河合祥一郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ピアズリー展、観に行かれなかったなぁ~と思いながらピアズリーによる挿絵の『サロメ』を読む。
古典戯曲というのは本当に読みにくいけど面白みは深い。
サロメの自己中っぷりったら。
エロド王の気持ち悪さったら。
ところでこれは新訳とのことだけど、戯曲ならではの言い回しに加えて、おそらく原作の言語の古典的な文法によるのだろうけど複雑な言い回しや不自然な言い回しが多くて、果たしてそれは新訳なのだろうか。
これ以上かみ砕いてわかりやすくするのは超訳になってしまうの?
さて、次はどの企画展で、もしくは美術館で、誰が描いた『サロメ』に出会えるか楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
読んだ本 新訳サロメ オスカー・ワイルド 20250505
「異端の奇才 ビアズリー展」でインスピレーション受けて、ビアズリーがこんな独創的な挿絵を描いた「サロメ」ってどんな話なんだろう、今度買おうと思ってたら出口のスーベニアショップに挿絵入りの文庫が置いてありました。見事に商法にはまった感はありますが。
ビアズリー展の話になっちゃいますが、無名の作家が抜擢を受けたサロメの挿絵で、ワイルドを虚仮にしたり性器を連想するような絵を没にされたりと、どういう神経してるんだろうって思うんですが、この時の絵が灰汁が強くて独創的でホントにいい。25歳で夭折してるんですが、晩年?の作品になると変にまとまって見えて魅力が薄れて感じました。
で、興味本位で読んだ「サロメ」ですが、なんかよくわかりませんでした。こういうのを舞台で観て当時の人は面白かったのかな。でも、ビアズリーの挿絵の背景が理解できてよかったです。 -
Posted by ブクログ
ナルニア国物語最終巻!
正直なところ…ハッピーエンド……?と疑問になる結末だなぁ
ハッピーエンドと言えばハッピーエンドだけど…一方ではバッドエンドな気がする
まさかのナルニア崩壊させちゃうの!?って驚きと、新たな新世界へ(天国?)的な場所へ大移動
そこへ今までの主人公たち、スーザン以外も行くこととなる……えっ、現実世界にてスーザン以外死んじゃったの!!?って正直驚きを隠せない
宗教的には天国に行けるとこはハッピーエンドなんだろうけど…私からしたら現実世界で死んじゃった時点でだいぶバッドエンドな気がする
そこは宗教色が強いなとの印象
日本に住んで無宗教的な状態だならそう思うのだろうか
キリスト教を信仰していたら、「素晴らしい終わりだ!」って思うのか気になるところだ
前半はニセアスランに惑わされるナルニアの住人たち
後半はガラッと雰囲気が変わる緩急ある物語だった
物語に出てくるサルのシフトに何度イライラさせられたことかー笑
ナルニア国物語の中で1番嫌いかもしれない -
Posted by ブクログ
ミルドレッドに失恋した主人公フィリップは、新しい恋も始まり立ち直りつつあったが、そんな彼の前に恋人に捨てられたと言ってミルドレッドが現れる。彼女を見てフィリップの感情はまた揺さぶらるのだが、果たして二人の間はどうなるのか、といったところから下巻は始まる。
そして、フィリップが親しく付き合い、その言動に目を見張ったり、才能に憧れたりした友人たちが、ある者は病に倒れ、また別のある者は夢をあきらめたりして、かつての親密な関係が失われていく一方、医局員として研修をしていた病院で知り合ったことがきっかけで、アセルニー一家との交際が始まり、フィリップは人生の新たな一面に目覚めていく。
そんな中、フィリップは投資の失敗から財産のほとんどを失ってしまい、下宿代も払えず路頭に迷うに近い状況になってしまったが、そんな彼に手を差し伸べてくれたのがアセルニーとその家族であった。その口利きで何とかデパートの婦人服売り場の仕事を見つけたフィリップだったが、果たして彼の人生は、そしてミルドレッドとの関係はいかに、という展開。
ある出来事があって、フィリップは医学校での研修を終え、医師への道を目指すこととなり、そしてある人と二人で人生を送って行こうと決意する。
ミルドレッドに対する気持ちが、若者らしい執着的な愛から、焼けぼっくい的に火がつき、さらに同情、哀れみと変わっていくところは分からないではないが、ミルドレッドの態度に共感を持てないし、齢を重ねてくると、そもそも恋愛部分を読むのがきつくなってくる。
そういった意味では、フィリップが一度零落を経験してからの新しい生き方のところに共感を覚えたし、それこそが本書読後の後味を良くしているのではないだろうか。
ない。訳者あとがきにもある通り、本書はこれまで『人間の絆』というタイトル名で訳されてきたが、「絆」という言葉が”つながり”とか”結びつき”といったポジティブな意味に変わってきているようで、本書の内容からすると確かに”しがらみ”という言葉の方が適当な気がする。 -
Posted by ブクログ
沼むっつり、読んでる間ずっと石田彰さんのボイスで音声が再生されてた…
沼むっつり今巻で1番好きかな笑
逆に今作のヒロインのジルちゃん、ちょっと苦手かも
虐められる設定だけど、なんか地味にわがままな感じが、そこが原因じゃない?って思ってしまって笑
悪い子ではないんだけどなぁと思ったり
3巻が個人的にドンピシャだったからか、面白かったけど4巻はなんかワクワク感が物足りない気分だったなぁ
ネガティブな言い合いしてる事多いのも関係していそう
ユースタス、ジル、沼むっつりの3人で旅をしている間、喧嘩していること多くて……
旅している間の出来事はとても楽しいんだけどなぁ、なんかワクワク感よりどんより気分の方が多い感じ苦笑
5巻は誰が主人公なんだろう
いつの時代が舞台なのかも楽しみだなぁ! -
Posted by ブクログ
マクベスと並ぶか、たぶんそれ以上に暴虐を繰り返す悪の権化みたいなリチャード三世の物語。王であるお兄さんの死をきっかけに、いかにして自分が王に登り詰めるか、という話。
シェイクスピアの作品でおれが初めて読んだ歴史劇。オセローとかマクベスみたいなその場で始まってその場で完結する物語とは違って、この前の時代にも話があり(「歴史劇としては『ヘンリー六世』三部作の続編」(p.227)らしい。)それを背景として話が進んでいくというのが難しかった。薔薇戦争、とかよく分からない上に、何といっても公爵とか騎士とか登場人物が多くて誰が誰なのかよく分からないし、しかもエドワードとか何人かいたり、場面に応じてリチャード三世がグロスターと呼ばれたり、p.8に書いてある相関図を見ながら話を読んでいたけど、この相関図に出てこない人物もたくさんいるようで、何となくしか分からなかった。これを上演するためには一体何人の役者が出てくるんだろ、って感じ(だから登場人物を減らしたバージョンも作られたらしい)。
マクベスをさんざん読んだので、マクベスと比較するとやっぱりリチャード三世の方が極悪の悪ガキみたいな感じがした。注釈のところに「Qには、『誰だ』の前に『うひゃあ!』(Zoundes)という驚きの言葉がある」(p.214)とか、うひゃあ、とかマクベスは絶対言わなさそう。ちなみに辞書で調べるとzoundsという言葉はGod's woundsから来た言葉で、古い「ちぇっ、くそっ」だそうだ。四幕四場で使者が報告しにきた時に、ト書きで「使者を殴る。」(p.192)とか一言書いてあって、ちょっと笑ってしまった。あとやっぱり注釈が面白いが、「原語のissueには『結果』と『子供』の両方の意味があり、このリチャードの台詞には性的意味合いが込められている」(p.133)とか、issueのそういう意味を知らなかったので勉強になった。ちなみに辞書ではin the issue「結局は」、bring a matter to an issue「事件に決着をつける」、die without male issue「男の跡継ぎなしで死ぬ」という表現があるらしい。あと随所に「坪内逍遥が誤訳して以来、誤訳がまかり通っていた」みたいな注があって、やっぱり初めの人が誤訳するとその影響って結構あるものなんだな、と思った。
ということで、もうちょっとあらすじを読んだり、もう何回か読めばリチャード三世も面白いかな、と思った。ロンドン塔に行ってみたくなった。(25/03/16)