河合祥一郎のレビュー一覧
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時間の使い方次第で幸福になれるよという内容。時間の使い方ノウハウというよりは
人生を豊かにする知恵が書かれていました。
共感できた箇所を少しご紹介します。
・人よ汝を知れ
自分の限界を知り、性格を知り、心を知り
どんな人生を送りたいかを知るということ
人は頭で考えて行動しているつもりでも、実際理性は意外に働いていない。かなり本能的に生きている。
・原因と結果を常に把握すること
どうしてそうかるかがわかれば、人生は面白くなる
・物知り顔の気取り屋
自分は人より知識を持っているかのように振る舞う人間にはならないこと
現代は効率化進み、自分の自由な時間を生み出すことができる時代になったのにも関わらず、
やらなきゃいけないことは後まわしにして、手軽に楽しめるSNSやゲームで費やしている。
仕事に追われ時間がない。
忙しいのは事実でも、より効率がいい仕事をするためには休養も必要だと思う。
あの時もっとこうしていれば良かったと後悔する人生にしない為に生きていきたいと思いました。
この本の欠点としては洋書で時代背景が違うので癖があり、読みにくいと感じるところもある。
解説を読んで、解釈できる文章もある。
途中でシェイクスピアを絶賛し始める。笑
ただ、この時代にお金より時間が大事だよという内容を本にしていることが凄いと思いました。そして、あとがきも含め125ページという薄い本。
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Posted by ブクログ
『鏡の国』はチェスゲームと連動しているらしく、全くチェスを知らない私にとっては……なぜ駒がそこに動くのかが分からなかった。
注釈には「正式なゲームではこうなる」みたいな事が書かれているが、それがさっぱり理解できない。
けれど、物語はチェスゲームを知らなくても読み進めることが出来る。
読み直したいかと言われたら……もうお腹いっぱいなのでごちそうさま。な気分。
こちらも「不思議の国」と同じく夢オチ……のようなのだけれども、自然に現実に統合されて行くので、章タイトルに「めざめて」がなかったら、どうなったのだろう?と考えてしまったかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレテンポよく物語が進む上にコロコロと場面が切り替わる。さらには多彩なキャラが出てくる。まるで、ネット小説を読んでるようだと思った。
もともと、少女に話した話(その場で作り上げた)を本にまとめたらしい。少女が退屈しない話をと作っているうちにそうなったのだそうだ。作りもなんだかネット小説に似ているような気がしてしまった。
もちろん、この時代にネット小説なんてものが存在するわけがないのだけれども『退屈しないように』コロコロと話しが変わるのはネット小説の特徴でもあるわけで。
で、知ってるようで知らない。「不思議の国のアリス」のラストってどうなるんだろう?
と思っていたら、夢オチだった。
確かにあれだけ話を広げて、謎だらけにして、回収不能と言うか……その必要がないのかもしれない。
むしろ、「夢でした」の方が納得しやすい。
ここにやたらに変な説明が出てくると『不思議の国のアリス』が壊れてしまうような気さえしてしまう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ昨年刊行されたE.A.ポーの新訳傑作選。3冊シリーズの第1弾にあたる『ゴシックホラー編』。
ポーの語りの技巧、言葉への拘りを訳出することに腐心したと訳者あとがきにあるが、訳自体はとても読みやすく、それでいて軽過ぎない。約80㌻に及ぶ作品解題とポーの生涯についてもかなりの読み応え。
『ゴシックホラー編』と銘打たれているが、収録作を読み進めていくと、ポーが“生き埋め”や“地下への閉じ込め(壁に塗り込め)”、”蘇る美女“といったモチーフを繰り返し登場させていることに改めて気付く。それらはお気に入りであったと同時に、ポー自身に閉所恐怖症なり、何らかのオブセッションもあったのだろうな、と思えてくる。
掉尾を飾る「跳び蛙」は、王様らに虐げられた道化師の復讐譚だが、これを下地に江戸川乱歩が書いたのが「踊る一寸法師」なのは有名な話。だが、乱歩が自分のフリークス嗜好や猟奇趣味全開で書いた酸鼻な残酷譚であるのに対し、ポーも同じく残酷ではありながらどこか冷静な観察者の目を保っているのがわかる。ポーの冷静な目、第三者的な態度、雰囲気というのは、例えば「黒猫」のように一人称で書かれた作品でも(狂気や恐怖にかられている描写ですら)感じられる。これは雑誌編集者としての経験も影響していたのではないか……と先日の読書会で聞いて、なるほど、と納得。
また、ポーの出世作と言える「大鴉」はじめ詩作も3編収録されているが、作品解題では各詩の構成や韻律について詳細に解説されており、「小説は面白いけど詩はどうもわからなくて」という読者(自分含め)にも、ポーの詩の技巧と凝り、味わい方が理解し易くなっている。
ポーは何度も読んでるよ、と言う人でも新たに愉しめる1冊ではないかと思う。 -
Posted by ブクログ
約2400年前に書かれたギリシャ悲劇が本として読めることに驚きです。
本によって訳し方など内容が若干違いがあるようですが現代でもとても読みやすかったです。
冒頭の怪物スフィンクスの件だけ、物足りなさを感じました。
「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本脚。これは何か」という謎をかけてテーバイの住民を苦しめてた怪物スフィンクスの謎を解いてテーバイを解放した。
調べてみると
怪物スフィンクスは人々になぞなぞをかけて答えれなければ食べてしまっていたそうです。
オイディプスが謎を解いて答えは「人間」でした。
謎を当てられたスフィンクスはショックで山の上から身投げしたそうです。
物足りなさのおかげで色々調べてオイディプス王を更に楽しめたので結果的に良かったです。
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Posted by ブクログ
神話と叙事詩の時代から、インターネットとSNSの時代まで。イギリスを中心に、時代ごとの文学史的ヒーローをピックアップし、コラム形式で解説。著作権という概念が生まれてきた経緯や、資本主義が文学に与えた影響なども取り上げる、軽い語り口で読みやすい文学史入門。
叙事詩を語るのにマーベル映画を引き合いにだしたり、かなりくだけた文章ですごく読みやすいし文学史としてフレッシュで楽しい。一つのトピックについて章内で現代への影響までコンパクトに語ってくれるので、時系列を追ってなくてもその章だけ読めば話がわかるコラム形式。目次通り読まず、つまみ読みでも面白く読めると思う。正直、表紙がとっつきづらいので、もう少しフランクな装幀になるとタイトル通り"若い読者"にプレゼントしたくなるんだけどな(今の表紙だと贈っても読んでもらえる気がしない(笑))。
注意点としては、「文学史」と名乗っているが、世界文学史でも西洋文学史でもなく、あくまで英文学史の本だということ。欽定訳聖書、サミュエル・ジョンソン、桂冠詩人などの章にそれが如実に表れている。ギルガメッシュやイーリアスについて話し、アメリカ文学にも章を割いてはいるけれど、〈文学〉を見る目が完全にイギリスに固定されている。ある種、この本自体が帝国主義的だとも言える(笑)。
訳者あとがきに書かれている通り、選外に漏れている作品を言いだしたらキリがないのは承知の上で、それでもサザーランドの選出はクセが強いと思うのだ。ブルームズベリーグループのモダニストに数章割いてシュルレアリスム運動には触れなかったり(これはわかるけど)、ロシア文学者は春樹のお気に入りとしてドストエフスキーが名前だけでてきて終わりだったりする。ポストモダンを扱う31章「仕掛けの箱」にナボコフくらいだしてくれ。
その代わり、ピューリタニズム、帝国主義、資本主義と文学の関係が丁寧にフォローされているのは良いと思った。児童書に一章割いて、〈児童書〉という概念が成立するには〈子ども〉という概念がまず発見されなければならなかったことを説明していたり、女性作家の自立の問題についても目配りが行き届いている。単に"こういう作家がいてこういう本を書いた"というだけじゃなく、そのときの社会情勢が作家にどう影響し作品にどう反映されたかを常に問うている。シェイクスピアが世にでてくる下地として、中世の街角でおこなわれた大衆演劇(ミステリー劇)を取り上げているのも丁寧。セクシャルマイノリティーや人種的・言語的マイノリティーの文学についてはいまいち踏み込みきれてない弱さがあるけど、原書が2013年刊なのでこの点は少し古くなっていると言えるのかもしれない。