あらすじ
〈生命と同等の価値のある物を盗む〉――奇妙な予告状が届いた高級ホテルの一室で、強大な権力を持つ老人の影武者が殺害された。そして、厳重な警備の中、なぜかキャンディがひとつ失くなっていた。サーカム保険の調査員・伊佐俊一と千条雅人は、“ペイパーカット”の仕業と認定。傍目にはどうでもいいとしか思えない物を盗み、同時にその人の命を奪う――謎の怪盗を追う二人は、同じ予告状が届いた巨大ホールへ向かう。5日後に開かれる天才女性歌手の追悼ライブで怪盗は何を起こすのか!?
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上遠野浩平の描く、ライトノベルより高い年齢層に向けた新シリーズ。超常現象はペイパーカット現象と「ロボット探偵」程度で、異能力バトルのようなものは一切ないので上遠野作品初心者にも安心。
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ペイパーカットという謎の怪盗を追いかける保険屋二人と、政治を簡単に動かせる力を持つ人物の孫娘を中心としたミステリーです。
上遠野浩平お得意のパターンというところですね。人物描画を主体として、正体不明の事件や人物が登場し、いつの間にか終盤に入って、後日談の後に、結果が出される。
面白いです。非常に。千条と伊佐のコンビもいいし、東澱奈緒瀬もいい感じ。これは続き作らないのかな?
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上遠野さんの作品を久々に読ませていただきました。
ああ、やっぱりこの人の描くお話はなんかいいですね。
ちょっぴり小難しくて意味不明なようでいて、
ほんのり共感できる、そんな思想を語り聞かせてくれる彼の話をまた読み始めようと思いました。
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伊佐さんのかっこよさに撃沈した。何かああいうタイプ好きなんだよなぁと思いつつ、死と幸いを思い思いに振りまくペイパーカットが気になりました。
それにしても此の話で一番いい奴に見えるのは偕ちゃんですね!
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友人から借りたものです。よくよく考えたら一度読んだ気もするけどもう一度読みなおしました。
面白かったです。ですがとても続きが気になります。
シリーズ物らしいので読んでみたい気もしますが、多分読まないだろうなぁと思っている。
確かに、人には生命と同じように大切なものがあるんじゃないかと思いました。それが他人にはどうでも良かったり、もしかしたら自分にとってもどうでも良かったりして、それでもなくなったら人は死んでしまう。それは正直突飛ですがそういった”もの”自体はありそうですね。
余談だけど私はあとがきを読むのが好きです。面白かった。
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読みやすかった。
ほんとに上遠野さんが書いた文章かと思うほどに読みやすかった。
たぶん、この文章と私はうまいことマッチしたのでしょう。
とりたてて洗練されているとかそいうわけじゃないんだけど。
あと、挿絵がないのが気に入った!!
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部分的に、それってアリかな?と思うところがなくもないけれど、全体としてはさすが上遠野! という感じの作品。ブギーポップがお好きな方には、お勧めです。
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「生命と同等の価値のある物を盗む」謎の怪盗“ペイパーカット”を追うこれまた謎の調査員2人。事件は解決しましたが、一番知りたかった謎は謎のままでした。
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ノベルス。
一世を風靡した、かのブギーポップシリーズの作者が描く、怪盗(?)を追う刑事ものと分類できますか。ちょっと違うかな。定義しにくいな。
世界軸がブギーポップと多少被るところがあるので、二重に楽しめます。
ただ、まだ物語としては始まったばかりなので★4つ。
今後が楽しみな作品です。
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キャビネッセンスと呼ばれる生命と同価値のものを盗む怪盗・ペイパーカットを追い伊佐と千堂は奇妙な事件に巻き込まれていく。ブギーポップシリーズとも絡み合う上遠野氏作品。
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見る者によって、全く姿が異なってしまう、摩訶不思議なヒトデナシ。それは、ターゲットの魂と同価値のターゲットにとって大切なモノを奪う怪盗だった。そんな人外の怪盗と、それを追う2人の調査員による話。……ライトノベルと分類に困ります。(2005)
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ソウルドロップシリーズその1。
見る人によって姿形が異なるペーパーカットを巡るお話。ペーパーカットを追いかけてゆくのだが、全く手がかりもなく何処かに消えてしまう、というのが本筋。
ペーパーカットの周りの事象は吹っ飛んでいて理解不能であったり、いわゆる上遠野浩平作品だったな、という印象である。
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上遠野浩平作品ということで買ってみた。
寺月恭一郎のかかわり、榊原弦のモーションデータなどブギーポップと世界を同じにしている。
台詞回しに上遠野浩平のすきなところがでていないのでちょっと残念。ちょっとあっさりすぎる。
命と等価の大切なものを奪われれば死ぬ
そういうものを、正体不明の怪盗である主人公(?)ペイパーカットは興味本位に(?)盗んで行く。もう話がはてなすぎるのはしょうがない。
ペイパーカットは運命を見れるように感じる、これはオキシジェン的な能力なのか、謎。オキシジェンと仕事をしていた楢崎不二子がでてくるのも興味深い。Wikiをよむともっと深いつながりもある。
莫大な財産を元に事件の種をまき散らすって意味では
寺月恭一郎ってムンガドゥ3世的なポジションなんだろうか。
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ジャケがずっと気になっていた作品。
シリーズの最初であると分かっていたけれど
説明のなさに、ちょっと置いてきぼり感がありました。
読み終えた今でも
まだスッキリとはしていませんが。
ロボット探偵とペイパーカット...
とりあえずは読み進めます。
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怪盗か、殺し屋か。“ペイパーカット”の目的は!?
天才女性歌手の追悼ライブで何かが起きる?
<生命と同等の価値のある物を盗む>奇妙な予告状が届いた高級ホテルの一室で、強大な権力を持つ老人の影武者が殺害された。そして、厳重な警備の中、なぜかキャンディがひとつ失くなっていた。サーカム保険の調査員(オプ)伊佐俊一と千条雅人は、“ペイパーカット”の仕業と認定。傍目にはどうでもいいとしか思えない物を盗み、同時にその人の命を奪う。謎の怪盗を追う二人は、同じ予告状が届いた巨大ホールへ向かう。五日後に開かれる天才女性歌手の追悼ライブで怪盗が何を起こすのか!?
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ブギーポップの小ネタが毎度ちらほらと登場するので著作ファンには嬉しい部分あり。ミステリー、というほどミステリーでもなくどっちかというとファンタジーのような感じ。強面の方の主人公が好き。笑
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生命と等しく価値のあるもの「キャビネッセンス」を盗む怪盗ペイパーカット。盗まれた者に訪れるのは死。
ブギーポップやしずるさんシリーズと、ひょっとしたらリンクした世界なのか、と思わせる記述がいくつかありました。ブギーポップは未読ですが。
プロローグというか顔見せ感がかなり強かったです。一冊かけて、このこはこういうキャラなんだよ、と丁寧に解説されてるよーな。ので、二巻読んでみないと確定した判断はできないですねー、おもしろいのかおもしろくないのか。
メインにマトモな人が一人もいないあたり、シリアスなだけに不安ですが。
ばらばらな糸が絡み合う瞬間に期待です。
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本屋で、どうしても目をひいて仕方なかったので購入。
シリーズもの。1作目で構築された世界観が肌に合えば2作目はもっと楽しいはず。
全体に流れる空気はSF基調ですが、なかなかどうして。ぐいぐいと引き込まれてしまいました。
Posted by ブクログ
他の上遠野作品とリンクしているらしい。うむ。ブギーポップシリーズ全部読んでいないしなあ。ペイパーカットについてあやふやな印象で終わってしまった。といっても観る人によってあやふやな印象を持たせるのが「ペイパーカット」なんだっけ。。うむ。