アンソニー・ホロヴィッツのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
シリーズ久々の新作
もったいないから少しづつ読み進めて でももう読み終わっちゃった
2重構造のミステリが今回も見事に成立しててどっちの話も面白くて あぁっもうっ ってなる
作中の重要なパーツである「ちっちゃくっても」シリーズの話もあぁさもありなんでよかったし
アティカス・ピュントの章をアランの遺作じゃなく新人が続編を書くって展開もなるほどって感じ
この手を使えば無限に話ができそうですよね
巻末の解説に実際次の話も鋭意執筆中ってあったからね
まあパワフルな主人公スーザンも社長になっちゃったし御歳も召してこられたから
でもそれならそれで新展開もできそうだし
読み終わった瞬間から次回作が楽し -
-
Posted by ブクログ
ネタバレイギリスの作家、言わずと知れたアンソニー・ホロヴィッツのアティカス・ピュントシリーズ第二弾。まさかの『カササギ殺人事件』の続編。
このシリーズは順番に読むことを強くお勧め。
『カササギ殺人事件』が未読なら、あらすじも読まない方が良い。それくらい何も言えない作品。
なのでまさかの続篇にも驚いたが、一度で二度美味しい前作同様の仕掛けが、どのタイミングで入ってくるか楽しみにしながら読めた。
これまで読んだホロヴィッツ作品では、驚き度やミステリとしての良さは他作品の方が上かもしれないが、総合的にはこの『ヨルガオ殺人事件』が一番。高品質という言葉がこれほどまでに合う作品はないかなぁと。三作目の『マ -
-
Posted by ブクログ
今作はアティカス・ピュントシリーズを別の作家が書き継ぐという趣向が新しい。抜擢されたのはちっちゃな家族シリーズで世界的人気を誇る児童文学作家ミリアム・クレイスの孫のエリオット・クレイスだ。スーザンは彼の「ピュント最後の事件」の原稿をもらうのだが、そこにはクレイス家の人間を戯画化したようなキャラクターたちが描かれていた。過去にアランがシリーズの中に隠していた悪趣味な秘密を思い出したスーザンは、すぐにエリオットに家族のことを問いただす。すると、彼の口から語られるのはミリアムと「ちっちゃな家族」に支配された哀れな家族の姿だった。さらにはミリアムの死についても秘密があることを仄めかすエリオットは、あ
-
-
-
Posted by ブクログ
下巻もすごかった!
特にクリスティ好きな自分には、もうたまらない体験だった。
最終章で大広間に一族が全員揃う、この古典的なシチュエーションには、なぜこんなにもワクワクしてしまうんだろう。
私も一族の一人になって物語に潜入して、じっくり、ゆっくり楽しんだ。
そして今回はなんと!……書きたいけど、これは読んでからのお楽しみで( ・×・)チャック
スーザンについては、もう……学習能力ゼロすぎて笑うしかない。
「どうしていつも望んでもいない場所に送りこまれるはめになるのだろう?」
いやいや、いつも自分から前のめりで行ってるじゃない!笑
「いつになったら私は学ぶのだろうか?」
一応反省はしてるみたい -
-
-
Posted by ブクログ
贅沢だ――!こんなに上質で極上なミステリーが読めるなんて幸せ。
今回も作中作になっているため、一冊で二つの物語を味わえる。
お寿司と焼肉を交互に食べているような感覚。「このウニ、美味しい〜」と感動していたら、次に“最高の厚切り牛タン塩”が出てくるような。そして、その二つが絶妙に絡み合って、何倍にも美味しくなるみたいな!?いや違うかな?
とにかく贅沢で幸せなのは間違いない。
前作の終わり方から、どうやって続編を作るのかと思っていたけど、なるほど、この手があったか!
作中作ピュントシリーズは、クリスティのような世界観で一気に惹き込まれる。
今回は「館」で起きる一族の揉め事という、まさに私の大 -
-
Posted by ブクログ
「また会う日まで、わが友よ(オー・ルヴオワール モ・ナミ)」
はい、一粒で二度美味しいでお馴染みの『アスティカス・ピュントシリーズ』です
いや、二度どころじゃないから!百八十度(三角形の内角の総和)くらい美味しいから!
探偵が関係者を集めての謎解きをする
この探偵小説のオールドファンが涙にむせびながら咆哮する名場面が二度も堪能できるわけです
しかもどちらもとんでもない傑作
もう2億円くらいあげて下さい
頼みますこれはもうお頼みします
あ、ユーロか?いやイギリスEU離脱したからポンドか…1ポンドは今200円くらいだから…ってもういいわ!金の話はもういいわ!
そして本作最大の見どころは、主人 -
Posted by ブクログ
はい、今年も来ましたアンソニー・ホロヴィッツの新作
創元社が各種ミステリー賞狙いでこの時期にぶつけてきやがるのよね
そして、今作もエグい
まずはほんとその手があったか!の作中作『アスティカス・ピュント』シリーズを亡くなった作者に代わって、新人作家に引き継がせるっていう
言われてみたら、ありなんだけど、サクッとしれっとやってくる
また、構成も凄いのよ
マジどこぞの敏腕ディレクターか!っての
CMに入るところの切り方が絶妙なのよ
もう一瞬たりともチャンネルを変えさせないぞ!っていう
CM明けちょっとでも見逃したくない!ってところで場面転換ね
上手すぎだよホロヴィッツ!
ほんと目が離せないのよ
-
Posted by ブクログ
ネタバレ・作中作と実際に起きた殺人事件とのリンクを探していく、という主人公スーザンの追体験を楽しめる作品であり、これは探偵役がいわゆる「素人探偵」である作品の特権であると感じた。本作が読者に対して「フェア」に手がかりを配置する上でも重要な役割を果たしている。
作中作で、本物のミステリ小説よろしく表紙、帯にあるような煽り文、献辞等も挿入されていることを新鮮に感じたが、それが謎解きに一役買っていてかつ手がかりが巧みにカモフラージュされていることに感嘆した。ミステリにおけるセオリーである「『違和感』が気のせいである』ことなんてない」という感覚を自身で体験できたのも嬉しい。全て謎が解かれた今、改めて『愚者の代 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ『カササギ殺人事件』のアンソニー・ホロヴィッツは、ホロヴィッツ本人が出てくるシリーズもあるということで読んでみました。
資産家の老婦人ダイアナ・クーパーは葬儀社を訪ねて「わたし自身の葬儀の手配をお願いしたいの」と依頼した。葬儀社にとってこのような依頼は決して珍しくはない。契約は滞り無く行われた。だがその6時間後、ダイアナ・クーパーは殺された。
自分の葬儀手配の当日に?彼女は自分の身の上の危険を察していたのだろうか?
…という話を脚本家で作家のアンソニー・ホロヴィッツに知らせたのは、彼が担当する警察ドラマのアドバイザーのダニエル・ホーソーンだ。彼は元刑事で、なんかやらかして辞職したらしいけ -
-