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カササギ殺人事件以来のアンソニー・ホロヴィッツ。児童書やティーン向けの作品をけっこう出していると知り、気軽に読めるかな?と思って手を出してみました。
期待通り、まとまりの良い短編集で2時間ほどでスイスイ読めました。ホラー入門書としては最適なのでは?コワイ、というより展開が美しいなぁと思いました。
殺人カメラ、スイスイスピーディが好き。
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ホラーということで怪奇現象や超常現象のオンパレードなのてすが、登場人物の行いの結果、恐怖を伴う不可思議な出来事に遭遇するという、なんとなく◯にも奇妙な…のような物語が多かったように思います。
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主人公は全員10代というYA文学のホラー。大人向けのホラーは怖すぎたりグロいのもあって苦手なんだけど、こちらは面白く読めた。
ちょっとしたことから平穏な生活がガラリと変わってしまう恐怖。10代向けとは言え結末はゾクゾクとしてしまう物語ばかりだった。
最後の話の『猿の耳』は有名な『猿の手』がモチーフ。手ではなく耳にしたからこその捻りが効いていて面白かった。
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アンソニー・ホロヴィッツというと、「刑事フォイル」の重厚なミステリ、『メインテーマは殺人』などの作品を思い浮かべる。
だから、そこからスタートしているので、こんな10代向けの本も書くんだ、なんて思っていた。
いや待て待て。
元々は中高生向けの本からスタートした作家だ(2023年春に代表作の海外ドラマも始まるようだ)。
だから本作は重厚な物語しか知らない私のような読者にとってはとても新鮮で、YA 世代には読みやすい・・・ホラーとなっている。
おすすめは『猿の耳』。
もちろんかの有名な、『猿の手』をオマージュしている。
さぁて、どこに辿り着くかな。
それにしても著者の作品には結構日本人が出てくる。
昔はアジア系といえば中国人だったような気がするが、どんな姿であっても日本人が登場するのはちょっと嬉しい。
恐ろしい日本人も出て来るけれど。
あと、日本食は寿司だけじゃないけど。
『スイスイスピーディ』は競馬の話。
どうも馬券が当たるらしい。
でも、中高生には馬券は買えないよね。
さて、どうするか。思いついたのはあの乱暴者の上級生。
あ、あ、あ、もう結末はこうに決まってる!!!
全部で9篇。悪い子はいねぇが、と言われているような物語たちだ。
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YA向け作品だが、大人でも楽しめる。ドアルドアールに似たようなゾワッとする短編集。ホロヴッツは日本人が嫌いなのかな?得体の知れない役に多用してる(苦笑)「深夜バス」が個人的に好きだった。
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いいですねー!「世にも奇妙な物語」のようです。映像が目に浮かんでくるのはそれだけリアルな描写があるからですね。もともとホロビッツ氏はヤングアダルト小説からのスタートのようなので、こちらが本領なのでしょう。噛み砕いた表現がゾワゾワ感をそそります。青少年の皆さんにたくさん手に取っていただいて、ここからぜひミステリの世界にお越しいただきたいですね。ホロビッツ沼仲間になりましょうー。
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これは、児童文学作家としてのホロヴィッツが児童向けに書いたホラー短編集である。
探偵ホーソーンシリーズにハマった私としては、是非ともチェックしておきたい作品だったので、児童作品でもホラーが苦手でも、あえて読んでみた。一言、私には充分怖かった。何度か出てくる日本人が気味悪く描かれているのも、後味の悪さが増した原因だったのかもしれない。やはり私はホラーは苦手であり、ホロヴィッツは何を書かせても上手い、ということを再認識した。
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9つの短編集。
主人公はティーンエイジャー。
古いものに纏わるホラー。
アンティークだったり中古だったり、古い建物だったり。
それに関わったことで恐怖のどん底へ。
色々と戒めもあるような短編集でした。
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ノリにノってる(当時)アンソニー・ホロヴィッツのYAホラー作品。
血の影がちらつく不気味なバスタブ、撮ると悲惨な結末が待っているカメラ、勝ち馬の予言が現れるコンピュータなど9編。
う~ん、どうなんでしょう。
日本のいわゆる怪談ものとか恐怖の話的なものの中にもこういった筋の話はあるような気がし、あまり新鮮味は感じなかった。
強いて言うなら舞台が海外なので中高生が読むには国内小説とはちょっと違う雰囲気のホラーが楽しめるかなっていう程度。
おそらく全編書き下ろしなのだろうけど、トリッキーなわけでもなく、シニカルなユーモアが潜んでいるわけでもなく、ホロヴィッツらしさを全く感じれないのが残念。
”少年スパイアレックス”シリーズとかもこんな感じなのかな。
今年のこのミスの表紙は荒木飛呂彦先生だったのにねぇ。。。
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恐怖のバスタブ
殺人カメラ
スイスイスピーディ
深夜バス
ハリエットの恐ろしい夢
田舎のゲイリー
コンピューターゲームの仕事
黄色い顔の男
猿の耳
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ホラー短編集。
半分は途中でオチが分かってしまったが、それでも自分では絶対体験したくないような話。
注文の多い料理店を彷彿とさせる話があったけど、嫌な終わり方だったな。夢オチにさせてくれたらよかったのにね。まあ主人公が鼻持ちならない子どもだったので、あ~あ…程度の感想だったが。
被写体が生を失ってしまうカメラを父親にプレゼントしてしまった少年の話が結構好き。
迂闊に出処の分からない物を使うべきではないなぁ…。しかし、無生物はどうなの?ラストの後がどうなったのか気になる。
競馬の記事を書いていた記者が使っていたパソコンを貰い受けた少年の話はただただ、羨ましい。私も欲しい(笑)。
しかし、欲をかいた不良は酷い目に合った。単にパソコンを粗雑に扱ったから制裁されたのだと思いたいが、段々欲を出すといずれ同じ末路を辿る気がしてならない。
ゲームの仕事はもうひたすらかわいそう。お金に釣られてよく分からない仕事を承諾した結果、永遠にゲームの中で頑張らなければいけないんだものね。
「大人に言っても相手にされないだろう」とか「これくらいだったらやってもいいよね?」とか子どもの自己判断が命取りになることもある。
主人公が子どもならではの話だった。(周りの大人たちが恐ろしい人物である面も大きいが)