アンソニー・ホロヴィッツのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
安定のシリーズ6作目
著者ホロヴィッツのテクニックが光る
熟練のミステリー職人
クリスティのような英国古典ミステリームードの中、クセのある登場人物たちの紹介が続き、相変わらずのホロヴィッツのボヤキが炸裂しまくり、なかなか事件が始まらない
事件が起こるとおなじみコンビの聞き取り調査
不穏な空気感の中、いるわいるわの動機メタ盛りの容疑者候補たち…
伏線が散りばめられた中盤以降、話は唐突に過去のホーソーンの携わった事件パートに移行していく
「カササギ」シリーズのピュントの作中作がよぎる
ホーソーンシリーズ通して小出しに明かされる彼の過去
いつものホロヴィッツの空回り感
すべて見透かしているホーソーン
終盤、伏線が綺麗に回収され、過去と現在の事件が繋がっていく様はまさに職人芸の極み
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Posted by ブクログ
アンソニー•ホロヴィッツ著
「カササギ殺人事件」下巻
上巻から平行しつつの犯人探しミステリ。
この構成が素晴らしい。
上巻の小説内小説の著者の不審死。その失われた数頁を探し出せれば、小説も現実も両方の事件の解決への糸口が見えてくる。
ダブルの物語のミステリーが交差して一つの真相が明らかとなるといった複雑で巧妙なミステリーだった。
この作品、巨匠アガサ•クリスティーをオマージュした作品とのこと。
当然その名は知ってはいるが、恥ずかしながら一作もアガサ•クリスティー作品を読んだことがないため比較の仕様がなかった。
今後、機会があれば読んでみなければと感じさせられる。
正確には今後もミステリーを読んでいく上で、アガサ•クリスティーとは一つの指針のようなものに近いのではと感じている。
その前に「ヨルガオ」「マーブル」と続編があるのでそちらを読み進めていこうと思っている。
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Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ第6弾。
映画版メインテーマは殺人の撮影現場でホーソーン役の俳優が刺殺された。
映画関係者の聞き取りを行う中で、ホーソーンが初めて探偵として関わった事件との関わりも浮上する。
・感想
相変わらず面白かった!!
ホロヴィッツ作品の刊行が毎年夏の楽しみになってる。
撮影現場の殺人事件と過去の殺人事件、そしてホーソーンの過去と3つの謎を追う構造になってた。
カササギ殺人事件のように作中作品という訳ではないけども、1作品で2つの殺人事件を解決する構造は一緒。
メインの殺人事件の犯人は案の定わからなかったけれども、いろいろ振り回してくれたなーという印象。
そっち?あっやっぱこっちなんだ。えぇ、そっち??的な。
やはりどの国でも脚本家みたいな活動家って独善的な危うさ
がある(と一般的に思われてる。じゃないと作者もこういう描写はしないだろう)んだな。
今回も前作同様にトニーは一人でホーソーンの過去を探ってるけども、まだまだ謎ばかり…。
そしてトニーのホーソーンへの執着がまた…いい…こういうの好き。
ホーソーンに振り回されて時々無性に苛立つこともありつつも結局好きだから一緒にいるし、隠し事があるのが悲しいんだよね。
でもホーソーンもトニーの安全のために線引きしてるところもあるから。多分。
折り返し地点に来てまだ謎は多いけども、マジで作者のホロヴィッツ氏には健康でいてもらわないと困ります! -
Posted by ブクログ
1作目『メインテーマは殺人』映画版の裏側を描くという設定自体だけでもう面白い。
構成の面白さ、物語に没頭してしまう世界観、ホロヴィッツの自虐、そしてホーソーンの謎。今回も楽しませてもらった。
「今回も最高に面白かった!」と本当は書きたかった。でも、自分が感じたことは正直に書くようにしているので少しだけ。
前作の『死はすぐそばに』が良すぎたので、だいぶハードルを上げてしまったかも。
今までの作品と比べると少し強引に感じた。
ミステリとしては楽しめたけど、ある部分ではどうしても自分の感覚とは合わないところもあった。
ホロヴィッツの新作が出ると知ると、思わずガッツポーズするくらい嬉しい。
今回も予約して買っておいて、毎日読むのを楽しみにしていた。
こんなに楽しみにする作家がいるのは幸せなことだと思う。
次の作品も今から楽しみ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最後のホーソーンに共感
「トニー! もうちょっと正確に書いてくれ!」
ステーキナイフはステーキナイフと表現してくれればいいのに。憎いことしやがる。
ラルフのピーナッツアレルギーや、高速道路の渋滞など,ヒントはこれでもかとはっきり示されてるのに。今回も見事にやられた。
デイヴィットケイン殺害とホーソーンが関わった過去の事件を無関係の事件として置いて、容疑者を綺麗にグループ分けする上手いミスリード。過去の事件を解決し、デボラを一旦容疑の範囲外に置いたあとで、序盤で印象的に語られた高速道路の封鎖が二つの事件を間接的に結ぶ要素だとわかる劇的な転換。環境活動家の設定もこのためにあったのか、ほんとに伏線の散りばめ方が上手い。 -
Posted by ブクログ
シリーズものに手を出してしまった。ホーソーン&ホロヴィッツシリーズの楽しみ方を完璧に教えてくれる一冊という感じだった。
緻密に隠された伏線と読み手にもフェアで驚きはあるけれど突飛すぎない結末で楽しかった。文章も読みやすく、ホーソーンのキャラクターがとてもいい仕事をしている。
登場人物は少し多めだけど、役割がはっきりしている分混乱はしなかった。
古典ミステリーと近年の読みやすく感じる本とのいいとこ取りのような作品。
強いて言えばちょっと長い。ちょっとここ読み飛ばしてもいい?って思うような描写がちらほらある。でもそういうところにこそ大事なことが書かれていたりもする。
一から読み直して伏線を味合うには少し長すぎるところだけが残念だけど、次作以降も楽しみ。追いつきたい。