宮澤伊織のレビュー一覧

  • 裏世界ピクニック4 裏世界夜行

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    あまりにも百合
    百合というか、鳥子と空魚の共依存の世界の話でもあるように思う。2人のための2人の世界、2人とも2人の世界を壊されたくなくて2人のために危ない怪異に足を突っ込んでいる。怪異が悪化するにつれてイチャイチャ度が上がってどんどんお互い依存していっているように見えるので、今後どうなるのだろう。
    2人とその他の世界の掛け渡しになる小桜や大学のメンツとかがうまく関わってきて、うまいこと2人にとっていい世界になればいいのになあと思います。
    それにしてもあまりにも百合なので逆に百合大丈夫な人にしか勧められなくなってきた、個人的には大好きですが。

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    2019年12月22日
  • 裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ

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    シリーズ第3作。空魚の後輩の茜理(あかり)が絡む「サンヌキサン」の話は怖い。最後のエピソードでは、ついに鳥子や小桜が探している閏間冴月が登場する。冴月を崇拝する潤巳るな(うるみるな)との攻防は、一気にアクション作品かと思わせるくらいの手に汗握る展開となる。ラスボスとの決戦のようだった。

    本シリーズは一応区切りが着いたようだ。続篇が出るかどうかは不明だが、まだ裏世界でやり残したこともあるだろうし、ネットロアはたくさんあるだろうから、期待はしてしまう。空魚だけでなく小桜や鳥子の生い立ちも気になる。ぜひ続篇で明らかにして欲しい。

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    2019年08月21日
  • 裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル

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    女子大生の空魚(そらを)と鳥子(とりこ)が、裏世界で消息をたった鳥子の親友である冴月(さつき)を探す物語。世の中の怪談をベースにしており、うまく説明できないが、ラノベのような軽い展開なのに、人間として恐怖を自然に感じる物語である。メインの登場人物が若い女性であり、ジャンルは百合SFである。個人的には、このように女性が苦難に立ち向かう話は好きだ。アイドルを愛でる感覚に近いのかもしれない。もしくは、自分が単にサドなだけかもしれないが。さて、本書はシリーズの第1作。続きも読む。

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    2019年08月20日
  • 裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト

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    シリーズ第2巻。今回も裏世界を冒険する。きさらぎ駅に駐屯している在日米軍の救出や沖縄から裏世界のリゾートに場面を移しての騒動など、今回も実際のネットロアをモチーフにした作品となっている。本書ではピクニック感が増しており、二人のビーチでの行動などで分かるように、裏世界を楽しめるくらいの余裕ができているようだ。裏世界や冴月の正体に繋がるヒントが徐々に明らかになってきており、謎の真相にもだんだん近づいてきている。また、裏世界での冒険を通じて空魚と鳥子の仲が急速に縮まる。百合っぽくなってきた。

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    2019年08月20日
  • 裏世界ピクニック 2巻

    購入済み

    意味のわからなさが怖い

    絵が綺麗な事もあって、なおさら状況の「意味不明さ」が際立って怖さ、不気味さが倍増しています。続刊も楽しみですが寝る前に読むんじゃなかった・・・・・・

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    2019年03月03日
  • 裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ

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    陰キャラ女子大生の空魚(そらお)とミリタリー女子鳥子のコンビが、裏世界からの怪異と戦うシリーズ第3弾。
    今回は、鳥子の憧れのひと冴月(さつき)が怪異の元凶となってふたりの前に現れ、空魚と鳥子の関係に変化が……これからどうなっちゃうの?っていうお話。
    自分的にはファイル10がお気に入り(^^)
    内容はかなりグロいんだけど、空魚の大学の後輩カラテカ茜理とその幼なじみヤンキー夏妃の存在がいい感じで、全然グロさを感じさせないライトな話になっている。
    ファイル11では、ついにラスボス的な冴月が前面に出てきたので、次回はいよいよ最終決戦になるのかな(できれば茜理と夏妃も活躍させてほしい)。
    楽しみ(^ω^

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    2019年02月03日
  • 裏世界ピクニック2 果ての浜辺のリゾートナイト

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    ◼イントロ
     宮澤伊織による百合ホラーSF第2作はサブタイトルからして素晴らしい。「果て」で「浜辺」で「リゾート」で「ナイト」とは。毎日決まった時間に出社して、面白くもない仕事を毎日こなすサラリーマンには憧れの単語がズラリと並んでいる。
     ともかくそんな感じで、1巻で遭遇した米兵を助けに向かい素敵な一夜を過ごす(?)沖縄編「ファイル5 きさらぎ駅米軍救出作戦」「ファイル6 果ての浜辺のリゾートナイト」のほかに、空手家後輩少女になつかれる「ファイル7 猫の忍者に襲われる」、閏間冴月の手がかりを求めてDS研究所を訪れる「ファイル8 箱の中の小鳥」が収録されている。

    ◼空魚と鳥子
     シリーズ2巻目

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    2018年12月10日
  • 裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル

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    ”百合が好きな人たちの間には「百合について語るな、百合をやれ」という感覚が共有されていると思うんです”

     とあるインタビューでそう語った作家がいた。その作家は配信中のVtuberのチャットの現れたかと思えば、突如自身の人格からワオキツネザルを分離させVtuberデビューしたりしていたが、とにかく信頼できる作家であることは分かった。
     だからこそ、極上の百合小説が読めると喜び勇んでページをめくったのだが、私はこの小説が「SF」であり「ホラー」であることを失念していた。

    ■ホラー
     主人公である空魚と鳥子が冒険する「裏世界」は一見するとのどかな世界だが、その実常に死の危険と隣り合わせている。実

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    2018年12月01日
  • 裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ

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    色んな意味で最高だった。怖さマシマシ、キャラクターの関係性も掘り下げられて、元凶との距離がますます近くなってゆく。今後にも非常に期待が持てる。

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    2018年11月28日
  • 裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル

    購入済み

    悪寒がした

    描写や台詞がつぼにはまったのか
    悪寒が止まらなかった
    風邪だったのかもしれない
    もっとよみたい

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    2017年04月21日
  • 神々の歩法-Sogen SF Short Story Prize Edition-

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    今年は、割とオーソドックスな話が多かった気がする。酉島伝法以外。酉島作品はほとんど理解できなかった。うどんを食べながら読んでしまったのも悪かった。
    ベストを挙げるとすれば、オキシタケヒコの「イージーエスケープ」。好きな人にはたまらんタイプの雰囲気。「カウボーイビバップ」の絵でどうぞ。
    草上仁「スピアボーイ」も面白かった。90年代にはほとんど読んでないけど。ただこのストールターンを利用して云々、ってネタは森博嗣「スカイ・クロラ」シリーズで見た気がする。どうでも良いこと。
    そういえば、円城塔「Φ」。「ねえ、笑って」が可笑しかった。この手の小説でのこういうお茶目さが、円城塔の良さ。
    しかし初出が同人

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    2015年07月17日
  • 僕の魔剣が、うるさい件について 4

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    ネタバレ

     種々雑多な武器、異業種混合チャンバラ、そして「人外のもの」を描写するハードなフィクション、それを全部坩堝に放り込んで一気に陽性の物語に仕立てた、そんなシリーズ。そしてそのどれでもない、明るいからっとした読後感がある。

    「魔剣」という人外の存在である武器に出会い、それを自分のかけがえのない存在として認識した(してしまった)「魔剣遣い」たちの戦闘。魔剣は意志と知性を持ち、自らをシンボライズした幻影を表出し、人間と対話さえする。しかし決して人ではない。
     この魔剣という存在のリアリティが、この物語の硬質の骨格になっている。
     魔剣は、擬人化された剣ではない。人間とは違う本能を持ち、違う基準で動き

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    2012年11月22日
  • 僕の魔剣が、うるさい件について

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    タイトル・あらすじ・絵と内容がマッチしていないのが唯一の残念。ただ内容はかなり好きな展開。≪夜来たる≫がしっかりと魔剣な上で可愛い。

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    2012年06月09日
  • ときときチャンネル ない天気作ってみた

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    1作目より大分好みでした
    日常から考えられるものをとことんSF方面で遊ぶ
    背景には大きい何かを感じ

    とても面白かったし今年のSFランキングにも入るんだろうなとも思うのですが
    あのさ、あなた続編ありきの作品多すぎるのよ
    少しは単品で世界を完結させて見せてよ
    と、思うのだが今後も買うのだろう

    ライトにしか見えないのに中身はハードなSF
    貴重なジャンルです。確実に良作

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    2025年11月04日
  • 裏世界ピクニック10 あり得るすべての怪談

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    閏間冴月が残した地雷は脅威でしかないですが、それをただのタバコ1本で解決できるとは。しかも空魚や鳥子、るなのようにわかりやすい裏世界由来の技術ではない手段で。これは裏世界側への新たな対抗手段になり得るかもしれません。

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    2025年09月28日
  • 裏世界ピクニック 15巻

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    ラブホ女子会回、原作で登場したときも変なストーリーでしたが、絵にされるとさらに意味わかんないなこれ。空魚これ絶対思い出さない方が良かったやつ

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    2025年09月17日
  • ウは宇宙ヤバイのウ! 2 天の光はすべて詐欺

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    ネタバレ

     地球の惑星意思が現れたり、宇宙規模の詐欺師と敵対したりと、前作以上に滅茶苦茶な事になってましたね。空々梨と无香の行き当たりばったりの様で、最終的になんとかしてしまう適当さが好きです。

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    2025年09月04日
  • ウは宇宙ヤバイのウ! 2 天の光はすべて詐欺

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    前作からの続きとなる第2作。今回は地球の意志が神様として具現化され人類文明が滅ぼされみたいなお話。相変わらずのドタバタですね。
    ちょっとネタバレになってしまいますが、キス魔ヌル香が暴れまわりますね。

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    2025年08月18日
  • 裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル

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    最も良いのは、最初はいって帰って来れて、向こう側でしか怖いことの起こらないという仕組みからどんどんこちら側でも何かが起こり始めるというルールの改変が特に怖かった。

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    2025年08月14日
  • 裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル

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    タイトルから日常系オカルトホラーを想像していたが、だいぶアメリカンなパニックホラーだった。もはや懐かしい類のネットロアを題材としながら、裏世界ではそのものズバリではなく変容した存在が襲いかかってくるという設定がなかなかおもしろい。懸念点は依存度重めの百合を匂わせる描写がちょいちょいある点。あんま好きじゃないのよね、その方向性。

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    2025年07月10日