アンソニー・ホロヴィッツのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最後の事件の一年前、ホームズの捜査に協力した少年が惨殺される。正体不明の「絹の家」の謎をめぐり、ホームズとワトソンのコンビが活躍するパスティーシュ。
ホームズ作品をすべて読破したのは、もう数十年も前のこと。熱烈なファンというほどではないものの、コナン・ドイル財団初の公認しかもホロヴィッツの作品となると読んでみたくなる。
なるほど、薄暗いロンドンの阿片と貧困を背景とした闇の事件では、おなじみの面々がドイルの作品さながらに登場して、違和感などまったくなく懐かしさを覚えたほど。おぞましい事件だから、ワトソンが100年後に開封されるように配慮したという設定もおもしろい。
先日、ホームズの若い頃という設定で三谷幸喜が書いた芝居を観てきたのだが、笑いと推理とホームズ兄弟の愛憎にワトソンの屈折した思いも加わって、じつに楽しかった。しかも、ちょうどこの本を借りた頃に本人のエッセイが新聞に掲載されたのだが、参考にこの作品を読んだことが書かれていてびっくり。世界中で愛されているホームズに、またどこかで出会えるといいな。 -
購入済み
最近海外ドラマのノベライズ版なの?という感じ本をミステリーとして読まされガッカリするパターンが多かったので、ちゃんとした?ミステリー小説で本当に良かったです
でもこういうのを読むと、クリスティやドイルは凄いなーと改めて思いました
いつ読んでも面白いですもんね
このカササギ〜が同じランクにいられるかはまた別の話かなと上から目線で思いました -
Posted by ブクログ
上下併せて。
元々大作は好きだし、作中作自体も読み応えがある入れ子構造となった本書は、私のような向きにとっては贅沢とかゴージャスとかいった形容がふさわしい小説かもしれない。
随所で言及もされているが、コナン・ドイルやアガサ・クリスティなどのいわゆる英国古典ミステリーを彷彿させる空気にも満ちていて、嬉しくなる。
「絹の家」を物している著者だから当然ではあるけれど。
発見された作中作の最終章で、ピュント氏が推論のみをベースにしながら、ズドンと断じきるところも、いかにも、”らしい”(笑)。
途中で正直、中だるみするところもあるので、ヴォリュームはもう少し絞り込めたとは思うし、本編・作中作ともに物語の仕舞い方が若干乱暴だなとも感じるが、上質のエンターテインメントであることは間違いない。 -
Posted by ブクログ
近所付き合いが絡むミステリー
序盤は登場人物が多いのと、家の配置を確認するのが煩わしかった。
読む順番間違えたな〜と途中で気づく。
作者が作中に出てくるのが新鮮だったが、ストーリーの時系列があっちこっちで好みが分かれるな。私はうーんだった。
密室殺人のトリックのインパクトに欠けるのと、全員動機があるのはいいが、結局犯人の動機が今ひとつ。巧妙に何手先まで読める人が犯すほどの動機か?そんな頭が切れる人が家売る前に死体を埋めたままにするか?と疑問に思った。
犯人は最後まで分からず、オリエント急行のような結末なのか、違うのか、というハラハラが後半は良かった。 -
Posted by ブクログ
離婚弁護士リチャード・プライスが自宅で
殺害される。遺体の状況は数日前にトラブルが
あった著名作家の脅し文句と酷似していた。
現場の壁には「182」という緑色ペンキで数字が
残され、被害者が殺される直前に残した謎の言葉とは。わたし(アンソニー・ホロヴィッツ)は、再び刑事のホーソーンによって、事件に引きずり込まれる。
アンソニーはクセはあるがホームズのような頭脳を持つホーソーンと共に行動し、ワトソンのように事件の記録係となり、自分なりに推理する。前作と比べるとこの二人、多少は名探偵コンビらしくなっていた(ただアンソニーの推理はワトソンのように
微妙にズレている笑)
一気にネタバレはなく被害者の過去など複数の
謎が段階を追って解き明かされていくのは、
前作と変わらず。とはいえ、前作よりは読みやす
かった。
ホーソーンの人間性が少しは垣間見れたが、
彼に好意を持つのはまだまだ難しい。
それにしても、アンソニー(ホロヴィッツ)は
万引き犯にされそうになったり、またしても
殺されそうになったりと散々だ。しかも最後には
ホーソーンから、あんたと組むのは考えなおした
方がいいのかもしれないとまで言われる。
いい加減ホーソーンから離れたらどうだろうとも
思うけれど、そうなったらこのシリーズは終わりになってしまう。
新作、「命とりのエピソード」が出版された。
でもこのシリーズはまだまだ読み始めたばかり。
当分、新作にまで辿りつけそうにない。 -
Posted by ブクログ
こっちのシリーズは1冊でキュッと
事件編から解決編になっていていいわ。
前作と違って現在進行形に戻ったので
盛り上がれました(*´∀`*)
『メインテーマは殺人』が映画化される。
原作者として関わることになったトニーは
監督や俳優たちとも面識を持つことに。
撮影が順調に進んでいるとは思えない中
彼のもとに「ホーソーンが殺された」と
事件の一報が入る。
それは彼を演じる俳優の間違いだったが
果たして狙われたのはその俳優か?
本当の標的はホーソーンだったのでは?
関係者全員にそれぞれ思惑があって
正直、機会さえあれば
誰が彼を殺してもおかしくない状況。
なので、やはり俳優が標的かと思いきや
撮影が行われている場所に
ホーソーンも因縁を持っているとわかる。
といったように翻弄される楽しみが♪
今回は初めてホーソーンにロマンスが!?
とモヤモヤしているトニー。
そういう要素はいらないんだ〜!みたいな。
わかりやすいワトソン君です。 -
Posted by ブクログ
自分の葬儀を手配した日に殺害された夫人
ダイアナ・クーパーの死の真相を追う、元刑事の
ホーソンと作家のホロヴィッツ自身のコンビ
推理小説。『カササギ殺人事件』より複雑な構造
ではないはずなのに、やや読みづらかった。
前半はやや冗長。とはいえ、随所にヒントを
散りばめながら、10年前の夫人の事故の
真相や、夫人の息子ダイアン・クーパー(彼も
殺害される)の過去を突き止めた辺りから伏線が
一気に回収されていくのは面白かった。
犯人は意外な人物。ただ動機が理解しづらい。
ダイアン・クーパーに自分の人生を狂わせられたとはいえ、あまりにも現在の自分の境遇を他人のせいにしすぎなのではないのか。しかも、口止めのためにホロヴィッツを殺そうとするなんて‥
ホーソンとホロヴィッツ、ホームズとワトソンの
ような名探偵コンビを期待していたのに、何か違った。こんなに登場人物の誰にも好感を持てないのも珍しい。
続編「その裁きは死」では、もう少し彼らに
好感を持ちたいが、どうだろう。