あらすじ
「ねえ、よーちゃん――この世界には不条理としか思えない謎がいくつもあるわけね?」しずるさんはそう言うけれど、私には彼女こそ、この世で一番謎めいてみえる――何年も病床にありながら、とても綺麗で、この世の誰よりも聡明で――どんな不可解なおぞましい殺人事件の数々も、彼女の前では只のごまかしになってしまう――妖怪化したり、宇宙人に狙われたり、幽霊犬に襲われたり、吊られたりする死体の謎を病室から外に出られない少女の推理が解き明かす、これは少し不気味で、かなり奇妙で、ちょっと切なげな、少女達の不思議な冒険をめぐるものがたりです――。
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Posted by ブクログ
これは読みやすかったー!ミステリー好きな俺も一押し☆
なんか、始めはグロ小説かと思ったけど、読んでいくうちに引き込まれたぜ!
約小一時間で読み終えた・・・・!いいなぁ、ラノベは!
推理小説っていうと堅苦しいが、ラノベのミステリーは良い。
ミステリーの濃さ薄さは本によって違うけど、とりあえずラノベは読みやすい。
それにしても、内容、キャラ、共に微妙なさじ加減がうまい。
よーちゃんのお父さんてもしや・・・・・!?ってな感じの謎も気になる!
次の巻も読みたくなった・・・^^
とりあえず、良い本だった!
Posted by ブクログ
しばらく、こっちの方に本を追加しておりませんでした。
……反省。
この棚でははじめての、ライトノベルです。すごく絵が可愛い。
ちょっと、哲学めいた雰囲気。そして、鮮やかなしずるさんの推理。
間に挟まれている、ハリネズミくんの冒険のお話も、ほのぼのとして好きです。
Posted by ブクログ
状況証拠から推理する
安楽椅子探偵の系統でしょうか?
トリックといっていいものかわかりませんが、
謎はすべて第三者の錯覚や誤情報からもたらされるもので
ほぼマスコミなどによる誇張などがより謎を深くしているという
ある意味リアル?
上遠野先生のブギーポップとのリンクがちょっと楽しいです。
Posted by ブクログ
安楽椅子探偵モノ。ミステリとしてはかなり突飛だが、しずるさんとよーちゃんのやり取りの可愛らしさで全てを許してしまう。やけにハートフルな話のようで、事件の内容は妙に凄惨。その妙が楽しい。
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短編4編なので、ネタバレOKドキドキワクワクNGの私にとって読みやすかったです。
二人の関係が思春期の友人関係って言うとちょっと違うかなと感じるので、今後その辺をどうしていくのかなって思う。きっとこのまま変な関係で突っ走りそうだけど。
Posted by ブクログ
偏屈な死者、とあるように変死体ものを4編。解決は強引な感じがするが、謎にはインパクトがあった。幽霊犬はマスコミが騒いでるあたりを読み返すと面白い。気付かんよ。
Posted by ブクログ
「この世にあるのは”ごまかし”だけ」
しずるさんシリーズ、短編4編
病床の美少女、しずるさんの安楽椅子探偵もの
ブギーポップシリーズやメモリアノイズシリーズへの関連が伺えます
不可解でおぞましい事件を達観した様子で
次々とといていく様子はするどく、ちょっと怖い雰囲気でもあるのですが
途中にはさまれている「はりねずみチクタのぼうけん」が中和させています
Posted by ブクログ
百合風味のトンデモバカミスです。
(虫太郎→)麻耶→清涼院→西尾(上遠野)って感じの新本格の流れの一つに位置づけられるかと。
本格ミステリの構造を使いながらも、トリックの現実性を徹底的に無視して、独自の世界観の中に吸収してしまうという手法の流れ。
それらは巫山戯たトリックをあくまで大真面目に使ってみせることで、「フェアな謎解きゲーム」でなくとも、その構造を用いてさえいれば「ミステリ」であり得ることを証明している。
これはミステリを構成する要素として「館・密室・探偵」などといった外的要因が重要視された時代から、ノックスの十戒のようなルール重視のゲーム的読み物の時代を経て、「不可能事件→推理→論理的解決」という手順をメインに据えた小説ならなんでも「ミステリ」と称してよい時代になった、ということではないだろうか。
ミステリは理論的でなければならない、という主義を推し進めた結果、理論的であればミステリである、という境地に達してしまったかのような。
私個人の好き嫌いで言えば、結構好きですけどね。ミステリ愛が暴走したようなバカミス。
ただ受け付けない人の方が多数だと思いますので、あんまりお薦めはできないかな。