独り語りのできる人物なので、対話なのか思考が音になっているだけなのか。ヒノオが黙る気持ちも少し理解出来たり。
異能者たちなので個性があるのだけど、主張はそんなに激しくない。シリーズになったら、また変わるのかな……。
ムビョウが「後継者」を望むのは、大多数に肯定するからだろうか。無意識に製造人間を必要とする人類の希求に応えるからなのかな。と感じた。
失礼な?話、あとがきが一番「なるほど」と思った。
キャラクターに、著者の思考を語らせたのかなあ。全部ではないだろうけど。
どの異能者たちにも共通する「諦め」とか「優柔不断さ」っていうのは、ここからきたのかな、なんて。邪推?
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目を引く題名とイラストにそそられた。
よく見ると『ブギーポップ』の裏側を明かす、、、とあって、この言葉どこかで聞いたことがあるような?でも知らない。
ということで書店内をぐるぐると探して漸く見つけて、見たことあるイラストに「あぁ~」と声が漏れるも、やはり読んだことはなかった。
でも関係なく面白そうなので購入。
製造人間ウトセラ・ムビョウの奇妙な論理と様々な合成人間とのやりとりが絶妙。
本家のほうは今年アニメ化でいろいろ話題だけど、ちょっと見てみようかなという気になっている。
Posted by ブクログ
ハヤカワ文庫からだけど、ブギーポップシリーズ。でもブギーポップは出てこない。本編ではあまり描かれない統和機構の中心に近いところを描いた作品。読まなくてもブギーポップ側には何の影響もないけど、懐かしい人も出てくるので読んでみるのも一興かと思います。
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製造人間ウトセラ・ムビョウと赤子のときに命を救われた無能人間コノハ・ヒノオ。
奇蹟人間のフェイ・リスキィ、双極人間のアーミャら、最強人間カレイドスコープ、交換人間ミナト・ローバイら、合成人間たちの間の物語。
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いつもの。
と言ってしまってはそれまでなんですが、
安定して「いつものやつ」です。
??となるところも、いつものようにきれいにまとまって終わります。
広げた風呂敷が、かならずきっちりたたまれるので、どんなに途中で不安になっても最後は「ああ、そうか!」と思わせてくれる。
いつしかブギーポップをめぐる冒険ではなく、
ここではないどこかの世界の物語となってしまいましたが、
それはそれで楽しめるのでよろしいのではないかと。
例の組織の根幹が見え隠れしている昨今、今後が楽しみでございます。
Posted by ブクログ
なんかとっても面白かったぞ
理屈っぽい文章だらけで、戦闘シーンがあるわけでもないし、特殊能力もまったく非現実的なんだけど、X-MENとかサイボーグ009(古い!)みたいでワクワクできるね。
ブギーポップシリースのスピンオフって位置づけみたいだけど、ブギーポップそのものは(検索する限りにおいて)あまり私好みではないようだ。時間があればそれ読んでみたいな。
Posted by ブクログ
ブギーポップのスピンオフ。
合成人間を作る人物のお話。ブギーポップの話の舞台を、別観点から眺めさせてくれる作品。ファンなら楽しめる作品だろう。
Posted by ブクログ
「人間が行動を起こすときそこに明白な理由があるとは限らない。なんとなく、そんな気がしたからってだけで、人は平気で人を殺したりもする。それに比べれば可愛いものだろう」
(P.180)
Posted by ブクログ
ブキーポップシリーズ他でお馴染みの「統和機構」に所属する世界を壊す可能性のある人物を排除する為に造られる合成人間。彼等彼女等を産み出す「製造人間」ウトセラ·ムビョウと合成人間達との会話劇。統和機構の裏側が見られて面白い。それぞれの合成人間との会話は禅問答の様で収束したりしなかったり。まあ煙に巻かれるのは何時もの事か。最強は誰かすぐ判ったけど(そりゃそうか)双極は判った瞬間あ!と声が出た。全編に登場する「無能人間」ヒノオはシリーズには出ていないと思うけど成長した先はどうなるんだろう。
Posted by ブクログ
ファンタジー。SF。連作短編集。
表題作と「最強人間は機嫌が悪い」は既読。
超能力もの。
〈ブギーポップ〉シリーズと関係しているらしいが、2作しか読んでないのでよく分からなかった。
大部分が会話で進む。会話が多いぶん、物語は薄い。
悪くはないけど、著者の作品を読み続けている人向けなのかな?☆2.5。