河合祥一郎のレビュー一覧

  • 新訳 ドリアン・グレイの肖像

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    永遠の若さと美貌を手に入れたドリアン。しかしそれらは彼を破滅へと導くことになってしまった。人の罪を赦すよりも罰するほうが、結果的にその人のためになるのかもしれないと思った。
    注釈と訳者あとがきが充実しており、時代背景やワイルドの人生、思想について知ることができた。

    0
    2026年04月16日
  • 新訳 マクベス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2008年野村萬斎氏演出リーディングのための翻訳だそうで 確かにリズム感あるセリフ

    下に注釈があるタイプで 舞台の動きの説明もあったりして 舞台の様子が想像できる

    マクダフ夫人の息子のセリフ
    シェイクスピアの人生に何があった!?
    「誓いをたてる人も嘘つきも馬鹿だね だって誓いをたてる人も嘘つきもたくさんいるから みんなで正直な人をやっつけて縛り首にすればいい」

    そして相変わらずマルカムのセリフ 矛盾してないか!?「だが 僕の淫蕩ぶりは底なしだ…僕はまだ女をしらぬ」

    マクベス夫人が夢遊病となっているシーンの「何というため息だ」とされる
    「ああ ああ ああ」はどう演じられるのだろう?気になる

    注釈に有名なトモロースピーチ とあって No.6に出るシーンはこれかな?と気付く
    あさのあつこ氏が参照したのは誰の翻訳だったのだろう?
    今は情報量や過去作も多いので 共通した概念や言い回しはあるけれど
    当時は舞台のセリフの一つ一つが新鮮だったろうなぁ。。

    「明日 また明日 そしてまた明日と
    記録される人生最後の瞬間を目指して(←最後の審判の事)
    時はとぼとぼと毎日歩みを刻んで行く
    そして昨日という日々は 阿呆どもが死に至る塵の道を
    照らし出したにすぎぬ 消えろ 消えろ 束の間の灯火!
    人生は歩く影法師 哀れな役者だ
    出番の間は大見得切って騒ぎ立てるが
    その後は ぱったり沙汰止み 音もない
    白痴の語る物語 何やら喚き立ててはいるが
    何の意味もありはしない」

    0
    2026年03月08日
  • 新訳 ロミオとジュリエット

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初めて私がシェイクスピア劇に触れたのは、NHKで夜に放送したイギリス、BBC製作のドラマ『ロミオとジュリエット』だった。『花の都ヴェローナで…』リズミカルなセリフ、敵対する二つの家という劇としてのダイナミズム。感動していたら、母が定期購読している『婦人公論』の巻末付録に、そのドラマの脚本がついていた。それを切り取ってもらって、何度も読んだ。勘違いと伝言ミスで起きる悲劇。今では起こりえない話だけれど、シェイクスピアなら、どんな時代に生まれても物語を紡いでいただろう。

    0
    2026年03月06日
  • 新訳 ドリアン・グレイの肖像

    Posted by ブクログ

    現代に響く「美」と「秘匿」の呪い
    オスカー・ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』を読み終えた。まず心に残ったのは主人公ドリアンが世間の規範を脱ぎ捨て、自らの美学と快楽に忠実に生きる姿に見出した「清々しさ」だった。他者の視線や道徳に縛られず、己の欲求を最優先するその生き方はある種の解放感に満ちている。しかし、その清々しさの裏側には、ヘンリー卿という甘美な言葉を操る大人によってかけられた「若さと美への執着」という重い呪いが横たわっていた。
    ドリアンが堕落の道を突き進めたのは自分の罪をすべて引き受けてくれる「肖像画」という身代わりがいたからに他ならない。もし肖像画がなければ彼はここまで大胆にはなれなかっただろう。しかし同時に、たとえ肖像画がなくても、老いや醜さを恐れる彼は今の社会でも見られるような「自暴自棄な生き方」を選んでいたかもしれないとも感じる。
    現代を生きる私たちもまた、ドリアンと地続きの場所にいる。彼が恐れたのは「自己の劣化」そのものだったけれども現代社会においては「他者と比較だ。もしくは「他者から見て若いか、美しいか」という方向に呪いの形が変わっただけではないだろうか。
    エイジズムやルッキズムという言葉で語られる今の社会の閉塞感は、ドリアンを狂わせた呪いと本質的な強さにおいて何ら変わりはないように思える。
    また、ドリアンが肖像画を屋根裏に隠してまで必死に秘匿しようとしたその異様なまでの執着は、当時の同性愛者たちが置かれていた”クローゼット”として生きることの過酷さを物語っている。彼にとっての肖像画は社会から決して許されない「真の自己」の象徴でもある。自分の快楽を優先したいという個人的な欲望と、それが社会的に「罪」とされてしまう構造。その板挟みのなかで罪悪感に削られながら証拠(肖像画)を消し去ろうとした彼の最期は単なる自業自得ではなく、時代が生んだ悲劇としての側面も持っている。
    ドリアンほどの度胸も肖像画という魔法の鏡も持たない私ではあるが、自分の中にある快楽への渇望や、老いへの微かな恐怖を突きつけられた気がする。この物語は19世紀末の退廃的な幻想譚でありながら、今なお「美」という呪いに揺さぶられる私たちへの鋭い鏡として存在し続けている。

    0
    2026年02月23日
  • ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人

    Posted by ブクログ

    傑作選1よりも断然こちらの方が好みだった。
    「モルグ街の殺人」を読んでみたくて読み始めたが、他の作品も面白かった。特に好きだったのは「告げ口心臓」「黄金虫」「盗まれた手紙」。デュパンは好きだったのでもっと読みたかったけど、そもそも登場作品が3編しか無いと知り悲しい…。
    また、解説の「ポーの死の謎に迫る」も読み応えがあって良かった。ミステリー風で面白く読みやすい。

    0
    2026年01月21日
  • 鏡の国のアリス

    Posted by ブクログ

    河合祥一郎さん訳

    不思議の国に引き続き、鏡の国へ
    トランプからチェスの世界に
    作者が実在するありすをモデルに、言葉あそびを交えて作られてる

    0
    2026年01月04日
  • 不思議の国のアリス

    Posted by ブクログ

    河合祥一郎さん訳

    芦田愛菜さんが「不思議の国のアリス」の秘密を探りに行ったイギリスの旅を観て再読
    人それぞれ、ありすの格言があるのを実感
    世界中で愛される名作好きです

    0
    2026年01月04日
  • 新訳 ドリアン・グレイの肖像

    Posted by ブクログ

    表紙のトマクチュールの作品が良すぎる。美しい青年が重ねる罪が、絵を醜くさせ自身の美しさを維持する。なんという宝の持ち腐れ!!やっと改心したと思ったらからのラストの皮肉が美しい。

    0
    2026年01月03日
  • 鏡の国のアリス

    Posted by ブクログ

    鏡の国のアリス は、ハンプティダンプティが
    おなじみなのかな??
    アリスは実在の人物なのは皆さんご存知と
    思うのですが、アリスの豊かな感性に
    ルイス・キャロルの言葉遊びなどが織り込まれて
    いるので、本当なら原文で読んだ方がアリスの
    世界観がつたわるのだけれども、河合さんの
    翻訳は、日本語訳でも言葉遊びの面白さを
    伝えているので、大人が読んでじゅうぶん楽しめる
    作品になってますよ♪

    鏡の国のアリスは、ルイス・キャロルがアリスの
    母親から、『アリスには会わないで』 と言われ、
    会えなくなった寂しさからの思いも伝わって
    くるので、そうしたルイス・キャロルの
    心情の変化も楽しめる♪

    いつどんな時に読んでも、新しいアリスの
    世界観が広がって、楽しめます♪

    0
    2025年12月14日
  • 不思議の国のアリス

    Posted by ブクログ

    アリスの世界に迷い込んできました♪

    アリス
    『台所にはコショウなんて絶対置かないことにするわ。
    スープはコショウがらなくたってじゅうぶんおいしいし―たぶん、人がぴりぴりしてしまうのは、いつだってコショウのせいよ。』

    ワタシ
    『そうね!!
    日本人は、ワサビを食べるからツンツンしやすいのかしら??(人見知りさんが多いのかしら??)
    きっとそうよね。
    ワサビをたべるとツーーーーーンとするものね!!』

    さあ!! アリスはどう返してくれるかな??

    なぁんて、想像(妄想)しながら読んでいくのが大好きな『不思議の国のアリス』

    もぉ、何十回読んだかな??
    毎回不思議な発見があって楽しい♪



    0
    2025年12月14日
  • 新訳 ヴェニスの商人

    Posted by ブクログ

    たまには古典を読もうということで、あまり中身を知らなかった『ヴェニスの商人』。読みやすくわかりやすい内容であるものの、割と倫理観を揺さぶられる内容ということを知る。

    0
    2025年12月04日
  • ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫

    Posted by ブクログ

    ポーの傑作選は岩波少年文庫から出ているものを読んだことがありますが、某有名カードゲームの元ネタである『早すぎた埋葬』が読みたくて購入。
    既読の作品も多かったので、訳の違いも楽しみながら読み進めました。

    うーん、やっぱり『赤き死の仮面』と『アッシャー家の崩壊』が大好きなんですよね〜。このゴリゴリのゴシック調の雰囲気、たまりません。
    楽しみにしていた『早すぎた埋葬』はというと、本書の中で唯一(?)笑ってしまう話で、なんだか意外でした。いや本人は真剣だから笑っては悪いのですが……。
    でも、当時普通にあった”早すぎた埋葬”を防ぐための「安全棺」や「生き埋め防止協会」が出てくると、どうしても、ね( ˊᵕˋ ;)
    しかし、なすすべもなく生き埋めにされてしまうことの絶望感、恐怖、無力感への衝撃がそれだけ大きかったということですよね。たしか『ボーン・コレクター』でも埋められそうになってたなぁ……。

    本書にはポーの詩人としての一面も堪能できる作品もいくつか収められています。
    もちろん原語は英語なのですが、訳者である河合祥一郎氏の並々ならぬ努力とこだわりを感じることができました。
    ポーを一躍時の人とした『大鴉』なんて、実際は英語で発音するからこそ凄さがわかるだろうに、日本語でもそれを追体験できるのだからすごい。さらに、巻末の解説ではオススメの音源まで紹介してくださっています。
    そう、本書の特徴は河合氏による80ページに及ぶ”ポー解説”といっても過言ではないと思います。
    ポーが何にインスピレーションを受けてそれぞれの作品を生み出したのか、そして彼自身の数奇としか呼べない人生……。実に読み応えがありました。

    角川からは「怪奇ミステリー編」と題した続刊も出版されていますので、これも機会を捉えて読んでみたいなと思います。
    怖い話は苦手だけど、ゴシックホラーにはなぜか惹かれるんですよね、ふしぎ。

    0
    2025年11月22日
  • NHK「100分de名著」ブックスシェイクスピア ハムレット 悩みを乗り越えて悟りへ

    Posted by ブクログ

    ハムレットの謎を解き明かす、ロマン派的解釈の間違いを指摘して、シェイクスピアがハムレットに託した真の意図に近づこうとする。所詮は演劇というエンタメなので、作者の思いとは関係なく、勝手に解釈しているだけかもしれないが、いろいろな解釈ができるということが、傑作たる所以かもしれない。

    0
    2025年11月07日
  • ポー傑作選3 ブラックユーモア編 Xだらけの社説

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     激動の時代を文学のために闘い死んだポー、その鋭利かつ鋭い活動の影響が色濃い作品が集まっており、中々ない読み味となっている。色々と思うところはあれどもパワーを感じる作品ばかりであった。付属の論考と合わせて読むことで真価が発揮される作品集。

    0
    2025年10月17日
  • 新訳 オセロー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    イアーゴーには「動機なき悪意」がある…(巻末考察より)
    確かにイアーゴーが何故あれほどオセローを恨んでいたのか具体的には描写されていませんでしたね。

    0
    2025年10月07日
  • 新訳 大いなる遺産 上

    Posted by ブクログ

    訳が違うから再読とは言わないか。ルビや注をみれば、なるほど役は大変だろうなと思わせるが、ジョーの話し言葉は読みにくい。

    0
    2025年09月16日
  • 新訳 ヴェニスの商人

    Posted by ブクログ

    社会批評の影響で避けてきましたが、読後は、その面白さに後悔するほどでした。特に、裁判の場で変装して登場するポーシャは、歌舞伎の荒事の主役のように堂々としており、その知的な駆け引きに魅了されました。また、最後の展開も印象的です。登場人物たちの夫婦愛や友情が曖昧に描かれ、物語に深い余韻を残します。この作品を「ユダヤ人差別の教科書」と単純に捉えていた過去の認識は、作品の多面性を見過ごしていたのだと痛感しました。

    0
    2025年09月14日
  • 新訳 サロメ

    Posted by ブクログ

    ビアズリー展のミュージアムショップで購入し、展覧会の余韻に浸りながら帰りの新幹線で読破。

    そう、今こそその口にキスをするわ、ヨカナーン。
    ……ああ!ヨカナーン、ヨカナーン、おまえだけなのよ、私が愛したのは。

    同じ言葉の繰り返しが多用されていてサロメの激情がひしひしと伝わってくる。きっと劇で見ると迫力がもっとあるんだろうな。

    オスカー・ワイルド本人はビアズリーの挿絵を「日本的だ」と嫌っていたみたいだが、サロメの退廃的で耽美的な世界観にはビアズリーの美しく繊細ながらも不気味な絵柄が合うな…と思ってしまう。

    訳者あとがきも面白かった。フランス語の二人称の使い分けと心理的距離の変化が連動してるなんて。いつか原語でもチャレンジしてみたい。

    0
    2025年08月30日
  • 新訳 大いなる遺産 下

    Posted by ブクログ

    少しずつ読みなれてくると
    理解が追い付くようになる気がする
    景色が少しはっきりしてくる

    ピップってどんな子?からどんな人?になり
    共に経験を積むと少しばかり知った人になる
    自分の全てを預けられる人はいないけど
    半分くらいを預けてもいい人は欲しいかな

    0
    2025年08月16日
  • 新訳 大いなる遺産 上

    Posted by ブクログ

    イギリスの小説家
    読んだことがあるのは
    クリスマス・キャロル/オリバー・ツイスト/二都物語
    一番記憶にあるのはクリスマス・キャロル

    さて これは??

    古い時代のイギリス
    親がいなくて姉に育てられるピップの物語
    どんな社会かなと思いながら読む
    不思議感が残るまま
    ピップの生活が変わっていくのを見守っていく
    さて 彼の次の段階は??

    0
    2025年08月12日