河合祥一郎のレビュー一覧

  • 鏡の国のアリス
    イギリス文学らしい幻想小説

    私が読んだのは岡田忠軒さんの訳で上手く和訳されてたけど、英語の言葉遊びとか、あと鏡とチェスをモチーフにした幻想的な世界。主人公のアリスは、最初のほうですぐに判るコトだけど小学校低学年くらいの年齢で、小説の最初から最後までアリスに知覚される世界なんだけど、それが徹底されて...続きを読む
  • 新訳 マクベス
    No.6の影響をモロに受けた選書。
    ロミオとジュリエット、ベニスの商人と読んだけど、
    マクベスを読んで、シェークスピアがはじめて面白いと思った。

    韻を踏んで書かれているなら、やはりオリジナルの言語で読みたいところだけれど、
    そのリズム感を殺さない、なるほど名訳。

    まるで、シュルレアリスムの絵画を...続きを読む
  • 鏡の国のアリス
    ほとんどが言葉遊びで頭がこんがらがった。
    最後、ルイス氏がアリスに贈った詩がなんとも言えない切なさ。
  • 新訳 ハムレット
    授業で使うので読みました。もっと読むの大変かと思ってたけど、意外とサクサクいけたので良かった。
    演劇やってたくせにちゃんとハムレット読んだの実は初めてだったり。なんとなくの粗筋は知ってたんですけどね。

    全編通じてやっぱセリフ回しが凄い。これ訳すの大変なんだろうなぁ。原文の言葉遊びを日本語でどう訳す...続きを読む
  • 新訳 ヴェニスの商人
     財産のない情熱家バサーニオは、噂に名高い女相続人ポーシャに求婚するために金が必要だった。大商人アントーニオは、この若い友人のため、航海中の全財産を担保にユダヤ人金貸しシャイロックから大金を借りる。シャイロックは無利子で融資するといった――ただひとつ、「期限を破った場合は、アントーニオの胸から肉一ポ...続きを読む
  • 新訳 ロミオとジュリエット
    言わずもがな、シェイクスピア不朽の名作です。

    話の大筋は知っていたのですが、本として読んだのは初めてでした。

    最初、時代背景に少し戸惑いました。が、脚注やあとがきなどで、その辺は充分補完されているので問題ありません。


    内容的には、今や定番化した「叶わぬ恋」の物語です。
    しかしこの「今や定番化...続きを読む
  • 新訳 マクベス
    シェイクスピア四大悲劇の一つ。
    ハムレットと真逆のような内容。
    歴史を多少ねじって書いてあるらしく、古今東西を問わず、勝者が歴史を紡いでいることを感じた。
    英語で読むともっと文学的な考察ができそうだけど、一生無理だと思った。(文法やらスペルが違う)
    裏テーマが色々あるみたいで、脚注でその辺を解説して...続きを読む
  • 新訳 リチャード三世
    それぞれのページにある但し書きを読んでいると、原書が読めない歯がゆさに残念な思いが重なってきます。
    翻訳版では色々な言葉遊びが楽しめない寂しさがあります。
  • 新訳 ヴェニスの商人
    シェークスピア作品特有の、たたみかけるようなクライマックスのシーンがすごくスカッとしますよ。すっきり~、そしてかなり愉快!
  • 新訳 ハムレット
    イギリス留学を機に今一度読み返してみたかった本。
    「to be,or not to be」
    とあるが、マクベス自身はそんなに深く考えていないような気がしてならない。死ぬことを考えるのであれば復讐なんて当に考えなかっただろうし、なぜいまさらになってこの発言(独白)が出てくるのかは未だなぞ。

    もう一回...続きを読む
  • 新訳 ハムレット
    初めてハムレットを読んだけど、素直に面白かった。
    名作と呼ばれるものは、いつの時代に読んでも心に響くものだね。
  • 新訳 ロミオとジュリエット
    てっきりこってこての純愛悲恋モノだと思ってたので、思いっきり下ネタが盛り込まれてるのに驚きました。さすがだぜ、シェイクスピア!
  • 新訳 ロミオとジュリエット
    くだけた現代語で訳されているのでかなりわかりやすい。一度舞台を見てから読むとさらに理解が深まると思います。
  • 新訳 ハムレット
    光一さんが2004年のSHOCKの劇中にて演じていた作品。
    とりあえず、ハムレットは理屈っぽいヤツだな〜っと思った。
    どんどん思考が螺旋のごとく巡り巡るそのままを言葉にしているのが面白い。でも内心の自由のままにしていたら、物語は成立しないよなぁ。
  • 100年後も読まれる名作(4) 怪人二十面相と少年探偵団
    「小林少年が小学生」という設定に!
    昔のポプラ社版では、車の運転もする猛者だったが。明智先生も若くて誰?状態。ビックリ連続。
  • ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人
    タイトルがとても有名な作品だったので、内容を知っておきたくて読みました。ゾッとする殺され方でした…。
  • ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人

    1.おすすめする人
    →最古のミステリーを読みたい、
     ホラー要素がほしい

    2.感想
    →ポーの探偵、デュパンの登場する話。
     短編集の中でデュパンが登場するのは2話のみ。
     他はゴシックホラーともいえよう内容。
     個人的には、「ベレニス」と「告げ口心臓」が
     かなりゾッとして好みだった。
     ところ...続きを読む
  • 100年後も読まれる名作(9) 若草物語
    芦田愛菜ちゃんおすすめの本だったので手に取りました。
    イラストがまず可愛い。
    そして児童書なのでサクッと読めてよかった。
    若草物語自体は読んだことがなかったけど素敵な4姉妹のお話でした。
    それぞれ性格も違くて実際兄弟姉妹が沢山いたら賑やかで楽しいんだろうなと思う。
    私はジョーが1番好き。思いやりがあ...続きを読む
  • オイディプス王
     アイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデス、ってギリシャの三大悲劇詩人、っていうのをたぶん世界史の最初の方で習うと思うけど、そのソフォクレスが書いた父殺しの『オイディプス王』。すごく短いので、あっという間に読めてしまう。シェイクスピアの翻訳で有名な河合祥一郎先生の訳。
      もともとは数冊前に読んだ...続きを読む
  • ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人
    ポーの作品といえば、史上初の推理小説と言われ、表題にもなっている「モルグ街の殺人」が有名で、実際読んだことがあるのはその作品だけだったけど、他の作品を読んでみてこの著者の後世に与えた影響の大きさがよくわかった。

    特にホームズシリーズを連想とさせる記述が多く、「盗まれた手紙」はボヘミアの醜聞を彷彿と...続きを読む