アンソニー・ホロヴィッツのレビュー一覧
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ネタバレミステリー要素よりも特に現代編の筋書きが面白く興味を引かれた。
周囲にヘイトを買いまくっていた余命僅かの作者が自らの著作の主人公で探偵のアティカス・ピュントも道連れにしてやろうとシリーズ最終作を執筆したが、これに納得の行かない編集に殺され結末も紛失させられるという。
確かに作者のアランは好感を抱く人物ではない。盗作はするし姉はタダ働きさせるし聞き分けもない。だがピュントさえ生きていれば作者が死んでもコンテンツ展開出来る、読者にエンタメを提供出来る、いや、あけすけに言えば金儲け出来るという編集者の打算と、実際に行動に移した狂気は度し難い。現代編主人公のスーザンが最後に私がやってた方がと吐露したこ -
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ネタバレアティカス・ピュントシリーズ3作目。個人的にホロヴィッツ&ホーソーンシリーズの方が好きなんだけど、それでもやっぱりアンソニーホロヴィッツはハズレがない。今回もおもしろかった。
しかし作中作の登場人物やらが現実世界の人物のアナグラムなせいで最後まで登場人物が脳内でまとまらないままだった笑
ローランド…どっちで出てきた誰だっけ?と笑
あと島国の人間としてはイギリス人だとかフランス人だとかみんなまとめてヨーロッパのひとたちなのでヘルだとかミスターだとかムッシュだとか敬称を分けてバチバチやってると、え、みんな似たようなもんじゃん…と思ったけど、作中作がまだ戦後まもない?と思うとああいう確執もやむなし -
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世界的有名な児童文学作家の孫が、ピュントシリーズの続編を書くことになった。
編集を担当することになったスーザンは、作品が現実世界を映したものだと気がつく。
作家の死は病死だったのか?
『カササギ殺人事件』シリーズ3作目。
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途中まではなかなか読み進めなかった…。
そういえばスーザンシリーズを読むときはいつも時間がかかっていたのだった。
今回は作中作のピュントシリーズもなかなか読み進められず。
ピュントは好きなんだけどなんだかなーと思ってたら、途中から一気読み。
相変わらず先が読めない展開で、驚きと共に楽しく読み終えた。
作中作についてスーザン自身が「ラストがとてもいい」と書いてたけれど、同感 -
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調子が良かったので前作から続けて読めた。
相変わらず語り手はほどほどに卑屈で適切に察しが悪くリアルに自分本位で人間味があるなぁ。覗き見をしてでも画像は消すとことか読者を引かせつつ見放すラインをぎりぎり超えないいい描写と思う。
本編は慣れもあり断片的な謎も「たぶんこういうことかな」という予測も立てられつつ裏切りや予想の外れも塩梅が良く心地よい。犯人当ては不可能、は言いすぎか。いくつかの知識が必要。
ホーソーンのことが少しずつわかってきて続きも気になるが、もう少し開示されてもいいかなぁという印象。語り手にも「明かしてやろう!」という気概があるわけでもなく、そのために懐柔する手練手管があるわけでもな -
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上巻から一転、読み出しからワクワクが止まらない。
上下巻でこれほど趣の異なる作品はそうそうない。
上巻は伝統的なミステリーだが、後半は今まで見たことのない形で物語が展開していく。
アガサ・クリスティへの深い敬意も随所に感じられた。
手がかりの配置も巧みで、この構成だからこそ各ピースがきちんと機能している。
テンポ重視の読み方をすると遠回りに感じるかもしれないし、上巻を楽しめるかどうかで下巻まで辿り着けるかも分かれそう。
それでも読み終えたあとには、この構成でなければ味わえなかった納得感があり、「ミステリーを読む」という体験そのものを意識させる一冊だった。
派手などんでん返しより、技巧と構 -
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ネタバレ下巻に入り、エリオット・クレイスの書く『ピュント最後の事件』が待ってましたとばかりに再開。
こっちの世界の登場人物とあっちの世界の登場人物の繋がり、共通点が次第に明らかになってくると共に2つの世界線が溶け合うようなある種の混乱が生まれる。
小説の中で現実世界の人物や出来事を模すというのは間々あるけれど、作中作の中で小説世界の人物達を模すというのがこのシリーズの特徴であり、ときに「あれどっちのことだっけ?」となり(特に今回はあっちに行ったりこっちに行ったりが多いので)、わけわからなくなるのだが、その感覚に酔わせてもらうことがこの作品の楽しさ。
舞台で起きている事件や筋自体はクラシックオマージュ -
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■形式は『カササギ殺人事件』と同じ
「現実世界」と「作中作」が両方とも収録され、1作品で2回のフーダニットが楽しめる上、作中作が現実世界に関係する、という作りは前作と同じ。
ただ今作の方が前半部分が若干退屈な感じがあり、「あまり調査が進展しないな」という感を受ける。
■絶対解けない
「アラン・コンウェイの『愚行の代償』を読んだら8年前の殺人事件の真犯人がわかった」というセシリーが翌日失踪。
この謎自体はワクワクするものの、実際解けるかといったら絶対無理だな、と思った。
というのも、英語で読まないとわかるわけない(英語で読んだとしても無理だと思うが)だろ系のため。
また、ミスリードが大量発生し -
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わりと短い期間で読み終えたのは面白かったからか、ミステリというフォーマットのおかげか。解説によれば情報の開示のうまさもあるらしい。
前の2作よりフラットに読めた感じはしてて、とりあえずこれはオビに書いてあるような犯人当てミステリではないと思う。普通に無理じゃない?それ以外の可能性を否定できなくない?そうでもないのかな。どちらにせよ物語として面白いのは間違いないと思います!
あと語り手のアンソニーはこんなだったっけ?自分の信条と相容れないことを頭ごなしに否定して聞こうともしなかったり、ホーソーンの発言の意図をビビるほど捉えられてなかったり、人物評が的を射てなかったり。そりゃホーソーンも答えに困る -
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偶然などというものは存在しないのだ。
人生の全ての出来事には決まった様式があり、その様式が人間の目に止まった一瞬を偶然と呼ぶに過ぎない。(ちょっと細部の文章違うかもしれませんが)
目に見えているものだけが全てでは無い。
そんな主人公の考えが、彼の織り成す推理に繋がっていくところが素晴らしく痛快だなと感じました!
まさかの主人公が余命宣告済みのおじいちゃんとは……!という驚きもありますが
上巻の時点で、ある程度の謎は残されてはいるものの、結構謎が解明されたと思ったのに、ここからまだ続くの!?というか続けられるの!?!?とドキドキ!
下巻を読むのも楽しみです! -
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ネタバレ■極めて面白い
『カササギ殺人事件』→『メインテーマは殺人』→『絹の家』と読んでのアンソニー・ホロヴィッツ4作目だが、やはり極めて面白い。
文章の読みやすさ、情報量で圧迫されすぎない程度の謎の量、作品の構成。面白すぎる。
■モリアーティ
①あらすじを読んだ段階では、「な~んだ今作はホームズとワトスンが登場しないのか」と思う。
②しかしすぐ、「ジョーンズ警部の正体が、実はホームズなんだ!やっぱりホームズが主役だ!」と思う。
③しかし読み進めると「あれ?ただのホームズマニアか?ホームズが奥さんや娘まで用意するとは思えないし・・・」と思い始め、それでも「まだ最後には『実はホームズでした』があるでし -
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ネタバレスーザン・ライランドもの第三弾。
もはやお馴染みとなった、まんま作中作をぶち込んでくる入れ子構造ミステリ。
『カササギ殺人事件』では度肝を抜かれたこの形式も、3作目ともなると勿体ぶる意味もないとばかりに開始50ページにも満たないところからその世界に突入。
そして一旦スーザン視点に戻ってきてこれまたお馴染み作中作とこちらの世界の相似点を浮かび上がらせていく展開。
作中作のあの人物はこちらの世界のあの人物に違いない、となると作中作での事件はこちらの世界での出来事も暗示している?作中作の事件の顛末もまだわからない状態で双方の話の行く末に目が離せない。
上巻の締めくくりは作中作の続きへの呼び水で終 -
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事件解決一歩手前に明かされた、過去に関する真相がとても苦しかった。
あの状況になったら、もしかしたら私も、あのようにしか動けないのではと思ってしまう。『できることなんて何もなかったんです』そうとしか考えられないのではと。
でもそもそも、分別があれば。良識があれば。何か考えられるような頭があれば。
あたりまえの、愛情があれば。
あんな事態にはならなかったのだから。
と、自戒。
そしてこの真相がつらすぎたため、真犯人の独白の方は終始、生温かい目で読んでしまった。
情報の出し方がとても公平で、それでいて読み物として面白くて、謎解きもすっきり。
上手いんだなあ…! と思う。
ホームズの『三人ガリ -
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ホーソーン&ホロヴィッツシリーズの第5作。
今回は、ホーソーンとホロヴィッツが出会う前の事件を、ホーソーン自身の記録と記憶をもとに、ホロヴィッツが小説として描いていく構成となっている。
そのため当然ながら、ホーソーンは最初から犯人を知っている。
犯人をあらかじめ明かしたうえで謎解きを進めるパターンかと思いきや、そう単純ではない展開が続く。
ホロヴィッツが事件そのものに登場しない分、これまでのシリーズにあったドタバタ感はないが、その代わりに当時のパートナーである元警官ジョン・ダドリーが、ホーソーンを堅実に支え全体を締めている。
ラストも印象的で、「こういう終わり方もあるのか」と静かな余韻に