河合祥一郎のレビュー一覧

  • 不思議の国のアリス

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    イギリスの児童文学。
    小学生の頃、ディズニーのふしぎの国のアリスを何回も見、スーパーファミコンのアリスのゲームを夢中でプレイしていた。
    原作(原文の言葉あそびの楽しさそのままに翻訳した、画期的新訳決定版らしいです)を初めて読みましたが、なんなんだ!なんてつかみどころのない物語なんだ!?と突っ込みつつ、時にアリスやおかしなキャラクターたちにふふふっと笑ってしまう。(青虫とチェシャーネコが好き)まさに不思議の国。でもこれ児童文学ですよね?なかなかダークな会話が繰り広げられていましたし、読み解くのが難しいと感じましたが、子どもの感性で読むほうが純粋に夢の世界の冒険を楽しめるのかもしれないと感じました

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    2022年05月09日
  • ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人

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    世界初の推理小説『モルグ街の殺人』
    小学生のころの児童書で初めて読んだときは、意外な真相におおいに驚いたのを覚えています。今回改めて読んで、推理小説というもののかたちはこの時点ですでに完成していたのだと感じました。

    狂気的な殺人現場、バラバラの証言、消え失せた犯人……。それを解くのは理屈っぽい名探偵とその相棒。

    不気味で不可思議な事件に、キャラのたった名探偵が相棒とともに挑む。今なお続く探偵小説のフォーマット。それがこの時点で完成していたことがそう思った理由ではありません。奇怪な真相に至るまでのロジックの組み立てが、しっかりと本格ミステリらしく作り込まれているからです。

    不可能なものを排

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    2022年05月08日
  • ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人

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    新訳2冊連続刊行。先月の「黒猫」に続いて本書がその2冊目。「黒猫」がゴシックホラー編で、この「モルグ街」は怪奇ミステリー編というテーマ分け。
    このシリーズ、「作品解題」が丁寧なのに加えて、「ポーの用語」と「ポーの死の謎に迫る」というオマケボーナストラック的な読み物も充実(この部分だけで100ページ近くある)。
    この2冊を揃えれば、ポーの代表的な作品だけでなく、ポー自身の生い立ちやらの理解を深められてとても良い新訳企画でした。

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    2022年04月08日
  • 不思議の国のアリス

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    詩や本文中の言葉遊びなどを楽しみたいなら英文で読んだ方がいいのかもしれない。翻訳でも楽しめるようになっているが、読みながらきっと英文で読んだ方が面白いんだろうな……と思えてきてしまう。
    不思議の国(夢)であるだけあって一貫性や筋道はあまりなく詩や言葉遊びを楽しめないと面白さを見出すのが大変だった。
    物語として楽しむには子供向けになっている本の方がいいのかもしれないと思った。
    あとがきの制作秘話やモデルは非常に興味深く面白かった。

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    2022年03月29日
  • ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫

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    今まで読んだどのポーの翻訳とも一味違った雰囲気で面白く読んだのですが、訳者の河合先生のあとがきで「ポーの文章に込められた〈技巧〉を訳出することを第一に目指した」というお話しに、なるほど、と。
    また、巻末についている作品解題とポーの生涯紹介に60ページ使っているだけあってとても丁寧。詩の押韻の型とか細かく触れて下さって、授業みたいな解題でした。これも面白かった。

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    2022年03月13日
  • 鏡の国のアリス

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    10冊目『鏡の国のアリス』(ルイス・キャロル 著、河合祥一郎 訳、2010年2月、角川書店)
    1865年に刊行された児童文学『不思議の国のアリス』の続編。初刊行は1871年。前作以上にナンセンスな内容だが、物語全体を通して一つのチェスのゲームになっているという構成は驚異的かつ狂気的。訳者の解説が真実であるならば、ルイス・キャロルのロリコンっぷりにはちょっと引く。優れた芸術家というのは多かれ少なかれ特殊な性癖というものを有しているのかも知れないが…。
    「あなたは、どっちの夢だったと思いますか?」

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    2022年02月11日
  • 不思議の国のアリス

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    今更ながら初めて読みましたが、アリスの思考がぶっとんでてクラクラする。少女だし仕方ないけど同化はできず。夢野久作作品読んだとき以来の混乱。
    好きなのはチェシャー猫。安全圏で引っ掻き回す役回り、好きです。

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    2022年02月07日
  • シェイクスピア 人生劇場の達人

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     前半の3章はシェイクスピアの生い立ち、経歴。後半の4章はシェイクスピア劇の背景や特徴、思想について。
     シェイクスピアが生きた時代について、シェイクスピアの家族や生活について知ることができるが、シェイクスピア作品さながら、固有名詞も多いので頭に入りにくいが、何となくは分かった。当時のことを知らないと色々誤解してしまうものの中には、例えば「紳士」。「当時の『ジェントルマン』は現代で言う『紳士』とは意味が違い、貴族階級と市民階級のあいだ―正確には、騎士より下位、郷士より上位―の紳士階級に属する身分を指す」(p.7)という、世襲の身分のことを言うらしい。『ヴェローナの二紳士』というのは、2人のそう

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    2022年01月03日
  • 不思議の国のアリス+鏡の国のアリス 2冊合本版

    ネタバレ 購入済み

    解説を読んで驚き

    本編を読んでいた時は不思議な世界をただ歩き回るだけの話で内容に意味は無いと思っていたが、実際のチェスに対応した話にしていると分かり鏡の国のアリスはより凄い作品に感じた。

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    2021年11月28日
  • 不思議の国のアリス

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    2度目読み終わり。
    アニメ、映画とは全く違う不思議な世界観。
    読んでると頭おかしくなりそうな時もあるけどこの不思議な世界がクセになる。

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    2021年10月21日
  • 心を支えるシェイクスピアの言葉―――日本語訳と原文で味わう人生に効く110の言葉

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    CSIでグリッソムが、口にするのがカッコいい!と思ったので、私も。

    口にするシーンは、なかなかないけど、あれ?このフレーズはリスペクトしてる?と、思えるのが、楽しい。


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    2021年08月17日
  • 若い読者のための文学史

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    イギリスを中心とした文学史。残念な事に古典的名作を読まずに来てしまったので、大まかにでも作品に触れたいと思い若くないけど読んでみた。名の知れた大作が並び読んでみたい作品も多い。本として読んでいなくても古典的名作は映画化されている物が多く、映画の印象が頭に残っていたりする(原作に忠実かはさておき)。若い人向け(中高生?)との事で読みやすい。
    村上春樹の名前は出てくるけれど、作品作風等一切触れられていない。

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    2021年05月26日
  • 不思議の国のアリス

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    改めて読むと文学よりは絵本もしくは映像に向いている作品と痛感。登場するコミカルなキャラクターやシニカルなやり取りも文字にすると毒気が強く支離滅裂な印象を受ける。

    私が童心を失ったのか単なる想い出補正か、ここまで世界的名作足り得る作品かというとかなり微妙。

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    2021年04月10日
  • シェイクスピアの正体

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    別人説を、一見トンデモな見解のものも一つずつ解きほぐしていく面白さがある。肖像画、胸像、改めて見ると、なるほど!?ん!?の繰り返し。歴史を証明する文献の読み解き方として楽しく読める。

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    2021年04月01日
  • 不思議の国のアリス

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    石川澄子の訳を見た
    ほんとに不思議の国の住人たち。想像力が欠如したのか概念が固定されてきたのかあまり楽しめなかった。
    子供の頃に読んだらどうだったのか、英語版を次はよんでみたい

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    2021年02月15日
  • 鏡の国のアリス

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    『鏡の国のアリス』は、イギリスの数学者チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン(1832~1898年)が、ルイス・キャロルのペンネームで発表した『不思議の国のアリス』の続篇ともいえる作品である。
    『不思議の国』は、キャロルが、オックスフォード大学在学中に所属していた学寮の学寮長の娘であるアリス・リドルのために即興でつくって聞かせた物語(1862年、アリスが10歳のとき)をもとに、1865年に書籍化されたが、本作品はその後に書かれ、1871年に出版された(アリスは19歳)。
    アリスが、見る見るうちにあどけない少女から、大人の女性に成長していく中で、本作品はもはや実在のアリスのためにというより、自分の心

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    2021年02月03日
  • 新訳 お気に召すまま

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     “All the world's a stage. And all the men and women merely players." でお馴染みの、シェイクスピアの、最後は大団円で終わるドタバタ恋愛劇。
     登場人物は他のシェイクスピア劇に比べても特別多いという訳でもないけど、やっぱり一生懸命読まないとゴチャゴチャして分からなくなる。始めに河合先生の『あらすじで読むシェイクスピア全作品』であらすじや登場人物の関係なんかを予習してから読んだ。
     うーん、河合先生の訳はびっくりするくらい面白いし、もうこれを台本にして今すぐ芝居を始めようという気にすらさせられるが、話自体は

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    2021年01月27日
  • 暴君 シェイクスピアの政治学

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    正直、シェイクスピア作品に明るくない私はあんまりついていけていなかったと思うが、もう10年以上見ている舞台の2幕冒頭シーンがどういう意図をもってつくられた場面なのか、やっとわかった気がして嬉しかった。
    ついていけないながらになんとなく既視感を感じつつ読み進める中で、make England great againとの記述にぶつかり、ああ、そういうことかと。ホワイトハウスに群がる暴徒たち、Twitterという現代のやり方で扇動する暴君よ。結部の最後の一行を読み、この決して穏やかとは言えぬ現代を生きる我々も良識ある人民として襟を正さなければと思わされた。

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    2021年01月18日
  • 暴君 シェイクスピアの政治学

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    シェイクスピアの各作品での「暴君」の描かれ方をうまく抽出してあると感じた。
    項目立てが絶妙なのか、各論的になりすぎず、一貫した書きぶりで読みやすい。
    シェイクスピア作品に目を通したうえで再読してみたい。
    トランプ政権誕生を明らかに意図しているはずだが、本文に指摘のシェイクスピアのやり方と同様、「直接的な状況から遠くへ想像力を飛ばし」て書かれていたため、自らの政治主張の押し付けめいたものはそこまで感じられなかった。
    暴君を放置、時には支持してしまう民衆らへの指摘についても、なるほどと思わされた。

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    2021年01月16日
  • 暴君 シェイクスピアの政治学

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    ネタバレ

     最高権力者の心に宿る矜持と巣食う不安。最高権力者は、最高権力者がゆえに常に孤独である。自らの地位を危うくすることには誰よりも神経質で、その不安が抑えきれないほど強くなれば、暴君となる可能性が高まる。最高権力者には、権力にすり寄ってくるものたちが多く出て、その追従は、権力者に自信と自己満足をもたらす。ただ、それは躓きの石でもあり、自らを最高権力者にしてきた冷静な観察力と判断力を失わせることにつながる。権力をえる過程で行使した手段は、その強みを知るがゆえに、自らの権力を奪う有力な手段であるとの認識をもつ。暴力で地位を奪ったものは暴力を恐れ、権謀術数で地位を奪ったものは権謀術数をおそれる。強みが自

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    2020年12月03日