アンソニー・ホロヴィッツのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カササギ殺人事件のシリーズ第二作目、上下巻完結。
面白かった!
最初の作品を知らずに本作から読み始めたのですが、前作からの繋がりや前置きがややあるものの、内容は問題なく楽しめました。
作中作で語られるので二度美味しい。
作中作のアティカス・ピュントのシリーズは、まさに正統派ミステリという感じでワクワクします。
作品に絡んだ事件が起きる現実は、一転として事実が明らかになるにつれドロドロとしているものの、最終的にすべて繋がり爽快感がありました。
あちこちに光る作者の鋭い描写も面白い。
刑務所の「世界最低のカフェテリア」の描写や、「凄惨な殺人」という表現に対するぼやきなど、細かな描写がなるほど、 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ下巻では殺人が発生してからテンポよく展開していき読みやすくとても楽しめた。エリオットが殺されて作中作は完結しないまま進めるのかと思ったら別人が続きを書いたというのも驚き。
ただ、全体としてとても面白かったし、決して本編の展開や結末が面白くなかったわけではないんだけど、自分の中では作中作の面白さが本編を上回ってしまい、その最終章がピークになってしまった。結末の意外性も動機の納得感も作中作の方が好みだった。
エレインのことは察しがついたが、クレイス家の方の犯人は分からなかった。エリオットはなんかかわいそうだなと感じた。猫が傷付くのが辛い。
続編も予定されているみたいなので楽しみ。 -
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Posted by ブクログ
7年ぶりに再読。
主人公の年齢に近くなった分、前より好きになったかも。
私の読み方もあるけど、スーザンに感情移入できるかで結構話の面白さが違うと思う。
たとえば、ライトノベルの挿絵にできるような「かわいい新人編集者」みたいな人だったらエンタメ性もあがっただろうけど。
そういうコテコテのエンタメ性は劇中劇の「カササギ殺人事件」にまかせて、外側の世界は現実を生きる。
嫌な奴も、いい人も。良いように思い込みたい人も。利害も、摩擦も、親愛も、いい意味で温かくも冷たくもあり、温度を感じる。
英語で読めたらアナグラムの楽しさや、アガサ・クリスティの世界との結びつきの楽しみも増しただろうし、執拗に -
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