宮澤伊織のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回のアンソロジーは読みやすい作品が多かったように思える。あくまでも個人の感想であるが、世界観をぱっと理解できる短編揃いなのだろう。個人的に印象に残った作品は2つ。「メタモルフォシスの龍」(空木春宵)は個人的にはあまり好きではないジャンルなのだが、恋に破れると蛇化する女性と蛙化する男性、特に蛇化する女性の描写が生々しくも切ないのが良い。「されど星は流れる」は系外流星を流星同時観測の手法で探索する物語。科学を一生懸命やる話は私の好物である。遠くにある流星の母星と少し離れた観測者の男女の物語が接触しそうでしなさそうな、流星が地球をかすめていくような感じでよい。
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Posted by ブクログ
ネタバレどの話も設定が面白く、ワクワクしながら読めた。
◆天駆せよ法勝寺
最初から世界観に驚愕させられ、そのままの勢いで最後まで読み切ってしまった。最後、大人が大人であるがため苦渋の選択し、それでも前へ進まないといけないのに対して、主人公の意識が子供から大人へと変わる様子が危うげながらも、頼もしく清々し感じられた。世界観は奇抜だけど、共感できる。
◆家の外なくしてみた
扉や窓の外が家の中と繋がっている設定は四畳半神話大系と似ているかと思ったが、こちらはだいぶポップ。2人の会話が丁寧なのにテンポが良くて読みやすかった。
◆この光が落ちないように
これも世界観がすごい。
「感情は火と同じ。」と、感情の否定 -
購入済み
空魚の気持ち
鳥子が冴月の話をしている時の空魚を見ていると、友だちが別の友達の話ばかりしている時の気持ちを思い出します。なんというか、複雑ですよね。まして視線を一緒に超えた無二の相手にされるとなると結構キツイかもしれません。この喧嘩別れみたいなところを乗り越えてもっと仲睦まじくしてくれると読者的には嬉しいです。
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購入済み
空魚みたいな子は
ひょんなことから出会った二人の共犯者が、知らない世界を冒険するお話。時にミステリアスで、時に不気味で、でもどこかさわやかな不思議な感覚に陥る漫画です。読者視点となる空魚は割と人間関係の構築が苦手で、八つ当たりをしてしまったり自己嫌悪に陥ったりと、落ち込んだりしてしまいます。でもこういう人間味のあるキャラがいてくれることでとても物語に没入できるし、これからの人間的成長にも期待がでいます。頑張れ空魚。
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ネタバレ 購入済み
空魚も鳥子も
前回に引き続き『コトリバコ』編。
そして『ヤマノケハイ』が今巻の主な内容。
そして『サンヌキさんとカラテカさん』の始まり辺りまでが今回の収録内容。
しかし、空魚も鳥子もメンタル異常だよね…
良くもまあシニカケタ直後に… -
Posted by ブクログ
ネタバレ色々忘れた頃に読み直したら、これ最初に思ってたのと全然違う話だったんでは、て思えてきて面白かった。
最初はちょっとスリープウォーカーまわりがむずがゆく感じたけど、途中から良い意味で様子がおかしくなってきて、わりと唐突だけど楽しかったな、楽しく浅瀬で遊んでいたら沖に流されていて帰れないような手触りがけっこうハラハラしたな、
くらいで読み終わったのが、
2回目で、これ全部ひつじがキャリアか睡獣かだったことが原因で、山羊の男が警告した通りに夢と現実が裏返った・なんなら沙耶が夢の中で追いかけたり「なぜ置いていったの」言われたりしてた相手も何回か裏返ってきたひつじだったんじゃないの、
というか何なら今