アンソニー・ホロヴィッツのレビュー一覧

  • ナイフをひねれば
    〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ4作目。いま最も刊行が楽しみなシリーズの一つである。

    本書の魅力は、何といっても、現実と虚構がごちゃまぜになったメタ性にある。作者のホロヴィッツが探偵ホーソンのワトソン役で登場し、ホロヴィッツの周囲の人物や出来事がことごとく実名で描かれるのである。

    お世辞にも...続きを読む
  • カササギ殺人事件 下
    犯人誰なの?と気になったところで上巻が終わり、下巻に入ったが、なんと言うことか。肝心の最終章がないなんて。
    しかも作者は亡くなってしまっている。スーザン同様、これは腹が立つ。

    アランの書いた小説の続きみ気になるが、現実世界で起きたアランの死についても滅茶苦茶気になるため、徐々に小説の終わりがないこ...続きを読む
  • ヨルガオ殺人事件 下
    アンソニー・ホロヴィッツ作品を読むのは4作目。
    作中作「愚行の代償」単独でも十分に高品質なミステリーなのに、それが現在(設定は2016年)の事件と共鳴しあって、8年前に結審した筈の殺人事件と今の行方不明事件が同時に解決する、という、またまたアクロバティックな展開に今回も脱帽です。
    独特な性癖のひとが...続きを読む
  • ヨルガオ殺人事件 上
    「カササギ殺人事件」で、上下巻もので上巻を読み終えた段階での感想にはほぼ意味が無いと身に染みたので、上下巻読み終えたあと下巻の方に感想記入
  • ヨルガオ殺人事件 下
    素晴らしかった!
    何度見でもできる。本の中の本を読むなんておかしな話だけど。。。
    何年も前になる殺人事件の容疑者が、実は逮捕された人間と違うのがミステリー『愚行の代償』を読んで分かった。そして読んで知らせてくれた娘が失踪した。

    どこに犯人だと分かるヒントがあるというのか。
    なめるように読んでしまっ...続きを読む
  • その裁きは死
    アンソニー・ホロヴィッツ作品を読むのは3作目。これまた最高に面白かった。(この人の本にハズレは無さそうだ。)

    犯人像や、英語ネイティヴで無いと一部面白味が感じにくいところなど、エラリー・クイーンの「Yの悲劇」に通じるものがあった。(雰囲気はクリスティへのオマージュだそうだが。)

    昔の洞窟の事故が...続きを読む
  • メインテーマは殺人
    王道の正しき、あとがきにもあるように「惚れ惚れとするフェウェイ」な推理小説。

    手掛かりはすべて与えられ、所謂トンデモ系の仕掛けは一切なし。語り手かつ助手は作者自身(有栖川有栖などこれまた王道パターン)、名探偵は警察あがりのクセ強い正確な探偵(というか警察のご意見番)

    ホームズワトソンパターンのコ...続きを読む
  • カササギ殺人事件 上
    多数の賞を受賞しているとのキャッチコピーに惹かれて購入。
    外国人作家の本を初めて読んで、最初は人名が覚えづらく誰か分からなくなりそうになったけれど、読み進めるうちに印象的なエピソードと結びついて覚えられた。
    続きが気になって一気に読み進めてしまった。
  • ナイフをひねれば
    ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ第4弾。安定の読みやすさと面白さだった。今回は他でもない、語り手のホロヴィッツが序盤から大ピンチに陥って、ホーソーンの助けが必要になるという、これまでとはちょっと違う展開だった。
    このシリーズは実在の場所も多くて楽しい。事件の舞台になるボードヴィル劇場(Vaudevi...続きを読む
  • カササギ殺人事件 下
    史上最高のミステリー作品ではないだろうか。

    下巻本文を読み始める前にまず登場人物一覧を見ると、上巻と誰一人重なっておらず、まずこの段階で「どういうこと??」となる。

    作中作である上巻の解決がないまま、現代の話がスタート。

    (フーダニット+ワイダニット)x 2 という構成で、かつ、2つのお話がそ...続きを読む
  • カササギ殺人事件 下
    尋常ではなく面白かった。
    さあ、下巻で真相が明かされるぞ!と鼻息荒く読み始めたが肩透かしを食らってしまった。
    後になって良い裏切りで私が浅はかだったと思い知らされるのだが、下巻を読み始めたときはたいそうびっくりした。


    この構成を考えついて、その上でどうすれば効果的に読者を驚かすことができるかと考...続きを読む
  • カササギ殺人事件 下
    下巻の最後らへんの内容について涙が出るほど笑った。急にあんなことになるなんて予想してなかったからかもしれないが、確かに動機としては十分に思えた。どちらの犯人も当てることはできなかったがとても驚かされた。
  • カササギ殺人事件 上
    上巻ではいわゆるアガサクリスティ–的な、昔ながらのミステリー小説を読むことができとても面白かった。また、最後の一文で下巻もすぐに読みたいと思えるほど衝撃が最も大きかった。
  • モリアーティ
    なんてこったー。あのページをポテチ食べながら読むんじゃなかったわ。指をくわえてしまった。やっぱ のり塩よねー。
  • ヨルガオ殺人事件 下
    2024.3.17
    カササギ殺人事件の続編。作中作の構造を持ったアティカス・ピュントシリーズをもう一作読めること自体が奇跡的だと思います。本編の『ヨルガオ殺人事件』も作中作の『愚行の代償』も素晴らしい本格ミステリだと思いました。更に続編も予定されているとのこと。楽しみにしています。
  • ヨルガオ殺人事件 下
    ホロヴィッツの「スーザンシリーズ」(で良いのか?ピュントシリーズだと作中作のシリーズだし、アランシリーズとは呼びたくないような…)第2作。

    前作「カササギ殺人事件」もすごかったが、続編なんてどう描くねん?と思っていた本作はもっとすごいことになっている。と言っても、アクションがオーバーになるとか、事...続きを読む
  • カササギ殺人事件 下
    下巻の展開は全く予想してなかったな インセプションは言い過ぎかもだけど緻密でおもろかった 賞を総なめするのも頷けるかも
    この作家を履修することにする
  • カササギ殺人事件 上
    おもろいな〜
    主人公曰くもう犯人わかってるみたいだけど、オレは全く笑
    まだ下巻丸々残ってるけどどんな展開になるのか楽しみだな
  • 殺しへのライン
    ・あらすじ


    ・感想
    実は1.2作目を読んでないんだけどこれから読んでも大丈夫だった。
    同作者の他作品であるカササギやヨルガオは作品の湿度が高い感じがするんだけど、こっちはアンソニのちょっと間抜けな感じが可愛くて、そのおかげ?でちょっと雰囲気が違って面白かったな。
    犯人は分からなかったけど!
    ホー...続きを読む
  • カササギ殺人事件 下
    入れ子構成の下巻。上巻を読んでいないと理解不能。素晴らしく面白かった。クリスティのオマージュを受けた作品だがグロテスクな描写もあり好みは分かれる。但しミステリーとしての完成度は素晴らしい。