あらすじ
人間を生物兵器「合成人間」に変化させる能力を持つ製造人間ウトセラ・ムビョウ。彼と少年コノハ・ヒノオが巻き込まれたとある監禁事件から、すべてが始まった。ムビョウと無能人間/双極人間/最強人間/交換人間の邂逅、そして奇妙な論理に導かれる意外な結末とは――〈ブギーポップ〉シリーズに連なる物語。
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Posted by ブクログ
時系列を把握するのに少し時間がかかったけど、いつも通りの上遠野ワールドで楽しめました。
リセットリミットがぱっつんの印象そのままに短かったのとても可愛かった…
予言通りというか、想定通りというか、片割れになってしまう未来を知ってるだけに、ちょっと可哀想にも思えたり。
Posted by ブクログ
統治機構というシステムの中で、陰から人類を守る異能者たちの対話集。
キャラクターが語る(会話)するものは、思考とか戸惑いとか。中心人物の1人、ウトセラ・ムビョウが独り語りのできる人物なので、対話なのか思考が音になっているだけなのか。ヒノオが黙る気持ちも少し理解出来たり。
異能者たちなので個性があるのだけど、主張はそんなに激しくない。シリーズになったら、また変わるのかな……。
ムビョウが「後継者」を望むのは、大多数に肯定するからだろうか。無意識に製造人間を必要とする人類の希求に応えるからなのかな。と感じた。
失礼な?話、あとがきが一番「なるほど」と思った。
キャラクターに、著者の思考を語らせたのかなあ。全部ではないだろうけど。
どの異能者たちにも共通する「諦め」とか「優柔不断さ」っていうのは、ここからきたのかな、なんて。邪推?