河合祥一郎のレビュー一覧

  • 鏡の国のアリス

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    アリス=児童向け幻想文学というイメージは強いが、それはあくまで一側面。巧みな言葉遊びと明晰な論理性を反転させたナンセンスな会話、ヴィクトリア朝の文化やマザー・グースといった大衆文化を換骨奪胎してパロディ化する諧謔精神もまた、アリスらしさの一部なのだ。本作はファンタジー要素が控えめな分、知性的なのに痴呆的な、多数の引用や論理性、己の抒情性すらも木端微塵に笑い飛ばしてしまうノンセンス―無意味さに溢れている。遊び心と詩的さを巧みに日本語に置き換えた翻訳が素晴らしい。一期は夢よ、ただ狂える(cruel)のみ。

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    2014年10月06日
  • あらすじで読むシェイクスピア全作品

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    ネタバレ

    「『マクベス』って、結局どんな話だったっけ?」
    日本人は意外と知らない。しかし欧米人は、誰もが知っている。
    究極の教養──それが、シェイクスピア!

    40作品すべてと詩作品について、「あらすじ」「名セリフ」
    「作品のポイント」「登場人物関係図」をわかりやすく掲載。

    つぎのセリフは、どの作品にあるものかわかりますか?
    「最悪だなどと言えるうちは、まだ最悪ではない」
    「弱き者よ、なんじの名は女」
    「何事にも潮時というものがある」
    「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」
    「まことの愛の道は、けっして平坦ではない」
    「まずは、信じる心をもっていただかなければなりません」
    「慈悲とは、無理にしぼ

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    2014年01月16日
  • 新訳 十二夜

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    なんと、歌舞伎化しました。
    オリヴィアが織笛姫になっていたり、すべてが和風に……!
    生の舞台、とても面白かったです。お見事!!

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    2013年09月18日
  • 新訳 十二夜

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    悲劇のマクベスを読んでから喜劇の十二夜読むとギャップがすごい。これはほんとに喜劇だ。おもしろかった。登場人物たちの軽妙で滑稽で洒脱なやりとり、それからドタバタ劇は、ちょっと三谷幸喜を思い出した。

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    2013年03月28日
  • 新訳 ドリトル先生アフリカへ行く

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    子供の頃に岩波書店発行の井伏鱒二訳を読んだことがありましたが、内容を忘れてしまい、新訳があることを知ったので、こちらを読んでみました。

    まず、挿絵が可愛くて、びっくりです。手元にある子供の頃に親に買って貰った岩波少年文庫版と比較すると、ドリトル先生の妹のサラや、バンポ王子がもの凄く可愛い絵になってます。
    個人的には新訳のイラストが可愛くて気に入ってます。(ポリネシアのパラパラ漫画付き!)

    訳自体も分かりやすくなっていて読みやすかったです。ただ、新訳で「ボクコチキミアチ」となっていた動物の訳は、井伏訳の「オシツオサレツ」でも良かったかなぁ、と思います。

    また、人種差別問題に関係する表現につ

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    2013年03月23日
  • 新訳 ロミオとジュリエット

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    授業でレポートを書くために読みました。
    何となく話は知ってたけどちゃんと読んだのは初めて。

    もっと悲劇的なイメージだったけど、以外と下ネタか多くてびっくり(笑)

    しかも、出会って何日目でこの展開にいったの、これ?
    色々と、驚きの連続でした。

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    2013年01月09日
  • 新訳 ドリトル先生アフリカへ行く

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    ドリトル先生が動物と話せるのがすごいところです。そんな獣医がたくさんいたら、動物たちは嬉しいと思います。

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    2012年10月25日
  • 新訳 ロミオとジュリエット

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    ネタバレ

    レオナルド・ディカプリオの主演映画『ロミオとジュリエット』を見ながら、対照させて本文を読んでみた。

    いやまったくほれぼれしてしまうくらい、原典に忠実に映画が作られていて、非常に楽しめました。

    映画も、翻訳本も。

    シェイクスピア翻訳と言えば数々の名訳珍訳が出ていますが、この角川文庫の新訳版は、とても読みやすいです。

    巻末解説が鴻上尚史さんで、シェイクスピアが取っつきにくいと感じている人ほど、一度は読んでおきたい解説です。

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    2011年11月01日
  • 鏡の国のアリス

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    チェスのルールを知ってたらもっと面白かったかも。でも素敵な言葉あそびはやはり魅力的です。最後のアリスへのさようならが切ないです…。

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    2011年10月27日
  • 鏡の国のアリス

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    イギリス文学らしい幻想小説

    私が読んだのは岡田忠軒さんの訳で上手く和訳されてたけど、英語の言葉遊びとか、あと鏡とチェスをモチーフにした幻想的な世界。主人公のアリスは、最初のほうですぐに判るコトだけど小学校低学年くらいの年齢で、小説の最初から最後までアリスに知覚される世界なんだけど、それが徹底されてる。

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    2011年09月15日
  • 新訳 マクベス

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    No.6の影響をモロに受けた選書。
    ロミオとジュリエット、ベニスの商人と読んだけど、
    マクベスを読んで、シェークスピアがはじめて面白いと思った。

    韻を踏んで書かれているなら、やはりオリジナルの言語で読みたいところだけれど、
    そのリズム感を殺さない、なるほど名訳。

    まるで、シュルレアリスムの絵画を観ているよう!
    韻文を多用しているから、西尾維新好きに受けそう。

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    2011年07月14日
  • 鏡の国のアリス

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    ほとんどが言葉遊びで頭がこんがらがった。
    最後、ルイス氏がアリスに贈った詩がなんとも言えない切なさ。

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    2016年01月02日
  • 新訳 ヴェニスの商人

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     財産のない情熱家バサーニオは、噂に名高い女相続人ポーシャに求婚するために金が必要だった。大商人アントーニオは、この若い友人のため、航海中の全財産を担保にユダヤ人金貸しシャイロックから大金を借りる。シャイロックは無利子で融資するといった――ただひとつ、「期限を破った場合は、アントーニオの胸から肉一ポンドをもらう」と条件をつけて。

     2005年秋に映画『ヴェニスの商人』公開に合わせて出たもの。
     すばらしい訳だと思います。シャイロック、アントーニオ、バサーニオ、ポーシャ、それぞれの人物像に口調がぴったり合っている。
     これを小田島訳で読んだのは映画公開のころだったし、映画もこのところ観返してい

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    2010年11月05日
  • 新訳 ロミオとジュリエット

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    言わずもがな、シェイクスピア不朽の名作です。

    話の大筋は知っていたのですが、本として読んだのは初めてでした。

    最初、時代背景に少し戸惑いました。が、脚注やあとがきなどで、その辺は充分補完されているので問題ありません。


    内容的には、今や定番化した「叶わぬ恋」の物語です。
    しかしこの「今や定番化した」という既視感が厄介で、どうしてもありふれた物語に感じざるをえません。

    それは恐らく、現代の悲劇の大半が、この物語のオマージュであるということが一番に挙げられるでしょう。

    ですから、当時の人達がこの物語を見た時の感動を、現代人が感じるということは非常に難しいのではないでしょうか。


    そうい

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    2010年05月23日
  • 新訳 マクベス

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    シェイクスピア四大悲劇の一つ。
    ハムレットと真逆のような内容。
    歴史を多少ねじって書いてあるらしく、古今東西を問わず、勝者が歴史を紡いでいることを感じた。
    英語で読むともっと文学的な考察ができそうだけど、一生無理だと思った。(文法やらスペルが違う)
    裏テーマが色々あるみたいで、脚注でその辺を解説してくれてたから初心者にも読みやかった。

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    2010年05月06日
  • 新訳 リチャード三世

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    それぞれのページにある但し書きを読んでいると、原書が読めない歯がゆさに残念な思いが重なってきます。
    翻訳版では色々な言葉遊びが楽しめない寂しさがあります。

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    2010年03月21日
  • 新訳 ヴェニスの商人

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    シェークスピア作品特有の、たたみかけるようなクライマックスのシーンがすごくスカッとしますよ。すっきり~、そしてかなり愉快!

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    2010年03月20日
  • 新訳 ロミオとジュリエット

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    てっきりこってこての純愛悲恋モノだと思ってたので、思いっきり下ネタが盛り込まれてるのに驚きました。さすがだぜ、シェイクスピア!

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    2009年10月04日
  • 新訳 ロミオとジュリエット

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    くだけた現代語で訳されているのでかなりわかりやすい。一度舞台を見てから読むとさらに理解が深まると思います。

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    2009年10月04日
  • 新訳 から騒ぎ

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    本作のラブコメディとしての完成度は、まさに傑作と呼ぶにふさわしい。
    ただ、河合訳シリーズ特有の「押韻」の試みについては、評価が分かれるところだろう。個人的には、ライム(韻)を優先するあまり日本語の自然なリズムが損なわれているように感じられ、没入しづらい面があった。
    しかし、ストーリー展開やキャラクターの魅力は掛け値なしに素晴らしく、一気に読ませる力がある。

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    2026年03月07日