アンソニー・ホロヴィッツのレビュー一覧

  • カササギ殺人事件 下

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    上巻とは打って変わってアティカス・ピュントシリーズを手がけたアラン・コンウェイが実際に死亡した事件を編集者が追っていく構成になっており、斬新な印象を受けました。物語を追っていくに従ってアラン・コンウェイの性格の悪さが目立ち、ある種尖った性格が作家として大成した理由でもあるのかなと感じた。こうした斬新な展開はあまりないと思うので新鮮さを味わえます。

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    2025年05月23日
  • カササギ殺人事件 下

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     下巻では物語の場面がすっかり変わっている。劇中劇をうまく使った素晴らしい攻勢で、いっぺんに二つの推理小説を楽しめたような気がする。お勧めできる本だった。

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    2025年05月12日
  • メインテーマは殺人

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    自身の葬儀の手配をした老婦人がその日のうちに殺された事件から物語が始まる。作家のホロヴィッツは元刑事のホーソーンに「私が主役の実際にあった殺人事件を本にしてくれないか?」と提案される。はじめは断ろうとしたホロヴィッツだったが、とある公演で自分の作品について酷評されたことに後押しされ、その提案を承諾する。執筆のためにホーソーンの調査に同行し、事件の真相に迫っていく…というストーリー。

    まずはこの本の作家ホロヴィッツが一人称視点で作品の中に存在しているのが斬新だった。実在する人物や作品も頻出してるので、本当にあった事件なのかフィクションなのか最後までわからなかった。
    とにかく伏線回収が鮮やかで面

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    2025年05月12日
  • その裁きは死

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    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)ホーソーンシリーズは全10作品で完結らすい。

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]ホロちゃんの危機が10回もあるのか?

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    2025年05月10日
  • 死はすぐそばに

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    ふむ。
    今までのシリーズに比べて、シリアスだった本作。
    最後の最後まで、あらゆる可能性を残されていて、楽しませてもらいました。
    誰もが犯人になり得て、特殊なコミュニティが歪んでいく感じがなんとも恐怖。
    ホーソーンの過去が少しずつ暴かれていくのも見ものですね。
    早く次が出ないかなー!

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    2025年05月07日
  • カササギ殺人事件 下

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    ネタバレ

    本を開いて登場人物のページを見た瞬間、驚いた。知った名前が全然ない、つまり上巻での登場人物と異なるのだ。本を間違えたと思った次の瞬間、上巻の冒頭に妙な前書きがあったのを思い出した。それを読んだとき、この小説はメタ構造になっているのかと思ってはいたのだが、その後の小説の面白さにすっかり忘れてしまっていた。読み進めるとやはり前書きの筆者が主人公となって、上巻は結末の失われた小説としての小道具となり、新たな殺人事件に挑むこととなる。今までに味わったことのない展開と上巻の物語の結末がおあずけ状態のせいで、暇があれば本を取り、ページをめくってしまう。巻末近くで上巻の真相が語られ、ようやく人心地つく。お腹

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    2025年04月27日
  • カササギ殺人事件 上

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    ある屋敷の家政婦が、階段の下で死んでいた。掃除機のコードが足に絡まって転落とみられていたが…
    上巻自体も面白かったが、下巻の冒頭は衝撃。あっちとこっちの事件、両方とも筋書きが面白く、結末も見事だった。名作。

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    2025年04月24日
  • カササギ殺人事件 上

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    葬儀に向かう人々の様々な思いとそれぞれの秘密。ある場所に集まる人々の内面を描きながら、人物紹介と謎を仕込む。クリスティー作品ではおなじみの秀逸な物語の導入手法をこの小説は踏襲している。しかも舞台は1950年代のイギリスの田舎。作者が偉大な先達にオマージュしているのはすぐに感じられた。特に『葬儀を終えて』と『象は忘れない』を私に思い出させた。それとは別にこの作品の特徴は上巻だけでも普通のミステリーの2、3倍の謎と伏線を仕込んでも話が破綻せず理解しやすいところだ。これは作者がものまねではなく実力のある作家である証拠だ。そして上巻最後に語られる探偵の衝撃の一言。サービスたっぷりの上巻を読み終えて、下

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    2025年04月23日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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    二つの話しが入っているこのシリーズ。毎回うまく絡めてあるな、と感心してしまう。
    このシリーズの最重要人物は、アランなんだろうな。
    次回もあるとして、どう絡めるのか楽しみしかない。

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    2025年04月20日
  • ナイフをひねれば

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    ホーソーンシリーズ第4段
    第3作でホーソーンの仄暗い感じだ出ていて心配していたが、今作では少し印象が変わる。

    ミステリーとしても、一級品。アガサクリスティを思わせる作品でもあった。(動機とか謎の大枠とか)

    それも踏まえて、ホロヴィッツとホーソーンのコンビが好き。シリーズものの良さが出てますね。
    皆さんも第1作から是非!

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    2025年04月20日
  • メインテーマは殺人

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    長かったけどサクサク読めた!割と翻訳物は進まないことが多いが、この方の本は読みやすい方だと思う。

    ながーいながーい文章に伏線が散りばめられてる。全て回収してくれるのが良い!
    主人公2人のキャラも魅力的。

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    2025年04月19日
  • 死はすぐそばに

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    ネタバレ

    私の横溝先生(笑)を、ホロヴィッツ先生が評価してくださっている事が嬉しい。続編が楽しみだ。(2025-03-28L)(2025-04-16L)

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    2025年06月07日
  • 死はすぐそばに

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    ネタバレ

    ホーソーンが関わった過去の事件。

    高級住宅地リヴァービュー・クロース内の新参者ケンワージー一家はいわゆる″最悪の隣人″だった。
    深夜に大音響のカーステレオを鳴り響かせて帰ってくる。共有の私道に車を乗りつけ他の車の通路を塞ぐ。子ども達は制御が効かず中庭で暴れ放題。そうかと思うと他人のペットの立ち振る舞いには苦情をわめき散らす。

    何とか穏便に和解しようと話し合いの場を持とうとしてもドタキャンにより不成立。
    これじゃあ埒があかないと思っていた矢先、一家の主ジャイルズがクロスボウで喉を射抜かれ死体で発見される。
    クロスボウの持ち主はリヴァービュー・クロース内の住人の一人のものだが、他の住人も持ち出

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    2025年04月13日
  • カササギ殺人事件 上

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    初めて読んだけど、面白かった。まだ上巻だけなんだけど、人気のワケがわかる。
    若いころはアガサクリスティーを結構読んだけど、なんかまたこの人の作品には違った魅力もあって、下巻も楽しみ。

    閉鎖的な片田舎はどこにでもあるね^^

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    2025年04月10日
  • その裁きは死

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    これはシリーズ第2巻で評判がいいので読んでみたが、1巻から読んだ方がより楽しめたかもしれない。
    なかなか面白かったので1巻も読んでみたい。

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    2025年04月09日
  • メインテーマは殺人

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    作者自身が登場人物になっていて、読み始めは結構困惑した
    あれこれ考え推測するが、最終地点までは淡々と推移する、最後にえげつない場面になる予感
    全く読めなかった展開

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    2025年04月06日
  • メインテーマは殺人

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    ネタバレ

    作者自身を語り手として書いてて面白かった!しかも、ちゃんと自分の今までの作品とかちゃんと出しててそれも斬新だな、と。
    ホーソーンのキャラもなかなか腹立つけどいい!

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    2025年03月31日
  • カササギ殺人事件 下

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    久しぶりにすっごい面白い推理小説だった!
    有名だからなんだかんだ読むの後回しにしてたけど、読んでよかった。
    作中作も読みやすくて、構成としてすごく考えられてるなと感じた。
    現実世界とリンクしてるところも惹きつけられたし、何より小説世界の登場人物も細かく心情が描かれていて、全員が怪しいところがあるのが良かった。
    最後の展開まで予想できなかった〜

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    2025年03月29日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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     面白かったです。
    作中作と両方とも、犯人は見事に外しました。

     前回作も、そうでしたが、性的嗜好を特徴としてキャラクターを描く事が多い気がします…。多様性の現代ですから、サラッとその辺りを描いて欲しい気もします…。

     作中作のアティカスピュントシリーズの方が、前回に引き続き、好みでした。それでも、作中作と本来の内容の絡ませ方がお見事でした。

     このシリーズまだまだ続くのかな?
    楽しみにしています。

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    2025年03月28日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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    イギリスの作家アンソニー・ホロヴィッツの長篇ミステリ作品『ヨルガオ殺人事件〈上〉〈下〉(原題:Moonflower Murders)』を読みました。
    アンソニー・ホロヴィッツの作品は4年前に読んだ『モリアーティ』以来なので久し振りですね。

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    *第1位『このミステリーがすごい! 2022年版』海外編 
    *第1位〈週刊文春〉2021ミステリーベスト10 海外部門
    *第1位『2022本格ミステリ・ベスト10』海外篇
    *第2位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 海外篇

    〈上〉
    『カササギ殺人事件』から2年。
    クレタ島で暮らす元編集者のわ

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    2025年03月16日