河合祥一郎のレビュー一覧

  • 新訳 ドリトル先生の最後の冒険

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    井伏鱒二の訳で全巻読んだのだけど、『ドリトル先生、パリでロンドンっ子と出会う』というお話が入っているのがこちらだそうで。ロンドンっ子はチープサイドのことね、と思ったら、サラさんのこともかな。新しいこちらの訳だと慣れない響きもありつつ…pushmi-pullyuはオシツオサレツのがいいな〜井伏鱒二に倣ってほしかったとこも多々。絵も、岩波書店の、ロフティング本人が描いたのが物語に本当にぴったりなので、こちらのカバー絵、挿絵はなんだか違和感。もしかして今のお小さい方々にはこちらの絵が当たり前という時代が来るのかも…?

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    2025年08月11日
  • 新訳 大いなる遺産 下

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    ネタバレ

    ロンドンで紳士修行に励んだピップだが、彼は借金するほど遊び呆けた。そんな自堕落な生活を送っていた彼は、姉のミセス・ジョーの訃報の知らせが届く。彼女は何者かによって後頭部を殴られた。また、成人したらもらえるはずの遺産が、もらえない可能性が高まった。下巻では、青年となったピップが、殺人事件の犯人が何者なのかという、サスペンス要素が多分にある。

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    2025年07月13日
  • 新訳 大いなる遺産 上

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    ネタバレ

    両親を亡くし、姉に育てられた主人公ピップは、ある出来事をきっかけに、謎の遺産を受け継ぐこととなり、彼はロンドンで紳士なるための修行をする。本作はピップの故郷とロンドンの価値観の違い、文化的格差など、当時のイギリスの雰囲気を味わえる。また、地方と都市それぞれに身を置いたピップの思考、葛藤などを体験できる。

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    2025年07月13日
  • ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫

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    ポーが、あらゆる小説ジャンル(推理小説、ホラー、SF、冒険小説など)の元祖であること『ギンガムチェック塩漬けライム』(鴻巣友季子)を読んで知りました。詩も含めて、短編が本書にはおさめられています。

    怖さが迫ってくるだけでなく、何だか面白みもあり、文章表現の巧みさが際立っていました。映像となって出てくるようでした。ポーもすごいけれど、訳者もすごい。ホラーを読むのは初めてで、ポーの作品を読んで良かったです。他の訳者の文章も読んでみたくなりました。

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    2025年07月06日
  • 不思議の国のアリス

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    ネタバレ

    小さい頃に観ていたディズニー作品と原作とでは受ける印象や纏う雰囲気が微妙に違って面白かった。

    夢の中にいる様な感覚。へんてこりんな会話の中に言葉遊びがたくさんあって面白い!(自然な翻訳に驚き!)でもそれが唯一無二な世界観を作ってるなと思ったし、チェシャ猫が文学や医療の比喩表現に使われているのを知って、不朽の名作だなと感じた....

    へんてこりんすぎてスラスラ読めないけど魅力的なキャラクターばっかりで愛着が湧く!

    「みんながよけいなおせっかいを焼かなければ世界は動くって!」
    藪をつついて蛇を出す 的なことなのかな?

    「鏡の国のアリス」の方も読んで他のキャラクターに会いに行きたいな....

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    2025年06月21日
  • 新訳 ドリアン・グレイの肖像

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    ネタバレ

    ビアズリー展からオスカーワイルドに興味を持って読む。
    新訳かつ解説付きでかなり読みやすい。
    おすすめ。
    肖像画が主人公の代わりに年を取り、彼が醜い行いをする度に醜い肖像画へと変化していく。
    でも年を取らないのもそれはそれで恐ろしい気もするけどね。
    最後は因果応報。ヘンリー卿が元凶かなと思うので、誰と付き合うかって大事。

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    2025年06月15日
  • 新訳 ドリトル先生アフリカへ行く

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    ネタバレ

    誰もが一度は夢見るどうぶつとのお喋り。どうぶつそれぞれの特徴が性格にうまく反映されていて、ドリトル先生含めてひとりひとり癖が強い。力を合わせて困難を解決する方法も面白い。ボクコチキミアチはアフリカに帰ったのかなぁ。

    差別意識というものは児童書の中にも根付いていて、王子の願いのくだりは悲しいものがあったけど、これを上手に子どもに伝えるにはどうしたら良いんだろうな。原作改変や抹消は問題を本質的に捉えられなくなるから後世にとってマイナスになると考えてるので反対派だけど、だからこそ伝え方には気を配らなけりゃいけないなと思う。

    ももろさんの挿絵がものすごーーーくカワイイっ!

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    2025年05月04日
  • 新訳 ナルニア国物語6 魔術師のおい

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    ネタバレ

    ナルニアの世界が生まれた時代の話。
    甥も魔女も自分のことしか考えず、利益や欲望しか見えてないから痛い目に合う、というのが現実でもあったらと思ってしまいました。
    アスランが毎回子供たちに過酷な試練を課すのはここからきていたのがわかりすっきりしました。

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    2025年04月15日
  • オイディプス王

    購入済み

    以前、大学の講義で学んでからずっと気になっていた作品。
    他の方の訳と比較して、最も読みやすいと感じたこちらを購入しました。

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    2025年04月10日
  • 新訳 ナルニア国物語6 魔術師のおい

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    ナルニアの始まりの物語!
    1巻で出てくる白の魔女も出てくるのが面白い
    そしてタイトルにある魔術師のおい、成程…この少年が今後こんな形で!って驚かされる
    自称魔術師?の叔父のせいで、異世界に飛ばされた友達の少女を助けに行く甥っ子のディゴリー
    到着した先は、地球ともナルニアとも違う空間
    なんだか穏やかな気分にさせる場所みたい
    試行錯誤の末にさらに別の場所へ飛ぶと、そこは暗く怖い世界
    そこで目覚めるは未来の白の魔女!
    その白の魔女が……正直面白すぎる
    実際に目の前にしたら怖い存在なんだろうけれど、言ってることややってる事が面白い笑
    そんなヘンテコな存在が地球に来たら……そりゃ浮くだろう!
    その浮いた姿を見たらついくすくすしてしまう笑
    そして最終的に、ナルニア国ができる前の世界へ飛んでいく
    ナルニア国目覚めの瞬間が描かれており、ナルニアへの道はこうやって開かれたんだなぁと思うんだ
    木々が生まれ、動物たちが生まれ、言葉を解する
    そして初代の王と女王が生まれる

    今までの物語の原点ということで楽しめるか心配であったが、そんなのは気にならない物語だった
    確かに6巻目で良かったかも?しれない

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    2025年04月10日
  • 新訳 ナルニア国物語5 馬とその少年

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    1巻2巻で活躍したあの子達の空白の時間も読めて楽しい
    あの兄弟姉妹のスーザン、エドマンド、ルーシー
    兄のピーターは遠征中で名前だけの登場ではあったが…
    彼らが初めてナルニアに来た時代、女王と戦ったあとどんな風に生活していたのかとは思っていたけれど、生活を覗けて良かったなー!

    そしてナルニア以外の国…結構あったんかいとちょっと驚いている笑
    そっか、国なら他の国もあるかぁって
    ただ兄弟姉妹がいた時代にも他の国はある程度文明が発展していて人間の営みがあったのだなと
    そして動物喋らないんだなーっていうのには驚く

    今作の主人公は少年と喋る馬
    カロールメン国にいた少年は、その国の者と肌の色が違う
    少年は本来この国では喋らない動物である馬と会話をし、北へ!ナルニアへ目指すことに
    そして少女と、もう一頭の喋る馬と共に更に北へ
    少年少女と馬二頭の旅路にワクワクさせてもらえる
    時には離れ離れになったり、少しずつ成長して仲良くなったり…これも王道って感じで結構好きかな

    今巻は急に挿絵がなくなってしまったのが悲しい
    無いなら無いで良いのだけれど、であれば一巻から一貫して無い方が良いかなって思ってしまった

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    2025年04月03日
  • オイディプス王

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    あらすじは知っていたものの初めて読んだ。とても読みやすかった。戯曲には疎いものの、悲劇の原点はここにあるそう。

    解説にあったこの悲劇は、オイディプス王自らが招いたものという箇所が印象深い。また再読したい

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    2025年04月02日
  • 新訳 ナルニア国物語5 馬とその少年

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    ネタバレ

    珍しくアスランが敵のような役回りになっているのと、いつもみたいにこちら側から来た人たちが活躍する話ではなく、元々いる人たちにスポットを当てたお話。
    個人的にアスランが、他の人の話ではなくきみの話を今してるんだ、と言うところが沁みました。

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    2025年03月07日
  • 不思議の国のアリス

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    言わずと知れた不朽の名作ですが、小説として読むのは初めてでした。
    元々は、著者が知人の少女(アリス)のために聞かせた即興の物語だったとか。
    とにかく奇妙な登場人物が出てきます。
    角川版は、原作の言葉遊びを日本語として再現しており、ラップのような表現がたびたび出てきて面白かったです。

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    2025年03月07日
  • 新訳 ナルニア国物語2 カスピアン王子

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    映画のカスピアン王子の角笛は観たことがあったけど、あまり覚えていなかった
    だからか、新鮮な気持ちで読むことが出来たなー!
    前作から千年後ぐらいの物語だったんだ……!!
    多分映画でも理解してなかった気がする笑
    小さい時に観たから理解してなかったのか、原作を読んでいなかったから理解できなかったのか…
    とても楽しく読めて、読んでよかったなって

    前作よりも地球では1年ほど経過した4人兄弟姉妹
    座っていたら何の因果かナルニアへ戻されてしまう!
    前回ナルニアで長い時を過ごした記憶って残ってたんだなぁ
    ただ戻ったナルニアは前に過ごしていた時よりも荒れ果てている具合
    なぜ戻ってきたのか、それへ前作のスーザンの角笛のせい

    数百年、千年過ぎたナルニアは…まさかの人間が住んでるんか!って笑
    一体何があったのかなぁと思いながらワクワクしてしまう
    人間が支配しているナルニアで王位争いが起こっていた…
    正当な王位継承権があるカスピアン王子が旅の果てに鳴らした角笛
    正直、スーザン以外が鳴らしても使えるんだなぁと思ってしまった

    4人兄弟姉妹が右往左往の末にアスランとの再会!
    ルーシーだけが最初に見つけることができた
    純新無垢な信じる心がきっと大切なんだろうな
    私個人としては、論理的な思考部分でスーザン寄りな気がするので、アスランを見ることは出来ないかもしれない笑

    アスランが来たことでの生き物たちの目覚め
    新たなナルニアの風が吹くように、今まで我慢していた者たちが立ち向かうのがとても良いな
    正直最後はん?って思うけれども
    ナルニアに住まう人間たちが元の世界に戻るらしいけど、何年、何百年築いた人間社会からここ安定した場所から去り1から始めろというのは結構酷だなぁと
    そりゃ反論したくなるだろうな苦笑
    ピーターとスーザンは大きくなりすぎてもう来れない的な文章があったけれど、3巻はどんな物語になるのだろうか

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    2025年03月04日
  • 新訳 サロメ

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    絶対読むべきと思いながら数年経ってしまった。が、読んだぞ!よかった!サロメが毒婦というよりはどこか切実で必死な感じで、翻訳の効果もあるんだろうけど、とにかくよかった。

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    2025年03月02日
  • 新訳 テンペスト

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    ストーリーラインはすごくシンプルで、下の注釈が丁寧だったので比較的読みやすかったです。表現や言い回しに遊び心があったり、王様や精霊様などが人間味ある描き方をされており、ぜひ舞台にて観てみたいなと感じた。

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    2025年02月25日
  • 新訳 ナルニア国物語4 銀の椅子

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    ネタバレ

    沼むっつりさんのネガティヴ思考に最初はうんざりしましたが、ちゃんと勇気があり、最終的にはみんなを引っ張っていってくれたりと、なかなかかっこいい存在になってくれて読んでいてテンションが上がりました。
    最後の別れがちょっと短くてさみしいところです。
    正直自分がナルニアに行って、アスランに王子を探すお願いをされたとして、最後まで辿り着ける気がしません。多分吹雪のあたりで諦めそうです(笑)行動力と粘り強さを学びたいですね。

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    2025年02月20日
  • 不思議の国のアリス

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    オックスフォードのクライストチャーチを訪れたことをきっかけに読んでみた。どこまで深い意味をルイス・キャロルがこの物語に埋め込んでいるのかは分からないけど、アリスの無邪気な子ども心を追体験しつつ摩訶不思議な出来事を楽しめる物語。

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    2024年12月23日
  • 新訳 ドリトル先生アフリカへ行く

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    ネタバレ

    井伏鱒二訳の本も持っていますが、この新訳も読みやすかったです。
    挿絵が可愛い。
    ドリトル先生、医学博士なのにいつの間にか人間の患者さんは来なくなり、動物ばかりが治療に来る。そして、アフリカでサルに病気が流行ってしまって、それを治しにアフリカに少数の動物を伴って行きます。
    バンポ王子の話は人種差別的な内容が含まれていますが、あえてその部分を削除せず原典のままにしたのは正解だと思います。人種差別が当たり前だった時代もあったことがわかりますし。
    短いお話なのでサクッと読めました。その中に色んなエピソードが詰まってます。
    オウムのポリネシアはアフリカに留まったのですが、ドリトル先生とはまた再会できるのでしょうか?
    (かなり前に井伏鱒二訳の航海記を読んでますが、内容を忘れてしまいました)
    次は「航海記」です。新訳版で読んでみようと思います。

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    2024年10月19日