河合祥一郎のレビュー一覧

  • ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫

    1.おすすめする人
    →最古のミステリーを読みたい、
     ホラー要素がほしい

    2.感想
    →エドガー・アラン・ポーの短編集。
     当時の様子を想起させるゴシック調の建造物や
     その歴史が事細かに記載されていて、
     人間の本来の怖さをリアルに感じられる。
     どの話も印象的だけど、
     「アッシャー家の崩壊」...続きを読む
  • 不思議の国のアリス

    鏡の国のアリス同様に、実写化された映画などを見ているせいでファンタスティックな世界観をイメージしやすいですが、本の中にはそこまでの詳しい描写はありません。
    しかしながら、アリスや出てくる登場人物のセリフ、快いテンポ感からそれらを感じされる名著です。
    また、翻訳者の意地と言いますか、日本語の韻に世界...続きを読む
  • 鏡の国のアリス

    実写化された映画などを見ているせいでファンタスティックな世界観をイメージしやすいですが、本の中にはそこまでの詳しい描写はありません。
    しかしながら、アリスや出てくる登場人物のセリフ、快いテンポ感からそれらを感じされる名著です。
    また、翻訳者の意地と言いますか、日本語の韻に世界観を壊さずに当てはめた...続きを読む
  • 人間のしがらみ(上)
    2023年元旦からぼちぼち読みました。
    主人公フィリップはモームのことかな。自伝。
    ころころと学ぶべきことを変えてドイツに行ったりイギリスにいったり、画家になろうとしたり公認会計士になろうとしたり。医者の勉強を始めたところ。伯母さんやさしかったな。だれの目線で読んだらいいんだろう。フィリップにはらは...続きを読む
  • ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人
    ポー傑作選2 怪奇ミステリー編
    『モルグ街の殺人』
    著:エドガー・アラン・ポー
    訳:河合祥一郎
    令和4年 角川文庫


    角川文庫から出ているエドガー・アラン・ポーの傑作選。怪奇ミステリーが沢山集められていて、面白い話が沢山。
    何作かに登場するデュパンは本当にスマートで、ホームズのモデルになったと言わ...続きを読む
  • オイディプス王
    約2400年前に書かれたギリシャ悲劇が本として読めることに驚きです。

    本によって訳し方など内容が若干違いがあるようですが現代でもとても読みやすかったです。

    冒頭の怪物スフィンクスの件だけ、物足りなさを感じました。

    「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本脚。これは何か」という謎をかけてテーバイの住民...続きを読む
  • 不思議の国のアリス
    ディズニー版は知っていたものの、原作はちゃんと読んだことが無かったので読んでみた。文章やキャラの発言、歌が韻を踏んでいたり、知らないエピソードがあったり、意外とアニメ版と大きく違っているのだなあとびっくりした。帽子屋さんももっと色々出番があるのかと思いきやほとんど無かった。
  • 鏡の国のアリス
     子どもの頃に簡略化された絵本を読んだだけだったので、ちゃんと読むのは今回が初めて。実写映画に出てきたジャバウォックなどは、こちらに登場してたのか。
     解説にて、白のナイト=キャロルで大人になっていくアリスを見送るシーンとあり、彼の想いが込められた物語という側面があることを知った。一見とりとめのない...続きを読む
  • ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫
    いろんな人の訳で何度も読み、何度も読みたくなるポー。”お話”の原型が詰まっているように思うんだよね。

    巻末の「数奇なるポーの生涯」も力作で、1篇の作品のようですらある。
  • ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫
    エドガー・アラン・ポーの名作が詰め込まれた短編集。今作はあの有名な「大鴉」などの詩も含めたゴシックホラー編。読んだ事のある話もあればタイトルだけ知っていた話もありで、どの話もポーの技巧が凝らされた話ばかりである。「大鴉」だけでなく「黒猫」や「アッシャー家の崩壊」に「赤き死の仮面」も収録されているので...続きを読む
  • 若い読者のための文学史
    神話と叙事詩の時代から、インターネットとSNSの時代まで。イギリスを中心に、時代ごとの文学史的ヒーローをピックアップし、コラム形式で解説。著作権という概念が生まれてきた経緯や、資本主義が文学に与えた影響なども取り上げる、軽い語り口で読みやすい文学史入門。


    叙事詩を語るのにマーベル映画を引き合いに...続きを読む
  • あらすじで読むシェイクスピア全作品
    シェイクスピア全作品が、ジャンルごとにほぼ執筆順に並んでいて、端的にあらすじや登場人物を再確認するのにとても役立った。
  • オイディプス王
    齋藤孝さんの「読書する人だけがたどり着ける場所」で紹介されていて読んでみた。
    自身、文学に限らず古典にはこれまで全くと言っていい程触れる機会がなかったが、良いきっかけだと思って読んでみた。
    まず何より、これだけのストーリー性のある話が、紀元前の時代に作られ、現代にまでその形を残している点に非常に感動...続きを読む
  • 新訳 ハムレット
    読むためではなく、聞くために書かれたハムレット。ハムレットの台詞の歯切れの良さが気持ちいい。

    ハムレットの葛藤は、自殺を実行できない人と同じ苦しみではないか。
    私は読んでいてそう思いました。

    オイディプス王は構造的、ハムレットはより内面的。
  • 鏡の国のアリス
    「不思議の国のアリス」から半年後のお話。
    子ネコのキティとおしゃべりをするアリスは、暖炉の上の鏡をくぐり抜けて、鏡の国の部屋にかろやかに跳び降りてしまいます。
    鏡の国では文字がさかさま。
    赤と白のキングやクイーン、しゃべるお花たちや、卵のハンプティ・ダンプティに出会います。
    小さな丘から見た田園は、...続きを読む
  • 新訳 十二夜
    嵐に遭遇し離ればなれになった双子の兄妹セバスチャンとヴァイオラ、妹のヴァイオラは男装し、シザーリオとしてオーシーノー公爵に仕える。シザーリオはオーシーノーの片想いの伝言役としてオリヴィアに伝えるが、オリヴィアはシザーリオに恋心を抱く。オーシーノーに興味はないが、シザーリオにまた会いたいオリヴィアの言...続きを読む
  • 新訳 から騒ぎ
    リア王の悲劇の後は、軽い喜劇で心を中和。
    序盤のビアトリスとベネディックの心を探り合うような辛辣且つ軽妙な掛け合いが楽しい。フェイクと姦計に振り回され一度は諦めながらもクローディオはヒアローを、ヒアローと侍女の作り話を聞かされたビアトリスはベネディックを愛することになる。二つの恋が悪意と善意のなかで...続きを読む
  • 不思議の国のアリス
    アニメも原作も内容がいまいちわかっていなかったため、読んでみた。キャラクター全員個性的というか自分中心みたいな方々で不思議で心掴まれる物語…
    面白かったです*°
  • 不思議の国のアリス
    1866年刊行の児童向けファンタジーが現在まで残ってることがすごい

    訳し方によって違ってくるのかな
  • 若い読者のための文学史
    エピックって言葉がある。日本語だと叙事詩。
    いろんな場面でよく聞く言葉。なんとなく意味は伝わるのだけど、なんでそんな偉大な文学ジャンルが今では書かれていないのか。
    叙事詩は、過去の偉大な時代を舞台として、壮大さが過去のものになってしまった哀しさを描くらしい。
    その意味では、アメリカから同じような作品...続きを読む