河合祥一郎のレビュー一覧

  • 不思議の国のアリス
    『不思議の国のアリス』は子供の頃にディズニーの絵本で読んだきりで、原作本を読むのは初めて。子供の頃はその絵本が大好きだったけど、白ウサギとハートの女王が出てくるくらいしか覚えてなかったので改めて読んでみました。
    登場人物(動物)が多くて、支離滅裂なお話だけど、ずっと読み継がれているってことは面白いの...続きを読む
  • 新訳 マクベス
    『バンパイヤ』を読んだのは『三つ目がとおる』『どろろ』のあとで、それらよりも印象に強いものではなく、どちらかというと感想に困る類の作品だった。
    間久部緑郎というユニークな名前の元ネタがシェイクスピアであることはコミックスの折り返しに著者自らの言葉で記されていたような気がするが、感想に困るたぐいの作品...続きを読む
  • 新訳 かがみの国のアリス
    角川つばさ文庫版「ふしぎの国のアリス」が読みやすかったので、続編のかがみの国も読んでみた。
    有名なハンプティ・ダンプティはこちらに出てくるのか。ストーリーというより、とぼけたキャラや言葉遊びを楽しむ作品かな、と思う。
    あとがきが良かった。あとがきを読んでから白のナイトのくだりを読み返すと、ちょっと印...続きを読む
  • 心を支えるシェイクスピアの言葉―――日本語訳と原文で味わう人生に効く110の言葉
    シェイクスピアの名言だけならネットを調べれば分かるが、言われた場面や関連する言葉が書かれている。おまけでは執筆順に作品とそのサマリーが並べられていて、名言を入り口にして作品に誘導しようとしている。
  • こんなに面白かった「シェイクスピア」
    シェイクスピア全作品をこれだけコンパクトに網羅
    、解説してくれるとは、初心者には感謝である。いきなり戯曲よりも、前もって物語の概要を押さえておけるので助かる。巻末の戯曲リスト、索引も役に立ちそう。
  • ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫
    青空文庫で読んだペスト王を、もっと新しい訳で読みたくて借りた。収録されてなかったけど。
    赤き死の仮面と黒猫とアッシャー家の崩壊は良かった。他は、好きな人は好きなんだろうけど、なんだか付き合いきれない感じがしてほとんど読み飛ばしてた。
  • オイディプス王
    ●ようやく、初めての古典。
    学生時代に歴史か国語の授業で確か触れたことがあったが、盛大なネタバレだけされていたのだなというのが読み終わって分かった。
    なるほど、父であり兄弟。なるほど子であり妻。。
    オイディプス王は(例の事件を除いては)至極真っ当な王様であるだけに、こんな運命を背負うのは酷すぎる(ま...続きを読む
  • 新訳 ナルニア国物語1 ライオンと魔女と洋服だんす

    全7巻です。

    4巻までしか出ていないので、7巻まで出てるのを探すのが筋です。
    何故にこの様な中途半端なことするのだろう。
    まあ、お好みで。
    緑の縁の児童向けの版は、同じ翻訳者で最終巻まで出てますので
    そちらがおすすめ。版元も同じ。
  • 不思議の国のアリス
    イギリスの児童文学。
    小学生の頃、ディズニーのふしぎの国のアリスを何回も見、スーパーファミコンのアリスのゲームを夢中でプレイしていた。
    原作(原文の言葉あそびの楽しさそのままに翻訳した、画期的新訳決定版らしいです)を初めて読みましたが、なんなんだ!なんてつかみどころのない物語なんだ!?と突っ込みつつ...続きを読む
  • ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人
    世界初の推理小説『モルグ街の殺人』
    小学生のころの児童書で初めて読んだときは、意外な真相におおいに驚いたのを覚えています。今回改めて読んで、推理小説というもののかたちはこの時点ですでに完成していたのだと感じました。

    狂気的な殺人現場、バラバラの証言、消え失せた犯人……。それを解くのは理屈っぽい名探...続きを読む
  • ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人
    新訳2冊連続刊行。先月の「黒猫」に続いて本書がその2冊目。「黒猫」がゴシックホラー編で、この「モルグ街」は怪奇ミステリー編というテーマ分け。
    このシリーズ、「作品解題」が丁寧なのに加えて、「ポーの用語」と「ポーの死の謎に迫る」というオマケボーナストラック的な読み物も充実(この部分だけで100ページ近...続きを読む
  • 不思議の国のアリス
    詩や本文中の言葉遊びなどを楽しみたいなら英文で読んだ方がいいのかもしれない。翻訳でも楽しめるようになっているが、読みながらきっと英文で読んだ方が面白いんだろうな……と思えてきてしまう。
    不思議の国(夢)であるだけあって一貫性や筋道はあまりなく詩や言葉遊びを楽しめないと面白さを見出すのが大変だった。
    ...続きを読む
  • ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫
    今まで読んだどのポーの翻訳とも一味違った雰囲気で面白く読んだのですが、訳者の河合先生のあとがきで「ポーの文章に込められた〈技巧〉を訳出することを第一に目指した」というお話しに、なるほど、と。
    また、巻末についている作品解題とポーの生涯紹介に60ページ使っているだけあってとても丁寧。詩の押韻の型とか細...続きを読む
  • 鏡の国のアリス
    10冊目『鏡の国のアリス』(ルイス・キャロル 著、河合祥一郎 訳、2010年2月、角川書店)
    1865年に刊行された児童文学『不思議の国のアリス』の続編。初刊行は1871年。前作以上にナンセンスな内容だが、物語全体を通して一つのチェスのゲームになっているという構成は驚異的かつ狂気的。訳者の解説が真実...続きを読む
  • 不思議の国のアリス
    今更ながら初めて読みましたが、アリスの思考がぶっとんでてクラクラする。少女だし仕方ないけど同化はできず。夢野久作作品読んだとき以来の混乱。
    好きなのはチェシャー猫。安全圏で引っ掻き回す役回り、好きです。
  • シェイクスピア 人生劇場の達人
     前半の3章はシェイクスピアの生い立ち、経歴。後半の4章はシェイクスピア劇の背景や特徴、思想について。
     シェイクスピアが生きた時代について、シェイクスピアの家族や生活について知ることができるが、シェイクスピア作品さながら、固有名詞も多いので頭に入りにくいが、何となくは分かった。当時のことを知らない...続きを読む
  • 不思議の国のアリス+鏡の国のアリス 2冊合本版

    解説を読んで驚き

    本編を読んでいた時は不思議な世界をただ歩き回るだけの話で内容に意味は無いと思っていたが、実際のチェスに対応した話にしていると分かり鏡の国のアリスはより凄い作品に感じた。
  • 不思議の国のアリス
    2度目読み終わり。
    アニメ、映画とは全く違う不思議な世界観。
    読んでると頭おかしくなりそうな時もあるけどこの不思議な世界がクセになる。
  • 心を支えるシェイクスピアの言葉―――日本語訳と原文で味わう人生に効く110の言葉
    CSIでグリッソムが、口にするのがカッコいい!と思ったので、私も。

    口にするシーンは、なかなかないけど、あれ?このフレーズはリスペクトしてる?と、思えるのが、楽しい。


  • 若い読者のための文学史
    イギリスを中心とした文学史。残念な事に古典的名作を読まずに来てしまったので、大まかにでも作品に触れたいと思い若くないけど読んでみた。名の知れた大作が並び読んでみたい作品も多い。本として読んでいなくても古典的名作は映画化されている物が多く、映画の印象が頭に残っていたりする(原作に忠実かはさておき)。若...続きを読む