上遠野浩平のレビュー一覧
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ネタバレ個人的に雨はあんまり好きじゃなくて、だから今回の話を読んでその訳はこれなんだなって腑に落ちた気分。
そして雨だからちゃんと朱巳ちゃんが出てくる。この人ほんと何ていうんだろう悪運が強いんだなきっと。それこそフォルテッシモとウマが合いそう。
それから正樹君と綺ちゃんも出てくる。
作品世界ではそんなに時間が経ってないのだと思うけど、読み手のこちらはもう二十年ちかく経ってて、なので今回の二人に起こった変化、こんだけかかってやっとほんとうの恋人同士としてスタートしたの!?って愕然としてしまう。
いまの綺ちゃんを飛鳥井さんが見たらきっと喜ぶんだろうな。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「正義だけではつまらないし、悪だけでは未来がないし、じゃあどうすればいいのか」というのがテーマの今作。第一作で、物語の展開がやや遅く感じました。
霧間凪が、魔女ヴァルプルギスに憑依されるまでを描いた今作ですが、中々に凪の過去が掘り起こされるので、凪推しとしては非常に楽しい作品でした。
相変わらず凪はクールで、それは戦闘中でも同じで、冷静に敵の分析ができているところがすんごくカッコいいです。
〝正義と悪〟って言うと、私たちの日常では中二病っぽく聞こえてしまうかもですが、意外と緩く考えれば普段の生活にも当てはまる気がします。
例えば、「変わり者だから」という理由で、「いじっている周 -
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ネタバレ世界観、セリフ、物語の展開、人物描写、どれをとっても、荒木先生が書いたのかと思うくらい原作のイメージ通り。それに加えて、深堀りエピソードが書かれていて、ジョジョの世界がまた一つ深化したように思う(私が知らなかっただけですでにある設定だったのかも知れないけれど)。たとえば、エジプト九栄神の名称は、タロットカードから取った名称を付けたエンヤ婆に対抗してテレンス・T・ダービーが付けたとか、ホル・ホースが女性に優しい理由とか。アニメ化希望。漫画版も読んでみたい。そしてスピンオフシリーズはもっと読みたい。あと、建設中のメディアテークと思しき建物が戦いの舞台になっているのが親近感。
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購入済み
待ってました。
このシリーズはほぼ読破してます。
次の巻を心待ちにしてました。
主要な人物が登場して満足でした。
スリリングであり、青春が描かれていて
堪能できました。 -
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購入済み
ブギーポップ最高傑作?
ブギーポップの中で一番地味で面白く感じないのに一番感動したかも知れない
少なくともシリーズを読んでいると面白いんだけど、これ一冊ではとても人には勧められない
ただシリーズを追いかけていると、ある意味集大成のようにも感じる(まあこれ以降も続刊が出ちゃったので集大成でもなくなってしまったけど)
テーマは「痛み」
これだけならVSイマジネーターと変わらないかもしれないし、歪曲王も同じかも知れない
ブギーポップは基本的に一作目をベースに人の痛みを描く作品と捉えているけど、
ペパーミントの魔術師は最も直接的に痛みを描いているんじゃないのかな?
作風的には上遠野先生というよりは乙一先生な作風にも感じる
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Posted by ブクログ
ジョジョの奇妙な冒険シリーズでは、5部が1番ストーリーが好きです!
登場人物の中で、フーゴは申し訳ないけど意気地なしのイメージだったのであまり好きではなかった。
しかし、この恥知らずのパープルヘイズを読んで、フーゴはフーゴなりに思いがあることを知った。
よく考えてみると、自分もフーゴのように一歩を踏み出すことができなかったことがよくあったと思う。その一歩を踏み出すために葛藤するフーゴの姿はカッコよく見えたし、自分も自分なりの思いと覚悟を持つことの大切さを学んだ。
フーゴは性格が極端なだけで、一番自分や一般の人たちと似ている性格なのかもしれない。だからこそ、覚悟を持って大きな夢を叶えようとす -
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購入済み
これはこれで良く描けている!
ブギーポップ・シリーズは、進行が速いだけでなく、
同時進行している筋が入れ替わり立ち替わり
浮上してきて、それらを次々に見ている感じだ。
また、筋を進行させる者が、実は進行させられていたり、
収拾しようとする、またはそうできる者たちも多数いる。
本作ではブギーポップの本物が大きな動きをしていない
のに気付く。たった2冊で全ては盛り込めないだろう。
その割にいいところを選んでうまく2冊にしてくれて
良かった。
末真の説得は特に素晴らしい。
また、恋する人たちや、人を癒そうとする気持ちが
良く描けている。
最後のページに描かれた背景は
今回描き切れなかった部分の舞台になる