河合祥一郎のレビュー一覧

  • オイディプス王

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    高校一年生のとき(30年以上前)、担任兼世界史の先生が、この作品のあらすじをプリントで配ってくれて、衝撃を受け、ずっと記憶には残っていたものの、作品そのものは読んだことがなかったので、今回お気に入りの光文社古典新訳文庫で読んだでみた。
    紀元前にこんな込み入った話を書いて劇をしていた、というのは正直驚きだ。
    ギリシャ人が、「元祖ヨーロッパ人」面をして、EUから財政支援を受けてもまだ文化的には貯金がある、という感覚であるのも、気持ち的には分かるような気がする。かな。。

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    2020年10月21日
  • 新訳 夏の夜の夢

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    アブラゼミが姿を消し、ツクツクホウシとヒグラシが夏の終わりを告げる声を聞いて、滑り込むようにこの本を読んだ。日が落ちても暑さが抜けず、生暖かい夜風が肌を撫でる今日のような夜は、この作品の舞台にぴったりだ。

    若い男女たちが好きだの嫌いだのとやりあうところに、妖精たちが茶々を入れて一晩中の大騒ぎが始まるというドタバタ物語に、いつしか私も紛れ込み、彼らとともに賑やかな夏の夜の遊びを楽しむと、心なしか私の肌も汗ばんでくる。

    この本は、河合祥一郎氏の訳だが、この訳のすごいところは、わかりやすさとユーモアもさることながら、原文の押韻(ライム)をことごとく、日本語に訳しきってしまったところである。さらに

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    2020年09月21日
  • 新訳 ピーター・パン

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    ネタバレ

    改めてしっかり読んだことがなかったので手にとった。随所に使われる絵がとてもかわいくて上手い。

    ずっとピーターパンは3兄弟のところに現れたのだと思っていたけど、ピーターパンはウェンディのところに来たんだな(弟2人はおまけ)。
    ピーターパンは「おかあさん」のお話を聞きにきたという。ネバーランドの迷子たちも母を恋しがり、ウェンディは彼らのおままごとみたいな「おかあさん」になる。ピーターはおとうさん役。
    でもどんなにティンカーベルやタイガー・リリー、そしてウェンディが熱視線を注いでも、ピーターパンは恋を理解しない。第二次成長はダメなのか。

    この語り部は誰目線なのだろう?先にこれからの展開をバラした

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    2020年07月08日
  • 新訳 夏の夜の夢

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    シェイクスピアの喜劇。
    恋の甘汁により人間関係がはちゃめちゃになるが、最後はいい塩梅に落ち着き皆が幸せになる。
    妖精たちの劇はたしかに訳がわからずアマチュア感が強く感じられたが、楽しそうなギルドの集まりなのかな〜と想像が膨らむ。
    グローブ座で劇を見た後に読んだので、登場人物のイメージがしやすかった。
    当時は一人二役もよくある話で、そのおかげで劇だけではこんがらがっていた部分が本を読んで解けた。
    韻文が80%を占め、神秘的な表現が多く使われるこの作品は文学的だと感じた次第。
    わたしはハーミアの恋の捉え方、デミートリアスへの求愛の仕方がとっても正直でかっこいいと思った!

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    2020年02月17日
  • 新訳 ドリトル先生航海記

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    たくさんのお話があって、どこから読んでも楽しいです。
    ドリトル先生の家はまるで動物園のようで読んでいてわくわくします。
    私は、2話が1番面白かったです。笑
    ドリトル先生になって動物と話してみたいです。

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    2020年03月13日
  • 新訳 ロミオとジュリエット

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    シェイクスピアを立て続けに読んでみてるものの、さすがに30代も半ばを過ぎて、この内容はあまりに熱を持てず、早々にギブアップ。もっと若い時に読むべきでしたね。

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    2019年11月07日
  • 新訳 ドリトル先生アフリカへ行く

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    絵がかわいい!!かわいすぎる!
    ドリトル先生の妹がかわいすぎて驚きました。子供の頃に読んだ本の挿絵と違いすぎて衝撃。
    三年生の子どもが楽しく読みました。
    1人読みになれてきた子向けかな。
    物語が楽しいからというのが一番の理由としてあるのでしょうが、
    文の改行の感じが読みやすいみたいで、
    繰り返し読んでいます。

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    2019年10月03日
  • オイディプス王

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    「オイディプス王」は演劇の原点と言われるギリシャ悲劇だ。舞台には3人の役者しか登場しないので簡明だ。訳者がこだわった翻訳セリフはリズムがある。オイディプス王の舞台があるなら見てみたい。
    人生において読んで知っておいて損はない古典の1冊だ。

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    2019年03月19日
  • シェイクスピア 人生劇場の達人

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    前半でシェイクスピアの人物像を、時代背景とともに、生立ちから亡くなるまでを概観。後半は作品を通して、その魅力や哲学、伝えたかったテーマなどを解説。

    プライベートに関する資料は、本人が多くを処分したという下りがある。そのため、残っている記録などに推測を補って前半が構成されている。ロンドンで時に猛威を振るう疫病の恐怖、カトリックの弾圧、イギリス王位の交代による派閥の盛衰などが大きな時代背景。抜群の記憶力を駆使して、すらすらと美しい文章を綴ったシェイクスピアの作品は、人の心を強く打つ力を持っている、と締められている。

    後半部分から
    「場所が自在に変わり、時間を飛び越える」のも観客の想像力次第、こ

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    2018年12月30日
  • 新訳 マクベス

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     「きれいはきたない、きたないはきれい」とか "Tomorrow, and tomorrow, and tomorrow" の台詞で有名なシェイクスピア四大悲劇のひとつ、『マクベス』の河合先生による訳。日本語も原文と同じように、口に出すと心地よいリズムを刻むように意識して訳されたもの。
     10年以上前に「演劇集団円」というところの金田明夫がマクベス役の芝居を観て、魔女たちが「きれいはきたない、きたないはきれい」と歌っている声が今でも耳に残っている。
     あらためて読んでみると、色んな人が次々に殺されていく話で、特にマクダフの息子なんか出てきてひとしきり会話したと思ったら暗殺人

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    2018年04月24日
  • シェイクスピア 人生劇場の達人

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    シェイクスピアの生涯を辿る前半はやや退屈だったが、筆者が「シェイクスピア・マジック」と呼ぶその手法を解説する後半からは俄然面白く読めた。

    ・観客に興奮させたい場面ではわざと時間を速く進める。客観的時間の「クロノス」と主観的時間の「カイロス」を巧みに使い分ける。
    ・言葉一つで瞬時に場所を移動できる。
    ・自由自在な場所設定。場所の設定は観客の想像力に任される。
    ・オクシモロンであるうちは喜劇、悲劇の本質はヒューブリス

    シェイクスピアの時代、舞台に幕はなく、狂言と同じ張り出し舞台だった。
    プロセニアム(額縁)舞台が主流となった西洋近代演劇では、『三統一の法則』(時の統一・筋の統一・場所の統一)を

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    2017年04月24日
  • 鏡の国のアリス

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    白騎士がアリスに見送りを頼むシーンが素晴らしくて大好き。
    「あの岡を下り、あの小川を越えれば、そなたは女王になるんじゃ。が、ここで拙者をまず見送ってくれるであろうな?」「長くはかかるまい。ここで待っておって、拙者があの曲がり角についたら、ハンカチを振るのじゃ。すれば拙者も元気づくじゃろうからな」

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    2016年04月11日
  • 新訳 赤毛のアン(上) 完全版

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    たいへん有名な児童文学を、21になって初めて読む。「なんだこのとめどない妄想癖は……」とドン引きしていたのだけど、次第にその振り幅の大きさに惹きつけられていったり。この物語で一番可愛いのはマリラおばさんだけどな! おばさんの笑顔が少しずつ増えていくのが嬉しくてしょうがない。
    大きくない島の、大きくない村の大きくない学校と家という大きくない世界がこの世のすべてだと思っている、子供の無垢な愚かしさも生き生きと描かれていて、子供或いは子供時代への慈しみを感じる。けれどマリラをはじめとするおばさんたちも魅力的でかわいい。人間愛ってやつなのかな。

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    2015年06月13日
  • 鏡の国のアリス

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    アリス=児童向け幻想文学というイメージは強いが、それはあくまで一側面。巧みな言葉遊びと明晰な論理性を反転させたナンセンスな会話、ヴィクトリア朝の文化やマザー・グースといった大衆文化を換骨奪胎してパロディ化する諧謔精神もまた、アリスらしさの一部なのだ。本作はファンタジー要素が控えめな分、知性的なのに痴呆的な、多数の引用や論理性、己の抒情性すらも木端微塵に笑い飛ばしてしまうノンセンス―無意味さに溢れている。遊び心と詩的さを巧みに日本語に置き換えた翻訳が素晴らしい。一期は夢よ、ただ狂える(cruel)のみ。

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    2014年10月06日
  • あらすじで読むシェイクスピア全作品

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    ネタバレ

    「『マクベス』って、結局どんな話だったっけ?」
    日本人は意外と知らない。しかし欧米人は、誰もが知っている。
    究極の教養──それが、シェイクスピア!

    40作品すべてと詩作品について、「あらすじ」「名セリフ」
    「作品のポイント」「登場人物関係図」をわかりやすく掲載。

    つぎのセリフは、どの作品にあるものかわかりますか?
    「最悪だなどと言えるうちは、まだ最悪ではない」
    「弱き者よ、なんじの名は女」
    「何事にも潮時というものがある」
    「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」
    「まことの愛の道は、けっして平坦ではない」
    「まずは、信じる心をもっていただかなければなりません」
    「慈悲とは、無理にしぼ

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    2014年01月16日
  • 新訳 十二夜

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    なんと、歌舞伎化しました。
    オリヴィアが織笛姫になっていたり、すべてが和風に……!
    生の舞台、とても面白かったです。お見事!!

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    2013年09月18日
  • 新訳 十二夜

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    悲劇のマクベスを読んでから喜劇の十二夜読むとギャップがすごい。これはほんとに喜劇だ。おもしろかった。登場人物たちの軽妙で滑稽で洒脱なやりとり、それからドタバタ劇は、ちょっと三谷幸喜を思い出した。

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    2013年03月28日
  • 新訳 ドリトル先生アフリカへ行く

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    子供の頃に岩波書店発行の井伏鱒二訳を読んだことがありましたが、内容を忘れてしまい、新訳があることを知ったので、こちらを読んでみました。

    まず、挿絵が可愛くて、びっくりです。手元にある子供の頃に親に買って貰った岩波少年文庫版と比較すると、ドリトル先生の妹のサラや、バンポ王子がもの凄く可愛い絵になってます。
    個人的には新訳のイラストが可愛くて気に入ってます。(ポリネシアのパラパラ漫画付き!)

    訳自体も分かりやすくなっていて読みやすかったです。ただ、新訳で「ボクコチキミアチ」となっていた動物の訳は、井伏訳の「オシツオサレツ」でも良かったかなぁ、と思います。

    また、人種差別問題に関係する表現につ

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    2013年03月23日
  • 新訳 ロミオとジュリエット

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    授業でレポートを書くために読みました。
    何となく話は知ってたけどちゃんと読んだのは初めて。

    もっと悲劇的なイメージだったけど、以外と下ネタか多くてびっくり(笑)

    しかも、出会って何日目でこの展開にいったの、これ?
    色々と、驚きの連続でした。

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    2013年01月09日
  • 新訳 ドリトル先生アフリカへ行く

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    ドリトル先生が動物と話せるのがすごいところです。そんな獣医がたくさんいたら、動物たちは嬉しいと思います。

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    2012年10月25日