【感想・ネタバレ】殺竜事件 a case of dragonslayerのレビュー

あらすじ

竜--人間の能力を凌駕し、絶大なる魔力を持った無敵の存在。その力を頼りに戦乱の講和を目論む戦地調停士・ED(エド)、風の騎士、そして女軍人。3人が洞窟で見たのは完全な閉鎖状況で刺殺された竜の姿だった。不死身であるはずの竜を誰が? 犯人捜しに名乗りをあげたEDに与えられた時間は1ヵ月。刻限を過ぎれば、生命は瞬く間に消え失せる。死の呪いをかけられた彼は仲間とともに謎解きの旅へ!

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Posted by ブクログ

文庫化されたので再読。このシリーズは、著者の最良のものの1つだと思うのですが、刊行ペースが遅く、残念です。異世界を旅をテーマに描く本書は、最初に読んだ時同様瑞々しく、多くの伏線を秘め、魅力的です。今読むと、five star storiesの影響を感じました。

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2018年08月03日

Posted by ブクログ

世界に7頭のみ存在していると言われる、圧倒的かつ絶大な存在である竜の1頭が、その棲家たる洞窟の中で何者かによって刺殺されている姿が発見されます。
このミステリーに挑むのが仮面の戦地調停士エドワース、風の騎士ヒース・クリフ、女性特務士官レーゼ・リスカッセの3人です。
この謎を解き犯人を捕らえるべく、彼らは事件の直前一年間に竜を訪ねていた6人を訪ねて回る旅に出ます。
ただ犯人を捕らえるまでの猶予は1ヶ月、それを過ぎるとエドワースは呪いによって死んでしまうのですが…

3人の魅力的なキャラクターが織りなす、ファンタジー、ミステリー、サスペンス、ロードムービーと様々な要素がミックスした魅力的なストーリーは面白く、スリルに溢れ、すんなりと異世界へ誘ってくれます。
明らかになった真相には、深く考えさせられるところがありました。
この話は、これできっちり完結してるんですけど、彼ら3人が紡ぐ別の話も読んでみたい気にさせられました。

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2018年05月30日

Posted by ブクログ

タイトル通り、竜が殺される。その謎を解く。ミステリとファンタジー。魅力のありそうな人物たちはまったく掘り下げられない。意味深な過去があるようだが、あまり説明されずに終わる。物足りなかったのだが、シリーズを追えばいいのだろうか。

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2021年03月28日

Posted by ブクログ

ミステリーというよりは、架空の世界観で起こる「事件」を本業のために解決する、"戦地調停士"という職業を軸にしたファンタジー。

一言で面白い!
完全に架空な世界観だし、土地名も人の名前も現実とかすりもせず正直覚えられない(笑)のに、すらすら読める。読みやすい。適度に説明をしてくれるからついていけないことは全くないし、かといってダラダラ説明ばかりということもない。
テンポがよくて、さすが上遠野浩平先生です。

圧倒的な超存在:竜が殺害される事件が起こり、仮面の戦地調停士のED、軍人のヒースロゥ少佐とレーゼ大尉の3人が旅をし、犯人探し(殺害方法の特定)を行う。

個人的には界面干渉学に興味が湧いた。
まぁこの学問で研究されることが、私たちの生きている現実なのだから、そら興味湧きますよね。

このシリーズは刊行が遅いらしいけれど、気長に文庫化を待って追いかけたいと思います。
第2巻「紫骸城事件」にも期待!^_^

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2019年08月29日

Posted by ブクログ

戦士や竜や調停士や魔法といったファンタジー世界は本来苦手ジャンルだけど、タイガレーベルにハズレはないと信じて読んだら面白かった!キャラが良い。竜の威厳もすごい。界面なんとかって何?こっちの世界も存在するの?と、ワクワクがいっぱい。既存のシリーズのようなので、刊行が楽しみ。

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2018年07月03日

Posted by ブクログ

初めて読んだ上遠野作品、『製造人間は頭が固い』がことのほかタイプだったので、たまたま書店で近くにあった本作品も手に。
あらすじはそれほど惹かれなかったのだけど、読み初めて、うん、やっぱりタイプだなと。
世界観、ストーリー、キャラ、文体、全てがはまるとその作家自体が好きになる。
謎多き仮面の戦地調停士に情熱的で隙なしの風の騎士、紅一点のリスカッセ大尉、3人の見え隠れする過去も気になり、巨大で最強の竜が住まう国での新たな物語を熱望する。

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2018年06月13日

Posted by ブクログ

ものすごく特殊事情のミステリーだけど、ちゃんと成立してるし面白い。コレ単発で終わるにはもったいないな。

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2018年04月24日

Posted by ブクログ

魔法や騎士、モンスターがいる世界で、絶対的な力を持つ"竜"が殺される。かろうじて保たれた平和のために、紛争解決の専門家"戦地調停士"と二人の騎士がその謎を追う。
文字通り「殺竜」事件を解決するために、次々と展開されるファンタジーの世界感を掴むのに少し手間取りましたが、「死んだ竜の謎」に対し上遠野浩平らしいロジカルな結末が付けられ、スッキリしました。
上遠野作品は何がしか世界感はつながってると聞いたことがありますが、ブギーポップの要素は多分ほとんどない?と思います。相変わらず登場人物達は流暢に理屈話を繰り出すので、やっぱりって思いました。もちろん、いい意味で(笑)

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2022年09月27日

Posted by ブクログ

不死身の竜はいかにして殺されたのかを探るファンタジーミステリ。
戦地調停士という職業も面白い。何が出来て何が出来ないのかという線引きがあまりなされていないので、色々な解決が想像出来てしまう。その点は別作者だが、「折れた竜骨」の方がしっかり練られている。
RPGみたいにあちこち旅をして出会う楽しみが良い。近年のブギーポップより読みやすく感じた。

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2020年04月28日

Posted by ブクログ

ファンタジーでミステリーということで、楽しめた。ただ最初に思っていたよりもミステリー少なめファンタジー強めだったけれども。本作はどちらかといえば世界観の開示がメインなのかな。 あらすじとしては無敵と思しき竜の死を、戦地調停師EDが解決する話。解決というよりはうやむやにしたわけだけど。EDとヒースの関係も気になるところ。

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2022年01月16日

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