アンソニー・ホロヴィッツのレビュー一覧

  • ナイフをひねれば

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    ネタバレ

    ホーソーン&ホロヴィッツシリーズの4作目。
    相変わらず、文中に隠されているヒントをきちんと組み込めば、犯人も動機もしっかり判明するはずなのに、最後の伏線回収で圧倒される。俺みたいなヒネてないミステリー読者ってコスパ良いわぁ。

    ホロヴィッツ作品なので本格ミステリーの醍醐味は言わずもがな。この作品の面白みは、イギリス好みのちょとヒネ(くれ)ったユーモアが満載されていること。ホロヴィッツ(ややこしいけど登場人物の方)のダメっぷり、被害者になる演劇評論家のクソっぷり、コケにされる警察官のイヤみっぷりとやり返されるカタルシス。

    シニカルなオモロい描写に引き込まれているうちに、重要な手がかりを読まされ

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    2025年06月01日
  • カササギ殺人事件 上

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     物語が始まってすぐに劇中劇が展開されてゆく。そして、アガサクリスティへのオマージュが詰まっているとのことだったが、確かに物語全体の雰囲気自体が、アガサクリスティやエラリークイーンなどのちょっと昔の推理小説のような感じ。訳が今どきなのか、読みやすくて、新訳版のエルキューレ・ポワロでも読んでるのだろうかといった雰囲気を味わえる。

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    2025年05月12日
  • シャーロック・ホームズ 絹の家

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    コナン・ドイル財団が正式認定した、アンソニー・ホロブィビッツが書いた61さくめとなる譚

    コナン・ドイルをリスペクトした物語をさらにリスペクトした翻訳で素晴らしです

    物語自体もコナン・ドイルが書いたのではないかと思える内容で、読み応え充分だ

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    2025年05月07日
  • メインテーマは殺人

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    外国人作家で一番読みやすかった。全く違和感のない日本語文章で、物語を120%楽しめた。
    分かりやすい事件と伏線がありながら、人間関係が緻密に構成されているため、足元のヒントに気付かず最後には騙される。ミステリーの醍醐味を味わえた作品。

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    2025年04月30日
  • シャーロック・ホームズ 絹の家

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    ネタバレ

    アンソニー・ホロヴィッツによるホームズ外典。

    本家シャーロック・ホームズでは描かれないようなエグみのある展開(そのために、ワトソンは当初ホームズの事件簿としてこの事件を公表しなかった、という設定でもある)。

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    2025年04月27日
  • カササギ殺人事件 下

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    小説の中の結末の欠けたミステリ小説、そしてその作者の不審な死の2つ謎を追っていく
    途中、主人公が頭の整理をするという名目で容疑者のリストやその人物が疑われる理由がまとめられており、読みながら一緒に推理をしたい方にはうってつけの作品

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    2025年04月26日
  • 死はすぐそばに

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    ホーソーンシリーズ5作目。面白かったー!期待を裏切らない。というか、毎作いろいろ凝ってるけど、今回の構成はシリーズで一番好きかも。願わくばもう少しホーソーンとホロヴィッツのやりとりがあれば嬉しかったけど、終盤、2人の関係性がより深くなったことを感じた。早く次回作を読みたい。

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    2025年04月18日
  • メインテーマは殺人

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    面白いミステリー作品を読ませていただきました。作家である私と元刑事のホーソンと一緒に事件真相のためにイギリスを動き回り、少しずつ事件を紐解いていく。最後はなるほど!と思ってしまうほどスッキリさせてくれる作品でした。

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    2025年04月14日
  • メインテーマは殺人

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    おもしろかったです!ワトソン役(もしくは探偵役)が作者自身なのよくあるけど、リアルな作者と違う(大学生になってたりとか)ことが多いのでどこかキャラクターとして捉えて読みがちだったのが、本作はかなりリアリティーがあって良かったです。まさかのスピルバーグ登場とか。
    タンタンの冒険のくだりは本当なの?とか、パイレーツ・オブ・カリビアンのオーディションとか、フィクションとリアルな感じが混在して、ミステリーではあまりないので新鮮で楽しかったです。
    ホーソーンとホロビッツが終始ずっと仲悪くて地味に嫌だったんだけど、最後は可愛かった?ですね。

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    2025年04月12日
  • 死はすぐそばに

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    初読み作家さん。面白くてハマった!作者自身が作中に登場し、ホーソーンから小出しに提供される資料をもとに執筆する。非常に凝った構成で、誰が犯人でもおかしくないので、最後まで楽しく読めた。本作が<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズ第5弾なので、他の4作も読んでみたい。

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    2025年04月09日
  • カササギ殺人事件 下

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    なんとも凝った作りの作品。
    評価は上下巻を通したもの。

    この下巻では現実世界での事件を女性編集者が謎解きをする。上巻の作中作のフーダニットと現実世界の事件のフーダニットが見事に解き明かされるのだが、その鮮やかな切れ味に私は見事に騙され翻弄された。

    構成が複雑なので、ミステリーを読み慣れてないと戸惑いを感じる可能性もあるし、上下巻に分かれているのが、登場人物の確認をするのに不便な所でもどかしくもあった。それがリーダビリティを損なったのは残念である。が、それを補って余りある傑作であるのは間違いない。主人公の女性編集者の活躍は良質な冒険小説を読んでいる趣きもあった。

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    2025年04月06日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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    内容は書かないんだけど
    おもしろい
    個人的には、あえて犯人や事件の真相を当てようという感覚は無い
    無いのに、分かってしまうのでは多分失敗作なんだと思う
    この本、この作家さんは良いな~

    上巻42ページ+下巻434ページ=854ページ
    このページ数があっという間に読み進むのは驚き
    読んでることが心地よい(殺人事件なのにね)
    さらなる続巻も、どういう手法で来るのか期待してしまう

    その他の作品も大人買いしてる  (^^♪

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    2025年03月30日
  • ヨルガオ殺人事件 上

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    カササギ殺人事件の連作小説

    引き続き面白い
    一気に読み進める
    小説の中で小説を読んでいて不思議な感覚

    どなたかの感想を読んで食いついたら大正解
    この作家さんの本を有るだけ入手中

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    2025年03月27日
  • ヨルガオ殺人事件 上

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    カササギ殺人事件の続編。
    前作はきれいに終わっていたのでどんな続編になるかと思ったら前作以上に引き込まれた。

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    2025年03月26日
  • カササギ殺人事件 上

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    ⭐︎オーディブルで聴了
    ずっと読みたかった作者をオーディブルにて聴いてみた。音読に抵抗があったけど、便利なので継続する。

    作中は現実世界とさの世界の作者が書いた小説のダブルミステリーなので、内容がこんがらがらないか不安だったけど、早く聴き進みたいという欲望に掻き立てられる作品だった。
    登場人物の様々な性格や背景が記載されているし、探っていくうちに色々とあらわになるのも面白かった。
    犯人をピュントとスーザンと一緒に考えるのもとても楽しい。下巻の楽しみ。

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    2025年03月25日
  • カササギ殺人事件 上

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    かなり面白い!
    上半了読でかなり終わりに近づいた気がするが、まだ半分だ

    誰もが容疑者にも思える展開がアガサ・クリスティへのリスペクトなのだろうか、アガサ・クリスティを探偵物を読んでないから自分には分からない
    探偵と助手設定はシャーロックホームズ作品を連想する(悪い意味じゃなく)

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    2025年03月19日
  • カササギ殺人事件 上

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    ネタバレ

     どこかに「名探偵アティカス・ピュント」シリーズが存在することを願わずにはいられない。というか読んでいる最中は、既刊8作が書店に並んでいると錯覚するほどだった!
     スーザン編はわずかな導入のみで、ほぼ作中作であるピュント編のみの上巻。小さな村に住む各人の人生が田舎らしく面倒に絡み合う様が丁寧に描かれていて読みやすかった。登場人物をインプットするのに多少時間がかかったけど、ピュントとジェイムズ・フレイザーの2人の調査に同行できたようで楽しい調査パートだった。魅力的な世界観で、たしかにクリスティを思わせる。これで1作としても惜しくない作中作。パディントン発の列車で乗客の死に気付かないジェイムズ・フ

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    2025年02月18日
  • ヨルガオ殺人事件 下

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    ネタバレ

     上巻から続いて、ピュント編「愚行の代償」で始まる下巻。2度殺される話(1度目の殺人が失敗している話)自体は割とあるけど、そこから復讐に繋がる展開が見事だった。狂気じみた人間が犯人だと面白い。不穏な世界観のなかでも、ピュントの温かみのある人柄にはほっとした。
     スーザン編は、1番怪しそうな奴は犯人じゃないのかと思いきや、やっぱり犯人だったという展開。ピュント編と比較すると生々しさが増していて、「いや浮気しすぎやろ」「カスばっかり!」と言いたくなるけど、そんな泥沼人間模様も楽しい。
     ピュントもそうだけど、スーザンも推理においてその人の些細な言動から情報を拾い上げることが多くて、かなり洞察力が優

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    2025年02月18日
  • ヨルガオ殺人事件 上

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    ネタバレ

     シリーズの続きがあることに気づいたので仕事帰りウキウキで購入。この作中作の形式で続編を出せるなんて、天才としか言いようがない。
     カササギ殺人事件同様に作中作が丸ごと組み込まれているけれど、導入はスーザン視点で丁寧に描かれていたので前作よりも簡単に読めた。スーザンは相変わらず沢山の悩みを抱えていて、置かれた環境で必死にもがいている姿を見ると応援したくなる。また、前作にいたジェイムズ・テイラーとの再会も嬉しかった。あけすけな性格で、スーザンが好ましく思うのも理解できる(あけすけすぎるけど笑)。
     作中作はピュントシリーズ3作目「愚行の代償」で、元妻のメリッサと同姓同名の女優が殺される展開には笑

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    2025年02月18日
  • ナイフをひねれば

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    面白かった!
    ずっとどこに連れて行かれるのか。
    まさかの展開の予感がちりばめられており、はらはらしっぱなし。

    事件そのものは、冒頭の方に起こる。そこからの調査、探偵パートがメイン。過去に起きたことが1つずつつまびらかになるたびに、まさかまさか、と点と点が繋がる不穏な気持ちよさ!

    ラストに向けた謎ときの爽快感は過去いちかもしれない。

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    2025年02月13日