河合祥一郎のレビュー一覧
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本書は、時間を有効に活用する時間術についてのエッセイである。
正直、時間術について学ぼうと思えば、得られるものは少なかった。ネットや本で見たことある内容ばかりだったように感じた。
しかし、格言にしたいフレーズはいくつか見つけることができた。
【集中力がなければ──言い換えれば、脳に何を考えるかを命じ、命じたとおりにさせる力がなければ──本当の意味で人生を生きることなど不可能だ。(7章より)】
集中力を生み出すための方法は、自身が集中できる所作や環境作りをすることだと思う。結局、これらの行為は自分の脳を操ることであり、ひいては自分が望む人生を生きることにつながることだと、再認識させられた。
【自分の時間を全活用しようという取り組みを始める際に、扱うのは自分の時間であって、他人の時間ではない(12章より)】
自分の時間を有効に活用しようとする過程で、まだ時間の重要性に気づけてない他人を見下すことに、筆者は危惧を抱いている。自分は自分。他人は他人。
ちなみに、本書は100pちょいで約900円。割高である。しかし、解説とセットで読むとしたら、余裕でお釣りが返ってくる。それぐらい、河合祥一郎氏の解説が良かった。
具体的には、筆者の思想の下地となっているストア派の哲学思想を解説している。そして、時間に関するシェークスピアの格言を載せている。
さらに、本文中に引用された未邦訳のハズリットの詩に関するエッセイを訳してくれている。
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Posted by ブクログ
6歳息子、そろそろファンタジーもイケるのでは……と思い、とりあえずナルニア。総ルビありがたい。
黙読してもらおう、と目論んでいたのだけど、「読み聞かせてほしい」と言われた。6日ほどかけて読み終える(7日目は休まれた)。
子供時代、父親から「ナルニアは面白いから読んで!お父さんは100回は読んだ!!」と言われて手に取ったものの、何が面白いのか真剣によく分からず(ゾロリのほうが面白かった)、1回読んでポイッとしていたナルニア。
今回読んでも、親的には「ストーリーの作りが雑」という思いが去来した(アスランの「古の魔法よりさらに古い魔法」の箇所でズコーしてしまった)。
が、息子は大興奮。読み終わって「ナルニアってシリーズなの知ってた?」と聞いたら「2巻早く買って!!!!」と言われてしまう。
でも考えてみると、ナルニアにはファンタジーの「ファンタジーらしさ」が全部詰め込まれているのかも。スターウォーズ観て「スターオペラあるあるしかないじゃん、つまんね〜」って思っちゃうのと同じかな。
そういえば絵本にはあんまり、ファンタジーらしいファンタジーってないのかも。そもそも絵本はジャガイモでもクマでも基本的にめちゃくちゃ喋ることが前提になっている世界観を共有しているからな。
白の魔女めちゃくちゃこえ〜! アスランつえ〜! 俺の部屋のクローゼットもナルニアにつながってたらいいのに〜! とニコニコする息子を見ながら、この人はめちゃくちゃピュアなんだなあと思った。このピュアさ、絶やしてはいけない…… -
Posted by ブクログ
支離滅裂、でもなんだかクセになる
ユーモラスな言葉遊びと不思議な世界観に没入
--- この本を読んだ経緯 ---
・言わずと知れた名作であることは認知していつつも未履修だったので、教養のためにもと思い今更ながら一読しました。
--- 感想 ---
・アリスはあっけらかんとした性格だったから良かったですが、自分がこの世界に行ったら打ちのめされてしまうんじゃないかと思うくらい登場人物たちは優しくないです笑
・ただ、そんなおかしな世界でも、韻を踏んだリズミカルな詩があったり、ユーモア溢れる言い回しが多いので、ポップ感と不気味さが混ざりあったなんとも癖になる物語でした。
・台所では怒鳴り散らしていた公爵夫人に対してアリスが言った、
「たぶん、人がぴりぴりしてしまうのは、いつだってコショウのせいなのよ」
というセリフが好きでした。
一見おかしなことを言っているんだけど、なんだか笑えてくるような、日本の小説などではあまり味わうことの無い文章を体験できて新鮮でした。
・意味なんて深く考えずに、ただただ物語の流れに身を委ねて楽しむという読書の仕方もあるんだなと気づくことが出来ました。
・とはいえ、あとがきにあるように、登場する人物や動物たちは実在の人がモチーフになっていたりもするそうなので、それを踏まえて改めてもう一度読み直してみたいなと思いました。
・読む度に見えてくる世界が変わりそうな、そんな不思議な気持ちになる楽しい本でした。 -
Posted by ブクログ
時間の使い方次第で幸福になれるよという内容。時間の使い方ノウハウというよりは
人生を豊かにする知恵が書かれていました。
共感できた箇所を少しご紹介します。
・人よ汝を知れ
自分の限界を知り、性格を知り、心を知り
どんな人生を送りたいかを知るということ
人は頭で考えて行動しているつもりでも、実際理性は意外に働いていない。かなり本能的に生きている。
・原因と結果を常に把握すること
どうしてそうかるかがわかれば、人生は面白くなる
・物知り顔の気取り屋
自分は人より知識を持っているかのように振る舞う人間にはならないこと
現代は効率化進み、自分の自由な時間を生み出すことができる時代になったのにも関わらず、
やらなきゃいけないことは後まわしにして、手軽に楽しめるSNSやゲームで費やしている。
仕事に追われ時間がない。
忙しいのは事実でも、より効率がいい仕事をするためには休養も必要だと思う。
あの時もっとこうしていれば良かったと後悔する人生にしない為に生きていきたいと思いました。
この本の欠点としては洋書で時代背景が違うので癖があり、読みにくいと感じるところもある。
解説を読んで、解釈できる文章もある。
途中でシェイクスピアを絶賛し始める。笑
ただ、この時代にお金より時間が大事だよという内容を本にしていることが凄いと思いました。そして、あとがきも含め125ページという薄い本。
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『鏡の国』はチェスゲームと連動しているらしく、全くチェスを知らない私にとっては……なぜ駒がそこに動くのかが分からなかった。
注釈には「正式なゲームではこうなる」みたいな事が書かれているが、それがさっぱり理解できない。
けれど、物語はチェスゲームを知らなくても読み進めることが出来る。
読み直したいかと言われたら……もうお腹いっぱいなのでごちそうさま。な気分。
こちらも「不思議の国」と同じく夢オチ……のようなのだけれども、自然に現実に統合されて行くので、章タイトルに「めざめて」がなかったら、どうなったのだろう?と考えてしまったかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレテンポよく物語が進む上にコロコロと場面が切り替わる。さらには多彩なキャラが出てくる。まるで、ネット小説を読んでるようだと思った。
もともと、少女に話した話(その場で作り上げた)を本にまとめたらしい。少女が退屈しない話をと作っているうちにそうなったのだそうだ。作りもなんだかネット小説に似ているような気がしてしまった。
もちろん、この時代にネット小説なんてものが存在するわけがないのだけれども『退屈しないように』コロコロと話しが変わるのはネット小説の特徴でもあるわけで。
で、知ってるようで知らない。「不思議の国のアリス」のラストってどうなるんだろう?
と思っていたら、夢オチだった。
確かにあれだけ話を広げて、謎だらけにして、回収不能と言うか……その必要がないのかもしれない。
むしろ、「夢でした」の方が納得しやすい。
ここにやたらに変な説明が出てくると『不思議の国のアリス』が壊れてしまうような気さえしてしまう。 -
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ネタバレ昨年刊行されたE.A.ポーの新訳傑作選。3冊シリーズの第1弾にあたる『ゴシックホラー編』。
ポーの語りの技巧、言葉への拘りを訳出することに腐心したと訳者あとがきにあるが、訳自体はとても読みやすく、それでいて軽過ぎない。約80㌻に及ぶ作品解題とポーの生涯についてもかなりの読み応え。
『ゴシックホラー編』と銘打たれているが、収録作を読み進めていくと、ポーが“生き埋め”や“地下への閉じ込め(壁に塗り込め)”、”蘇る美女“といったモチーフを繰り返し登場させていることに改めて気付く。それらはお気に入りであったと同時に、ポー自身に閉所恐怖症なり、何らかのオブセッションもあったのだろうな、と思えてくる。
掉尾を飾る「跳び蛙」は、王様らに虐げられた道化師の復讐譚だが、これを下地に江戸川乱歩が書いたのが「踊る一寸法師」なのは有名な話。だが、乱歩が自分のフリークス嗜好や猟奇趣味全開で書いた酸鼻な残酷譚であるのに対し、ポーも同じく残酷ではありながらどこか冷静な観察者の目を保っているのがわかる。ポーの冷静な目、第三者的な態度、雰囲気というのは、例えば「黒猫」のように一人称で書かれた作品でも(狂気や恐怖にかられている描写ですら)感じられる。これは雑誌編集者としての経験も影響していたのではないか……と先日の読書会で聞いて、なるほど、と納得。
また、ポーの出世作と言える「大鴉」はじめ詩作も3編収録されているが、作品解題では各詩の構成や韻律について詳細に解説されており、「小説は面白いけど詩はどうもわからなくて」という読者(自分含め)にも、ポーの詩の技巧と凝り、味わい方が理解し易くなっている。
ポーは何度も読んでるよ、と言う人でも新たに愉しめる1冊ではないかと思う。 -
Posted by ブクログ
約2400年前に書かれたギリシャ悲劇が本として読めることに驚きです。
本によって訳し方など内容が若干違いがあるようですが現代でもとても読みやすかったです。
冒頭の怪物スフィンクスの件だけ、物足りなさを感じました。
「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本脚。これは何か」という謎をかけてテーバイの住民を苦しめてた怪物スフィンクスの謎を解いてテーバイを解放した。
調べてみると
怪物スフィンクスは人々になぞなぞをかけて答えれなければ食べてしまっていたそうです。
オイディプスが謎を解いて答えは「人間」でした。
謎を当てられたスフィンクスはショックで山の上から身投げしたそうです。
物足りなさのおかげで色々調べてオイディプス王を更に楽しめたので結果的に良かったです。