河合祥一郎のレビュー一覧

  • 不思議の国のアリス

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    ディズニーで映画になっていたり、このアリスを基にしたパロディ作品も多く存在する中、この一番の原点をきちんと読んだことがなかったなと思い、購入。ボートの中で即興で作ったアリスのためのお話。その割にはとても完成度が高いが、即興なのがうかがえる、急展開。不思議の国という言葉がピッタリと当てはまる世界観が見事。言葉遊びも、うまく訳されていて、とても面白い。原本も読んでみたいが、英語は苦手なので辞書片手に奮闘することになりそうである…。続編の鏡の国のアリスを読み進めていこう。

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    2021年05月09日
  • 若い読者のための文学史

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    このシリーズはハズレがない。扱う素材、視点ともバランスが取れている。

    英米文学に関する、わたしの理解の棚卸しに最適だった。

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    2021年02月14日
  • 暴君 シェイクスピアの政治学

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    アメリカのシェークスピア研究者グリーンブラットが、シェイクスピアの歴史劇が当時のイングランド(=エリザベス一世時代)の政治状況に対する諧謔を含めた批判であることを紐解きながら、実はこの本が書かれた(2018)当時のアメリカの政治状況を痛烈に批判しているという、二重構造。

    つまり、リチャード2世、ヘンリー6世、リチャード3世、マクベス、リア王、シーザー、コリオレイナスという暴君を主人公に据えた演劇はエリザベス朝の暴君性を批判したものであるといいながら、その暴君性についての表現は誰が読んでもそのまま前大統領に当てはまる・・・そして、日本の読者にとっては某首相を想起させる。

    「リチャードのことな

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    2021年01月31日
  • 暴君 シェイクスピアの政治学

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    面白すぎてページを捲る手が止まらなかった。
    シェイクスピアに関する知識は殆ど持っていなかったが、易しい日本語訳なので分かりやすい。
    学術書というよりは物語や小説に近い感じがする。
    とにかく日本語訳が上手い!すごい!

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    2021年01月31日
  • 新訳 ドリトル先生アフリカへ行く

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    映画公開もあるため興味を持ち購入

    久々に自動向きの本を読んだが、とても楽しめた。
    動物と話ができるドリトル先生と様々な動物達の冒険が、眼に見えるように想像できた。

    続きもぜひ読みたい

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    2020年11月04日
  • 暴君 シェイクスピアの政治学

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     シェイクスピアが好きなので、副題の「シェイクスピアの政治学」という字句に興味を持って、手に取った。

     開巻早々、シェイクスピアは、なぜ国全体が暴君の手に落ちてしまうなどということがあり得るのか?という納得のいかない問題に繰り返し取り組んできた、との魅力的な言明から始まる。
     シェイクスピアの生きた時代には、治世者を暴君と呼ぶ者は謀叛人なりと法で定められており、そうした危険を避けるため、同時代より大分前の時代のイングランドを舞台設定したり、遠い外国を舞台とする芝居を上演した。

     第二章以降が、実際の作品に登場する暴君自体、及び彼を取り巻く人々についての考察となり、第二章、第三章では、『ヘン

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    2020年10月03日
  • シェイクスピア 人生劇場の達人

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    マザーグースからシェイクスピアに来た。死後400年経っているのに作品が今でも生きている。シェイクスピアは欧米人の一般常識らしい。紫式部や清少納言は日本人の一般常識…になるのか…?トトロは日本語で見るのに限るようにシェイクスピアも原文のまま読んだり、見たりするのがいいんだろうな…。(理解できればね…

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    2020年09月14日
  • 新訳 ふしぎの国のアリス

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    年長6歳1ヶ月1人読み。
    小4、9歳4ヶ月は拒否。
    韻を踏んでる冒頭から気持ちよく音読していた。
    訳は砕けすぎていないのに読みやすい。
    本棚から時折引っ張り出して読んでる姿を見ると我が子には名訳なのかなとも思う。

    絵にひっぱられて、ストーリーもかわいらしく感じた。
    色んな絵柄の本を子らには選んで渡してきたつもり。
    でも、昔ながらの挿絵ではきっと6歳の彼女は読み終わることなできなかっただろうな。

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    2020年09月10日
  • 不思議の国のアリス+鏡の国のアリス 2冊合本版

    購入済み

    この一冊で不思議の国も鏡の国も読めるので合本ありがたいです。
    原作の言葉遊びを日本語でしっかり遊んでいてとても良かったです。

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    2020年05月02日
  • 鏡の国のアリス

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    ネタバレ

    不思議の国からたった半年後のお話だけど、アリスに成長が感じられる。子どもにとっての半年は、濃厚で常に新しい刺激に満ちている。
    ‪大人になった私は捉え方も変化して、子ども時代の自由で純粋な自分に容易にアクセスできなくなった。でも本を開けば、永遠の少女はいつもその中に眠っているということを、思い出すことができる。‬

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    2019年09月26日
  • オイディプス王

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    2000年前に紡がれた、これは短編でありつつも緻密でおぞましく、逆転と認知の悲劇的なストーリーです。
    辻褄があっているのか、疑問点を読み返して咀嚼してみたくなります。 
    最大の疑問は使者がオイディプス王に謁見した際、お互いにライオス殺害の現場に居ながらその時の場面について追求せず、それより遥か昔に両足を拘束された子どもについて固執し続けたことと、使者が複数人の犯行と証言したことがうやむやにされたことです。使者が王を殺された現場にいながら王を助けられなかった言い訳で虚偽の報告をしたんでしょうけど、その一点を頼りにしていたオイディプス王なのでキチンと回収されないと読み手としてはしっくりこないです。

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    2019年07月07日
  • オイディプス王

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    ギリシアを学ぶに、ホメロスとプラトン、アリストテレスで足りるわけはないと思いつつ、でも、全部は無理やん
    フロイトとかに繋げれることも思うと、とも思うし、ギリシア悲劇を完全無視とはいかんでしょう

    結論はしっているのに、この迫力、思わず涙が滲む

    徹底した凋落と、全ては過去のこと、ということ
    真実が明らかになるその瞬間まで、過去が語られる以外、何一つたいした出来事は起こっていない

    預言が現実になる、という構造を、この悲劇そのものが預言となって繰り返される構造になっているので、結論を知っているとは別にその都度体験ができるのだろう

    凄まじい

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    2018年11月23日
  • オイディプス王

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    戯曲
    かかった時間50分

    父を殺し、母と交わる運命を追った王オイディプスを描いたギリシャ悲劇の傑作。

    解説によると、アリストテレスはこの作品について、「逆転」と「認知」が見事に描かれていると評したそうである。アポロンの神託を受けて、自分ではない罪びとに憤るオイディプス王が、ライオスが亡くなった状況やテーバイの神託、捨てられた子についてなど、新たなことを知るたびに動揺し、最後には絶望するという物語の運びが、いっそう悲劇的である。

    何より、物語としても、語り方を考えても、抜群に面白い。2400年も前に書かれたものに、異なる言語や媒体であってもアクセスできるって、改めてすごい。

    訳者の方は、

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    2018年04月30日
  • 新訳 ナルニア国物語 (1)ライオンと魔女と洋服だんす

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    やっぱりこのお話おもしろい。聖書をなぞりすぎているところはあるんだけど、イメージが豊かであざやかな絵が浮かんでくるところがすばらしい。

    つばさ文庫は、大人が読むにはどうしても絵がじゃまになるんだけど、河合さんの訳文はとてもクリアで、淡々としすぎてもおらず、河合訳ならではの語りがあると思う。光文社版よりもむしろ好きかも。また瀬田訳も読んでみよう。

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    2018年03月17日
  • 新訳 リチャード三世

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    池袋にて、舞台リチャード三世を観ての記録。本は未読。

    自分が王になるために、周囲の人間を次々と冷酷無比に殺していく悪人を演じるのは、佐々木蔵之介。彼の見事な演技に心底圧倒された。
    鍛え上げられた肉体、それを駆使した演技と台詞まわし。つい先日までNHKの朝ドラで見ていたシェフと同一人物とは思えないほどで、ここまで魅了されるとは思わなかった。
    また、登場人物に複数の女性がいるにもかかわらず、実際に演じているのはほとんど男性というのも興味深い。何度も出てくる濃厚なキスシーンも当然男同士で、ドキドキした。

    脚本、演出、美術等がルーマニア人という舞台は初めてだったが、一貫して退廃的で淫靡な大人の雰囲

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    2017年10月25日
  • 新訳 ドリトル先生の郵便局

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    主人公のドリトル先生は、動物と話せる先生。そのドリトル先生が、世界最速のツバメ郵便をはじめちゃいます。世界じゅうの動物から、手紙がたくさんとどいて、先生は大いそがし!動物たちが力を合わせ、おどろきのパワーを見せる一作です。

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    2016年03月08日
  • 新訳 十二夜

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    『お気に召すまま』の流れをくむ、誤解が誤解を呼ぶ喜劇。
    膠着した人間関係の中に、遠い異国の国から突如として流れ着いた不思議なひと。その正体は虚構で作り上げられた、実在するも実在しない逆説的存在。そんなひとの登場によって、イリリアのふたりに新たな風が巻き起こる。
    誤解が誤解を呼び、目まぐるしいまでのことばの渦が沸き起こる。もうこれ以上いったら何もかも壊れて悲劇が訪れる。その瞬間に快刀乱麻、虚構の魔法が解かれてすべて喜びの世界が訪れる。
    たった一瞬で悲劇が回避され、喜劇となる。喜劇と悲劇は同じものの裏表で、その思考から生まれるものなのだと知る。まさにwhat you will ということ。
    解説と

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    2015年12月03日
  • 新訳 ドリトル先生のキャラバン

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     「私も動物の言葉が話せたらよかったのに。」と、改めて思いました。私もそんなオペラを見てみたいと思います。

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    2015年09月29日
  • 新訳 リチャード三世

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    勢いのある物語だった。コミカルさを含んだ悪漢劇。
    拍子抜けするような終わり方をするが、爽快な読後感だった。

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    2015年02月06日
  • 新訳 リチャード三世

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    河合祥一郎の訳が良い。版による違いを上手く整理している。内容としては、あくまで演劇を目的としているので、一般小説のようなスぺクタルなシーンはなく、人間中心の心理劇が展開する。複数のリチャード、複数のヘンリー、複数のエドワードが出てくるので、人物一覧と相関図が助けになったが、翻訳ものを読む時にネックとなる同一人物の複数の名称が完全には網羅されてないのでやはり混乱した。

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    2014年11月05日