あらすじ
アニメ化決定「ブギーポップ」シリーズと並ぶ上遠野浩平の傑作ミステリ×ファンタジー! 紫骸城--かつて世界を恐怖で蹂躙した魔女が造り上げた呪詛満ちる地。暗黒の森に聳えるいわくつきの城塞に、最も優れた魔導師を決める〈限界魔導決定会〉の参加者たちが集う時、突如、世界一の防御呪文の使い手が惨殺され、連続殺人の惨劇が幕を開ける! 脱出不可能な密室で起きた殺戮の謎に迫るは、悪名高き戦地調停士〈ミラル・キラル〉
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Posted by ブクログ
ミステリーというよりは、架空の世界観で起こる「事件」を本業のために解決する、"戦地調停士"という職業を軸にしたファンタジー第2弾。
今作も面白かった!
一日のあらゆるしがらみを排除するために、寝る前の読書習慣で、結局夜更かししてしまうほどあっという間に読んでしまった。
前作に引き続き同じ世界観で、今作は殺竜でも出てきた「バットログの森」と、その森ができた歴史的経緯が関わる。
相変わらず……土地名も人の名前も全然覚えられない(笑)
ただ、殺竜で今シリーズの世界観や基本がわかった上での2作目だったので、面白さはさらに深まった感覚。
今回は悪名高き双子の戦地調停士:ミラル・キラルと、田舎の国の魔導大佐フロス・フローレイドがメインキャラ。
でも最後にはED、ヒースロゥ少佐も出てきて歓喜!
双子姉ミラルのEDに対する"本能"も垣間見えて、今後のシリーズもマジで楽しみとなる一作だった。
リ・カーズとオリセ・クォルトという伝説的な魔女も登場。
こういうの、めっちゃ好き。
完全フィクションファンタジーなのに、紫骸城の意義や魔法、歴史的経緯などちゃんと設定が作りこまれてて、設定オタクとしては歓喜も歓喜、喜びで「よぅる、よぅる」と舞いを披露してしまうほどであります。
霧間誠一の名前が出てくるあたり、界面干渉学は現実世界ーーつまり「ブギーポップ」シリーズの世界観とクロスオーバーしていることはわかった。
前作に引き続き、気長に文庫化を待って追いかけたいと思います。
第3巻「海賊島事件」にも、早速手が伸びる!^_^
Posted by ブクログ
新書判から文庫化までのかなりの長い間に、何度も読み返しているのに、未だにミラルキラルのフルネームに不安がある…覚えられない…
風の騎士は本当に最強と言ってもいい存在だけど、それに影響された彼もまた、正義を抱いてる存在になっていて、とても気持ちよかった。
ヒースロゥより人間らしさがある分、余計かもしれない。
Posted by ブクログ
魔法のある世界で、ちゃんとミステリーとして成立させているのがすごい。手掛かりは結構ちゃんと書かれているんですが、気づけなかった。ある種アハ体験のような解決でした。
Posted by ブクログ
かつての世界の支配者である魔女が建てた城で起こる事件。
密室での不可能犯罪は呪いなのか?いわくありげな双子と英雄との共闘は?など盛り上がったが、印象迷彩の定義が若干物足りなく感じた。防御魔法に優れているから過剰反応した、がしっくり来ない。魔法が反発しあったということだろうか。
水や液体を飲むシーンが元々細かく描写されないので、気付きにくかった。
エドの犯人さえも当惑する淡々とした態度と、時折出る感情は面白い。
まさかの霧間誠一⁉︎
Posted by ブクログ
魔法と剣の世界を舞台にした戦地調停士シリーズ第2弾。古城で開催された魔導大会で起こる連続殺人。しかもほとんどが事実上の密室。
上遠野節で綴られるこの世界はブギーポップより癖が強く途中まで苦戦しましたが、後半になるとフンフン楽しみながら読み終えました。
トリックはちょっと強引だなあと思うものの、魔法がある世界だからこそ成立するものでそこはちゃんとミステリしつつ、最後は特撮ヒーローばりの展開をするのがなんともまた面白かったです。続編も読もう。