河合祥一郎のレビュー一覧

  • 新訳 ロミオとジュリエット
    あまりに有名な恋愛悲劇。パリスがロミオに殺されてしまうところはすっかり忘れていたのでびっくりした!ロミオもジュリエットもマーキューシオもティボルトもロミオの母も、死ぬ必要はなかったけど、でもでも、パリスはほんと、なんで殺されなければいけなかったのか。
  • シェイクスピア 人生劇場の達人
    シェイクスピアの生い立ちや当時の演劇、政治と宗教事情が半分、喜劇と悲劇についての解説、そして、シェイクスピア作品の哲学。

    作品論について、もっと突っ込んだものが読みたい。
  • 新訳 マクベス
     これほど評価が難しい本に出会ったのは久しぶり。この『マクベス』はそれほど長い物語ではなく、更には将軍が主君を殺し王位に就くも、本来の王位継承者に殺されてしまうという簡潔なストーリーである。それも当時の王様に献上した話であるためか、何処か媚びへつらっているような印象を受けてしまう。それなのに『シェイ...続きを読む
  • シェイクスピア大図鑑
    感想を箇条書きでつらつらと。

    「じゃじゃ馬馴らし」は一度白水社の翻訳読んでみようかと思う。自分が持っていた印象と全く違う解釈に出会えた。
    「ヴィーナスとアドーニス」は当時かなりのエロ本だったんだろうなと思った。というか、部分的に載ってるのを読んでるだけでもかなりエロいです。想像させるからですよねそ...続きを読む
  • 新訳 十二夜
     ありきたりといえばありきたりな恋愛模様もシェイクスピアに掛かれば登場人物全てが何らかの啓示や教訓を示しているかのような壮大な物語に変貌するというのはやはり凄いと思う。一見するとただ遠まわしでややこしいだけに見える台詞も深く読み取っていけばそこらの教科書よりも深い道徳を教えてくれるような気がする。
  • あらすじで読むシェイクスピア全作品
     その名の通り、「あらすじで読むシェイクスピア全作品(戯曲40作と詩編)」。「手っ取り早く筋を確かめたり、登場人物名や人物関係を確かめたり」(p.3)するためのもので、四大悲劇、その他の悲劇、喜劇、歴史劇、問題劇、ロマンス劇、詩のジャンル別に、あらすじと人物相関図、鑑賞のポイント、名台詞が紹介されて...続きを読む
  • シェイクスピアの正体
     「田舎の公立学校を出たか出ないかわからないような学歴で、しかもずっと役者業に携わっていたのなら執筆のための勉強も調査も取材もする暇などなかったはずだ。それなのに、すらすらとこんなすごい作品を書けたはずがない。どうしてそんな芸当ができるというのか。一体、シェイクスピアとは誰だったのか。」(p.50)...続きを読む
  • 新訳 ふしぎの国のアリス
    読み聞かせに使用。言葉遊びがすべて訳されているのがすごいといえばすごいが、とにかくナンセンスな世界で、読んでいるといつも眠気が襲ってきた。でも子どもには面白かったようだ。とくにチェシャー猫が消えた後、にやにや笑いだけが残っているという有名な箇所が受けていた。
  • 鏡の国のアリス
    今読んでもよくわからないことがたくさんあるけれど、
    夢の中だし、大人の目線で読んではいけない本ですね。相変わらずアリスが色んな人と巻き込まれながら女王になろうと進んでいくんですが言葉遊びが凄いですね、ちょっと真似したくなります。普段もちょっとそういう遊びを考えたりしたくなりますね。
  • 新訳 ハムレット
    学生時代、受験勉強として著名な書籍と作者を覚えるということをした。大変無駄な労力であり、わずかしかない記憶のための脳スペースをこのようなことに使うのはもったいないのではないか、とか、ブツブツ思いながら暗記した。

    時を経て。
    あの頃暗記したおかげで有名な書籍の書名は知っているので、ちょっとした会話...続きを読む
  • 新訳 夏の夜の夢
    シェイクスピアの喜劇。ここまで立て続けに悲劇ばかり10作近く読んでいたので、なんだか和みました。あらすじも何も知らずに読み始めたので、もちろん悲劇だと思いこんで読んでいました。4人の男女が愛憎のもつれで殺し合うんではないかと、ハラハラしながらページをめくっていましたが、なんか惚れ薬とか、プロレタリア...続きを読む
  • 鏡の国のアリス
    せっかくのシャレもよくわからないところが
    あったりしたから、自分が読むにはまだ早いのかな…なんて思ったりしたのでもうちょっとオトナになってからまた読む。
  • 新訳 ロミオとジュリエット
    初めてこういう類の本を読んだ。

    キャピュレット家主催の宴会の場で出会ったロミオとジュリエットが一目惚れした。

    紳士淑女の極みのような人格が、互いを想うときには言葉も振舞いも取り乱してしまう様が印象的であった。

    その互いの身分とのギャップから、どれほど好きなのかを読者に印象づけていた。

    しかし...続きを読む
  • 鏡の国のアリス
    ハンプティダンプティとかジャバウォッキー出てきた。
    不思議の国のアリスと混同してる部分が結構あった。

    ナンセンスな文章で、不思議で不気味で良かった。


    しかし訳者後書き読むとちょっと複雑。
    ロリコンか・・・・。
  • 新訳 夏の夜の夢
    シェイクスピア喜劇の代表作、1594-96頃の作とされる。原題は『A Midsummer Night's Dream』で、Midsummer は「真夏・盛夏」ではなく「夏至」ないし「ヴァルプルギスの夜」と解釈され、いづれも妖精が活動的になる祝祭的な夜だという。

    「左右の目に違ったものが映っている...続きを読む
  • 鏡の国のアリス
    前作よりも論理とか言葉遊びの要素が多い。そして、よりナンセンス。
    アリスと同じように、場面や人が何の前触れもなく変わったりする事に慣れてしまえば、結構世界観を楽しめる気がします。
  • 新訳 マクベス
    いろいろと納得いかない部分はあったなぁとかそこでその行動はどうなんだとか思うものの、罪にさいなまれて幻覚を見る夫婦は好きでした。劇で見てみたい~
  • 新訳 ロミオとジュリエット
    あとがきにもあったけど、ト書きが少なく、ほぼ台詞で状況説明がされてるから舞台や映画を見ずこれだけ読んだら理解するのが結構むずかしいと思う。
    お互いを想う台詞は詩的ですてきだけど、ロミオとジュリエットは長い付き合いがないのにどうしてそんなに相手のことを情熱的に愛してるのかわからなかった。理屈で説明でき...続きを読む
  • 鏡の国のアリス
    不思議の国のアリスの続編。今度はアリスが鏡の国へいっちゃう。ただ、「鏡」要素があるのは冒頭だけで、中盤からはアリスがチェスの駒となって盤面をうろつく話になってしまう。同じような人物(赤のクイーン、白のクイーン)が何度も登場してくることで、不思議さよりが減った気がする。その分、クイーンをはじめとした登...続きを読む
  • 新訳 十二夜
    シェイクスピア(1564-1616)の、『夏の夜の夢』『じゃじゃ馬ならし』『空騒ぎ』『お気に召すまま』と続いた"喜劇時代"の最後の作品、諸説あるが1599から1601年頃の作とされる。なおこの後、四大悲劇を産み出すことになる"悲劇時代"へと向かっていく。

    本作は、主人公女性の異性装とそれによって...続きを読む