アンソニー・ホロヴィッツのレビュー一覧

  • 殺しへのライン

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    ネタバレ

    ホーソーンシリーズ3作目。ひなびた田舎の孤島で行われる文芸フェスに出向くホーソーンとホロヴィッツ。そして起こる殺人事件(起こらなければ小説にならない)

    王道正統でクラシカルな謎解き。今回もがっつり満喫させていただきました。しっかりかつきちんと張られる伏線、意外なのに得心が行く謎解き、犯人候補の意外な正体…どれもこれも十分満足できる要素で、構成もさすがの円熟味感。

    前2作が凄すぎて若干影が薄いようにも感じたが、十分満足の出来。次回作以降も王道クラシカルなミステリーを堪能させて欲しいし、期待を裏切られることはないだろうと思う。

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    2024年09月16日
  • ナイフをひねれば

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    シリーズ4作目。

    前作のオルダニー島での事件が解決し、当初予定していた3冊の本の目途がついたところで、ホロヴィッツがホーソーンに契約の更新はしないことを告げるシーンから物語は始まる。考え直すように説得するホーソーンを振り切り、彼の家を後にするホロヴィッツ。コンビは解消だ。
    もう彼らのシリーズを読むことはできないのだろうか。。。

    場面は変わって。
    ホロヴィッツが脚本を手掛けた『マインドゲーム』という舞台公演が、いよいよ初日を迎えた。しかしそれはある女性評論家によって、けちょんけちょんにけなされてしまう(特に脚本を)。そのことを知った関係者の中には、意気消沈する者あり、怒り狂う者あり、ホロヴィ

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    2024年09月11日
  • 殺しへのライン

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    ホーソーンシリーズの第3作

    ホロヴィッツの見当違い推理が物語に良い効果を出しているし、かわいい。
    ホーソーンの謎が深まり、一冊一冊完結のミステリではあるが、仄暗い印象を持たせたまま、終わられるので早く、続編が読みたくなる。

    おすすめ!

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    2024年09月06日
  • ナイフをひねれば

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    割と安心して読めるとは言え今回はホロヴィッツが逮捕、しかもかなり不利という状況。
    そんな時頼るのは、仲が良いのか悪いのか分からないけどやっぱりホーソーン。
    私は鈍すぎるので犯人は今回もわからず。
    今回はホーソーンと言う人物について少しだけ知ると言うオマケもあり(探るのは頂けないけども)

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    2024年08月30日
  • ナイフをひねれば

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    今までのシリーズで一番集中して読めた気がする。
    事件解決までの時間が限られていたからか、自分の読書環境のせいか。
    この作家は人物造形がうまいのか、読んでいて登場人物たちの姿が頭に浮かぶ。

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    2024年07月16日
  • 殺しへのライン

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    シリーズ3作目。安定しておもしろい。が、前2作では全然わからなかった犯人が今回はなんとなく予想できてしまった。もちろん全ての謎を自分で解くことはできないけれど…
    最後の終わり方がなかなか意味深だった。次回作にも期待。

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    2024年07月16日
  • その裁きは死

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    ネタバレ

    「相棒」って、原文では何と言っているのだろうな。“brother”かな。“partner”じゃないような気がする、なんとなく。オーストラリアだと“mait”なんて言ったりするって、昔どっかで読んだことがある。アメリカの吹替ドラマをよく観るけれど、そういうタイミング、つまり台詞のお尻で相手に念押ししたかったり呼びかけたいときは「相棒」じゃなくて「でしょ」って言ってて、たぶん“don't you?”とか“right?”とかじゃないかと(確認していないけれど)。





    ネタバレですよ



    万引きの件が解決していないけれど、次の巻でなんとかなるんだろうか? アンソニー(作中人物としての

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    2024年06月06日
  • その裁きは死

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    物語の主人公がホロヴィッツ自身という視点が面白いし、ストーリーも古典的なサスペンスって感じで、これがまた面白い。読んで満足な作品でした。

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    2024年04月13日
  • その裁きは死

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    アンソニーったら、どうしてこんなに自己評価が低いのかしら? いつもいつも、自分をポンコツとみなして情けながっていますけど、こんなに面白い小説を書けるのだから、卑下なんてしないで、謙虚にもなりすぎず、ドヤ顔のひとつも見せてほしいです。

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    2024年03月29日
  • その裁きは死

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ二作目。
    弁護士殺人事件と数十年前に起きた洞窟での事故。2つの事件の解決がメインに進められていく。

    ・感想
    これは残り1/3のところで犯人分かった!トリックはわかんなくてとあるセリフでピンときただけなんだけど。
    ホーソーンは相変わらず謎な人物。
    私は絶対アンソニーの本の読者、なんならファンなんじゃないかと思ってるんだけど…わからんけど。
    シリーズ3作目は先に読んでしまってるから早く続きが読みたい。

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    2024年03月06日
  • ホロヴィッツ ホラー

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    カササギ殺人事件以来のアンソニー・ホロヴィッツ。児童書やティーン向けの作品をけっこう出していると知り、気軽に読めるかな?と思って手を出してみました。

    期待通り、まとまりの良い短編集で2時間ほどでスイスイ読めました。ホラー入門書としては最適なのでは?コワイ、というより展開が美しいなぁと思いました。

    殺人カメラ、スイスイスピーディが好き。

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    2024年02月20日
  • 殺しへのライン

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    作者のホロビッツと元刑事のホーソンのコンビが殺人事件に取り組む3作目のようですが、2作目を飛ばしてしまいこちらを先に読みました。
    今回の場面設定ですが、オルダニー島という島へ文芸フェスに参加するために滞在するというもの。島という限られた環境が醸し出すものが既に何かが起こるという雰囲気を漂わせています。フェスに参加するという人物たちが続々と集まります。
    島自体にはナチスによる占領という負の遺産があり、そこにNAB計画という送電線を引く開発企画が持ち上っています。計画に反対する島民たちも登場。そして、殺人事件勃発します。自ずとホーソンが動き出します。
    犯人はホーソンと昔から因縁のあるデレク・アボッ

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    2024年02月05日
  • 殺しへのライン

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    本格的でありながらサクサクと気楽に読める。
    情報の出し惜しみが全くされていないのに、普通に騙される手腕が本当にすごい。
    面白かった

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    2024年01月28日
  • 殺しへのライン

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    ネタバレ

    ホーソーン・シリーズの第三弾。

    もやもやする。
    ホーソーンの退職の原因らしい犯罪者と対峙したのに、
    過去に何があったのかは判明しなかったので。
    しかも犯罪者の方は自殺するし、
    そう追い詰めたのがホーソーンなのかもはっきりしない。

    事件の方は文芸フェスが開かれた島で起こる。
    ネットカジノで富を築いた富豪が殺されたのは、
    島に送電線を引く事業の反対運動のせいか、
    妻に財産を残した遺言のせいか、
    だらしない女遊びのせいか。
    続いて、その妻も殺される。

    もやもやするのは、共犯者二人の母娘のうち、
    母は病死してしまい、娘の方は罪を母にかぶせて無罪になったことかも。

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    2024年01月26日
  • ナイフをひねれば

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    安定の面白さ!
    間違いないし、多分今後も間違わないシリーズ。
    作中のホロヴィッツは若干頼りない奴に描かれているけれど、実際の作家としては実力充分の技巧派だ。

    ただ、不謹慎ながら今回の被害者には全くもって100%同情の余地を感じなかった。
    大概、冒頭から嫌なヤツって、話が進むにつれて『実は!』みたいに…異なった一面が見られるのが王道だったりするものが、コイツはただただ終始嫌な女のままだった。

    一時期、『ワンピース』など人気の漫画を考察した攻略本的なモノが結構出回っていたが、何でも商売になるんだなぁと思うと同時に、他人様が心血注いで作った作品をはたが好き勝手言う事で自分の懐を潤そうなんざ、やっ

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    2024年12月03日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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    ネタバレ

    前作で、否応なしに巻き込まれてしまった素人探偵スーザンが、今回は自ら乗り込んでいく、大好きで大嫌いな作家・故アランの後始末をつけるため。このおっさん(架空の人物だけどさ)、何百万もの人々に楽しいひとときを与えたのと同時に、身近な人間を含めた何人を、不幸のどん底に陥れただろう。こんなクズの存在は、フィクションの中だけにしてもらいたいものだ。

    最後の警視正の災難は、代理復讐だったのかねー。オマエがすること? とも思うけれど、奴なりの後始末をつけたのかも。
    ともあれ、スーザンが幸せになってよかった。続きが読みたい、ドラマ化してほしい!(2023-12-15L)

    待望のドラマ版を観終えました!

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    2024年01月11日
  • ナイフをひねれば

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    今回は舞台劇の役者をはじめ演出家、その「マインド・ゲーム」を書いた脚本家のアンソニ・ホロヴィッツがなんと毒舌家の劇評家のハリエットの殺害容疑で逮捕されてしまうという窮地に。
    もちろん救ったのは元刑事で今は私立探偵のホーソーンだけどね。
    凶器から髪の毛のDNAからパーカーに着いた桜の花びらからその家に向かって歩く姿も防犯カメラに映っていたし。
    すべて証拠はアンソニーをさし示すものだったけど、みんなに嫌われていて(夫と娘にも)全員が容疑者で最後まで犯人が誰のなか見当もつかなかった。
    話しは過去に遡り、寄宿学校の嫌われ教師が殺害された罪を主犯格として負わされた気の毒な少年が名前を変えて今は役者になっ

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    2024年11月14日
  • ホロヴィッツ ホラー

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    ホラーということで怪奇現象や超常現象のオンパレードなのてすが、登場人物の行いの結果、恐怖を伴う不可思議な出来事に遭遇するという、なんとなく◯にも奇妙な…のような物語が多かったように思います。

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    2023年09月10日
  • カササギ殺人事件 下

    ネタバレ 購入済み

    面白かったです。ミステリーがふたつあって倍楽しめた気がします。始まりが不穏だったのでいろいろあったけど主人公の編集者さんがハッピーエンド?でよかったです。

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    2023年09月08日
  • ヨルガオ殺人事件 上

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    『カササギ殺人事件』の続編と聞いて、「続編って言っても、アラン・コンウェイは死んじゃったし、どうやって?」と思っていたら、そう来ましたか。
    それ自体もクオリティの高い作中作品が、作中世界で展開する事件の手掛かりとなる、というややこしい構造は今回も活きており、しかも巻末解説によると、第3作も構想されているとか。単純に考えても長編推理小説2作分の手間が要るのだから、普通の2倍は売り上げないと採算が取れないコスパの悪いシリーズ――とか、みみっちいことを考えてはイケナイのでしょう。何はともあれ、間一髪の所でスーザンの危機を救った後で彼女への変わらぬ愛をさらりと言える、アンドレアスがひたすら格好いい。

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    2023年09月07日