河合祥一郎のレビュー一覧

  • 新訳 ドリトル先生アフリカへ行く
    絵がかわいい!!かわいすぎる!
    ドリトル先生の妹がかわいすぎて驚きました。子供の頃に読んだ本の挿絵と違いすぎて衝撃。
    三年生の子どもが楽しく読みました。
    1人読みになれてきた子向けかな。
    物語が楽しいからというのが一番の理由としてあるのでしょうが、
    文の改行の感じが読みやすいみたいで、
    繰り返し読ん...続きを読む
  • オイディプス王
    「オイディプス王」は演劇の原点と言われるギリシャ悲劇だ。舞台には3人の役者しか登場しないので簡明だ。訳者がこだわった翻訳セリフはリズムがある。オイディプス王の舞台があるなら見てみたい。
    人生において読んで知っておいて損はない古典の1冊だ。
  • シェイクスピア 人生劇場の達人
    前半でシェイクスピアの人物像を、時代背景とともに、生立ちから亡くなるまでを概観。後半は作品を通して、その魅力や哲学、伝えたかったテーマなどを解説。

    プライベートに関する資料は、本人が多くを処分したという下りがある。そのため、残っている記録などに推測を補って前半が構成されている。ロンドンで時に猛威を...続きを読む
  • シェイクスピアの正体
    上司からの頂きもの。シェイクスピアとは実際誰だったのかということに諸説あるとは知らなかったし、どれももっともらしい論拠があって、そこらのミステリーより面白い!
  • 新訳 マクベス
     「きれいはきたない、きたないはきれい」とか "Tomorrow, and tomorrow, and tomorrow" の台詞で有名なシェイクスピア四大悲劇のひとつ、『マクベス』の河合先生による訳。日本語も原文と同じように、口に出すと心地よいリズムを刻むように意識して訳されたもの。
     10年以上...続きを読む
  • シェイクスピア 人生劇場の達人
    シェイクスピアの生涯を辿る前半はやや退屈だったが、筆者が「シェイクスピア・マジック」と呼ぶその手法を解説する後半からは俄然面白く読めた。

    ・観客に興奮させたい場面ではわざと時間を速く進める。客観的時間の「クロノス」と主観的時間の「カイロス」を巧みに使い分ける。
    ・言葉一つで瞬時に場所を移動できる。...続きを読む
  • 鏡の国のアリス
    白騎士がアリスに見送りを頼むシーンが素晴らしくて大好き。
    「あの岡を下り、あの小川を越えれば、そなたは女王になるんじゃ。が、ここで拙者をまず見送ってくれるであろうな?」「長くはかかるまい。ここで待っておって、拙者があの曲がり角についたら、ハンカチを振るのじゃ。すれば拙者も元気づくじゃろうからな」
  • 新訳 赤毛のアン(上) 完全版
    たいへん有名な児童文学を、21になって初めて読む。「なんだこのとめどない妄想癖は……」とドン引きしていたのだけど、次第にその振り幅の大きさに惹きつけられていったり。この物語で一番可愛いのはマリラおばさんだけどな! おばさんの笑顔が少しずつ増えていくのが嬉しくてしょうがない。
    大きくない島の、大きくな...続きを読む
  • 新訳 ハムレット
     野村萬斎が芸術監督を務める世田谷のパブリック・シアターで上演に際し、新しい翻訳を河合祥一郎氏に依頼したものだという。演出家も英国から招聘し、英文学の翻訳劇ではなく、日本語戯曲音読劇をやりたかったのだそうだ。

     そのため訳出に当たり、2人は頭を突き合わせ、実際に声に出して読みながら舞台にふさわしい...続きを読む
  • 鏡の国のアリス
    アリス=児童向け幻想文学というイメージは強いが、それはあくまで一側面。巧みな言葉遊びと明晰な論理性を反転させたナンセンスな会話、ヴィクトリア朝の文化やマザー・グースといった大衆文化を換骨奪胎してパロディ化する諧謔精神もまた、アリスらしさの一部なのだ。本作はファンタジー要素が控えめな分、知性的なのに痴...続きを読む
  • あらすじで読むシェイクスピア全作品
    「『マクベス』って、結局どんな話だったっけ?」
    日本人は意外と知らない。しかし欧米人は、誰もが知っている。
    究極の教養──それが、シェイクスピア!

    40作品すべてと詩作品について、「あらすじ」「名セリフ」
    「作品のポイント」「登場人物関係図」をわかりやすく掲載。

    つぎのセリフは、どの作品にある...続きを読む
  • 新訳 ハムレット
    生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。あらゆる事物に共通する命題だ。恥ずかしながら、初めてシェイクスピアを読んだが、戯曲というカテゴリーの魅力を存分に味わうことができた。展開の早さと、ハムレットの台詞に突如現れるwitが気に入った。
  • 新訳 十二夜
    なんと、歌舞伎化しました。
    オリヴィアが織笛姫になっていたり、すべてが和風に……!
    生の舞台、とても面白かったです。お見事!!
  • 新訳 十二夜
    悲劇のマクベスを読んでから喜劇の十二夜読むとギャップがすごい。これはほんとに喜劇だ。おもしろかった。登場人物たちの軽妙で滑稽で洒脱なやりとり、それからドタバタ劇は、ちょっと三谷幸喜を思い出した。
  • 新訳 ドリトル先生アフリカへ行く
    子供の頃に岩波書店発行の井伏鱒二訳を読んだことがありましたが、内容を忘れてしまい、新訳があることを知ったので、こちらを読んでみました。

    まず、挿絵が可愛くて、びっくりです。手元にある子供の頃に親に買って貰った岩波少年文庫版と比較すると、ドリトル先生の妹のサラや、バンポ王子がもの凄く可愛い絵になって...続きを読む
  • 新訳 ハムレット
    野心的な叔父に、王である父親を殺され、王妃である母親をたぶらかされたデンマーク王子ハムレットの復習劇。

    亡霊と化した父親に導かれるまま、狂気の深淵を彷徨い、復讐の冷たい炎を燃やすハムレット。
    少しオカルト。

    非常に古典的な悲劇です。
    超単純に言ってしまうなら、悪巧みを図っても、結局自分に...続きを読む
  • 新訳 ロミオとジュリエット
    授業でレポートを書くために読みました。
    何となく話は知ってたけどちゃんと読んだのは初めて。

    もっと悲劇的なイメージだったけど、以外と下ネタか多くてびっくり(笑)

    しかも、出会って何日目でこの展開にいったの、これ?
    色々と、驚きの連続でした。
  • 新訳 ドリトル先生アフリカへ行く
    ドリトル先生が動物と話せるのがすごいところです。そんな獣医がたくさんいたら、動物たちは嬉しいと思います。
  • 新訳 ロミオとジュリエット
    レオナルド・ディカプリオの主演映画『ロミオとジュリエット』を見ながら、対照させて本文を読んでみた。

    いやまったくほれぼれしてしまうくらい、原典に忠実に映画が作られていて、非常に楽しめました。

    映画も、翻訳本も。

    シェイクスピア翻訳と言えば数々の名訳珍訳が出ていますが、この角川文庫の新訳版は、と...続きを読む
  • 鏡の国のアリス
    チェスのルールを知ってたらもっと面白かったかも。でも素敵な言葉あそびはやはり魅力的です。最後のアリスへのさようならが切ないです…。