上遠野浩平のレビュー一覧

  • ブギーポップ・パズルド 最強は堕落と矛盾を嘲笑う

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    読み始めると、ついつい最後まで読み切ってしまう。
    この方の本は、そういう力があるなあと思う。読みやすさとかいうわかりやすいものではなく。確実に思うのは、期待を裏切らないというところだと思う。作家は沢山いても、ここまで裏切らないというのは、逆に下手な読者を良い意味で裏切ってくれているよなあ……とか思った。
    つまり、最強は最強なだけの理由があるのです。

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    2024年07月16日
  • ブギーポップ・ビューティフル パニックキュート帝王学

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    読みやすく話の展開もリズミカルでよかった。
    オチはなんとなく途中で読めてしまったけれど、奇をてらっていない分だけ逆に好感度が高い。とはいえ、ヒロインのこれからに繋がる途中の物語で、これまでと次が前提になっているので食い足りない感はある。

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    2024年07月13日
  • ブギーポップ・オールマイティ ディジーがリジーを想うとき

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    織機綺が自己肯定感を取り戻し進む話だが、記憶の曖昧さにより遠回りし婉曲し辿り着くまでが長い。霧間凪の存在がありがたいと改めて思う。強くて察しが良いので動いてくれるから。
    乙坂了哉が普通の人なのに一番思考が危うくて怖い。

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    2024年06月16日
  • 恥知らずのパープルヘイズ―ジョジョの奇妙な冒険より―

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    アニメが楽しかった。
    そういえばフーゴの後日譚みたいな小説があったな、と思い購入。

    5部までのいろいろな要素をちょっとずつ登場させている。
    ファンへのサービス精神がてんこ盛り。
    個人的には、石仮面とトニオさんの登場が嬉しかった。

    この著者の他の作品を読んだことがないけど、比べるとどうなのだろうか。
    辻村深月のドラえもんを読んだときにに、「キャラや設定に縛られて窮屈な感じ」を感じた。
    「もっと、えぐってきたらいいのに」と。でもドラえもんでえぐるわけにはいかないか。

    純粋に原作が好きだったら、ノベライズって素直に楽しめるんだろうな。
    いや、逆に細かいイメージの差をあげつらって、否定したくなる

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    2024年02月27日
  • ブギーポップは呪われる

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    久々の新刊。ボリューム的にはやや控えめ?
    内容はもはやよくわからんことも多いけど、世界観は相変わらず好きやな。
    完結したら全部読み直せばよりわかるのかな

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    2024年01月29日
  • ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋 3

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    原作はじっくり読みすぎて(読み応えがあるから)時間かかるけどこちらはサクサク読める。
    敵がなんだか仕方ないとはいえやっぱり薄かった…。

    めちゃくちゃいいシーンなのになんで下着なの?って思っちゃった。
    もちろん代わりにボインゴがその服を着てるってのは分かるけどなんか脱がせる必要あった?みたいな…わざわざ露出させる必要あった…?みたいな…なんか微妙にいやらしさがあってあまりそこは好けない…原作はどんなに露出しててもいやらしさがないけどこれはなんか狙ってるっぽくて…勿体無い。

    仗助は泣いたら男が優しくすると思ったら大間違いなんてセリフは言わないと思う。
    仗助はそんな嫌味なセリフは言わないと思う。

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    2023年12月26日
  • ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋 2

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    再起不能と思われていたオウムが復活しているかが謎。

    ボインゴの無精ひげが見すぼらしい。

    展開上、花京院の「レロレロ」はなさそう。

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    2023年10月27日
  • ブギーポップは呪われる

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    これまでブギーポップシリーズを読んだことはなかったけれども、これを機にシリーズを読みたくなりました!それは『ブギーポップは呪われる』を読んで学生の頃の暗澹とした部分を思い出し、当時の自分なら共感しまくりだなと思ったからなのです。
     今作はとある県立高校で流行する「この学校は呪われている」という噂が生徒たちの持つ不安や苛立ちを表立たせ学内は混沌の渦に向かってしまうのが核となっていました。
     私の学生のときは将来に対する漠然とした不安や、周囲とうまくやるためのプレッシャーなど負のエネルギーが多かったです。そういう負のエネルギーが自分はこういう人間だとかこうあるべきだと決めつけていたんだなと感じると

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    2023年10月15日
  • 螺旋のエンペロイダー Spin3.

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    ダイアモンズのパールが、NPスクールの生徒である三谷文(みたに・ふみ)のすがたになって、統和機構の内部に入り込みます。統和機構の合成人間であるカチューシャから生徒たちに対して、侵入者を見つけ出すように命令がくだされ、生徒たちは虚宇介に猜疑の目を向けるようになります。彼らは、伊敷芹香(いしき・せりか)の特殊能力である「フォレスト・フラワー」を駆使して、虚宇介のゆくえを追います。

    そんななかで迅八郎は、一連の事態のなりゆきに疑問をいだくようになり、虚宇介がかかわっている謎にしだいにせまっていきます。一方流刃も、枢機王としての彼の運命に今回の事件が大きくかかわっていることから、NPスクールの生徒た

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    2023年10月01日
  • 螺旋のエンペロイダー Spin2.

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    NPスクールの生徒である風洞楓(かざほら・かえで)は、やはり生徒の御堂璃央(みどう・りお)とともに、虚宇介の友達になって彼の動向を調査するという使命をさずけられます。ところが、やはり虚宇介の動向をさぐるために派遣されたらしいブルムベアとパンターという二人組によって虚宇介が襲撃され、楓は室井梢(むろい・こずえ)という少女とともに、虚宇介と行動をともにすることになります。彼らはフェイ・リスキィのもとを訪れて、事態の打開を図ります。

    一方、虚宇介の妹のそらは、迅八郎と志邑詩歌(しむら・しいか)の二人の少女とともにいるところを、マキシム・Gに襲われます。ところが、不意にマキシム・Gとはべつの勢力に所

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    2023年09月30日
  • 螺旋のエンペロイダー Spin1.

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    「ビートのディシプリン」「ヴァルプルギスの後悔」につづく、「ブギーポップ」シリーズのスピン・オフ作品第3弾です。

    特殊能力をもつ少年少女を集め、危険につながる芽を監視しつつ、役立つ能力の持ち主を統和機構に取り込む活動をおこなっている「NPスクール」に通う、才牙虚宇介(さいが・こうすけ)を中心とする物語です。彼の妹である才牙そらに秘められた能力と、「エンペロイダー」という謎のことばをめぐって、ストーリーが進行していきます。

    シリーズ第1巻となる本書では、みずからの能力にめざめた虹上(にじかみ)みのりという少女が引き起こした事件をめぐって、虚宇介とおなじNPスクールに通うキャラクターたちがさま

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    2023年09月30日
  • ヴァルプルギスの後悔Fire3.

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    急速に世界のバランスが変化していくなかで、統和機構の中枢の座に就こうと画策するマキシム・G(ゴーリキー)は、事件のカギとなる綺にねらいを定め、彼女の身柄を捕らえようとします。しかしビートと朝子の反撃を受けて、マキシム・Gはいったん手を引くことを余儀なくされます。

    ビートたちは、凪の身体に打ち込まれた杭をとりのぞくため、統和機構に所属する研究者の少女フェイ・リスキィのもとを訪れます。そこへ、綺を追ってきたアルケスティスが登場し、奇蹟の能力にめざめたフェイとの戦いがはじまります。

    どんどんストーリーが壮大になっていって、スピン・オフ作品ながらむしろ本編よりもこちらのほうが「ブギーポップ」シリー

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    2023年09月30日
  • ヴァルプルギスの後悔Fire2.

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    暦のなかでめざめた魔女アルケスティスは、凪のなかに存在している魔女ヴァルプルギスとの戦いに向けて行動を開始します。

    統和機構の「トラス・アトラス」のメンバーたちが暗躍するなか、織機綺はしだいにみずからの能力を駆使して積極的に戦い、凪を守ろうとします。彼女が変わったのは、リキ・ティキ・タビによって力を得たからでした。しかしリキ・ティキ・タビは、アルケスティスとヴァルプルギスの二人の魔女のあいだに生じたものにすぎず、けっきょく彼女は凪を守ることができません。

    羽原健太郎やラウンダバウトは、負傷した凪を救うために、彼女と協力関係にあった釘斗博士のもとを訪れますが、博士はドーバーマンと協力を結んで

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    2023年09月29日
  • ヴァルプルギスの後悔Fire1.

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    「ビートのディシプリン」(全4巻)につづく、「ブギーポップ」シリーズのスピン・オフ作品第2弾です。


    「ビートのディシプリン」では、本編とは異なってビートと朝子が主役を務めていましたが、今回は凪が中心のストーリーとなっています。17歳の村津隆(むらつ・たかし)は、「ダイアモンズ」の違法薬物の販売にかかわっていました。組織は凪によって壊滅させられますが、ドーバーマンと呼ばれる合成人間が凪を襲撃し、隆はその協力をさせられます。

    隆は、かつて冥加暦(みょうが・こよみ)という少女から、未来を暗示する不思議なことばを聞かされ、そのことがわすれられず、彼女との再会を願っていました。その暦のもとを、パー

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    2023年09月29日
  • ビートのディシプリン SIDE4

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    ビートを主人公とする「ブギーポップ」番外編の最終巻にあたる本です。

    ビートが、彼自身の来歴にまつわる「カーメン」の真実を知り、生まれもった能力に覚醒した朝子とともに、フォルテッシモと対決することになります。

    「ブギーポップ」シリーズの本編は、もうすこしシリアスな雰囲気を感じますが、ライトノベルならではのキャラクター性がつくり出す魅力があじわえるという点では、このくらい明確に振りきった内容のほうが好きです。エピローグでのビートと朝子のやりとりがほほえましく、個人的にはじゅうぶんにたのしんで読むことができました。

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    2023年09月29日
  • ビートのディシプリン SIDE3

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    ビートの前に立ちはだかったラウンダバウトが、彼と行動をともにすることになります。一方、統和機構からあらたにモータル・ジムが差し向けられ、ビートはラウンダバウトとジィドの三人で立ち向かいます。

    高代徹(たかしろ・とおる)に護衛されていた朝子は、偶然にもモータル・ジムと接触し、戦いに巻き込まれることになります。しかしそこに凪が登場し、彼女を危機から救い出します。

    「カーメン」の謎にかんするストーリーが進展しつつ、しだいに朝子も自分の能力が呼び寄せる運命に順応していっているように感じます。今回は、シリーズ中でも個人的に気に入っているキャラクターである凪が活躍する場面もあり、たのしんで読むことがで

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    2023年09月29日
  • ビートのディシプリン SIDE2

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    統和機構の「リセット」こと雨宮世津子の襲撃から逃れたビートは、反統和機構組織である「ダイアモンズ」のパールに救われます。しかし統和機構は、刺客のバーゲン・ワーゲンを彼のもとに差し向け、ビートはパールを慕うジィドという男とともに戦うことになります。

    一方で、ビートがモ・マーダーのもとで統和機構の合成人間として訓練を受けつつ、ザ・ミンサーという少女と過ごした過去の回想が差し挿まれます。さらにミンサーは、ビートたちが戦いをくりひろげている背後である事件を引き起こし、そのために彼女の前に「世界の敵」の敵としてブギーポップが登場することになります。

    ビートたちとバーゲン・ワーゲンとの戦いは、ビートと

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    2023年09月28日
  • ビートのディシプリン SIDE1

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    「ブギーポップ」シリーズのスピン・オフ作品です。

    統和機構の合成人間であるピート・ビートは、世良稔(せら・みのる)という名前で市立秋萩高校に籍を置いています。ある日彼は、フォルテッシモから「カーメン」と呼ばれる謎について教えられ、その正体をさぐることになります。

    一方、秋萩高校でビートとおなじクラスの浅倉朝子(あさくら・あさこ)という少女は、自分がひとよりも鋭いカンをもっていることに気づきながらも、その本当の能力を自覚することなく、ごくふつうの女子高生として暮らしていました。ところが、ビートを追って学園に潜入した奈良崎克己(ならざき・かつみ)こと「ラウンダバウト」と接触したことで、彼女も彼

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    2023年09月28日
  • 機械仕掛けの蛇奇使い

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    17歳の若き皇帝であるローティフェルド・ラウリー・ゴウク十七世は、千年前に闘争と破壊の化身と恐れられたルルド・バイパーを現代に復活させるという、ヴィマト・カミング博士の実験に立ち会うことになります。

    実験は成功し、みごとルルドがそのすがたを現わしますが、そこにシンザス将軍率いる部隊が現われ、ローティフェルドを亡き者にしようとします。何者かが、実験でローティフェルドが死んだことにして皇位をうばおうと画策していたのです。しかし、ルルドの超人的な力によって、ローティフェルドとカミング博士は救出され、三人は追手から身をかくしつつ、陰謀の黒幕の正体をさぐろうとします。

    貴種流離譚の王道展開の物語です

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    2023年09月26日
  • 冥王と獣のダンス

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    特殊能力の使い手たちを擁する「奇蹟軍」と、科学の力にもとづく機械化部隊で対抗する「枢機軍」とのあいだで、長年にわたり戦争がつづいている世界の物語です。

    枢機軍の若き兵士であるトモル・アドは、戦場で奇蹟の使い手である夢幻という少女に出会います。二人は、心では再会を求めながらも、戦いによってへだてられており、その願いは容易にはかないません。そんななか、奇蹟軍のリスキィ兄妹が、枢機軍に投降するという事件が起こります。リスキィ兄妹の意図を測りかねた枢機軍は、トモルを指揮官として兄妹を辺境の地に送り込み、戦場での二人の行動を見て、今後の対応を考えることにします。

    リスキィ兄妹が投降した理由は、二人が

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    2023年09月26日