河合祥一郎のレビュー一覧

  • 不思議の国のアリス

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    ネタバレ

    テンポよく物語が進む上にコロコロと場面が切り替わる。さらには多彩なキャラが出てくる。まるで、ネット小説を読んでるようだと思った。



    もともと、少女に話した話(その場で作り上げた)を本にまとめたらしい。少女が退屈しない話をと作っているうちにそうなったのだそうだ。作りもなんだかネット小説に似ているような気がしてしまった。
    もちろん、この時代にネット小説なんてものが存在するわけがないのだけれども『退屈しないように』コロコロと話しが変わるのはネット小説の特徴でもあるわけで。



    で、知ってるようで知らない。「不思議の国のアリス」のラストってどうなるんだろう?
    と思っていたら、夢オチだった。
    確か

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    2025年05月03日
  • ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人

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    今まで読んできた日本の推理小説に度々登場する作家エドガー・アラン・ポー。
    やっと読むことができました。
    「モルグ街の殺人」は、世界初の推理小説とされ、1841年と今から180年も前の作品です。
    冒頭の部分は少し読みづらいですが、トリック自体は斬新で面白かったです。
    他にも、暗号解読や推理ものがあり、楽しめました。

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    2023年11月05日
  • ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫

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    ネタバレ

     昨年刊行されたE.A.ポーの新訳傑作選。3冊シリーズの第1弾にあたる『ゴシックホラー編』。

     ポーの語りの技巧、言葉への拘りを訳出することに腐心したと訳者あとがきにあるが、訳自体はとても読みやすく、それでいて軽過ぎない。約80㌻に及ぶ作品解題とポーの生涯についてもかなりの読み応え。

    『ゴシックホラー編』と銘打たれているが、収録作を読み進めていくと、ポーが“生き埋め”や“地下への閉じ込め(壁に塗り込め)”、”蘇る美女“といったモチーフを繰り返し登場させていることに改めて気付く。それらはお気に入りであったと同時に、ポー自身に閉所恐怖症なり、何らかのオブセッションもあったのだろうな、と思えてく

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    2023年08月30日
  • 不思議の国のアリス

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    子供の頃読んだアリスよりも、わかりやすい表現だった気がする。
    アリスは色んなところから出てるからわからないけど、多分、訳してる方が違うのかな?

    ことば遊びの表現が面白くてすいすい読める。
    意味わからない。
    というか意味は特にない、それがいい。

    巻末に解説がついてるのがいいね。

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    2023年04月27日
  • オイディプス王

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    随分前に岩波文庫で読んだような気がするけど、改めて再読。古典中の古典な訳で、内容は分かっている。そもそもこれが悲劇として上演された古代ギリシャにおいても、観客たちはオイディプス伝説について現代の我々以上によく馴染んでいたはずだ。それでも読み始めると「世帯で最初の推理小説」と言われるだけある緊張感のある展開からのオチのわかっているどんでん返しに翻弄されてしまう。人間と神を使ってドラマを作る、そしてそれを楽しむ感性がいつになっても変わらない普遍的なものであることを再確認する。

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    2023年04月26日
  • 不思議の国のアリス

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    鏡の国のアリス同様に、実写化された映画などを見ているせいでファンタスティックな世界観をイメージしやすいですが、本の中にはそこまでの詳しい描写はありません。
    しかしながら、アリスや出てくる登場人物のセリフ、快いテンポ感からそれらを感じされる名著です。
    また、翻訳者の意地と言いますか、日本語の韻に世界観を壊さずに当てはめた凄さも堪能できます。

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    2023年02月25日
  • 鏡の国のアリス

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    実写化された映画などを見ているせいでファンタスティックな世界観をイメージしやすいですが、本の中にはそこまでの詳しい描写はありません。
    しかしながら、アリスや出てくる登場人物のセリフ、快いテンポ感からそれらを感じされる名著です。
    また、翻訳者の意地と言いますか、日本語の韻に世界観を壊さずに当てはめた凄さも堪能できます。

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    2023年02月08日
  • 人間のしがらみ(上)

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    ネタバレ

    2023年元旦からぼちぼち読みました。
    主人公フィリップはモームのことかな。自伝。
    ころころと学ぶべきことを変えてドイツに行ったりイギリスにいったり、画家になろうとしたり公認会計士になろうとしたり。医者の勉強を始めたところ。伯母さんやさしかったな。だれの目線で読んだらいいんだろう。フィリップにはらはらしてしまう。そして女をかなり蔑視しているよー。

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    2023年01月05日
  • ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人

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    ポー傑作選2 怪奇ミステリー編
    『モルグ街の殺人』
    著:エドガー・アラン・ポー
    訳:河合祥一郎
    令和4年 角川文庫


    角川文庫から出ているエドガー・アラン・ポーの傑作選。怪奇ミステリーが沢山集められていて、面白い話が沢山。
    何作かに登場するデュパンは本当にスマートで、ホームズのモデルになったと言われても納得なキャラクター。
    巻末にはポーの死の真相に迫る文章もあって、面白い。

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    2022年10月26日
  • オイディプス王

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    約2400年前に書かれたギリシャ悲劇が本として読めることに驚きです。

    本によって訳し方など内容が若干違いがあるようですが現代でもとても読みやすかったです。

    冒頭の怪物スフィンクスの件だけ、物足りなさを感じました。

    「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本脚。これは何か」という謎をかけてテーバイの住民を苦しめてた怪物スフィンクスの謎を解いてテーバイを解放した。

    調べてみると
    怪物スフィンクスは人々になぞなぞをかけて答えれなければ食べてしまっていたそうです。
    オイディプスが謎を解いて答えは「人間」でした。
    謎を当てられたスフィンクスはショックで山の上から身投げしたそうです。

    物足りなさのおかげ

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    2022年09月29日
  • 不思議の国のアリス

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    ネタバレ

    ディズニー版は知っていたものの、原作はちゃんと読んだことが無かったので読んでみた。文章やキャラの発言、歌が韻を踏んでいたり、知らないエピソードがあったり、意外とアニメ版と大きく違っているのだなあとびっくりした。帽子屋さんももっと色々出番があるのかと思いきやほとんど無かった。

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    2022年08月24日
  • 鏡の国のアリス

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     子どもの頃に簡略化された絵本を読んだだけだったので、ちゃんと読むのは今回が初めて。実写映画に出てきたジャバウォックなどは、こちらに登場してたのか。
     解説にて、白のナイト=キャロルで大人になっていくアリスを見送るシーンとあり、彼の想いが込められた物語という側面があることを知った。一見とりとめのない物語のようで、全体的にチェスのゲームになっている構成に度肝を抜かれた。
     テニエルのアリスは生き生きとしていて、想像とベストマッチ。

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    2022年04月24日
  • ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫

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    いろんな人の訳で何度も読み、何度も読みたくなるポー。”お話”の原型が詰まっているように思うんだよね。

    巻末の「数奇なるポーの生涯」も力作で、1篇の作品のようですらある。

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    2022年04月03日
  • ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫

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    エドガー・アラン・ポーの名作が詰め込まれた短編集。今作はあの有名な「大鴉」などの詩も含めたゴシックホラー編。読んだ事のある話もあればタイトルだけ知っていた話もありで、どの話もポーの技巧が凝らされた話ばかりである。「大鴉」だけでなく「黒猫」や「アッシャー家の崩壊」に「赤き死の仮面」も収録されているので、そんなに分厚くないながらも読み応えは抜群にあった。

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    2022年03月22日
  • 若い読者のための文学史

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    神話と叙事詩の時代から、インターネットとSNSの時代まで。イギリスを中心に、時代ごとの文学史的ヒーローをピックアップし、コラム形式で解説。著作権という概念が生まれてきた経緯や、資本主義が文学に与えた影響なども取り上げる、軽い語り口で読みやすい文学史入門。


    叙事詩を語るのにマーベル映画を引き合いにだしたり、かなりくだけた文章ですごく読みやすいし文学史としてフレッシュで楽しい。一つのトピックについて章内で現代への影響までコンパクトに語ってくれるので、時系列を追ってなくてもその章だけ読めば話がわかるコラム形式。目次通り読まず、つまみ読みでも面白く読めると思う。正直、表紙がとっつきづらいので、もう

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    2022年03月06日
  • あらすじで読むシェイクスピア全作品

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    シェイクスピア全作品が、ジャンルごとにほぼ執筆順に並んでいて、端的にあらすじや登場人物を再確認するのにとても役立った。

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    2022年01月28日
  • オイディプス王

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    齋藤孝さんの「読書する人だけがたどり着ける場所」で紹介されていて読んでみた。
    自身、文学に限らず古典にはこれまで全くと言っていい程触れる機会がなかったが、良いきっかけだと思って読んでみた。
    まず何より、これだけのストーリー性のある話が、紀元前の時代に作られ、現代にまでその形を残している点に非常に感動した。
    ストーリーはある程度わかった上で読んではみたが、それでも楽しく読ませていただいた。
    オイディプス王自身が真実に気づいた後の狂気に満ちた行動もさる事ながら、解説にもある通り妻であるイオカステ妃が、いつどのタイミングでその事実に気づいたかという点において、諸説あるというところは非常に興味深かった

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    2022年01月16日
  • 鏡の国のアリス

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    「不思議の国のアリス」から半年後のお話。
    子ネコのキティとおしゃべりをするアリスは、暖炉の上の鏡をくぐり抜けて、鏡の国の部屋にかろやかに跳び降りてしまいます。
    鏡の国では文字がさかさま。
    赤と白のキングやクイーン、しゃべるお花たちや、卵のハンプティ・ダンプティに出会います。
    小さな丘から見た田園は、大きなチェス盤みたいに仕切られていました。
    次々と起こる不思議な出来事に想像力をかき立てられ、訳者のあとがきによって、この物語がより鮮やかものになりました。

    「不思議の国」は、子どもの頃何度も繰り返し読んでいたのですが、「鏡の国」は初めて読みました。
    もし子どもの頃にこの本に出会っていても、きっと

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    2021年10月10日
  • 新訳 十二夜

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    嵐に遭遇し離ればなれになった双子の兄妹セバスチャンとヴァイオラ、妹のヴァイオラは男装し、シザーリオとしてオーシーノー公爵に仕える。シザーリオはオーシーノーの片想いの伝言役としてオリヴィアに伝えるが、オリヴィアはシザーリオに恋心を抱く。オーシーノーに興味はないが、シザーリオにまた会いたいオリヴィアの言葉が愛らしい。「でもまた来て。だって、あなたのせいで、あるいは、嫌いなあの方の愛が好きになるかもしれないわ。」”Yet come again; for thou perhaps mayst move That heart, which now abhors, to like his love.”

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    2024年07月11日
  • 新訳 から騒ぎ

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    リア王の悲劇の後は、軽い喜劇で心を中和。
    序盤のビアトリスとベネディックの心を探り合うような辛辣且つ軽妙な掛け合いが楽しい。フェイクと姦計に振り回され一度は諦めながらもクローディオはヒアローを、ヒアローと侍女の作り話を聞かされたビアトリスはベネディックを愛することになる。二つの恋が悪意と善意のなかで撹拌されながら、やがて不純物が取り除かれ実を結ぶ。

    「友情は不変といってよいが、色と恋が絡めば話は別になる。」”Friendship is constant in all other things,
    Save in the office and affairs of love.”

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    2024年07月11日